【艦これ】色んな鎮守府の日常【SS】   作:大キャバクラ

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やぁ


46話・下呂提督の居る鎮守府(隼鷹)※

〜提督・私室〜

 

「総員!起こーし!!」カンカンカンカン!

 

 

提督「」モゾ…

 

提督「うぅ…つらぁ…」フラ

 

ガチャ

 

提督「…?」チラ

 

 

 

隼鷹「!」

 

隼鷹「あぁ〜提督〜!起きてたんだね〜!」

 

提督「何だ隼鷹、朝っぱらから…」

 

提督「ここには酒なんて無いぞ」

 

隼鷹「失礼しちゃうねぇ〜、わざわざ起こしに来てあげたってのにさ〜!」

 

提督「あぁ、すまんな」

 

提督「だがもう起きてるさ、お前のおかげで頭は痛いがな」

 

隼鷹「男なら酒に強くないとね〜」

 

隼鷹「酔ってすぐ寝ちまうのはどうかと思うよ〜?」

 

提督「むぅ…」

 

隼鷹「そこでどうだい?今夜も…」

 

提督「勘弁してくれ…肝臓がバカになっちまう…」

 

隼鷹「あっはは〜!それもそうだね〜!」

 

隼鷹「じゃ、あたしは戻るね〜」ヒラヒラ

 

提督「あぁ、ありがとうな」

 

バタン

 

提督「はぁ…身体が重い…」ぐてー

 

 

…最近どうも隼鷹が頻繁に晩酌に誘ってくる。

色々な話が聞けるのは有難いが、俺の体は酒に強いわけじゃない。

酔ったらすぐに眠くなり、隼鷹に部屋まで届けてもらうのが毎回の恒例となりつつある。

隼鷹も俺なんかより千歳や飛鷹を誘えば良いものを…

 

 

 

〜後日・艦娘寮談話室〜

 

千歳「はーあ、本当、どうすれば良いのかしら」

 

瑞鳳「千歳さんのアプローチも躱されたんじゃ望み薄ね…」

 

千代田「提督の癖にお姉を…!」

 

飛鷹「今度は何したの?」

 

千歳「それがねぇ…」

 

 

ーーーーー

ーーー

ーー

 

 

 

千歳「ねぇ提督…こんな姿でもMVPだったのよ?」中破

 

提督「そうか」

 

提督「ありがとうな、間宮券を用意しておくから、入渠するといい」

 

千歳「…提督…」スリ…

 

提督「…な、何だ?早く行かないと明日に響くぞ…?」

 

千歳「凄く…疲れたわ…」ギュ…

 

千歳「しばらくこのままで…いいかしら…?」うるうる

 

提督「っ…」ゴクリ

 

千歳(効いてるわね)

 

千歳(提督は艦娘からのお願いに断れない筈…)

 

提督「し、仕方ない…千歳がそれで良いなら良いぞ」

 

千歳「ふふ…嬉しいわ…」ぎゅうぅ

 

提督「」ダラダラ

 

 

 

ー1時間後ー

 

千歳「…」むぎゅむぎゅ

 

提督「なぁ千歳?そろそろドックに…」

 

千歳「でも…」

 

提督「お、俺も執務しないと…」

 

千歳「…」

 

千歳(…今回もダメか…)

 

千歳「分かったわ、ありがとうございました」チラ

 

提督の主砲「」ギン…

 

千歳(はぁ…意地っ張りなのか臆病なのか…)

 

提督「あぁ、ゆっくり休んでくれ」

 

千歳「…えぇ」

 

 

ーー

ーーーー

ーーーーーーー

 

 

 

千歳「こんな感じね…」

 

飛鷹「な、中々大胆な事するのね…」

 

千代田「」

 

飛鷹「もしかして胸の大きい子は好みじゃないのかしら…?」しゅん

 

瑞鳳「!」

 

瑞鳳「じ、じゃあ!」

 

ガチャッ!

 

龍驤「期待したらアカンで瑞鳳!」

 

瑞鳳「り、龍驤さん!」

 

飛鷹「どういう事かしら…?」

 

龍驤「ほら、これ見てみぃ!」バサっ

 

 

エロの本「」どっさり

 

 

千歳「!!」

 

千歳「こ、これは!?」

 

千代田(な、何これ…お姉みたいな人が…こっちは飛鷹さん…?)

 

龍驤「全部提督の秘蔵これくしょんや」

 

龍驤「ほれ、あんたらがそんな生殺しみたいな事するから…」

 

 

龍驤「全部趣味があんたらみたいな女になってしまってんねん!!」バシッ

 

 

千歳「//」

 

飛鷹「は、恥ずかしわね…」

 

瑞鳳「むー!」

 

乳これ「」パラパラ

 

龍驤「何が乳これや!デカけりゃええんかいな!」バシッ

 

千代田「!」ガサガサ

 

千代田(この女の人…私にそっくりじゃない…!?)ドキドキ

 

 

龍驤「だからな、今後はウチらの為にも控えてほしいねん」

 

飛鷹「!?」

 

千歳「そ、そんな!」

 

 

ドア「」ガチャ!

 

 

隼鷹「ひゃっはー!」

 

 

 

みんな「…」シーン

 

隼鷹「…あれ?もしかして遅刻…?」

 

飛鷹「こんな時間に来て!当たり前でしょ!」

 

隼鷹「まぁまぁ〜…」

 

龍驤「ほれ、あんたみたいな女の本もあるで」

 

つエロ本

 

隼鷹「ん〜?」ペラ

 

隼鷹「あっはは!本当だね〜!でもあたしこんなに胸大きいかな?」

 

瑞鳳「…」ギリ

 

龍驤「」ピキ

 

千歳「それで、何してたの?」

 

隼鷹「あぁ、ちょっとね〜」

 

飛鷹「何よ?」

 

千代田「…」スンスン

 

千代田「…こいつ提督の匂いがする!」

 

隼鷹「!!」

 

千歳「ど、どういう事かしら!?」ガタ

 

飛鷹「隼鷹…貴女…」

 

隼鷹「ちょっと待ちなよ〜!あたし何もしてないって!」

 

隼鷹「ただ提督と一杯…ね?」

 

隼鷹「でも提督弱いからさ〜、すぐに潰れちゃって部屋に送って帰って来たんだよ〜」

 

 

みんな「!!!」

 

龍驤(それや!酒や!)

 

千歳(お酒を飲ませて酔わせて…!)

 

飛鷹(ぱっくりと…)

 

千代田「ふ、ふーん」

 

飛鷹「よくやったわね、隼鷹」

 

隼鷹「うん?」

 

千歳「今度提督を誘って軽空母で宴会を開きましょう」

 

隼鷹「!!」

 

隼鷹「いいねいいね〜!」

 

龍驤「ウチは肴になる料理でも作ろうかなぁ?」

 

瑞鳳「あ、私もー!」

 

千代田「私はお姉と一緒にお酒の用意を…」

 

隼鷹「濃いのを頼むぞ〜!」

 

龍驤「当たり前や、それで提督を…」ニヤ

 

千歳「」ニヤ

 

ワイワイ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

榛名「て、提督はお酒に弱い…」

 

榛名「榛名がお守りしなければ…!」スタスタ…

 

 

 

〜後日〜

 

提督「さ、本日も仕事終わり!皆んなお疲れ様!」

 

艦娘達「はーい」ゾロゾロ

 

 

千歳「提督、少しよろしいでしょうか?」

 

提督(げ、また千歳か…)

 

提督「あ、あぁ、何だ?」

 

千歳「この後軽空母の宴会があるのですが…」

 

提督(何だ?わざわざ許可か…?好きにやってくれて構わんのだが…)

 

千歳「提督…」きゅ…

 

提督「うむ、いいぞ」

 

千歳「!」パァ

 

千歳「ではお待ちしていますね!皆んなもう集まってるから!」

 

提督「え!?」

 

千歳「場所は私の部屋よ!早くしてくださいね!」タッタッタッ

 

 

提督「行ってしまった…」

 

提督「まさか宴会の誘いだったとはな」

 

提督「しかしこんな夜更けに宴会とは…」チラ

 

提督「…」

 

提督「凶星が瞬いているな…何事もなければ良いが…」スタスタ…

 

 

 

 

 

 

榛名「」コソコソ

 

ーーーーー

ーーー

 

 

 

〜千歳の部屋〜

 

ガチャ…

 

提督「こ、こんばんわ…」

 

 

千歳「お待ちしてました、提督!」

 

飛鷹「ほら、ここ空いてるわよ?」

 

龍驤「料理はうちらが作ったんやで!」

 

提督「!」

 

提督「おぉ!すごいな!」

 

隼鷹「あぁ〜!提督〜!」フリフリ

 

提督「当たり前だがお前も居るのか」

 

提督(隼鷹と飲むとすぐ潰されるんだよな…)

 

瑞鳳「提督、今日も一日お疲れ様!」

 

提督「お、ありがとうな」なでなで

 

瑞鳳以外「!」

 

瑞鳳「〜♪」

 

千歳「じ、じゃあまずは乾杯しましょうか!」

 

龍驤「どれにするんや?」

 

提督「そうだな、俺は1番弱いやつで…」

 

軽空母達「」ニヤ

 

飛鷹「う〜ん、ならこれかしら?」トクトク

 

提督「?」

 

提督(炭酸…見た目は…コーラか…?)

 

提督「」チラ

 

提督「!」ハッ

 

提督(今気づいた…ボトルのラベルが全部剥がされているのか…?)

 

提督「あ、ありがとうな」

 

飛鷹「」にこ

 

〜〜〜

〜〜

 

 

隼鷹「皆んな盃は持ったね!?」

 

隼鷹「じゃあ乾杯っ!!」

 

皆んな「かんぱーい!」

 

カチーン

 

わいわい

 

 

千歳「」ゴクゴク

 

隼鷹「かぁー!うめぇなぁーっ!」プハー

 

提督「」ゴク…

 

提督「!」

 

提督(これは…濃すぎる…!)

 

龍驤「なんやきみぃ、もっとグイッと飲んでや〜」

 

龍驤「うちが用意したんやで?」ゴクゴク

 

提督「あ、あぁ…」チビチビ

 

 

 

 

千代田(…よし)

 

千代田「ねぇ〜!提督〜?」ぎゅうぅ

 

提督「ち、千代田!?どうした一体!」

 

提督(こいつ一口しか飲んでなくなかったか!?)

 

千歳「!!!」

 

千代田「お姉に手を出したら許さないんだからね〜!」ぎゅうぅ

 

提督「わ、わかったから離れてくれっ!」

 

千代田「私がお姉の代わりになるからぁ〜」べたべた

 

提督「このっ…!」ぐいぐい

 

 

飛鷹(ちょっと千歳!何とかしなさいよ!)ボソボソ

 

瑞鳳(提督の前に千代田さん酔わせてどうするんですか!)ボソボソ

 

千歳(私もこれは予想外で…!)ボソボソ

 

 

千代田(お姉、悪いけどいただきよ!)

 

千歳「ち、千代田?」ぽん

 

千代田「ん〜…?」

 

千歳「提督のご迷惑にならないように…」

 

千代田「え〜?」

 

提督「うぐ…」

 

千代田「これはお姉を提督から守ってるんだから!」ぎゅうぅ

 

提督「そうは言っても…」

 

 

 

千代田「わ、私がお姉の代わりにお嫁さんになったり子供産んだりすれば…」

 

軽空母「!?」

 

 

千代田(そう、あくまでお姉の為という事にすれば…!)

 

提督「!」

 

千歳「な、何言ってるのよ!?」

 

提督「そうだぞ千代田!そういうのはもっとしっかりした人と…」

 

千代田「そ、そうすればお姉は守られるもん!」

 

千代田「仕方なくなんだから!」ぎゅうぅ

 

千歳「こら!千代田っ!」ぐいぐい

 

提督「分かった分かった!千歳には手を出さないから!な!?」

 

千歳「え!?」

 

龍驤「ほー」

 

千代田「むぅ…」

 

提督「もちろん千代田にも手は出さんぞ!安心してくれ!」

 

瑞鳳「千代田さん、そういう事らしいですよ!やりましたね!」にこ

 

千代田「ぐ…!?」

 

千歳「あ、あの!提督!」

 

提督「?」

 

飛鷹「ほら、千歳も向こうで千代田と仲良く飲んでなさい?」にこ

 

龍驤「せやな、姉妹仲良しが1番や!」にこ

 

千歳&千代田「」

 

提督「仲が良いのは良い事だな」

 

千代田「え、ちが…」

 

隼鷹「ほらほら〜2人ともこっち来なよ〜!」ガシ

 

千歳「ち、ちょっと!」

 

千代田「私はそんなつもりじゃ!」

 

隼鷹「良いから良いから〜!」ズルズル

 

 

龍驤(一気に2人か…!)

 

瑞鳳(これは協同作戦に見せかけた…!)

 

飛鷹(サバイバル!)

 

 

提督「う〜ん…」ヨロ

 

飛鷹「!」

 

飛鷹「提督、どうしたの?」

 

提督「いやぁ…酔いが回って…」

 

飛鷹「そ、そう!」

 

龍驤(早ないか!?)

 

瑞鳳「…」

 

瑞鳳「…提督、瑞鳳のお酒だったら少しはマシになるかもよ…?」

 

提督「おー、そうか〜」グビ

 

瑞鳳「!」

 

龍驤(か、間接キスや!)

 

飛鷹「」ギリ

 

提督「うわっ!!甘いっ!!」

 

瑞鳳「」ニヤ

 

龍驤「!?」

 

飛鷹(ちょっと、何したのよ!?)ボソボソ

 

瑞鳳(アルコールの味を誤魔化すためにたっぷり砂糖入れたのよ!)ボソボソ

 

瑞鳳(うんと度数が高いのを飲んでくれたわ!)

 

飛鷹「…!」ゴクリ

 

 

提督「あぁ…なんかさっきより酷く…」フラァ

 

龍驤「あんまり無理せんと、少し休んだ方が良いで」

 

龍驤「ほら、ウチが枕になったるから」ぽんぽん

 

提督「おぉ…すまんな…」くたぁ

 

瑞鳳(ちょっと!瑞鳳の手柄の筈でしょ!)ボソボソ

 

龍驤(大丈夫や)ボソボソ

 

瑞鳳(な、何が…?)ボソ

 

龍驤(大丈夫や)ボソボソ

 

飛鷹(何が大丈夫なのよ…)

 

 

 

ー部屋の外ー

 

榛名「…」

 

榛名「まさかあれほどお酒に弱いなんて…」

 

榛名「誰に襲われても文句言えないじゃないですか…」

 

榛名「やっぱり榛名がお守りしないと…!」メラメラ

 

 

 

 

ー隼鷹サイドー

 

隼鷹「ほらほらぁ〜まだまだあるからさ〜!」ぐいぐい

 

千歳「わ、私はもう流石に…!」フラフラ

 

千代田「」

 

千歳「ほら、千代田なんてとっくに…」

 

隼鷹「ちぇー、せっかく久し振りに皆んなで飲んでるのに…」シュン

 

千歳「隼鷹…」

 

千歳(思えばこうして軽空母の皆んなと飲むのも何ヶ月ぶりくらいかしら…?…そうよね…)

 

 

千歳「そうね!楽しく飲みましょう!」

 

隼鷹「そう来なくっちゃ!はい!」

 

千歳「頂くわ!」ぐいっ

 

 

千歳「!!」カァァァ!

 

隼鷹「…」

 

千歳「なに…これ…」ブルブル

 

隼鷹「…」

 

千歳「隼鷹…?」ぱたん

 

ーーー

ーー

 

 

 

ー1時間後ー

 

龍驤「ほらぁ〜…飛鷹ももっと飲み〜…」ぐでんぐでん

 

飛鷹「いやれすぅ〜」ほわー

 

瑞鳳「提督〜…あれ〜?…」フラフラ

 

提督「zzz…」

 

 

隼鷹「もう皆んな〜、悪酔いし過ぎだよ〜!」

 

龍驤「おぉ…酔ってないんは流石やな隼鷹〜」ヒック

 

隼鷹「ほら、3人ともこの水で少し酔いでも冷ましなって」コト…

 

飛鷹「気が効くわね…」グビ

 

瑞鳳「ありがと〜」ごく

 

龍驤「…」ごく

 

3人「!!?」

 

龍驤「な、なんやこれ…!」

 

飛鷹「カハッ…」バタ

 

瑞鳳「うにゅ〜…」ドサ

 

龍驤「お前たち…!」フラフラ

 

隼鷹「あぁごめん!ごめん!これあたしがいつも飲んでるやつだった!」

 

隼鷹「…」

 

 

龍驤「」

 

隼鷹「って、誰も聞いてないかぁ」にこにこ

 

隼鷹「さてと…」すくっ

 

 

提督「うぅん…zz」

 

隼鷹「また送ってあげるとするかね〜…」ぐいっ

 

 

隼鷹「…」てくてく

 

ーーーー

ーー

 

 

〜提督・私室〜

 

隼鷹「よいしょ、っと」

 

提督「…」ごろん

 

 

 

 

カチャカチャ

 

スルスル…

 

 

隼鷹「さてと…」

 

 

 

隼鷹「乗艦料はいつも通り提督の体で払ってね〜っと…」ニヤニヤ

 

提督「zzz」

 

隼鷹「…」スルスル

 

提督「んん…」

 

隼鷹「」ピク

 

隼鷹「油断大敵だよ〜…」プチ…プチ…

 

 

隼鷹「ご開帳〜♪」

 

提督「」全裸

 

隼鷹「さてさて〜…♪」サワサワ

 

提督「んぅ…」

 

隼鷹「…」ぐりぐり

 

提督「…zz」

 

主砲「」バキッ…

 

隼鷹「おぉ〜…♪」

 

隼鷹(酒も良いけどこっちもいいね〜)

 

隼鷹「はむっ」パク

 

隼鷹「〜♪」じゅぷじゅぷ

 

提督「ぅぅ…」

 

隼鷹(相変わらずこの男は鈍感だね〜)

 

隼鷹(あたしと飲む日は気を付けないとね〜)

 

 

隼鷹(もうすぐパパにしてあげるか〜♪)にこにこ

 

 

ガタッ!

 

隼鷹「」ビクゥ!

 

提督「zzz」

 

隼鷹「…?」

 

隼鷹(な、何…?今の音…)

 

「勝手は…」

 

隼鷹「!?」

 

 

榛名「榛名が、許しません!」ヒソヒソ

 

 

隼鷹「あ、あんたは!」ヒソヒソ

 

榛名「隼鷹さん!何してるんですか一体!」

 

隼鷹「えと…あはは…」

 

榛名「提督はお酒が弱い事を知っておきながらこんな事をするなんて…!」

 

隼鷹「いやぁ…これは…」

 

榛名「言い訳は無用です!」

 

榛名「最近寝起きが悪いと仰っていたのはこの為だったのですね!」プンプン

 

隼鷹「す、すみません…」しゅん

 

榛名「提督の為にも、もうしないと誓って下さいね!」

 

隼鷹「はい…」

 

榛名「はぁ…それでは帰りましょう…」

 

隼鷹「うぅ…」トボトボ

 

 

榛名「もう…」チラ

 

提督「zzz」

 

榛名「お布団も掛けないで…」ぽふぽふ

 

榛名「…?」

 

布団「」もこっ…

 

 

榛名(この盛り上がりは…?)ぽふぽふ

 

榛名「はっ!」

 

榛名(ま、まさか…!)

 

提督「うぅん…zz」ゴロ…

 

榛名(提督…お苦しいのですね…!)

 

榛名(男性は一度こうなると収まりがつかない…お姉様の部屋で読んだ本に書いてありました!)

 

榛名(榛名、全力で提督を邪気からお守りします!)スッ…

 

榛名()さわさわ…

 

提督「…zz」

 

榛名(これは…//イラストとはまた違って…)

 

榛名(ひゃあぁ…)さわさわ

 

「はぁ…」

 

榛名(!?)

 

榛名「」キョロキョロ

 

隼鷹「そんなんじゃ何の解決にもならないよ〜」

 

榛名「!!」

 

榛名「ま、まだ居たのですか!?早く帰って下さい!」

 

隼鷹「あんたもそんなもの大事そうに持っちゃって…」

 

隼鷹「よっぽどソレが好きなんだねぇ」ニヤニヤ

 

榛名「」ハッ

 

榛名「ち、ちが…これは…!」ぱっ

 

隼鷹「良いって良いって〜」きゅっ

 

隼鷹「まずあたしが手本を見せるからさ、その後にやってみるかい?」

 

榛名「///」カァ〜

 

隼鷹「…ひひひ」ニヤニヤ

 

隼鷹「よく見ときな?」ぱくっ

 

榛名「」ドキッ

 

隼鷹「ほおひて…ん…じゅる…」じゅぷじゅぷ

 

隼鷹「からだは動かさずに…んむ…はぁ…」

 

隼鷹「くびらけ…じゅぽ…うごかふと…」じゅぽじゅぽ

 

榛名(す、すごい…あんなに滑らかに…)

 

榛名(あれが…榛名の…中に…)ドキドキ

 

隼鷹「」ニヤ

 

隼鷹「ほら、あんたもやってみな?」ちゅぽん

 

榛名「ぁぅ…///」

 

隼鷹「ほらぁ〜、早くしないと起きちゃうぞ〜?」

 

榛名「で、では…失礼します…///」ぱく…

 

榛名「んん〜!んん〜!」

 

榛名「んぐっ、苦しいです!」

 

隼鷹「下手だねぇ〜」

 

榛名「」カチン

 

榛名「は、榛名だって提督に尽くす事は出来ます!」

 

隼鷹「ふぅ〜ん?」ニヤニヤ

 

榛名「あむっ…んっ…」じゅる…

 

榛名(く、苦しいけど…!提督の為に…!)

 

提督「うぅ…」

 

榛名「…?」

 

榛名(何だかさっきより…)

 

榛名(!?)ビク

 

榛名(き、気持ち悪い…!)

 

榛名「けほっ!」

 

榛名「う、うぇぇ…」ぼたぼた

 

隼鷹「!?」

 

隼鷹「あぁ〜勿体無いって〜!」

 

榛名「いやぁぁ…」ベタベタ

 

隼鷹「全く…」フキフキ

 

榛名「ごめんなさぁい…」

 

隼鷹「…でも初めてにしては悪くなかったかも…?」

 

榛名「ほ、本当ですか!?」

 

隼鷹「ちょ、声が大きいって!」ヒソヒソ

 

榛名「!」チラ

 

提督「zzz」

 

隼鷹「危ない子だねぇ…」

 

榛名「すみません…」

 

隼鷹「今日は慎重にしないとね…」

 

榛名「…?」

 

榛名「ど、どういう事でしょう…?」

 

隼鷹「決まってんじゃん、建造任務だよ」

 

榛名「建造任務…?」

 

隼鷹「あたしもそろそろ我慢出来なくてねぇ…」ヌギヌギ

 

隼鷹「毎晩毎晩機を伺ってたんだけどさ…」パサ…

 

榛名「まさか…」ゴクリ

 

隼鷹「ここまで泥酔した提督は初めてだからねぇ…」にこぉ

 

隼鷹「ひひ、あんたはそこで見てるかい?」

 

榛名「さ、流石にそれはダメですぅ!」

 

榛名「そういう事は、お付き合いして、ケ、ケッコンして…」ごにょごにょ

 

隼鷹「…」

 

隼鷹「あんたはそれで良いのかい?」

 

榛名「え…?」

 

隼鷹「この男にそんな事を期待してたら、いつまで経ってもあたしらはこのまま何も変わりやしないんじゃない?」

 

榛名「…」

 

隼鷹「あんたも心当たりあるかな?いくら押しても引いても、提督には全く効果が無いんだよねぇ」

 

隼鷹「でも寝てる間ならさぁ、本能に従っちゃうのが男なんだよねぇ」にこ

 

隼鷹「ねぇ、あんた達は本当にそんな回りくどい事をして、待ち続ける気かい?」

 

榛名「…」

 

榛名(確かに提督は鈍感で…何人もの艦娘にアプローチされても動じる様子が全く無くて…)

 

榛名(でも…だからといって…!)

 

榛名「は、榛名は…!」

 

隼鷹「うんうん」

 

〜〜〜〜

〜〜〜

〜〜

 

 

 

 

 

ー1ヶ月後ー

 

〜提督私室前〜

 

榛名「あ!隼鷹さん!」

 

隼鷹「お?」

 

 

 

榛名「提督はバッチリ眠っています!榛名じゃんじゃん飲ませて酔わせちゃいました!」

 

隼鷹「そ、そうかい」ヒキ

 

榛名「という事で今日は榛名が先に頂きますね!」

 

榛名「も、もしかしたら朝までかも!」キャッ

 

隼鷹「ま、まぁごゆっくり…」

 

榛名「はい!」

 

ガチャバタン

 

 

隼鷹「…眠れる獅子を起こしてしまったのかねぇ…」ふぅ

 

 

 

 

〜更に一ヶ月後〜

 

提督「」ゲッソリ

 

 

隼鷹「うひゃー…ありゃ悲惨だねぇ…」

 

榛名「」ツヤツヤ

 

隼鷹「な、なぁ、榛名さんよぅ」

 

榛名「はい!なんでしょう?」

 

隼鷹「流石に最近やりすぎじゃないかい…?」

 

榛名「そんな事ありません!今まで榛名の気持ちに応えてくれなかったのですから!」

 

榛名「その分返してもらってるのです!」

 

隼鷹「な、なるほどねぇ…」

 

榛名「そういう隼鷹さんこそ、榛名とそんなに変わらないじゃないですか!」

 

隼鷹「お、バレてたのかい?」

 

榛名「当然です!榛名が部屋に入ると微かに隼鷹さんの香りが…」

 

隼鷹「何だか恥ずかしいねぇ…//」

 

榛名「ふふ…」

 

隼鷹「まぁ、こんな良い事やめられないよねぇ…」ニヤ

 

榛名「えぇ、本当に…」

 

 

「そういう事だったのね」

 

隼鷹&榛名「!!?!?」ビク

 

隼鷹(き、聞かれてた!?)

 

榛名(どこからどこまで…!?)

 

千歳「最近提督の様子が変だと思って周りを観察してたのよ」

 

隼鷹「な、なぁ千歳さん、この事は…」

 

千歳「残念ね、もう遅いわ?」

 

千歳「無線で貴女達の会話を流してたから、そろそろじゃないかしら?」

 

隼鷹「へ…?」

 

ぞろぞろ…

 

榛名「!?」

 

榛名(駆逐艦から戦艦まで…!?)

 

 

千歳「ふふ…」

 

隼鷹「あちゃー…」ガタガタ

 

龍驤「何や隼鷹、おどれビビっとんのか?」

 

隼鷹「い、いやぁ…その…ね?」

 

ガシ

 

榛名「はう!?」くるっ…

 

金剛「どうしたんデース?榛名ー?」にこにこ

 

榛名「」ガタガタ

 

「2人だけで…」 「軍法会議ものでありますな」 「司令官を…!」

 

ザワザワ

 

 

千歳「まぁまぁ皆さん、2人を責めるのは後にしませんか?」パン

 

千歳「先程榛名さんも言ってたように、今提督は熟睡しているようですし…」

 

艦娘達「!」

 

千歳「皆さんもここに来たのは2人を責める為じゃないですよね?」にこ

 

「私!私行きたいです!」 「芋は黙るっぽい!」 「あらあら」

 

千歳「まぁ…」

 

千歳「勿論皆んな行きたいわよね…」

 

千代田「お姉、MVPの子達は?」

 

飛鷹「あ、いいんじゃない?」

 

千歳「そうね、じゃあ〜…」

 

 

ーーーー

ーーー

ーー

 

 

 

〜半月後〜

 

 

提督「あぁ…遂に起き上がれなくなった…」ふらぁ

 

隼鷹「!」

 

千歳「ど、どうしましょう!?」

 

提督「何ヶ月か前から身体が怠かったが…病気のサインだったのかもな…」

 

金剛「…」ジト

 

隼鷹「!?」

 

隼鷹(あんただってここ最近激し過ぎじゃないのさ!)ヒソヒソ

 

金剛「うぐ…!」

 

榛名「大丈夫ですお姉様!今朝例の鎮守府からあるものが届きました!」

 

つ謎の薬

 

金剛「what?」

 

龍驤「ほほう、これが噂の…」

 

榛名「なんでも、間宮さんと伊良湖さんのレシピを参考に調剤しているとか…」

 

 

榛名「さぁ、提督、気休め程度かもしれませんが…」

 

提督「あぁ…済まないな…」ゲッソリ

 

提督「っ」ごくっ

 

提督「!!!」ビクッ

 

艦娘達「!」

 

提督「こ、これは…!?」キラキラ

 

提督(疲労感が全て消し飛び活力が漲る…!あえて言うなら戦意高揚状態ではないか!?)

 

隼鷹「どうだい…?」

 

提督「あぁ、何だか身体が軽く…いや、普通の100倍…の…!?」

 

提督(何だこの光景は…!?久し振りに艦隊をしかと見た…と言ったらおかしいが…いやしかし…)

 

提督「お、お前たち…こんな事言っては失礼かもしれないが…」

 

 

提督「太ったか…?」

 

艦娘達「!?」

 

金剛「し、失礼な事言わないでくだサーイ!」

 

千代田「そうよ!誰の所為だと思ってるのよ!」

 

龍驤「そうやで、なぁ皆んな、この際だからもうええやろ?」

 

提督「…?」

 

榛名「提督、みんな貴方の子ども達ですよ」にこ

 

隼鷹「あたしだって酒はやめてるからなー!」さすさす

 

提督「え!?」

 

提督「いやだって!俺そんな事一度もしてないだろう!?」

 

千歳「確かに覚えは無いかもね、だって…」

 

飛鷹「全部貴方が寝ている間の事だもの」にこ

 

瑞鳳「ねぇパパ?名前は何にする?」さすさす

 

提督「」

 

提督(さ、最近毎日酒を飲まされていたのも…身体がおかしかったのも…全部…!?)ガタガタ

 

榛名「提督、大本営に私たちの代わりの防衛艦隊の派遣を頼んでいますので、ゆっくり子育てに専念できますね!」キラキラ

 

提督「な…」

 

隼鷹「このまま予定日になれば一番最初はあたしだからねー、明石にも見てもらったけど、順調に育ってるってさ!」ニッ!

 

提督「そ、それは何よりだが…」

 

提督(何が何よりだ!俺!)

 

提督(それに浮世離れした話にしか思えん…まさか騙されているのか…?)

 

提督(いや…この子達はそんな下らない冗談は言わない…)

 

提督(艦隊全員を懐胎しました…なんて…大本営になんて言われるのだ…)キリキリ

 

瑞鳳「提督、嫌なの…?」ウルウル

 

提督「!?」

 

瑞鳳「提督が嫌なら…私…堕ろ 提督「それ以上は言うんじゃないぞ」

 

瑞鳳「!」

 

提督「…そんな簡単に言ってはいけないよ」

 

瑞鳳「提督…」

 

提督「お前達は本当に俺なんかで良いのか?」

 

榛名「当たり前じゃ無いですか!」くわっ!

 

榛名「提督が居たからここまで頑張って来られたのです!」

 

隼鷹「そうだねぇ、艦隊がこうなるくらいだから自信持って良いんじゃないの?」

 

提督「…そうか」

 

提督「しかし産休で1年…育児で1年…計2年も艦隊が動かなくなるのは痛いな…」

 

 

伊8「2年間のバカンス…ですよ」にこ

 

提督「!!」

 

艦娘達「!!!」

 

「バカンスじゃん!」「そういえばここ南方だし!」「妊娠しちゃったものは仕方ないよね!」

 

キャーキャー

 

提督(そんな考え方があるとは…!!)

 

 

 

 

提督(そうだよな、運営出来ないものは出来ないからな!)

 

提督「よし!事情が事情だ、大本営からの補給は減る事が予想されるが、親子共々力を合わせて生きてくぞ!」

 

艦娘達「おー!」

 

〜〜〜〜

〜〜〜

〜〜

 

 

 

〜1ヶ月後〜

 

 

ー鎮守府・埠頭ー

 

提督「遂にこの日が来たか、怖いな」

 

千歳「タンカー、接舷します」

 

タンカー「」ボーっ

 

 

速吸「補給艦速吸、到着しました!」ビシ

 

提督「うむ、ご苦労」

 

提督「さて…どれだけ物資が減らされているものか…」ハァ

 

提督(あの時は舞い上がってしまったが…よく考えるととんでもない事になっちまったよな…)

 

隼鷹「!!」

 

隼鷹「ち、ちょっと見てみなよこれよぉ!」

 

提督「…?」

 

提督「こ、これは!?」

 

 

資源・資材・食料・嗜好品「」ドッッサリ

 

 

提督(いや!期待してはダメだ!次の鎮守府の分かもしれん!)

 

速吸「ではここに受け取りのサインをお願いします!」

 

提督「っ…」チラ

 

提督「!!!」

 

提督「って本当に全部ウチの物か!!」くわっ

 

速吸「ひっ」ビク

 

提督「何かの間違いじゃないのか!?」

 

速吸「ま、間違いではありません!ちゃんと妖精さんとも確認したんですからね!」

 

速吸「はい!どうぞっ!」

 

提督「あ、ありがとう…」ペラ

 

速吸「じゃあ私は次の鎮守府に行くので!また来月に!」ビシ

 

タッタッタッ…

 

タンカー「」ボーッボーッ…

 

 

 

提督「ほ、本当に行っちまった…」

 

隼鷹「な、なぁ…この嗜好品の量…」

 

ザワザワ…

 

「何か逆に怖くない…?」「手切れ金キタコレ!」「怖い事言うなよー…」

 

提督「…計画的に使おう…」

 

艦娘達「…」コクリ

 

〜〜〜〜

〜〜

 

 

 

〜大本営〜

 

大淀「提督、件の鎮守府から礼状が届いていますよ」

 

元帥「おぉ、そうかそうか」

 

元帥「喜んでくれたようで何よりじゃ」

 

元帥「これからも元気に過ごしてもらわんとな」にこ

 

大淀「そうですね」にこ

 

元帥「これでまた1人、海軍への永久就職が決まったのう」

 

大淀「えぇ、同じような鎮守府が順調に増えるのも時間の問題かと」

 

元帥「海軍は安泰じゃぁ」

 

大淀「ふふ…」

 

大淀(次はどこの艦娘に発破をかけようかしら?)ニヤ

 

 

 

ー完ー




飲み過ぎには気をつけよう!

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