【艦これ】色んな鎮守府の日常【SS】   作:大キャバクラ

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女はそれを我慢できない


49話・強請り艦娘の居る鎮守府(谷風) ☆※

〜廊下〜

 

貼紙「おみせへ あそびに

きてください。

ケーキを つくって

まってます。

ー間宮よりー 」

 

提督「…食わねば」てくてく

 

ビーッ!ビーッ!ビーッ!ビーッ!

 

提督「!!」

 

提督「くそ!敵影か!時間と場所を弁えろよな!」タッタッ!

 

くるっ

 

ドシン!

 

「きゃっ!?」ドサ

 

提督「あたっ!?」ドサッ

 

「いたた…うぅ…」

 

提督「だ、大丈夫か!?すまん!」

 

 

谷風「うぅ…いたいなぁ…」チラッ

 

提督「す、すまん…」アセアセ

 

 

浦風「あぁっ!大丈夫かい谷風!?」タタッ

 

谷風「ううぅ…こいつぁガッテンならねぇよぉ…」チラチラ

 

提督「うっ…ほ、本当にすまない…今日の出撃は良いから…」

 

 

磯風「当たり前だぞ司令」

 

提督「っ…」

 

磯風「ほら、谷風、たてるか?」サッ

 

浦風「うちも肩貸してやるけぇ」

 

谷風「うっ…あぁっ…いってぇなぁ…」ガクッ

 

提督「!」

 

提督「お、俺も手伝って…」

 

 

浜風「大丈夫ですよ提督、私がやります」

 

提督「あ、あぁ…」

 

谷風「ぁー…いたた…」チラ

 

提督「すまん…すまん…」

 

磯風「明石の所へ行くぞ」

 

谷風「っ…っ…」ひょこっひょこっ

 

浦風「びっこひいとんなぁ…足折れとらんとええが…」チラ

 

提督「!!」

 

浜風「それは流石に無いと思いますので、心配はご無用ですよ」

 

提督「そ、そうかっ」

 

磯風「では行ってくるぞ、司令」

 

提督「あぁ…」

 

谷風「あぁ…いたいなぁ…」チラチラ

 

提督「…本当に…済まない…」ぺこっ

 

………

……

 

 

〜3時間後〜

 

〜執務室〜

 

提督「あぁ…気になって執務どころじゃ無いな…」がくっ

 

提督(谷風は大丈夫だろうか…骨折って入渠や修復材で治るのか…?そもそも艦娘が俺とぶつかっただけで折れるものか?…大丈夫だよな…?悪くて捻挫とか…)

 

コンコンコン

 

提督「!」

 

提督「いいぞー…」

 

キィ…

 

浜風「失礼します」

 

提督「お、おぉ…浜風か…ど、どうだ?谷風は…」

 

浜風「提督、大変です」

 

提督「…?」

 

浜風「その…足首の関節が…複雑骨折してるそうで…」

 

提督「なっ!?」

 

浜風「時間と共に谷風も痛みが自制出来なくなっていまして…」

 

提督「そんな…!」ガタガタ

 

浜風「…」

 

 

浜風(磯風、浦風、谷風、聞こえていますか?提督は動揺を隠し切れていない様子です)

 

提督「お、俺が…谷風を…!?」カタカタ

 

提督「そ、そうだっ!高速修復材があるだろ!?あれ何個でも使って良いからっ!だから…」

 

浜風「…」ふるふる

 

提督「ど、どうした…?」

 

浜風「高速修復材でリカバリー出来るのは深海棲艦からの砲撃等のダメージのみで…外傷も無しに使用しても効果は…」

 

提督「嘘だろ…!?」

 

提督「明石!明石にちょっと…」

 

ガシッ

 

浜風「だ、だめです!明石さんは今提督に対して激しく怒っています!」

 

浜風(うわぁ…ちょっと無理があるかも…!?)

 

提督「何だと…!?」

 

浜風(皆さん!ピンチです!明石さんの所に行かれたら嘘がバレます!)ジジ…

 

ガチャ!

 

提督「!」

 

 

磯風「司令!今は明石より谷風に付き添ってやるのが先だろう!?」ガタッ

 

浦風「そうじゃそうじゃ!」

 

浜風「!」ほっ…

 

提督「そ、そうだなっ!」

 

提督「谷風はどこに…」

 

 

谷風「うぅ…」ヨロヨロ

 

提督「へぇ!?」

 

提督(歩けるのか!?)

 

提督「だ、大丈夫か谷風!?足が折れてるって…」

 

谷風「大丈夫じゃないけどさぁ…提督が心配しないようにっ…」にこ…

 

提督「」グサ

 

谷風「ただ…これじゃちょっと…もう出撃できないねぇ…」

 

提督「いい!出撃なんてしなくていいからっ!」

 

提督「完全に治るまで休めて…」

 

浦風「…にしても困ったのう…」

 

提督「…?」

 

浦風「故意でないとはいえ提督が艦娘にケガをし負わせたんがしれたらことじゃなぁ…」

 

提督「だ、大丈夫だから!責任なら幾らでも…」

 

磯風「お前の首で済めば安いな…」フッ…

 

提督「!?」

 

浜風「そうですよ、陛下からの賜り物である艦娘に危害を…」カタカタ

 

提督「ど、どうなる…?」

 

磯風「鎮守府…解体…!!!」ざわ…

 

提督「そんな…」

 

提督(どうする…!?)

 

谷風「だ、大丈夫っ…谷風さんが黙っといてやるよ…」にこっ

 

谷風「皆んなここが好きだから…谷風さんが我慢すりゃあ…」

 

提督「で、でも…」

 

谷風「皆んなと離れたくないからさ…提督も黙ってて…?」

 

提督「そんな…俺のせいでお前にばっかり負担が…!」

 

浜風「大丈夫です、こうなれば私達は一連托生、隠し通しましょう」

 

磯風「あぁ、司令、この事は誰にも言うんじゃないぞ」

 

磯風「大淀になんて知られたら…わかるな?」

 

提督「あぁ…」ごくり

 

浦風「明石さんにもうちらが話つけといてやるけぇ、提督さんは余計なことしたらいけんよ?ボロが出るけぇの」

 

提督「し、しかし俺は谷風にケガをさせてしまった身で…明石にも誤っておかないと…」

 

 

浦風「だから余計な事せんでええんじゃっ!!」カッ

 

提督「」びく

 

浦風「…大丈夫じゃ、うちらに任せとき?な?」にこ

 

提督「っ…」こくり

 

谷風「すまないねぇ…提督…」

 

提督「な、何言ってんだよ…元はと言えば俺が…」ジワ

 

谷風「男が泣いちゃならねぇなぁ…谷風さんがヨシヨシしてやるかぁ…」にこ

 

提督「ううぅ…っ…すまねぇ…!谷風っ…!」ボロボロ

 

提督「…っ、わがった…ぐずっ…大淀や明石にはっ…あまり関わらないようにっ…ずるよっ…!」

 

磯風「あぁ、その方がいい」チラ

 

浜風「えぇ」チラ

 

浦風「そうじゃな…」チラ

 

谷風「…」チラ

 

 

十七駆「…」ニヤリ

 

浜風(まずは前段作戦…攻略ですね)

 

浦風(次はちと難易度が上がるけぇ、気い付けぇ)

 

谷風(かーっ!谷風さん演技上手いねぇっ!役者になれるんじゃないかい!?)

 

磯風(さて、谷風、早速取り掛かるぞ…)にやぁ

 

谷風「はいよぉっ!」

 

提督「!?」びく

 

浦風(ボケェ!何声に出しとんじゃっ!)ギロ

 

谷風「…!」ダラダラ

 

谷風(しまったぁ〜!へまこいちまったねぇ…っ!)

 

浜風「谷風…無理矢理元気に振舞って…!」

 

谷風「!」

 

谷風「ほ、ほら元気出して皆んな!やだねぇふりじゃないって〜!」

 

提督「うぅっ…!谷風っ!」ポロポロ

 

磯風(貴様…次やったら本当に折ってしまうが、よろしいか?)

 

谷風(あはは…ごめんごめん…)

 

浜風(ほら、ごちゃごちゃ言ってないでやっちゃって下さい)

 

磯風(そうだな)

 

 

磯風「では司令、私達は行くが…」

 

浦風「しばらく谷風と一緒にいてやって欲しいんじゃ」

 

提督「あ、あぁ…俺に出来る事なら何だってするよ…」

 

谷風「…ありがとう…」ぎゅっ

 

提督「!」

 

浜風(チッ)

 

谷風「」ビク

 

浜風「そ、そうですね、じゃ、よろしくお願いします」ツカツカ

 

浦風「頼むわぁ」てくてく

 

磯風「ふ…またな、谷風…

 

バタン…

 

 

提督「…」

 

谷風「な、何か気まずくね…」

 

提督「そ、そんな事ないぞ」

 

谷風「そっか、へへ…」てれてれ

 

提督「」ドキッ

 

谷風「大変な事になっちまったね…」

 

提督「あぁ…」

 

谷風「でもこうして提督と居られるんなら…こうなって良かったかもっ」にこっ

 

提督「っ…//」ドキドキ

 

谷風(チョロすぎぃっ!ちょいとチョロすぎやしないかねぇっ!?)

 

谷風(何だかこっちまで…//)ドキドキ

 

(チッ…谷風、あくまでシナリオ通りですよ、それ以上は絶対 ブチッ

 

谷風(うるさいねぇ…無線封鎖してやろっ)

 

谷風(それに何だか谷風さんっ…//)

 

谷風「ねぇ提督…」

 

提督「な、何だ?」

 

谷風「谷風の事…どう思う…?」うるっ

 

提督「!」ドキッ

 

提督「い、いやぁ…明るくて…元気で、すごく素敵だと思う…」

 

谷風「そ、そっかそっか//」

 

谷風「谷風さんも提督の事…すごく…」うっとり

 

提督「!」

 

提督(ど、どうしたんだ谷風!?まさか俺の事…)ドキドキ

 

谷風(よし、今だね)

 

 

谷風「あっ!?いたたっ!!」

 

提督「!?」

 

提督「大丈夫か谷風っ!」ぎゅっ

 

谷風「ふぅーっ…いたぁ…」

 

谷風「ち、ちょいとさすってくんない…?」スッ

 

提督「あぁ…!俺でいいならいつまでも…」サスサス

 

提督「…!」サスサス

 

提督(こ、これは…!)

 

谷風「ふぅ…ふぅ…///」ぽーっ

 

提督(何だかいやらしい事をしているようなっ…!?)

 

谷風「んっ…いいよぉ…っ…」ぴくん

 

提督「っ…!」ドキドキ

 

谷風(サービスしてやるかぁ…♡)

 

谷風「…」もぞ

 

提督「…?」チラ

 

提督「!!」

 

提督(ぱ、パンチラっ…だと…!?)

 

谷風「ん…はぁ…はぁ…」

 

提督(それに段々色っぽくなって…)ギンギン

 

谷風「…」

 

谷風「提督…辛いん…?」チラ

 

提督「っ!」バッ

 

提督「い、いやっ!すまん!これはその…!」

 

提督(最低かよ…!俺…!怪我させた艦娘に劣情なんて…!)

 

谷風「…」ぎゅ…

 

提督「!」

 

谷風「谷風さんと…よしよし…する…?」うるうる

 

提督「よし…よし…」ごくっ…

 

谷風「提督なら…嬉しい…かな…」にこっ

 

提督「」ぷっつん

 

ガバッ!!

 

谷風「〜♡」

 

………

……

 

 

〜十七駆の部屋〜

 

浦風「まぁうちらの声が聞こえてたら作戦に支障きたすと判断したんじゃろ?」ズズッ

 

浜風「あの女…絶対…」ブツブツ

 

浜風(私がぶつかる予定だったのに…)

 

磯風「まぁ落ち着け、そろそろだろうからな」

 

磯風「ふふ…谷風の足をさする司令を激写…」

 

磯風「司令は完全に私達の言う事しか聞けなくなるな…」ニヤ

 

磯風(そうすればこの艦隊の献立はこの磯風が管理…艦隊の士気も向上間違いなしだな…)にやにや

 

浜風「何してるんですか早く行きますよ」

 

浜風「取り返しが付かなくなったらどうするつもりなんですか」

 

浦風「それは大丈夫じゃな、あの谷風の事じゃからの」

 

磯風「よし、行くぞ」

 

 

 

 

〜執務室前〜

 

磯風「いいか皆の衆、1、2の、3で突撃だ」

 

磯風「そうしたらこの磯風が自慢のキャメラで…」

 

浜風「ごちゃごちゃ言ってないで早くしますよ」カチャ

 

浦風「ま、待ちぃ」ガシ

 

浜風「何してんですか、離してください提督の身に何かあったらどうするんですか」くわっ

 

浦風「あ、あんた行かんほうがええかも…」

 

浜風「はぁ?」

 

「…!」「…♡」「っ…!♡」

 

浜風「…」

 

浜風「何ですか、この声は?」

 

浦風「さ、さぁ…」

 

浜風「足さするだけでこんな声出しますか普通?」

 

磯風「ふ…妹が大人になったんだ、祝ってやるのが私達姉の務めだろう?」にや

 

浜風「う、うわぁぁもごっ!んーっ!」

 

浦風「でけぇ声出したらムードも何も無いじゃろがっ!」ヒソヒソ

 

浜風「んんーっ!!んもごっーっ!!」血の涙

 

磯風「お、その顔頂き」パシャ

 

浜風「んんん…んーーーっ!!!」バタバタ

 

 

 

〜執務室〜

 

提督「はっ…はっ…!谷風っ…!」

 

谷風「ぁ…提督っ…///」ぎゅっ…

 

谷風「中で…いいから…ね…?」

 

提督「!」

 

提督「さ、流石にそれはっ…」びくびく

 

谷風「…」むっ

 

谷風「っ…!」ぎゅうぅ

 

提督「!?」

 

提督「谷風っ…そろそろ…!」

 

谷風「〜♡」ぎゅうぅ

 

提督「あっ!あぁっ!」びくんっ!

 

谷風「!」

 

谷風「はぁ…♡提督…これ流石に取り返しつかなくね…♡」ぎゅっ

 

提督「…だ、大丈夫…万が一があったら俺がちゃんと責任取るから…」ハァハァ

 

谷風「へへ…」はぁはぁ

 

提督「谷風…」さわ

 

谷風「ん…なに…まだしたいの…?//」

 

提督「だめか…?」さわさわ

 

谷風「もう…最後まで付き合ってやりますかぁ…夜は長いんだしさ♡」

 

提督「はぁっはぁっ!」

 

谷風「♡」

 

谷風(あれ…谷風さん何の為に…?まぁ、いっかぁ…♡)

 

 

ー艦ー

 




かーっ!どうするってんだいっ!

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