【艦これ】色んな鎮守府の日常【SS】   作:大キャバクラ

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辞めるとこうなるで



色んな鎮守府の日常・改
51話・辞めた提督の居る鎮守府 ☆


〜半年前〜

 

〜鎮守府・正門〜

 

艦娘達「ぐすっ…ぐすっ…」

 

提督「みんな…今までありがとう…!」

 

陸奥「提督…本当に辞めるのね…?」うるうる

 

提督「…あぁ、本当にお前達には最後まで迷惑かけたな…」

 

陸奥「っ、私達の方こそ…気持ち良く送り出したかったのに…っ…みんなして泣いちゃって…」ボロボロ

 

提督「…」ぎゅ…

 

提督「…みんな…元気でな…」

 

艦娘達「…」

 

 

…俺は元々海軍の提督になれるようなキャリアは無かった。

ただの一兵卒であったのだが戦況は刻一刻と悪化し、俺たちのようなただの軍人も提督となり、指揮を執るよう大本営からの通達により鎮守府を与えられたのだ…

しかし深海棲艦の進撃も落ち着き、各地の艦娘や将校達が熟練となった頃…再び大本営からの通達があった…

軍の縮小化及び人員配置の見直しである

簡単に言えば…俺たちのような一般兵はリストラ、一部鎮守府は解体となると言うことだ…

皆んなと別れるのは寂しいがこれも軍令部の決定だ…

ただ…これで良かったとも思ってしまう自分も居る…

 

………

……

 

 

〜現在〜

 

〜海軍・寮〜

 

提督「あ〜…ようやく体が慣れてきたなここの生活も」コキコキ

 

友提督「はぁ…ちょっと前までは美少女に囲まれてたのによ…今じゃこんな男ばっかの所でさぁ」

 

上官「無駄口叩いてる暇があるんなら武器の手入れでもしたらどうだ!」

 

友「チッ…うっせーな…」

 

上官「き、貴様ぁ〜!」プルプル

 

提督「ま、まぁまぁ!」サッ

 

上官「ふん!明日みっちりシゴいてやるからな!」スタスタ

 

 

提督「お前もな?口に出しちゃいけねぇよ」ポン

 

友「ハッ、あのヒゲ、電ちゃんと離れる時大泣きしたって噂だぜ」

 

提督「」ブホッ

 

友「はぁ…俺もみんなに会いてぇよ…」

 

提督「…そうだな」ふぅ

 

…この頃…俺達軍人の士気は下がる一方だった…

上官の様に常にイライラしている者も居れば、沈みきり周りの空気まで沈ませてしまう者…遂には軍から去る者まで出始めている…

そしてそれは艦娘達にも同じ事が起こっているらしい…

一部鎮守府では新たな提督に対し暴動が起こり、前提督を復職させるまでに至ったとか…

 

…実を言うと俺は艦娘に会いたいかと言われれば…あまり乗り気では無い…

俺自身、恐らく艦娘達と良い関係を築く事が出来て居なかったのでは無いかと思う所が多々あるからだ…

例えば…日常的に発生していたのが私物の盗難、紛失である…

主に制服や食器、歯ブラシや下着など、俺の使っていた物がことごとく何者かによって盗まれてしまうのだ…

そして最もキツかったのは…自身の行動が常に監視されていた事であった…

発覚した際、艦娘を招集したのだが…

 

曙「あ、あんたが信用ならないからよっ!こ、この映像を何に使おうが私達の勝手でしょっ!」ふんっ!

 

…信用ならないか…確かに一般兵だもんな…

その他にも振り返ればキリが無い…思い出すと悲しくなるのでここまでにしよう…

 

 

提督「友ー、寝るぞ電気消してくれー」

 

友「あぁ…?あぁ…」ぼーっ

 

提督「…どうした?」

 

友「いやぁ…実はな?さっき上官が来てな…」

 

提督「なんだ?ブン殴られたのか?」にやにや

 

 

友「ちげえよ…提督に戻らないかって…」

 

提督「!!」

 

友「上官はもう明日には提督として前の鎮守府に復帰するらしい」

 

提督「…」

 

友「何でも自分の鎮守府の艦娘達が一斉に自主解体の申請をしたそうでな、大本営が慌てて上官に復職するよう電報を送って来たんだと」

 

提督「…」

 

友「それでな…俺の鎮守府は上官と同じ舞鶴にあるんだけどな…俺のとこも似たような状況らしいんだわ」

 

提督「そうか…」

 

友「…俺は摩耶と大喧嘩する様に出てきちまったからよ…戻っても何言われるか…」

 

提督「…お前、自分の顔鏡で見てみろよ」

 

友「…?」

 

提督「信じられないくらい嬉しそうな顔してるぞ」

 

友「!!」

 

提督「戻れよ、お前も艦娘が大事なんだろ?」にやにや

 

友「ち、ちげぇよ!」

 

提督「ほらほら、荷造りしろって、手伝うからさ」

 

友「この野郎…!」

 

友「ったく何で俺が…」ブツブツ

 

荷造りゴソゴソ

 

 

コンコンコン

 

提督「?」

 

友「出ろよ〜」

 

提督「なんだ?」ガチャ

 

 

偉い人「…」

 

提督「!!」ビシッ

 

友「へぁっ!?」ビシッ

 

提督「こ、この様なむさ苦しい部屋に何の御用でしょうか!!」

 

偉い人「◯◯くんは君かね?」ジッ

 

提督「は、はい…」

 

偉い人「少し話がある、談話室まで来たまえ」ツカツカ

 

提督「」

 

友「だ、大丈夫かよお前ぇ…」

 

提督「こえぇ…」トボトボ

 

………

……

 

〜談話室〜

 

提督「な、何でしょうか…」

 

偉い人「そう緊張しないでくれ、今日は君に頼みたい事があって来たのだ」

 

提督「…?」

 

偉い人「実は以前君の所属していた鎮守府なのだが…」

 

提督「!」

 

偉い人「艦娘達がどうも新しい提督を受け付けてくれなくてね…」

 

偉い人「君に提督として復帰して頂けないかと思って…」

 

提督「…それは…」

 

偉い人「すまない…提督になれと言ったり辞めろと言ったり…」

 

偉い人「今各地で同じ様な状況が起きている…私達は君達と艦娘の絆を侮っていた様だ…」

 

提督「…申し訳ございません…私は提督に戻るつもりはありません…」

 

偉い人「!?」

 

提督「私は艦娘に信用されておらず…あまり良い関係ではありませんでした…」

 

偉い人「ふむ…」

 

偉い人(では何故あそこの艦娘は新たな提督を拒絶するのだ…?)

 

提督「それで軍を去れと仰るのでしたら私はここから去る覚悟です…」

 

偉い人「…それでは、少し話だけでもお願い出来ないだろうか…?」

 

提督「…」

 

偉い人「現状として艦娘を遊ばせておくのは大本営としても…」

 

提督「話くらいでしたら…」

 

偉い人「そうか、ありがとう…」

 

偉い人「出発は明日の早朝、◯五◯◯だ」

 

提督「は、はい」

 

偉い人「では、よろしく頼むよ…◯◯提督…」スッ…

 

ツカツカ…バタン

 

 

提督「…提督…か…」フーッ

 

………

……

 

 

〜次の日〜

 

〜鎮守府近海〜

 

船「」ブロロ〜、ザバ…

 

偉い人「すまないがここまでだ」

 

提督「?」

 

偉い人「その…私達が行くと威嚇されてしまってな…」

 

提督「えぇ!?」

 

偉い人「君の艦娘って結構過激なのだな…」ヒキッ

 

提督「そ、そんな事はありませんが…」

 

偉い人「では…私達はこれで…」

 

提督「え…?」

 

偉い人「艦娘と話をして提督に戻りたくなるかもしれん、だがもし話し合いだけで終わる様であれば、この番号に電話をしてくれ」スッ 紙

 

偉い人「その時は迎えに来よう」

 

提督「ち、ちょっと待って…だいぶ距離が…」

 

偉い人「なに、若いんだ、手漕ぎボートで十分だろう?」

 

偉い人「それにまさに絶海の孤島…いい鎮守府じゃないか!」

 

偉い人「いい回答を期待しているよ!」

 

船「」ボボボ…ザザーー…

 

 

提督「えぇ…」ポツーン…

 

提督「手漕ぎボートって…」

 

提督「ってこんな所に居たら敵に狙われちまう!」ゴソゴソ!

 

提督「っ!」ギッコッギッコッ…ザザッ…

 

 

 

〜鎮守府〜

 

「あら…性懲りも無くまた来たのね…アイツら…」

 

「今度こそ当てますか?」

 

「…そうね…船ごと粉々に…」

 

「ま、待って!誰か双眼鏡持ってない!?」

 

「え…!?」

 

「あれって…ま、まさか…!!」

 

 

〜海上〜

 

提督「あー…こりゃキツイな…」ギッコッ

 

提督「…でも早くしないと波が…っ!」ギッコッギッコッ

 

ザザーー…バシャシャ

 

提督「…?」

 

提督「あっ!」

 

 

陸奥「提督っ…!」ザザ…

 

 

提督「よ、よう…久し振りだな…」

 

陸奥「…」うるうる

 

提督「す、少し痩せたんじゃないか…?」

 

陸奥「提督…会いたかったんだからっ!」ガバッ

 

提督「っ待て!今お前が乗ったらっ!?」

 

ボート「」ザボン!

 

………

……

 

 

〜鎮守府〜

 

提督「へっくしょん!」

 

提督「うぅ〜…」ガチガチ

 

陸奥「ご、ごめんなさいね…」さすさす

 

提督「大丈夫だけどさ…」チラ

 

艦娘達「…」ズラ〜

 

提督「み、みんなも久し振りだな…」

 

加賀「…提督…帰ってきてくれたのね…」ぎゅうぅ

 

提督「…」

 

陸奥「もう…出て行くなんて言わないでね…?お願いよ…?」うるうる

 

提督「実はな…お前達に話があってここに来たんだ…」

 

加賀「何かしら…」

 

陸奥「…」

 

提督「まず、俺は提督に戻るつもりは無いという事…」

 

陸奥「…」スゥ

 

加賀「…」

 

提督「そしてもう一つ…何故お前達は新しい司令官を…」

 

バタァン!

 

提督「」ビクッ

 

 

曙「はぁ…はぁ…!」ブルブル

 

提督「曙…?」

 

提督(どうした…髪もボサボサで…目の下にもクマが…)

 

曙「戻って来るなら報告くらいしなさいよ…!!」

 

提督「い、いや…だから戻るつもりは…」

 

曙「はぁ!?」ズカズカ

 

加賀「待って」

 

曙「…退きなさいよ」

 

加賀「提督は話があるそうよ」

 

陸奥「えぇ、どうするかは聞いてから判断しましょう?」にこ

 

曙「…フン」

 

提督(どうするか…?判断…?)

 

加賀「それで…何かしら」

 

提督「あ、あぁ…それでお前達が新しい司令官を拒絶する理由を…」

 

陸奥「あら…そんなの簡単よ…」ぎゅうぅ

 

提督「っ…」

 

陸奥「私達の提督は貴方だけだもの…」じーっ

 

提督「だ、だけどお前達は俺の事信用してないって…」チラ

 

曙「」ビクッ

 

加賀「…確かにそうね、信用していないわ」

 

提督「…?」

 

曙「…」

 

 

加賀「だって…貴方が1人の時、何してるか分からないじゃない…」

 

提督「…?」

 

陸奥「そうよね…執務室に居る時やトイレに居る時…お風呂に入る時…寝る時…私達は貴方の全てが見たいんだもの…」にこぉ

 

提督「!?」

 

曙「もしあんたが私達以外の事を考えてたらと思うとゾッとするわ」

 

提督「そ、そんな事で…」

 

曙「はぁ!?そんな事!?」ぐいっ

 

提督「ぐっ…!」

 

陸奥「…今のは聞き捨てならないわね…」ギロ

 

提督「あぐっ…」

 

加賀「提督、貴方は私達の全てです…貴方が居ないのなら…私達も居ないのと同じ…」

 

提督「…」

 

陸奥「ふふ…でも帰ってきてくれたのだから…許してあげる…」

 

加賀「そうね…もう絶対離さないわ…」

 

曙「ほら、この書類にサインしなさい」ドサッ

 

提督「!!」

 

提督「こんな大量のケッコン書類…一体どこで…」

 

加賀「明石が回してくれたわ」

 

提督「お前達…!」

 

陸奥「どう…?またここに着任してくれる…?」

 

提督「…」ジリ…

 

陸奥「…」にこ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

陸奥「逃がすなッ!!」

 

艦娘達「…!」

 

提督「っ…!」ダッ

 

加賀「頭に来ました」

 

提督(まさかこいつら…ここまで進んじまってたのか…!)タッタッ

 

提督「うおぉぉ!」ダダダ

 

………

……

 

 

〜武器格納庫〜

 

提督「はぁ…はぁ…っ」

 

提督「これは話し合いどころじゃないな…!」

 

提督「あの人の番号に助けを…」ピッピッ

 

 

「この番号は、現在使われておりません」

 

提督「…」

 

提督「クソ…嵌められたのか…ボートは転覆したし…泳げるわけないよなぁ…」

 

提督「はぁ…」

 

提督(外部に頼るのは忍びないが…こうも言っていられないな…憲兵は…)ピッピッ

 

トゥルルル…

 

ブツン

 

提督「…?」チラ

 

提督「…」

 

提督「圏外か…あいつらジャマーなんてどこで…」

 

 

「私が作りました」

 

提督「っ!」サッ

 

コツ…コツ…

 

 

扶桑「ふふ…提督…」

 

提督「…その運は改修の時に出して欲しかったな…」

 

扶桑「えぇ…もう改修失敗なんてしません…何でも作りますよ…」

 

 

扶桑「貴方の子でも…」にこぉ

 

提督「…悪いな扶桑、俺にその気は無いっ!」ササッ

 

扶桑「っ!」ガッ!

 

提督「へぶっ!」ドサ

 

扶桑「」ガバッ

 

提督「ひぃっ!」

 

扶桑「ふふ…捕まえた…♪」ぎゅうぅ

 

扶桑「んっ…」ちゅっ

 

提督「っ…」

 

扶桑「この扶桑…貴方に恋い焦がれて…もう我慢できません…」シュルシュル…

 

提督「や、やめろっ…!」

 

扶桑「ふふ…身体には自信があるの…」ぎゅ…

 

提督「っ…」ドキ

 

 

「姉様から離れなさいっ!!」ドォン!

 

提督「!?」

 

扶桑「きゃっ!?」ドゴッ

 

山城「…」シュウゥ…

 

扶桑「危ないわね…」キッ

 

山城「提督…今すぐ姉様から離れなさい…!」

 

提督「…山城っ…!」

 

山城「は、早く離れてよ…!」グググ…

 

 

山城「じゃないと私…っ、姉様を…!」ジャコンッ

 

提督「…!?」

 

扶桑「!」

 

扶桑「ふふ…嬉しいわ山城…私よりも大切な人が出来たのね…」

 

扶桑「だけど…」ジャコン…

 

扶桑「この人だけは…貴女にはあげない…っ!」ギロ

 

山城「…!」ゾワッ

 

山城「はぁ…っ、はァ…!」ガタガタ

 

山城「ダメ…姉様お願い…離レて…!私…ジ、自分ヲ抑えらレナイ…」シュウゥ…

 

扶桑「…!?」

 

扶桑「や、山城…?」

 

提督「っ!」ダダダッ

 

 

提督「っ山城!」ダキッ

 

山城「っ…?」

 

扶桑「!」

 

提督「山城!しっかりしろ!」ぎゅうぅ

 

山城「ア…アぁ…提督…」シュウゥ…

 

扶桑「…」

 

提督「山城…大丈夫…大丈夫だから…」なでなで

 

山城「…」ぎゅ…

 

提督「…」

 

山城「…あぁ…不幸だわ…」にこ

 

扶桑「!!」

 

扶桑「も、もう良いんじゃ無いでしょうか…?」

 

山城「…」ぎゅうぅ

 

提督「そうだな…」

 

山城「いえ、ダメですよ」

 

提督「!?」

 

扶桑「山城っ!良い加減にしなさいっ!」ぐいぐいっ

 

山城「い、嫌ですぅ…!」ぎゅうぅ

 

提督「いぃででっ!」

 

 

 

ドタドタドタ!

 

陸奥「居たわ!あそこよ!」

 

曙「ちょっとあんた達っ!何やってくれちゃってるわけ!?」キーッ

 

加賀「頭に来ましたァ!」

 

「ずるーい!」 「ふざけんなァ!」 「返せぇ!」 ギャーギャー

 

 

提督「!?」パッ

 

提督(離れたなっ!)ダダダ

 

山城「あぁっ!?」

 

扶桑「!?」

 

 

陸奥「扶桑山城!そのまま追って!」

 

扶桑「っ行くわよ山城!」

 

山城「は、はいっ!」

 

………

……

 

 

 

〜艦娘寮〜

 

提督「はぁ…!ヤバい…!艦娘の深海棲艦化ってマジだったのか…!」ゼェゼェ

 

提督「…俺はどうしたらいい…!」

 

提督「…あれ?ここって…まさか寮!?」

 

 

「アタリね」

 

「はいっ!」

 

提督「!?」

 

ビスマルク「?どうしたの」

 

提督「っ…!」ダッ…

 

ビスマルク「はぁ…何か言ってほしいわね」

 

プリンツ「うぅん…あ!多分カエルの王子様ですよ姉様!昔読んだ童話にありましたねっ!」

 

ビスマルク「あら、それじゃあお姫様のキスで喋れるようにしてあげないとね」

 

プリンツ「はい!行ってきまs」ガシ

 

プリンツ「ほえ?」

 

ビスマルク「…お姫様は私でしょう??」ミシッ

 

プリンツ「ち、違いますよう!」

 

プリンツ「だって姉様を見たら提督がびっくりして…あっ!姉様は悪い魔女じゃないですか?」にこ

 

ビスマルク「…」ガコン…

 

プリンツ「ふえぇ!?」ワタワタ

 

ビスマルク「魔女はお姫様を手に掛けてこそよね…」にやぁ

 

プリンツ「…」

 

プリンツ「うーん…魔女をやっつけるのは王子様の役目なんだけど…」ガコッ…

 

 

 

ビスマルク&プリンツ「「Feuer!!」」ドォン!!

 

 

提督「ひいぃ!!」

 

 

曙「あっ!ち、ちょっと私の部屋の前でやめてよね!?」

 

陸奥「はぁ…寮は建て直しね…」

 

 

〜物陰〜

 

提督「っ…」コソコソ

 

ガシ

 

提督「!?」

 

 

加賀「何処へ行くのかしら」

 

提督「は、離せっ…!!」バタバタ

 

加賀「ダメよ」ぎゅうぅ

 

提督「痛い痛い!」

 

提督「っ…」

 

提督(一か八か…)

 

提督「…か、加賀…?」

 

加賀「?」

 

提督「その…俺もお前の熱意には負けたよ…だからさ…キスなんて…してみないか…?」

 

加賀「!」ボヒュッ

 

加賀「な、何を言うのいきなりっ!?///」

 

提督「い、いやぁ…久々に会ったら加賀すごく綺麗になってるから…」

 

加賀「〜っ///」

 

提督(よし…相変わらずチョロいな…)

 

加賀「は、早く…しなさい…」もじもじ

 

提督「目を閉じてくれると…その、恥ずかしいからさ…」

 

加賀「分かったわ…」

 

加賀「…っ」んーっ

 

加賀「…」

 

加賀「…」

 

加賀「…」

 

加賀「…?」パチ

 

 

 

 

 

 

提督「」タッタッタッ…

 

 

加賀「…」ポツーン

 

加賀「頭に…来ました…」ユラァ…

 

 

 

〜裏庭〜

 

提督「何とか乗り切れたが…」

 

提督「っ…ここもじきに…」

 

 

「あ!提督っ!」

 

提督「ひぃ!?」ザザザ

 

阿武隈「あっ!酷いですぅ!」ガーン

 

提督「…はぁ…お前を忘れてたよ阿武隈…」ジリジリ

 

阿武隈「でも名前は覚えててくれてますよね!嬉しいですっ!」キャッ

 

提督(…阿武隈は一番の問題児…こいつのお陰で何度苦労した事か…)

 

阿武隈「じゃあ久し振りにお会いした事ですし…」ジリジリ

 

阿武隈「今日こそは阿武隈を抱いてくれますよね!?」ガバッ

 

提督「っ!」ガッ

 

提督「相変わらずだなお前は…!」ぐぐっ

 

阿武隈「はぁ…はぁ…!」ギラギラ

 

提督「ち、近い…っ!」がくっ

 

阿武隈「!?」ぶちゅっ

 

提督「んんっ!?」

 

阿武隈「〜っ♡」ぎゅうぅ

 

阿武隈「ん〜っ!」ちゅっちゅぅ

 

提督「わぷっ!や、やめっ…!」べたべた

 

 

阿武隈「えへっ…えへへっ…」ぐるぐる

 

提督「…?」

 

阿武隈「ぁ…あふぅ…」パタッ…

 

提督「阿武隈…?」

 

 

「…興奮しすぎて気絶したようだな」

 

提督「!」

 

木曾「久し振りだな、提督」

 

提督「あ、あぁ、久し振りだな…」

 

木曾「まったくコイツは…」つんつん

 

提督(木曾とは悪友のような関係だった…こいつは安心だな…)

 

木曾「ったく…お前、半年も何してたんだよ」

 

提督「だ、だから一般兵に戻ってだな…」

 

木曾「…女は出来たのか?」

 

提督「出来るわけないだろ?」ハァ

 

木曾「そ、そうか…よかっ…

 

 

提督「合コンまでしても結局一夜だけでよ、付き合うまでいかねぇなやっぱ」

 

木曾「は?」

 

提督「全く困ったもんだよなぁ」

 

木曾「…おい…一夜だけって…お前…」カタカタ

 

提督「ん?」

 

木曾「…寝たのか…オレ以外の女と…」スゥ

 

提督「そ、そうだが…?」

 

木曾「…」

 

木曾「…殺す」

 

提督「!?」

 

木曾「おい…今すぐその女連れて来い…!その女がお前を誘惑した部分…全部切り落としてやる…!」スチャ…

 

提督(こ、こいつもアウトかぁ…)

 

木曾「…いや…その必要は無いな」

 

提督「…?」

 

木曾「オレがお前を上書きすれば…穢れは落ちる…フフ…簡単だったな…なぁ?」ツカツカ…

 

提督「何が簡単だ木曾!」ダダダっ!

 

木曾「っ!」ガシ

 

提督「ひっ!?」ビク

 

 

木曾「動くなよ?」スラァ…

 

提督「ひいぃ…」

 

木曾「無理やりは好きじゃ無いが…ワガママも言ってられないな…」

 

スル…スル…

 

提督「こ、この…!脱がすなっ…!」ぐいぐい

 

木曾「良いじゃ無いか…オレとお前の仲だ…」

 

木曾「今更恥ずかしがるなよ…」ボソボソ

 

提督「あぅ…」ぞくぞくっ

 

 

陸奥「…」じーっ

 

提督「!!」

 

提督「お、おいっ!見てないで何とか…」

 

 

曙「木曾さん!やっちゃえ!」

 

「やっちゃえ!」 「やっちゃえ!」ワーワー

 

提督「!?」

 

木曾「クク…良いぜ…見せてやるよ…」

 

提督「はわわ…!」

 

木曾「…♡」しゅる…

 

 

ブウゥン…バラバラバラバラ!!

 

木曾「くっ!」どんっ

 

提督「っとと…」ドサッ

 

 

加賀「頭に来ました」バシュッ

 

木曾「っ」サッ

 

木曾「ってめぇ…あと少しで…!」ワナワナ

 

加賀「何?今狙いを定めるので忙しいのだけれど」キリ…キリ…

 

提督「加賀やめろっ!」

 

木曾「はっ!撃ってみろよ!オレにそんな攻撃なんざ効かないねぇ!」ガシャン

 

加賀「…そう」

 

加賀「確かに効かないわね…貴女じゃないもの」バシュッ

 

 

 

 

ネット「」バッ

 

提督「…え?」 捕縛

 

加賀「…とまぁ、こんな感じでいいかしら?」にこっ

 

木曾「…フンッ」

 

陸奥「あらあら…やるわね…」

 

提督「え?え?」もぞもぞ

 

曙「動くだけ無駄よ、そういうのってどんどん絡みつくんだから」にっ

 

提督「!」

 

陸奥「さて…今までの分…しっかり“おはなし”しましょう…」グイッ

 

提督「っ…」

 

キャーキャー…

 

………

……

 

 

〜翌日〜

 

〜大本営〜

 

偉い人「…これで解決だろうか…」

 

偉い人「くぅ…次はどこの鎮守府か…」ガク

 

偉い人(解体した鎮守府も元に戻さねば…軍縮はこの戦争最大の失策であったな…)

 

 

 

〜鎮守府〜

 

提督「も、もう良いだろ…今日はここまでに…」

 

「ふふ…だぁめ♡」

 

「まだ殆どの子は満足していないんだから…」ぎゅ…

 

「私も含めて…ね…?」ちゅっ

 

提督「はぅ…」

 

〜艦〜




恐ろしいねぇ…

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