【艦これ】色んな鎮守府の日常【SS】   作:大キャバクラ

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最近エロティックな話ばかりだったからな
ちょっとここらで落ち着こうかね



57話・ブラック鎮守府の日常(大淀) ※

提督「ふぅ…この時間で任務全く終わってないってどんだけあんだよ…」カタ…カタ…

 

大淀「本当ですよ、早く終わらせて下さい?」お茶ズズッ

 

提督「このっ…!」

 

提督(はぁ…最近休みも取れてないし…ん?)

 

提督(最近…ってか着任してから5年…俺休みなんかとったか?)

 

提督(確かに祝日は他の鎮守府と共同して譲ったり譲られたり…だがそれで休めても艦娘に構ってばかりで俺自身の休みなんて無くなかったか?)うーん…

 

大淀「何してるんですか手を動かすっ!」

 

提督「うおっ」ビク

 

提督(大本営から任務専属艦娘が来たってロクに手伝ってくれないし…何なら大淀がいることによって任務の量増えたんだが…あぁ…)

 

提督「…休みてぇなぁ」ぼそっ

 

大淀「…!」

 

大淀「ダメですよっ!」くわっ

 

提督「!?」

 

大淀「提督、今のままでは執務の量的に鎮守府の外すら出られない事は確かに分かっています、ですがこの日本が大変な時に提督ともあろう者が休みたいなどと口にする事はどうなのでしょうか…」

 

提督「だったらお前も少しは手伝ってくれよ…」

 

大淀「わ、私はパソコンが苦手なんです!手書きの書類は全部やってるじゃないですかっ!」

 

提督「それ全体の20パーセントくらいじゃねぇか!」

 

提督「俺だって苦手なのに殆どやってるんだが!」

 

大淀「これから上達しますって!」

 

提督「もう5年だぜ?少し慣れ始めてもシステムが更新されてよくわらなくなってさぁ…勘弁してくれよ…」

 

提督「なぁ、いい加減初雪とか漣にも手伝ってもらおうよ…得意だろあの子達…」

 

大淀「だ、大事な書類を駆逐艦の子に任せるのは如何なものかとっ!」

 

提督「他の鎮守府じゃ漣なんて秘書艦やってたりするじゃねぇか!」

 

大淀「ともかくダメなものはダメっ!任務専属艦娘のこの大淀が許可しませんっ!」

 

提督「くっ…!」

 

提督(こいつ…何としても俺に休みを取らせない気だな…!?)

 

提督(よく考えりゃたまの休みも大淀と飯行ったり買い物に付き合ったり…こいつのせいで俺の休みじゃ無くなってる気がする…!)

 

大淀「全く…なんでこんな男のお守りなんて…」ブツブツ

 

提督「…!」

 

提督・大淀「はぁ…」

 

 

………

……

 

〜その日の夜〜

 

提督「クワーッ…やっと終わった…」

 

大淀「そうですか、お疲れ様でした」にこ

 

提督「じゃあ寝るかな」

 

大淀「はい、支度しますね」パタパタ

 

提督「…なぁ、今日もか?」

 

大淀「えぇ、当然ですよ?貴方の身に何かあってからでは遅いのですよ?」

 

提督「…でも俺も子供じゃないんだしさ…自分の身は自分で守るっていうか…」

 

大淀「…艦娘に襲われてもですか?」

 

提督「それは…」

 

 

大淀「良いですか?貴方は駆逐艦の子達にすら力では到底及ばないんです、だから秘書艦である私が貴方と寝る事でしか、危険から身を守る事は出来ないんですよ?」ぎゅうぅ

 

提督「そうか…?」

 

大淀「えぇ、そうですよ」

 

大淀「私だって嫌なのに…」ぎゅうぅ

 

提督「ならこういう時くらい秘書艦変わってもらおうぜ?」

 

提督「例えば金剛とかよ〜…」デレデレ

 

大淀「…」むっ

 

提督「噂によるとあいつ俺の事好きらしいし…何よりお前と違って…」チラ

 

大淀「っ!」サッ

 

提督「あ、流石に戦艦と軽巡比べるのは酷だったか?」にやにや

 

大淀「へ、変態!セクハラですからねセクハラ!憲兵に言いつけますよっ!」くわっ

 

提督「わ、悪かったよ…冗談じゃねぇか…」しゅん

 

大淀「ふんっ」ぷいっ

 

提督「…でもさ、嫌ならやっぱ誰かと変わって貰った方が良いって」

 

大淀「ぜ、絶対にダメです!」

 

大淀「貴方が他の艦娘に変な事しない為の抑止力でもあるのですからねっ!」

 

提督「はぁ…もう分かったよ…さっさと寝るか…」

 

大淀「…はい」

 

 

電気「」パチン…

 

大淀「…」もぞもぞ

 

提督「…」

 

大淀「ちょっと、何してるんですか」

 

提督「あぁ…?」

 

大淀「こっち向いて下さいよ」

 

提督「い、いいだろうがたまには」

 

大淀「ダメに決まってるじゃないですか」

 

大淀「もし貴方が闇討ちされて死んでいてもそっちに向いてることによって発見が遅れるんですよ?」

 

提督「はぁ…」

 

大淀「だからこっちに向いて下さい」

 

大淀「そしてもっと近くに、それこそ間者の入る隙間など無い程密着しないとですからね」

 

提督「分かったよ…」ぎゅっ

 

大淀「!」

 

大淀「はぁ…こんな男のお守りなんて…本当にブラック鎮守府を絵に描いたような所ですよここは…」ぎゅうぅ

 

提督「よく言うぜ」

 

提督(ブラックなのはこっちだよ…)

 

提督(四六時中ひっついてきやがって…飯だって毒味だなんだとか言って全部口移しだし…そんなに心配か?嫌なら俺なんか死んでた方がマシだろって…)

 

大淀「…」じーっ

 

提督「…なんだ?」

 

 

大淀「…提督、貴方の唇に毒が塗られていないか今日から確かめますね」

 

提督「えぇ…なんだそれ」

 

大淀「良いですか?人間は毒程度で死んでしまうのですよ、私達艦娘はせいぜいお腹を下したりするくらいですが…」

 

大淀「それに寝ている時に毒の塗られた唇を舐めることによって提督が死んでしまう可能性はゼロではありません、寧ろ高いです」

 

提督(寝てる間に自分の唇に塗られた毒を舐めて死ぬって…言うほど確率高いか?)

 

提督「じゃあ拭くよ、ティッシュ取って」

 

大淀「何言ってるんですか!ティッシュなんかじゃ取れないに決まってるじゃないですか!」

 

大淀「もう分からず屋ですね!私が取ってあげますからね!」ガシッ

 

提督「うおっ!」

 

大淀「はむっ!じゅるっ!ぢゅちゅーっ!」ちゅぱちゅぱ

 

提督「おまっ!んんっ!」

 

大淀「んちゅっ!んっ!」れろっ

 

提督「!?」

 

大淀「ぷはっ!//」

 

提督「何舌入れてんだよ!口ん中に毒入ったらどうすんだよ!」

 

大淀「だからそれは毒がなくなりましたよって言う合図ですよ!そんな事も分からないのですかっ!?」

 

提督「そ、そっか…」ほっ

 

大淀「もう…こっちだって嫌ですよ…貴方とこんなラブラブの恋人みたいな真似事をしなければいけないなんて…」ぎゅうぅ

 

提督「だから嫌なら他の…」

 

大淀「っ」キッ!

 

提督「」ビク

 

大淀「はぁ…では確認も諸々済みましたし…本当に寝ましょうか」

 

提督(やっと寝れる…)

 

大淀「ほらもっと近づいて」

 

提督「これ以上近づいたら…口までくっつくぞ」

 

大淀「くっ付けて寝ることによって毒が塗られる事を防ぎます」

 

大淀「それに万が一塗られてしまったとしても私が直ぐに気付いて舐め取るので安心です」

 

提督「そうかぁ?」

 

大淀「そうです、ほら」

 

提督「…」ちゅっ

 

大淀「んっ…」ちゅるっ

 

提督「…おやふみ」

 

大淀「…♪」ぎゅっ

 

 

〜次の日〜

 

提督「…喉乾いたな、大淀、お茶〜」くいくい

 

大淀「…それがですね…」

 

提督「ん?」

 

大淀「実は他の鎮守府で飲み物から毒が検出されたとありまして…」

 

提督「なにっ!?」

 

大淀「今度から貴方へお出しする飲み物さえも口移しでないとダメだと思いましてですね…」

 

提督「いや飲み物くらい…なんかあるだろう?ほら、リトマス?なんちゃらみたいなのでさ〜」

 

提督「毒入ってると色が変わる紙みたいな…」

 

大淀「ありません」キッパリ

 

大淀「さ、喉が乾いてるんでしたよね?」

 

提督「そ、そうだけど…」

 

大淀「…」こくっこくっ

 

大淀「…」んーっ

 

提督「…はぁ」

 

ちゅっ

 

大淀「んっ…んちゅっ…」

 

提督「…」ごくっ

 

提督「ぷはっ…」

 

大淀「ほら、大丈夫でしょう?」

 

提督「…これ最初から大丈夫なやつだろ、自分で飲むわ」ぐいっ

 

大淀「っ!こらっ!!」

 

提督「」びくっ

 

大淀「まだ分からないのですか!?私の口で浄化したんですよっ!」

 

提督「マジで!?」

 

大淀「当たり前じゃないですか!でなきゃ貴方はとっくに毒殺されてますよ!」ぷんぷん

 

提督「あ、あぶねぇ…」ふぅ

 

大淀「…まだ喉乾いてるでしょう?」

 

提督「いやもう大丈夫だけどさ…」

 

大淀「あぁ…やっぱり…」がくっ

 

提督「…?」

 

大淀「実は黙っていたのですが…艦娘から口移しで飲み物を飲むと感覚が麻痺してしまうようで…」

 

大淀「実は喉が乾いていることに気付かず脱水で死ぬ提督も少なくないのですよ…」

 

提督「えぇ…」

 

大淀「ですので一回私から飲んでしまったら最低でも2時間おきには私から飲み物を飲まないと…その…」

 

提督「…まさか」

 

大淀「えぇ…死にます」

 

提督「かーっ…すまん、頼んで良いか…?」

 

大淀「はぁ…本当に不本意ですが…良いですよ」

 

提督「すまんな…」

 

大淀「いえいえ…」

 

 

 

〜その日の夜〜

 

〜寝室〜

 

大淀「じゃあ提督、今日も唇に付いた毒を取りますからね」んーっ

 

提督「な、なぁ、やっぱ榛名にも確認してもらったんだけどさ」

 

大淀「は?」

 

提督「なんだよ…、でな?やっぱり唇に毒は付いてないってよ」

 

大淀「は?え?ちょっと待ってください、は?」

 

大淀「そもそも榛名さんはどうやって確認したんですか??」

 

提督「そりゃお前にされた事を話したらよ、榛名が血相変えて自分も確認しなきゃって…」

 

大淀「あーあ…」

 

提督「どうした?」

 

大淀「それ、気遣ってるだけですね…」

 

提督「はぁ?」

 

大淀「良いですか?榛名さんは恐らく貴方を慕っていますね?そんな人に口に毒塗られてますなんて言えませんよ普通」

 

提督「…たしかに」

 

大淀「それと、私も貴方を心配させないように黙っていましたがあの後私はものすごーくお腹が痛くなりました」

 

提督「なにっ!?」

 

大淀「やっぱり塗られてたんですよ…貴方の唇に毒が…」

 

大淀「分かりましたか?榛名さんも同じ目にあった筈です」

 

提督「そんな…!」

 

大淀「分かったのなら二度と他の艦娘に同じ事しないで下さいよ?特に榛名さんには」

 

提督「…」

 

大淀「…まぁ、私としては貴方が死んでしまったら他の鎮守府に派遣されるだけですから別に…本当に本当に何とも思わないのですが」

 

提督「…」

 

大淀「ここにいる艦娘たちは少なからず貴方の事を想っているのでどうしても貴方が死んでしまう事は避けないと…」

 

提督「!」

 

大淀「ですからほら、今日も取りますよ」あーっ

 

提督「た、頼む」ちゅっ

 

大淀「あむっ…んちゅっちゅむっ…」

 

提督「…んっ」

 

大淀「はむっじゅるっ!んっ…ぁむっ…」じゅるるっ

 

大淀「んんっ…」ガシッ

 

提督「っ…」

 

大淀「ぢゅるっ…ぷはっ…んっ…ぢゅっ、ぢゅぢゅーっ!」

 

大淀「はぷっ…んぢゅっ!ちゅっちゅるっ」れろれろ

 

提督「…んむっ」

 

大淀「ぷはっ…」とろーん

 

提督「き、今日は随分と長かったな…」はぁはぁ

 

大淀「…困りましたね…」

 

大淀「今日は塗られている量が多くて…ごく僅かですが貴方自身飲み込んでしまっている可能性があります…」

 

提督「何だと!?」ビクッ

 

大淀「…因みに毒って何処に蓄積されるか知ってます??」

 

提督「…やっぱり肝臓とかか…?」ブルブル

 

大淀「いえ…ここです…」さわっ

 

提督「っ!?」ぴくんっ

 

大淀「ほら、これ毒の影響ですよ…何でこんなにカチカチ何ですか…♡」さわさわ

 

提督「そ、それはさっき大淀が唇の毒を取った時から…あっ…」

 

大淀「やっぱり…」くにゅくにゅ

 

提督「あふっ…や、やめろ…!」びくびく

 

大淀「毒が塗られていた事によって…ほら、こんなに蓄積してパンパンになってしまっているんです…」しゅこしゅこ

 

提督「あうっ…、出そう…っ!」びくびく

 

大淀「!」ピタ

 

提督「…?」

 

大淀「提督、絶対にこの毒はそこら辺に出したりしてはいけませんよ」

 

提督「?」

 

大淀「猛毒がもし捨てられてそれが海や川に流れたら…どうなると思いますか…?」

 

提督「…まさか」

 

大淀「そうです…環境汚染ですよ…」

 

大淀「多くの生物が命を奪われ…そうなると恐らく政府は原因究明にあたるでしょう…そして汚染の原因がここであると分かってしまったら…!」

 

提督「…!」ゴクリ

 

大淀「まず貴方は極刑…そしてここの艦娘たちは拷問や実験…慰安要員としてボロ雑巾のように使われるでしょう…」ホロリ

 

提督「お、俺はどうなってもいい!艦娘達には…!どうか…!」

 

大淀「…でも毒の廃棄はどうしても法律が…」むむむ

 

提督「頼む…大淀の知恵が頼りなんだ…!」ぎゅうぅ

 

大淀「…♡」

 

大淀「あっ!そういえば!」

 

提督「…?」

 

大淀「昨日艦娘の身体は毒に強く簡単には死なないと言いましたよね!?」

 

提督「あ、あぁ」

 

提督「そうか!大淀が飲み込んで…」

 

大淀「…最低ですね、貴方は」

 

提督「!?」

 

大淀「いくら艦娘が毒に強くてもそんな量を飲んでしまっては流石に私も死んでしまいます」

 

提督「す、すまん…」

 

大淀「本当ですよ、よく反省して下さい?」

 

提督「…」しゅん

 

大淀「…ですが私を使おうとした事は素晴らしい気付きですよ」

 

提督「!」

 

大淀「上の口からではダメなんです、だとしたら下の口を使うしかありませんよね?」

 

提督「!?」

 

提督「ま、待ってくれよ、それってただのセッ…

 

大淀「はぁ!?」くわっ

 

提督「!」

 

大淀「誰が貴方とセックスなんてしたいと思うんですか!?」

 

大淀「まるで私が貴方とセックスだのキスだのをする事しか頭に無い女みたいじゃないですか!」

 

大淀「何ですか貴方は!私があの手この手で提督を騙してセックスしようとしてるとでも言いたいのですか!!」

 

提督「あ、あんまり大声でそういう事は…」

 

大淀「果ては貴方を私の虜にして子作りやら何やらするとでも思ってるのですかっ!」

 

大淀「これは毒抜きですよ!毒抜き!何でさっきから説明してるのが分からないのですか!!」カッ

 

提督「す、すまん!」

 

大淀「…全く…ほら、分かったのなら早くセッ…じゃなくて子作…でもなくて毒抜きしますよ」ぎゅっ

 

大淀「早くしないと毒が貴方の身体中に回りますからね」

 

提督「あ、あぁ、頼む…」スッ…

 

にゅるっ…

 

大淀「あんっ♡」

 

大淀「ん…提督…っ、ついでに唇の毒ももっと念入りに取っておきましょうっ♡」

 

提督「わ、分かった」ちゅっ

 

大淀「はむっ♡」ぢゅるっ

 

ぢゅるぢゅるっ!

 

ぬちゅっ…ぬりゅっ…

 

………

……

 

〜朝〜

 

大淀「ふぅ…それにしてもこんなに毒が溜まっていたのですね…」たらーっ…

 

提督「すまん…もう出すのに夢中で…」

 

大淀「本当に最低ですよ貴方は」やれやれ

 

大淀「でもこれも任務専属艦娘の務め…今晩も毒抜きは仕方なくしてあげますからね」はぁ

 

提督「た、頼む…」

 

大淀「えぇ…」

 

大淀「本当にブラックですよ…ここは…♡」

 

提督「…」

 

 

提督(…この毒抜きって方法合ってんのか…?大淀に内緒で榛名にも聞いてみるか…)ハァ

 

ー艦ー




美夜王

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