〜執務室〜
提督「ふむ…今日も平和で何より…紅茶も美味である…」
熊野「あら提督、この紅茶、熊野が淹れてあげましてよ?」
提督「おやおや、また腕を上げたのかい熊野?まぁでも僕には敵わないだろうね、なんたって僕は何でもこなすエリーt「ちょっと提督ー!」」
提督「どうしたんだい鈴谷?三隈も一緒か、それにしてもレディーがそんなに慌てる何て…」
熊野「そうですわ鈴谷、この鎮守府の流儀は、如何なる時も優雅たれ…そうでしたわね、提督?」
鈴谷「ちょっ、そんなん今は良いからさー!夕張が大量の資材を無駄遣いしてデカいテーブル作ってるんですけど!」
提督「あぁその事か…それは僕が頼んだのだよ、この鎮守府にも漸く余裕が出来たからね…支給品の粗末なテーブルじゃあ折角の間宮の食事も魅力が半減…そうだろう?」
熊野「えぇ…流石は提督ですわ…艦隊の士気も急上間違いなし、ですわね…」コト
鈴谷「えー…、でも今の資源の半分も使うのは流石にやりすぎっしょ提督!」
鈴谷「三隈姉も何か言ってやってよ!」
三隈「提督、私、今最高に感動してましてよ…提督が三隈達の事を考えてくれていた事でしたのね…!」キラキラ
鈴谷「もー三隈姉まで!」プンプン
提督「よいよい…それに資材なら父上に相談すれば何とでもなろ…僕達は戦果も練度も、全国的にトップクラス…心配は無いさ」
熊野「でも提督、資材の半分を使ったって、私今知りましてよ?話しではそれぞれ500ずつではなくて…?」ゴゴゴ
提督「…」ダッシュ
熊野「提督…この熊野から逃げようなんて…提督も何か勘違されているのではなくって…?」スタスタ
鈴谷「あはは…」
熊野「そうそう鈴谷、夕張は他に何と…?」くるっ
鈴谷「え…いやぁ…夕張って言うか明石って言うか…?」アセアセ
三隈「明石さんはネジ20個で椅子を改修していましたわね」キラキラ
熊野「そう…ふふふ…提督…聞きたい事は沢山ありましてよ…?」バタン
鈴谷「あそこは黙ってようよ!三隈姉!」
三隈「あら、どうせすぐにバレますわ♪」
鈴谷「それもそうだけどさぁ…」ハァ…
〜廊下〜
提督「ふぅ…ここまで来れば熊野も「御機嫌よう」
提督「」ビクッ
暁「レディーを見て怯えるなんて、司令官も失礼しちゃうわ!」プンスカ
提督「おやおや、すまないね、小さきレディーよ」ナデナデ
暁「小さくなんかなーい!」プンプン
提督「ふふ…」
暁「ところで司令官はこんな所で何をしているのかしら?」ムス
提督「いやなに、艦隊の様子を見て回るのも僕の務めだからね」
暁「なら丁度良かったわ!これから第六駆逐隊のみんなでおやつを食べるのよ?司令官も一緒にどうかしら?」ワクワク
提督「それは君達の部屋かな?」
暁「?そうよ?」
提督「是非ご一緒しようかな、ではレディー、お手をどうぞ」
暁「エスコート頼むわね//」
熊野「あっ!提督!見つけましたわ!」
提督「おっと、急いだ方がよろしいかな」ガバッ
暁「ちょ、ちょっと!(お姫様抱っこ!?///)」
提督「すまない熊野、レディーとの約束があるのでな」ダダダ
暁「///」ギュッ
熊野「ちょ、速い…!」ゼェゼェ
〜第六の部屋〜
コンコンコン
雷「暁かしら?」
電「やっと帰ってきたのです!」
ガチャ
提督with暁「やぁ、お邪魔してもよろしいかな?」 「もうおろしなさいよぉ…///」
電「はわわ!暁ちゃん真っ赤っかなのです!」
響「あれは流石に気の毒だね」
雷「ちょっと暁ずるーい!」
電「でも、何で司令官さんも一緒なのです??」
提督「ふふ…こちらのレディーに招待されてね」
暁「そ、そうよ!殿方を誘うのも立派なレディーよ!」エッヘン
響「(抱っこされながら威張ってる)」 雷「(抱っこされながら威張ってるわ!)」
電「抱っこされながら威張ってるのです!」
暁「!!//も、もうおろしても良いわよ?//」
提督「ふふ…ではレディー、足元に気をつけて…」ストン
暁「ありがとう…///」
雷「待っててね司令官!すぐに用意するわね!」
提督「おや、もう少し遅く来るべきだったかな?」
響「大丈夫だよ司令官、雷はきっと司令官にも自分の頑張りを見て欲しいのさ」
雷「ちょっと響!余計な事言わないの!」カチャカチャ
電「司令官さんはこっちなのです!」ポンポン
提督「ではお言葉に甘えて…」ストン
電「司令官さんと一緒に居るのは久しぶりなのです!」ギュッ
暁「ちょっと電!くっつきすぎよ!」ギュッ
提督「ふふ…最近は大規模作戦もあったからね…でも輸送作戦、皆良く頑張ってくれたね…」ナデナデ
電「電の本気を見せたのです!」フンス
響「司令官の作戦のおかげさ」スリスリ
雷「はーい!用意出来たわよっ…って皆ずるいわ!」テテテ
提督「ありがとう雷、やっぱり君は頼りになるなぁ」ナデナデ
雷「そうでしょ司令官!もーっと私に頼っても良いのよ?」
電「雷ちゃんとっても嬉しそうなのです!」
雷「//じ、じゃあ皆用意は出来たわね?いただきます!」
提督暁響電「いただきます!」
提督「ふむ…中々の美味…」サクサク
響「私達で焼いたクッキーだよ」
電「電も頑張ったのです!」サクサク
暁「わ、私も作ったんだから!」
雷「このブタさんが暁の作ったクッキーよ!」
暁「うさぎよ!失礼しちゃうわ!」プンプン
提督「ふふ…皆の性格がよく出てると思うよ…」シミジミ
暁「そうかしら…?」
提督「あぁ、暁のクッキーも、うさぎにしては形こそ完璧では無いが何度も形を整えようとした跡があるね、そういう頑張り屋さんな所が暁らしくて僕は好きだよ…」クス
暁「ま、まぁ当然よ!//」
電「照れてるのです!」
コンコンコン
「こちらに提督はいらして?」
提督「おっと、じゃあ僕は失礼するよ」
雷「ちょっと司令官!そっちは窓よ!?」
提督「ふふん、僕の身体能力は並みじゃないさ…」シュバッ
提督「」ストッ
電「ほわ〜//かっこいいのです!//」パチパチ
提督「邪魔してすまなかったね!後でまた来るよ!」タッタッタッ
ガチャ
熊野「提督!?もう!また逃しましたわ!」
暁「熊野さん、レディーは大声を上げないものよ!」
熊野「オホン//、あら、そうでしたわね」
響「司令官がどうかしたのかい?」
熊野「あの方はまた鎮守府の資源を…って早く追いかけなきゃですわ!ごめんあそばせ!」タッタッタッ
雷「もう、司令官ったら、資源が足りないなら私が遠征に行ってあげるのに!」
響「いや、多分そういう事じゃないと思うな…」
雷「??」
〜工廠〜
提督「失礼、夕張と明石は居るかな?」
妖精達「」アッチ!
提督「ありがとう、素敵な妖精さん、お礼に第六クッキーをどうぞ…」スッ
妖精達「」ワーイ
夕張「あっ!提督!注文の品、もう少しで出来ますよー!」
提督「見てもよろしいかな?」
夕張「もちろん!さぁ、こっちですよ!」
ジャーン!キラキラ!
提督「おぉ!これは素晴らしい!」
提督「随所に施されたシルバーの装飾、荘厳であるがどこか安らぎを与えてくれる木材の質感…完璧だ…」スリスリ
夕張「私達も頑張った甲斐がありました!」
妖精達「」ドウヨ!
明石「提督ー!椅子はもう出来てますよ!」
シャナリ…キラキラ
提督「美しい…」
提督「テーブルが王であるならばこの椅子はさながら女王の様…優しく背中を包む慈愛の心地…うむ…大義であるぞ!」フカフカ
明石「喜んでくれて良かったです!」キラキラ
明石「食堂への搬入はどうしますか??」
提督「うむ…夕張、テーブルは後どれくらいかな?」
夕張「うーん、2時間もあれば出来るかなー?」
提督「ふむ、ならば夕食前の○六○○に搬入を頼めるかな?妖精さんも、お願い出来るかい?」
妖精達「」ガッテンダ!
提督「ふふ…楽しみにしているよ…」スタスタ
熊野「漸く見つけましたわ…!」ハァハァ ガシッ
提督「く、熊野…!」タジ…
熊野「提督、熊野、怒っていましてよ…?」
提督「す、済まない…ただ、皆の鎮守府をより快適にしたかっただけなのだ」アセアセ
熊野「それにしては随分と、提督のご趣味が過ぎることですわね?」
提督「うっ…」
熊野「はぁ…もう良いですわ…でも、次は熊野に本当の事を言って下さらないと、拗ねてしまいましてよ?」
熊野「それにしても私、疲れてしまいました…執務室までエスコートしてくださるかしら…?」チラ
提督「お、お安い御用さ!さぁ、お手をどうぞ…」スッ
熊野「あら、暁のようにはいきませんのね?」
提督「…ここから大分距離があるのだが…」
熊野「…」ツーン
提督「はぁ…揺れますよ、お嬢様…しっかりお掴まり下さいね」ダキッ
熊野「えぇ…良くってよ…♪」ギュッ
夕張明石「」ポカーン
夕張「何だったの…」
〜執務室〜
提督「ふむ、こんな所か…」
熊野「あら、今日1日分の執務をもう仕上げる何て、相変わらずお早い事…」
提督「僕にかかればこんなものさ…」フフン
ガチャ!
鈴谷「ちーっす!提督ー!そろそろ夜ご飯だよー!」
提督「ではそろそろ行こうか…ほら、熊野…」スッ
熊野「??」
提督「おや、今回はお姫様抱っこでは無くてよろしいのかな?」クスッ
鈴谷「えぇー!?熊野ってばそんな事してもらってたのー!」
熊野「て、提督!鈴谷の前で、意地が悪いですわ!」
提督「おっと済まないね…まぁ行こうか…」スタスタ
鈴谷「ちょっと熊野!聞き捨てならないんですけど!」
熊野「///勘弁してほしいですわー!」タッタッタッ
〜食堂〜
皆「」ポカーン…
提督「ふふ…凄いであろう…これが新しい食堂よ…」
雪風「しれぇ!椅子がフカフカです!」ポンポン
瑞鳳「あ!このテーブルちっちゃく天山が描かれてる!」
えーうそー!あっ!みてみて!これ朧のカニじゃない!?ホントだー!うさぎキタコレ!
ワイワイワイワイ
提督「皆喜んでくれたようで何より…」フフン
熊野「ま、まぁ、提督にしてはお洒落なインテリアですのね」ソワソワ
提督「僕はセンスもピカイチだからね…」クスッ
提督「さぁ皆!そろそろ食事が出来る!席につこう!」
はーい!
間宮「こんな立派な机に似合う料理じゃなくて何だかお恥ずかしいですね//」
提督「いやいや、間宮の料理は最高さ、テーブルの方が見劣りしないか心配だよ…」フフッ
間宮「提督ってばお上手ですね//」
熊野「そうですわ、私達が頑張れるのも、美味しい料理があってこそですわ!」
提督「では皆、席に着いたかな?じゃあ…阿武隈!号令を頼むぞ!」
阿武隈「えぇー!わ、私…」ワタワタ
阿武隈「うぅ…じ、じゃあ、皆さん、いただきます!」
いただきまーす!まーす!
おいしー!わーわー
熊野「何だかいつもより皆楽しそうですわね?」
提督「そうだろう?作って損は無かったろう?」フフン
熊野「えぇ、そうですわね…」クスッ
暁「あ!司令官!暁が一緒に食べてあげても良いわよ!」
提督「ふふ…じゃあご一緒してもらおうかな…」
電もいるのですー!暁ばっかりずるいわ!
提督ー!ワタシもー!ひぇー!
ー完ー
こんな溶鉱炉祭りがあっても、良いじゃない?