【艦これ】色んな鎮守府の日常【SS】   作:大キャバクラ

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嫌いやで


72話・嫌われ提督の居る鎮守府 ☆

俺は艦娘達から猛烈に嫌われている

何かやらかした?仕事が出来ない?

違う…

そんなボロを出すとか、そういった以前の問題…

着任当初から…嫌われている…

 

〜着任当日〜

 

提督「今日からここを任された〇〇と申します。よろしくお願い致します!」ビシ

 

艦娘達「…」シーン…

 

提督「あ、あれ?」

 

提督(ち、ちょっとシンプル過ぎたかな…)アセ

 

提督「よ、よろしく」にこ

 

艦娘達「」ササッ

 

提督「え、あの…」

 

艦娘達「」ササーッ

 

ゾロゾロ…

 

バタン

 

提督「」ぽつーん

 

提督「一人になっちまった…」

 

…これが俺のこの鎮守府での初日の出来事

自分で思い出して涙がホロホロと…

それからはもう無茶苦茶に落ち込み、枕を濡らした。

これはそんな俺の鎮守府の物語…

……

 

 

〜ある日〜

 

〜執務室〜

 

提督「ふぅ…嫌われてはいるが皆任務はしっかりやってくれて助かるよ…」カキカキ

 

提督「お、今回の出撃で曙が改装可能に…」

 

提督(実装してあげたいけど…恐らく彼女は俺を嫌っている筆頭だ…素直に受け入れてくれるか…)ふーむ

 

提督「いや、これは任務だ任務!好きとか嫌いとか私情は挟まんだろ!」

 

提督「…という事で」ガタ

 

提督「…行くか…艦娘寮…!」

 

何も好き好んで艦娘寮に行く訳ではない。

皆俺に対しては出撃以外では無線封鎖しているため、直接部屋に出向くしか無いのだ。

悲しいだろう?俺だって悲しい。しかもいい歳した男が一人、女の寮に入って行くんだからな。その度に余計嫌われると思うと憂鬱になるよ…

 

提督「はぁ…」スタスタ

 

……

 

 

〜一方その頃・艦娘寮〜

 

〜綾波型の部屋〜

 

 

曙「マズイわ」

 

漣「ですな」

 

朧「曙ちゃん、いつまでもモニターと睨めっこしてないで部屋片付けるわよ。漣ちゃんもイヤホンとって」ガタガタ

 

綾波「し、司令官がっ、ど、どうs」

 

敷波「慌ててる場合じゃないから!早く全部剥がすんだよ!それも!これも!」ドタドタ

 

 

曙「無理よ…」

 

 

曙「こんないっぱいのアイツの写真…」フラ…

 

先日、この鎮守府に新しい司令官が来た。

今まで居た提督は定年を迎え軍を去った。

そして、彼が来た。

私達は絶句した。

その新しい司令官は、ものすごく、かっこよかった…

前まで居たおじさん提督に比べてかなり若いという事を除いても、とてもとてもかっこよかった…

そして…

私達がストーカーになるまで…そう時間はかからなかった…

 

 

敷波「潮〜!早く離しなさい〜!」ぐぐぐ

 

潮「ひやぁぁっ…!やめてくださいぃぃ〜…!」

 

敷波「アンタいい加減にしな!そんな物見られたら口聞いてもらえなくなるんだよ!?」

 

潮「うぅ…!」つ司令官のパンツ

 

朧「敷波ちゃん、その子はもうダメ、潮ちゃんごと押入れに隠して」

 

敷波「…朧さぁ、その両手に持っている小汚い布切れはなんだい?」

 

朧「き、汚くなんかないわ!ちょっと使いすぎて汚れちゃっただけで…」つ司令官のパンツ

 

敷波「はいはい、そのままならアンタも押入れに押し込むからね」

 

 

曙「はやく!はやく剥がして!」

 

綾波「ふえぇ…こんな量の写真剥がしきれないよぅ…」

 

漣「曙、これ、見て」つ提督、風呂上がりの写真

 

曙「おぉ…」

 

曙「って、な、何してるの!アンタふざけるのもいい加減に…」

 

漣「これ、青葉さん、もらった」つ提督、シャワー中の写真

 

曙「おぉ…」

 

敷波「ねぇふざけてるの?おぉ…じゃないんだよ!漣も何でいちいちインディアンみたいな口調になってるのさ!」

 

 

ピンポーン

 

 

綾波「ふえぇもう終わりだよぉ〜」しくしく

 

敷波「っもういいアタシが出る!」

 

敷波「アンタ達絶対部屋から出てこないでよ!?」

 

ガチャバタン!!

 

シーン…

 

曙「敷波大丈夫なの?」

 

漣「無理に決まってね?」

 

 

〜部屋の外〜

 

提督「あ〜…敷波ちゃん…?曙ちゃんに用があるんだけど…」

 

敷波「///」ブルブル

 

提督(う、うわ…顔真っ赤にしてすげぇ怒ってる…しかも震えちゃってるし…)

 

提督「あ、あの…」

 

敷波「ぁ…ぁぅ…///」

 

敷波(あ〜…大見得切って出ちゃったけど…終わったな〜これ…)

 

敷波(だってアタシ免疫無いもんね〜…)

 

提督「曙ちゃんに…」スッ

 

敷波「」ビク

 

 

敷波「こ…来ないでっ///」ササッ

 

提督「」

 

提督(死んじゃおっか)

 

提督「あ、あはは!すまんすまん!いや〜ごめんな急に!」

 

提督「こ、これっ改装計画書!曙ちゃんに渡して、後で工廠に連れてってあげてっ!あ、俺の手渡しだと嫌だよね!?ごめんごめん、ここ入れとくから!」

 

郵便受け「」スコン

 

敷波「あ…」

 

提督「いや〜貴重な休憩時間を俺なんかと話して嫌だったよね!?すぐ消えるから!ごめんね本当!」アハハ

 

提督「じ、じゃあゆっくり休んでっ」ダダダ

 

敷波「ま、待って…」

 

ダダダ

 

「っうわぁ!?」

 

「きゃあぁぁ!?提督!?いやぁぁぁっ!!」タタタッ

 

「ごめん!本当にごめん!すぐ出てくから!」

 

敷波「提督…」

 

 

榛名「さ、さっき提督と急に…何でこんな所に…うぅ…お休みだから髪もボサボサだし…お化粧だって…」くしくし

 

……

 

 

〜執務室〜

 

提督(もうダメかもしれない)

 

提督(このままじゃ俺の精神衛生上良くない…何より皆の為にも良くない…)

 

提督(ここを去るか…)

 

提督(だがまだ1年も勤務していないのに他へ転属したいなんて言っても…聞き入れて貰えるわけないよな…)

 

提督(何か問題でも起これば…問題…)

 

提督(…)

 

 

提督(俺が起こすしかねぇだろうが…!こうなったらとことん嫌われてやる…!)

 

そこからの日々は艦娘に嫌われる事だけを繰り返した…

たとえば昼食時…

 

提督「よう金剛、隣失礼するぞ」ドカッ

 

金剛「ひゃぃっ!?//」ビクッ

 

榛名「は、榛名は違う所でっ」

 

ガシ

 

榛名「!?」

 

提督「なに、たまには一緒に飯でも食おうぜ?」にこ

 

榛名(に、にににこって!榛名にっ!榛名ににこってぇぇ!!)ドクンドクン

 

榛名「〜///」プシュー

 

提督(嫌すぎて気絶したか)

 

提督「…」チラ

 

金剛「…」もきゅもきゅ

 

金剛「…」チラ

 

提督「?」にこ

 

金剛「〜!」バッ

 

金剛(な、何でこっち見てるデース!?た、食べ方おかしいのカナ…?マナーが変…?うぅ…嫌われたく無いネ…)ふるふる

 

提督「金剛」

 

金剛「」ビク

 

提督「さっきから食が進んでいないようだが、好みに合わないか?」

 

提督「戦時中に好き嫌いは良くないなぁ、どれ、俺が食わしてやろう」

 

金剛「ふぇっ!?」ビク

 

ザワザワ!!

 

提督(…一点に視線を集めてしまったな…いやこれはチャンス、お前達、俺のこの行いを上層部に報告し俺を左遷させるが良い!!)

 

提督「ほら、口開けて、」くいっ

 

金剛「っ//」

 

金剛「あ、あー…」

 

提督「ふふ…」スッ

 

金剛「」パクっ

 

提督「美味いか?」にこ

 

金剛(極上ネー)

 

金剛「」バタッ

 

提督(こいつも嫌すぎて気絶、さて、これ左遷で済むかな…)

 

 

「あーあ、今日は何だか食べる気がしないわー」チラチラ

 

「はぁ…暑くてお箸が進まな〜い」チラチラ

 

提督「」ニヤ

 

提督(風…吹いている…確実に…着実に…俺の方へ!!)

 

……

 

〜別の日〜

 

提督「ふむ…デリカシーの無い男は嫌われる様だな」

 

提督「よく居る風呂上がりにパンツ一丁でうろつく親父の様なものか…」

 

提督「やってみるか」

 

……

 

瑞鶴「…でさ〜」てくてく

 

翔鶴「ふふふ…」てくてく

 

翔鶴(?…提督の匂い…?)キョロキョロ

 

翔鶴「っ」ブバッ

 

瑞鶴「!?」

 

瑞鶴「し、翔鶴姉!どうしたの急に鼻血だし…て…」

 

 

提督「よう瑞鶴」パン一

 

瑞鶴「」くらっ…

 

瑞鶴「っ!」ダン

 

瑞鶴(危ない…!一瞬私の乗組員達が川の向こうで帽子を振ってるのが見えたわ!)

 

瑞鶴(翔鶴姉は…もう助からない…何とか私だけでもこの光景を目に焼き付けて…)

 

提督「あっ」こけっ

 

瑞鶴「へ?」

 

ドサっ

 

提督「ってて…すまん瑞鶴、転んじまった」

 

瑞鶴「ちょ、まっ…こ、この格好…」

 

提督「…」じーっ

 

瑞鶴「ゃ…ちょっ、な、何で見て…てか顔近…っ///」

 

提督「いや〜この格好で言うのも何だが瑞鶴、お前綺麗な顔してるな〜」なでなで

 

瑞鶴「」

 

瑞鶴「っ」ブバッ

 

提督「うぉ!?」ビク

 

瑞鶴「」ピクピク

 

提督「…口からでなく鼻から吐血したか…わざと転んで覆いかぶさったのはやり過ぎか?」

 

提督「ん?」

 

ざわざわ…

 

提督「何だお前達、揃いも揃ってどうした?」にやにや

 

「うおぉ…」 「やば…」 「艦娘になって良かった…」

 

提督(何かやたら見てくるな…瑞鶴にした事も含めて本部へ報告する気だな?いいぞその調子だ…!大嫌いな俺を左遷するチャンスだぞ!)

 

「」ヒソヒソ 「」ヒソヒソ…

 

……

 

そして…

 

 

〜1年後〜

 

提督「…」

 

提督(おかしい…あいつら一向に本部へ報告している様子が無いぞ…?)

 

提督(この前なんて…)

 

 

〜この前〜

 

提督「ほれほれ」

 

金剛「…♡」あーん

 

提督(そろそろ訴えても良いんだぞ金剛、無理は体に良く無い)

 

「ちょっと!!いい加減にしてよね!?」バン!

 

提督「!」

 

提督(ききき来たぁーーっ!!)

 

提督「何だ?」にこにこ

 

曙「あ、あんた金剛さんや榛名さんばっかにご飯食べさせてさぁ!」

 

曙「私達には、な、何もしないって言うの!?//」カァ〜

 

提督(…そう言うことか…)ニヤ

 

提督(仲間を庇う…美しい友情じゃないか…だが…お前を含めた姉妹を巻き込んでもまだそう言えるかな?)

 

提督「そうか…そんなに俺の手から飯が食いたいか…曙ちゃん」

 

曙「べ、別にそう言うことじゃ無いけど…//」モジ

 

提督「だがお前だけにするのも酷だし…綾波型全員に…と言うのはどうかな?」ニヤ

 

提督(非道だなぁ俺、姉妹を取るか戦艦の先輩を取るか…)ニヤニヤ

 

曙「そ、そんなの私だけに決m」

 

綾波「ぜ、ぜひっ!」ガタタ

 

漣「ぼのたん良くやった!笹食ってる場合じゃねぇ!」シュババ

 

敷波「わ、私も良いかな…//」

 

朧「や、やった…」ぐっ

 

潮「はわ…はわぁ〜…//」ぽーっ

 

ガヤガヤ

 

提督(な、何だこの反応は!)

 

くいくい

 

提督「?」チラ

 

睦月「て、提督、睦月型も良いかなぁ…?」ウルウル

 

「睦月型なんていつまで経っても終わんないでしょ、ここはこの陽炎達と…」

 

「どっちもどっちじゃない!お子様は黙ってて、ここはまず阿賀野が…」

 

ざわざわ…

曙「」ポカーン

 

提督(ほほう…皆が皆を庇う…俺と言う1人の敵を作り続けた事により団結は確固たるものになっていたようだな…かなり切ないけど…)

 

金剛「…」プルプル

 

金剛「い、良い加減にするデース!この時間は私と提督の時間デース!邪魔する子はお呼びでないネー!」くわっ!

 

曙「」ハッ

 

曙「ふ、ふざけるなー!私達だってもっと色々…何か色々したいんだからぁーー!!」ダバダバ

 

わーわーわーわー

 

……

 

〜現在〜

 

提督(こんな事が有ってから、俺が昼に嫌がらせをするターゲットは日替わりで交代制になった。しかしその日の役目の奴らは皆何故か戦意高揚し、勝手にキラ付け状態になっている…アイスを買う手間が省けるのは良い事だが…)

 

提督(それともう一つ…半裸でうろつく事に関してだ…)

 

提督(これに関しては最近色々とまずい事になって来ている…)

 

提督(前までは半裸で歩けば避けるようにしていた艦娘達だが…一部艦娘達は報復?をするようになって来ている…これは想定外だった…)

 

〜この前〜

 

提督「…」ニヤニヤ

 

スタスタ

 

「きゃっ//」ササッ 「うっ…鼻血…」 「ちょっとあんまり見てるとバレるよ…」ヒソヒソ

 

提督(さぁ畏れろ艦娘達、こんな公然猥褻野郎は左遷決定だよなぁ!?)スタスタ

 

どんっ

 

「きゃっ」

 

提督「っ!?」

 

提督「っとと…」

 

提督(誰だ…?)チラ

 

 

翔鶴「ご、ごめんなさいっ///」下着

 

提督「な、なんっ」

 

提督(し、下着だと!?鎮守府内を下着姿でうろつくのはダメだろって俺もダメか…だ、だけど…)

 

翔鶴「…ふぅ…あ、暑いですね…提督…//」むにゅ

 

翔鶴「一緒に…お部屋で涼みませんか…?私の部屋でも…提督の部屋でも…」ぽーっ

 

提督「」

 

提督(こ、こいつ…あからさまなハニートラップを仕掛けに来たな!?)

 

提督(だが俺が望むのは他の鎮守府への左遷、異動であってブタ箱に異動したいわけじゃないぞ!!)

 

提督「い、いやぁ、今日は遠慮しとk」

 

翔鶴「じ、じゃあ明日は!明日なら良いんですね!?」くわっ

 

提督「あ、明日も…」

 

翔鶴「…」ぎゅ…

 

提督「」

 

翔鶴「提督…いつでも…お待ちしていますね…?」うるうる

 

提督「っ」ドキーン

 

提督「お、おぅ」

 

翔鶴「じゃあ…私はこれで…」にこ

 

提督「…」

 

提督「…はぁ…今は立ち上がれんな…」ギンギン

 

艦娘達「…」じーっ

 

……

 

〜現在〜

 

提督「そんな様子の俺を見て艦娘達は打開策を見つけたのか…次々と翔鶴と同じ事をしてくる…」

 

提督「流石にやり過ぎたと思い半裸でうろつくのをやめたら…奴ら風呂場に乗り込んで来て…はぁ…」

 

提督(もう耐えられる気がしないんだよなぁ…)

 

提督「そしてそれだけじゃ無い…最近は特にエスカレートして服を無理矢理剥ぎ取ろうとする過激派も居る…」

 

提督「流石に嫌がらせが過ぎたか…あそこに居たらいつか間違いが起きてしまう、左遷どころかブタ箱行きだよ」

 

提督「…もう、良いだろう」

 

提督「…」つ部署異動願

 

提督(これを大本営に出そう、きっと上も分かってくれる筈…)すく

 

 

〜1ヶ月後〜

 

提督(さて…上手いこと話が通って今日が最期の日になる訳だが…)

 

提督(飯時で皆も集まっている…言うなら今か…)

 

提督「榛名、もういらないのか?」

 

榛名「ち、違いますっ、勿体無いから少しずつでお願いします…」あーん

 

提督(最期だし…少しくらい言うこと聞いてやるか…)

 

「ちょっと次私〜」 「榛名さんばっかりずるい…」

 

ガヤガヤ…

 

提督「みんな、話がある」

 

艦娘達「!」

 

シーン…

 

提督「みんなにとって嬉しい話しになると思う、静聴してほしい」

 

艦娘達「」ヒソヒソ

 

「ケッコン…」「まさか…」「ついにうちもケッコン許可が…」ヒソヒソ

 

 

提督「今日で俺はここを去る事になった!」

 

提督「皆今まで我慢を強いてきたが、それも今日で終わりだ!ご苦労だった!そしてこれからの武運長久を祈っているぞ!☆」

 

艦娘達「…」シーン

 

提督「ん?どうした?」

 

提督(嬉しすぎて絶句したか?)

 

艦娘達「…」

 

提督(何だ…?この粘つくような視線は…?)ぞくっ

 

提督「じ、じゃあそういう事で…俺は外に迎えを頼んでいるから…」スッ

 

榛名「…」ガシ

 

提督「!!」びくっ

 

榛名「提督、まだご飯、食べていませんよ?」にこ

 

榛名「それと変な冗談は言わない方が良いです」めっ

 

提督「ん?もう耐えなくて良いんだぞ榛名、これから飯は俺の手からじゃなく自分で好きなように食べられるんだ」

 

提督「それに冗談じゃ

 

榛名「…」ダンッ!!

 

提督「」ビクッ

 

榛名「ご飯、食べさせてください?」にこにこ

 

提督「は、榛名…?」カタカタ

 

榛名「座ってください?」にこ

 

提督「う、うん…」

 

提督(な、何だこの展開は…まさか今までの仕返し…おかしくはないが…)

 

曙「ねぇクソ提督、そんなクソみたいにつまらない嘘ついて楽しい?」

 

提督「嘘じゃなくて…」

 

曙「アンタ病気ね」

 

曙「それは虚言っていうちゃんとした病気だから明石さんに診てもらいなさい?治るまでここからでちゃダメよ迷惑だから」

 

明石「あ〜確かに病気ですね〜、しばらく隔離しましょう」

 

提督「お、お前達何言い出すんだ」

 

提督「俺はここから出るんだよ!お前達も俺が居なくなって清々するだろう!?」

 

提督「っどいてくれ!」ぐいぐい

 

「ダメだよ」「力で敵うわけないじゃん」「はーい捕まえた」

 

提督「ひっ…」

 

プス…

 

提督「っ!いたっ……っ…zz」

 

……

 

 

 

〜大本営〜

 

「あ、そういやあそこの鎮守府、迎え行かなくて大丈夫か?」

 

「大丈夫ですよ、どうせ彼なら鎮守府から出ることすら出来ない…いえ、許されないと思いますので」

 

「それもそうか」ケラケラ

 

 

「次の鎮守府なんて決まってもいないですしね」

 

 

プルルルル…

 

「はい、こちら大本営人事課」ガチャ

 

「えぇ…えぇ…なんと…それはさぞお辛かったでしょう…」

 

「…分かりました、貴方の退役の手続きはこちらで行います」

 

「ただ、辞めることは必ず艦娘にお伝え下さい」

 

 

「心配要りません、彼女達は貴方の新たな門出を必ず祝福してくれる筈です」ニヤ

 

ガチャ

 

 

 

〜糸冬〜




良かった…これで辞められる…
艦娘達に取り敢えず報告だな

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