〜朝・食堂〜
提督「…」ぎゅむぎゅむ
加賀「っどきなさい…!」ぐぐぐっ
瑞鶴「アンタこそ退きなさいよこの…っ!」ぐぐぐっ
加賀「提督の迷惑も考えられないの…!?」ギロ
瑞鶴「それはこっちのセリフよ…!」ぐいっ!
加賀・瑞鶴「この子(人)の方が迷惑よね(でしょ)!?」くわっ
提督「2人とも邪魔だから、どいてくれ」無視っ
スタスタ
加賀「…」
瑞鶴「…」
……
…
提督「ゆっくり飯も食えねぇや」もぐもぐ
「ご一緒してよろしいですか??」
提督「ん?」チラ
榛名「…」にこ
提督「あー…あ、あそこなんて良いんじゃないか?」ユビサシ
提督「何も混んでる訳じゃ無いんだ、ここ以外も空いてる所は…
榛名「失礼しますね♪」すとん
提督「…」はぁ
榛名「まぁ!提督も榛名と同じ鮭定食ですね!」にこにこ
提督「…そうだな」
榛名「榛名達とっても仲良しさんみたいですねっ!」ぎゅっ
提督「言うほどか?」
榛名「はいっ!ご飯だけじゃなくてほら!」スッ
提督「…?」
榛名「この指、榛名さっき紙で切っちゃったんです!提督もさっき書類で切ってしまいましたよね!」
提督「…」チラ
提督(本当だ…自分でも気づかなかったな)
榛名「ふふ…榛名達、ほんとうに息ぴったり…」うっとり…
提督「そうだな、じゃあ俺は食い終わったから」スッ
榛名「っ?」
榛名「ま、待ってくださいっ、榛名はまだ…」
提督「すまんな、息が合わなくて」スタスタ
榛名「!!」
榛名「…」ポツーン
……
…
提督「さて、今日も忙しくなるな…!」
朝の光景はこの鎮守府における日常的なほんの一コマに過ぎない。
むしろ今日は落ち着いて居るくらいだ…
朝にアクションを起こさなかった奴らが、この後揃いも揃って来るのだろうな。
気を引き締めないと呑まれてしまう。
いいか、艦娘と接するコツは…とにかく朴念仁を演じる事だ。
……
…
〜工廠裏〜
提督「〜」たばこスパー…
木曾「隣邪魔するぞ」ずいっ
提督「…」チラ
木曾「ふぅ…」スッ…
提督(な、なんだと…!?)
木曾「…」 つココアシガレット
提督「…随分可愛らしいな」
木曾「!!」
木曾「く、球磨姉が吸わせてくれねーんだよ!」
提督「あぁ、辞めとけ、こんなモン百害あって一利無しだ」スパー…
木曾「そうか?」
提督「あぁ」
木曾「…俺は好きだな」
木曾「その匂いを嗅ぐとお前の近くに居ると実感できる…」ぽーっ
提督「…!」
提督(こいつ…男っぽいからそんな事とは無縁だと思っていたが…やはり女か…)
提督(厄介な事になる前に…)
提督「…」けしけし
提督「…じゃあな」スタスタ
木曾「あっ!おい待てよ!」
提督「演習遅れるなよ〜」スタスタ
木曾「くっ…」
木曾「ん?」チラ
灰皿「」
木曾「…」もそもそ
木曾「これ…アイツの…」
木曾「…」ちゅっ
木曾「っ!」
木曾「うげっ…苦ぁ…」びりびり
木曾「…」
木曾「…」ちゅっ…
……
…
〜廊下〜
提督「はぁ…執務室…誰が待ち構えてんだろうなぁ…」
提督「…ん?」
〜執務室前〜
霞「…」むすっ
提督「…よりによって一番厄介な奴だな」
提督「気付かれないうちに回れ右しt
がしっっ
提督「…」
霞「ちょっと、まだ任務終わって無いんでしょ」ぐいっ
提督「…とっくに終わってる」
霞「嘘おっしゃい、アンタ今日全然執務室に入ってないじゃ無い」
提督「…何でそんな事知ってんだ?」じっ
霞「」ハッ
霞「た、たまたまよ!カマかけたんだから!ほんとバカじゃないの!?」きーっ!
提督(こりゃまた部屋中チェックしないとな…)
霞「ほら!入るわよ!」ぐいぐい
提督「いや、まだ外でやる事がある」
霞「…何よ…それ…」ふるふる
霞「やる事…!?木曾さんとタバコ吸うの!?榛名さんとご飯食べるの!?」くわっ!
提督(そんな事まで…)
霞「…ダメなんだから…アンタは私と一緒に居なきゃ…」ブツブツ
提督「…霞」
霞「!!」
霞「な、何よ!」わくわく
提督「頼む、建造の様子見てきてくれないか」
提督「お前にしか頼めないんだ」ぽん
霞「!」パァ
霞「ふ、ふん!そのくらい自分で行けば!?で、でもしょうがないから見てきてあげる!報告書も間違うといけないから私と書くのよ!?わかった!?」
提督「…あぁ」
霞「〜♪」ててて
提督「ふぅ…さて…今のうちに執務室に…」
ガチャ
〜執務室〜
榛名「あっ!提督!」にこっ
提督「っ?」
榛名「提督も霞ちゃんが邪魔だったのですね!榛名達、やっぱり気が合いますね!」
提督「お前も早く出て行け」
榛名「ひ、酷いですっ!榛名達こんなに仲良しなのにっ」ぎゅうぅ
提督「そもそもどうやって入った?ここは鍵がかかってんだぞ」
榛名「?」
榛名「榛名だって鍵くらい持ってますよ?」チャラ…
提督「…渡した覚えは無いんだがな」
榛名「もう!さっきからやめて下さい!今は榛名の事だけを考えてくださいっ」ぎゅうぅ
提督(ある意味榛名の事だけしか頭にないな…主に防犯対策とか)
榛名「提督、榛名寝室の鍵だけは持って無いんです…」サワサワ
提督「おいっ」ぐぐっ
榛名「それじゃあ夜もお供出来ないじゃないですか、こんなに仲良しなのに」ごそごそ
提督「や、やめろっ!」ぐいっ
榛名「…」ぐいっ
提督「っ!?」
むにゅ
榛名「ふふ…」にこぉ
提督(ま、まずい…っ!ここで終わるのかっ!?)
榛名「提督、榛名こんなにも提督の事が…っ!?」
榛名「!」サッ
提督「…?」
ドゴォン!
シュウゥ…
木曾「おい…」ザッ
榛名「…」
木曾「そいつは俺のモノだ、何してんだ…お前…」ギロ
榛名「…」
木曾「…おい!聞こえてんのか!」
榛名「提督、ここなんだか煩いですね…」
提督「…おい」
榛名「…蝿でも飛んでるのかなぁ」ボソッ
木曾「」カチン
木曾「墓くらいは作ってやるよ…貴様の首を卒塔婆にしてなぁッ!!」スラァッ!
提督「っ!!」ガッ
木曾「なっ…!?」
提督「大人しくしろコノヤロ…!!!」ぐぐぐっ
木曾「離せぇ…!あいつ殺せない…っ!!」バタバタ
提督「やめろ木曾っ!少しは頭冷やせっ!」ぎゅうぅ
木曾「なっ!//なぁぁっ///」
榛名「〜っ!!」むかぁ
榛名「き、木曾さんから離れ下さい提督!ばい菌が付きますっ!!」
提督「いい加減にしろ榛名!」
榛名「」びくっ
提督「同じ軍だろ!仲良く出来ねぇのかお前達は!」
提督「毎日毎日ケンカばっかしくさりやがって!」ぎゅうぅ
木曾「は、はなしぇぇ…!!///」プルプル
榛名「ぐうぅ…っ!」ふるふる
提督「木曾も!僚艦に刀を向けるとは何事か!!」カッ
木曾「〜♡」ブクブク
提督「こら!真面目に聞いてんのか!白目向いて遊んでる場合か!」ゆさゆさ
木曾「」かくかく
榛名「き、気絶してる…」ゴクリ
「あああぁあぁああぁぁぁっ!!!」
提督&榛名「」びくっ
霞「あ、あんた…っ!何でその腕の中に…私以外の女ぁっ!!」ピクピク
提督「か、霞っ?」
提督(この状況マズイな…腕の中には木曾、そして榛名に霞が居ると…)
提督「お、落ち着け、お前も頭を冷やせ」
霞「」ピク
提督「ほら、木曾は離した、連れてってやれ」
霞「ふぅん…ふふ、珍しくよく喋るのね」
榛名「?」
霞「あんた今まで私達の事避けて避けて避けて…関わらないようにしてたものね」ツカツカ
提督「…近づくな」ササッ
どんっ
榛名「きゃっ♪」ぎゅっ
提督「!?」びくっ
霞「」イラ
霞「ま、まぁいいわ、榛名さん、絶対にそのクズを離しちゃダメよ」ツカツカ
榛名「はい、榛名は離しません!」ぎゅうぅ
提督「お、おい!やめろ!」ぐぐっ
ツカツカ…
霞「…」ピタ
提督「な、何だよ…?」
霞「ふふ、アンタ、今すごく焦ってるわね」にや
提督「っ」
霞「昔は楽しかったわね?みんなで仲良く…ご飯食べたり演習したり…その中には必ずアンタも居て…」ぴと
霞「だけどいつからから私達の事避けはじめて…」
提督「…」
榛名「…」
霞「ねぇ…また前みたいに…」
提督「…ダメだ」
霞「!」
提督「はっきり言うぞ」
提督「…俺は…お前達が恐ろしいんだよ」
榛名「は、榛名は怖くなんかありません!」
提督「いいや、怖いね」
提督「最近な、各地の艦娘達の噂が俺の耳にも入ってくるんだよ」
提督「指揮官の消息が消えたと思ったら…艦娘に監禁されていただの…退役したにも関わらず追いかけられているだの…」
提督「もう一度はっきり言うぞ、お前達が恐ろしい、化物だよ」
霞「…」
榛名「…」
提督「だから俺はお前達と距離を取ることにしたんだ、これからもな」
提督「お前達も、もう俺には構わないでくれ」
提督「これまでも、これからも、あくまで仕事仲間として、な」
霞「…」
提督「ほら、分かったらさっさと演習なり遠征なり行ってk
ゴッ…
提督「」フラ…
提督「」ドサ
霞「…」
榛名「…」
木曾「ハァ…ハァ…!」
木曾「…っおい…、運ぶぞ…手伝え…」
霞「…えぇ」
榛名「はい」
ずりずり…
……
…
…
……
提督「…うっ…」ぱち
提督「生きてる…ぅ…」ズキ
提督「ここは…」
霞「執務室よ」
提督「…」
榛名「提督っ」
木曾「くく…そんな嬉しそうな顔するなよ…」
木曾「これからはもっと仲良くしようぜ、なぁ?」
提督(…成る程、こいつらも…他所と同じ…怪物だったか)
〜感〜
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