昔話・さんまいのおふだ(摩耶) ☆
昔々、ある鎮守府に鳳翔さんとショタ提督が住んでいました。ある時提督は潮干狩りに行きたくなり、鳳翔さんに頼みました。
「浜には摩耶というおそろしい艦娘が出るんです。もし摩耶が出たらこの三人の妖精さんに助けてもらいなさい」
そう言って、鳳翔さんは三人の妖精さんをわたし、提督を送り出しました。
軍で訓練していたといっても小さな子供ですから、外に出て遊びたいものです。海鳥の声をきいたり、砂浜で水遊びをしながら夢中でアサリを集めます。気がつくと辺りがすっかり暗くなっていました。
そして気がつくと鎮守府は向う岸、空ではもうカラスが鳴いています。水平線の向こうでは太陽が沈みかけていました。
「困ったなぁ。これじゃ夜までにもどれない。鳳翔さんに怒られちゃうよ」
見ると、小屋がぽつんと建っています。提督は助けを求めて、扉を叩きます。
中には一人の美しいお姉さんが機銃の整備をしていました。
「そうか、こんな海辺を夜中に歩くなんてあぶねぇガキだなぁ。今夜はゆっくり寝て、明日の朝出掛けな」
と言って提督を自分の側に座らせます。昼間の疲れが出たのか、提督はうつらうつらと眠ってしまいます。
夜中、なんだか首元がかゆくなり目がさめると、ちゅむっとちゅむっと水のような音がします。なんとお姉さんが、提督の首筋に吸い付いていたのです。月明かりに照らされたその横顔を見て、提督はビックリしました。
唇はぷっくりと柔らかそうで、艶やかなピンク色をしています。目はまるで太平洋の様に碧く、切れ長でどこか妖艶な雰囲気をまとっています。そして何より目を引くのは、セイラーから覗くマリアナ海溝のような深い谷間です。その姿が月明かりに照らされて、提督の瞳いっぱいに恐ろしくもどこか胸の奥がドキドキするような、そんな姿をうつしています。
提督はこれが鳳翔さんの言っていた艦娘だと思い当たります。これは大変だ、逃げようと焦るところに、
ガタッ!
足を戸だなにひっかけて転んでしまいました。
「ったくお前は…ほら、もっとこっち来いよ…なぁ…」
摩耶はギラギラとした目を提督に一直線に向けながら、にじり寄ってきます。提督はあわててごまかしました。
「摩耶さん、トイレに行きたいです…」
「あん?トイレ?めんどくせーなぁ…ちょっと待ってろ」
摩耶は提督を縄でぐるぐる巻きにして、トイレに連れていきます。
「逃げようなんて思うなよ?逃げたら想像より酷いことしてやるからな?ま、お前なんかじゃあたしから逃げられねーけどな」
提督はトイレの中で生きた心地もしません。そういえぱ鳳翔さんがくれた三人の妖精さんがいました。その一人を呼び出して、
「妖精さん、身代わりになってください」
と柱の近くに放しました。
そして縄をほどいて柱にくくりつけ、自分はトイレの窓から逃げます。
しばらくして摩耶がたずねます。
「おーい、まだかぁ?」
提督の代わりに妖精さんが答えます。
「まだ、もうちょっとです」
しばらくしてまた摩耶が尋ねます。
「なぁ、早く出てこいよー」
これも妖精さんが答えます。
「まだ、もうちょっと」
しばらくしてまた摩耶が尋ねます。
「おい、いい加減にしろよ?」
これも妖精さんが答えます。
「まだ、もうちょっと」
とうとう頭に来た摩耶は
「あぁもうそのままズボン脱いでろ!オラッ!!」
トイレの扉を蹴破って中に入ります。すると提督の姿はなく、縄の先は柱に結びつけられていました。
「あのガキ…!!めちゃくちゃにしてやるからなぁ!?」
摩耶は怒り狂って提督を追いかけます。
摩耶がすごい勢いで迫ってくるので、提督は2人目の妖精さんを出して
「爆撃隊になれ」とさけびます。
するとブウゥーーン!!とものすごい数の彗星が押し寄せて、爆弾を落とす準備をします。でも摩耶も負けてません。空を思いっきり睨み上げて、狙いを定めると一機も残す事なく撃ち落としてしまいました。
また摩耶が追ってくるので、提督は3人目の妖精さんを出して
「雷撃隊になれ」とさけびます。
するとゴォーッとすごい数の流星改が押し寄せて、摩耶を沈めようとします。でも摩耶も負けてません。「ちょうど砲身が冷えて来たところだぜ」とさっきと同じように、いやそれ以上の火力で攻撃隊を撃墜してしまいました。
提督が必死に逃げていくと、妖精さんの導きでもあったのでしょうか、勤めていた鎮守府にたどり着きます。
提督は夢中でかけこみます。
「鳳翔さん助けて、摩耶さんが追ってきます!」
「あれほど摩耶には気をつけろと言ったのに…。仕方のない子ですね…まあいいでしょう。ちょっと隠れていて?」
そこへドタドタと摩耶が入ってきます。
「なぁ鳳翔。ここに提督が逃げ込んだだろ?」
「あら、摩耶ちゃん久しぶり。貴女の話は、よく聞いてますよ。有名ですね。」
「なに、あたしが有名?」
「えぇ、有名も有名。すごく美人で可愛くて強い、この基地の防空も摩耶ちゃんに任せたいって、提督も言っていましたよ?」
「んー?あたしそんなに提督と会ってねーぞ…?お前に追い出されてから一度も…」
「いやですねぇ人聞きの悪い…。提督はしっかり貴女のこと覚えていますよ?私も貴女に会えて嬉しいです。どうですか?一つ勝負といきませんか?」
「あん?勝負?めんどせーなぁ…。大体同士討ちはご法度だろ?だけど、まあ、 そこまで言うなら、やってやらねー事も無いけどよー…」
摩耶はあまり乗り気ではありませんが、そこは負けず嫌いの摩耶。勝負に簡単に乗ってしまいました。
「勝負と言っても、実弾使ってドンパチやるのは無しですよ?こんな古い軽空母…摩耶さんの攻撃なら一撃で木っ端微塵ですから」
「なら…なんだ?」
「それは…」
鳳翔さんは、自分の膝下で隠れていた提督を引っ張り出すと
「うわぁっ!?ほ、鳳翔さんやめてっ!摩耶さんがまだ…んぅ!?」
顔を引き寄せて大胆にも口づけをしてしまいました。
提督が息ができずに、そして信頼していた人に裏切られたと言った顔をしながら縋るように摩耶の方を見ると
「なんだ、勝負ってそういう事かよ?ならあたしだって負けねぇぞ?」
摩耶は提督の顔を自らの方へ向けると思いっきり口づけをしました。しかし様子が変です。ぐちゅぐちゅと摩耶の舌は提督の口の中に入り、提督の舌までも犯してしまいました。
「ま、まぁ…なんという見事な技でしょう…。なんだか私まで…。も、もっと何か…」
摩耶は得意になってさらに提督の頭を二度と離さんとばかりに抱きかかえると、今度は身体まで絡みつかせてしまいました。
「た、たまりません…。あっ鼻血…ズズッ。これは後々まで妄想のネタになりますっ。さ、さあ提督、もっとその溶けそうなお顔を私に見せて…」
摩耶は得意になって絡みつき、提督はもはや何が何だかんだ分からなくなってしまい、遂には泣き出してしまいました。
しかし先程から摩耶に口を犯されているので上手く声を出せません。口を開けても直ぐに摩耶が口内を蹂躙してしまうからです。
鳳翔さんはその様子を見ながら言いました。
「はぁ…やっぱり他の子に抱かせるのも良いですねぇ…」
〜終わり〜
熊の子見ていたかくれんぼ