入っていらっしゃる〜(マイクロチップ)
〜某日・執務室〜
武蔵「はぁ…残念だ…相棒よ…」
提督「すまないな…俺ももう限界でさ」
武蔵「…それは私達と居る事がか…?」チラ
提督「」ギク
提督「そ、そんなわけない………責任を負い続ける事にな…」
武蔵「そうか…」
武蔵「な、なぁ…今更だが…撤回する気は無いか…?」
提督「あぁ…俺はここを辞めるよ」
武蔵「…」ボソ
提督「…?」
提督「…じゃあな武蔵、これからも武運長久を祈っているぞ」ぐっ
武蔵「…あぁ」にこ
武蔵「ところで相棒よ」
提督「…何だ?」くるっ
武蔵「…っ!」ぎゅううぅぅ!!
提督「ぐぅっ…!?」
武蔵「…っ!すまないっ…こうするしかっ…!」ぎゅうぅ…!
提督「っむ、むさ…し…」ドサ
武蔵「…」
武蔵「これでいいのか…明石…?」
明石「ええ、もちろん!」にこ
ズルズル…バタン
…
…
〜??〜
提督「…zz」
ブスっ
提督「っいた…」ぱちっ
提督「…?」
明石「あ、やっぱり起きちゃいましたか」つ注射器
提督「…あ、あれ?明石…?」
明石「おはようございます」にこ
提督「ここは…?」
武蔵「工廠だよ、と言っても…貴方は普段表の工廠しか知らんだろうがな…」
提督「…?」
武蔵「知っているか相棒よ」
武蔵「最近の飼い犬は…逃げても居場所が分かるよう首にマイクロチップを埋め込むらしい」
提督「そ、そうか…」
武蔵「あぁ」
提督「そ、それが何の…」チラ
明石「?」つ注射器
提督「…お前達…俺に何した…?」カタカタ
武蔵「ふふ…いや何…貴方がここを辞めると言いだしたのでな…」フッ
武蔵「辞められては困るからな…かと言って無理に引き留めても逃げ出してしまうかもしれない…」
武蔵「いわば私達の保険だよ」
提督「い、いや…何言ってるんだよ…もう辞表だって受理されてんだぞ…?明日には新しい司令官だって」
武蔵「これのことか?」ペラ つ辞表
提督「え…?」
提督「な、何でお前がそれを持って…」
武蔵「あぁ…最初から渡す気なぞ無かった…それに…提督の気が変わった後で新しい司令官が来ても困るだろう…?」
武蔵「なぁ相棒よ…私達はもう…貴方無しではダメになってしまったようなんだ…」
提督「…っ!」
武蔵「気が変わらないのであれば、私達で気を変えれば良いだけのこと…」スッ…
提督「く、来るなっ!」バタバタ
武蔵「!」ビクッ
武蔵「ひ、酷いじゃないか…」
武蔵「私はただ話を…」
提督「嘘をつけ!知っているんだぞ!お前達が何をしようとしているかくらい…!」
武蔵「…?」
提督「他の鎮守府でも問題提起されていた…無理矢理関係を持ち体で縛り付けると…!」ガタガタ
武蔵「!?」
武蔵「な、何を言っている!?そんな事するわけ無いでは無いか!?」
武蔵「なぁ明石!そんな事する…はず…」チラ
明石「…」ギラギラ
提督「ほ、ほら見た事か!様子がおかしいじゃないか!」ビクッ
武蔵「あ、明石!しっかりしろ!私達は提督さえ居てくれれば良いと話し合ったじゃ無いか!?」ゆさゆさ
明石「ぷっ…本当にそれだけだったんですか武蔵さん?」
武蔵「な、なんだと…?」
明石「冗談かと思いましたよ…くく…」ふるふる
明石「居てくれればいい!?はっ!そんな事で満足できるわけ無いじゃないですか!?」くわっ
武蔵「明石…?」
明石「今まで我慢した分…償って貰いますよ提督…」
明石「貴方の体でねぇ!?」ズイッ
提督「ひぃ!もう勘弁してくれぇ!?早くここから俺を出せぇ!」
武蔵「大丈夫!大丈夫だ相棒よ…!」ぎゅうぅ
明石「武蔵さん…私達の計画を邪魔する気ですか?」
武蔵「いつから貴様らの計画になった!私はただ提督が居ればそれでっmむぐ!?」
ぎゅうぅ!
武蔵(だ、誰だ!?この私を押さえつけるなど…!?)チラ
大和「…」にこ
武蔵「!!」
大和「武蔵…可哀想な子…本気でそんな事を信じていたなんて…」
大和「提督?」
提督「ひっ!?」
大和「これから大勢来ますので…可愛がってもらって下さいね…?」にや
提督「ふ、ふざけるな!」
明石「まぁまぁ落ち着いてくださいよ〜」
提督「落ち着いてなんかいられるか!」
武蔵「んぐぉぉおおお!!」ぶん!
大和「きゃっ」
武蔵「提督!来い!」ガシ
提督「!?」
明石「あぁ!?」
武蔵「…貴様らは目を覚ますべきだ」ギロ
大和「っ武蔵!」
武蔵「行くぞ、相棒よ」
たたたっ…
明石「…くそ!!!」ダン!
大和「やられたわね…」
明石「…まあでもこれがありますから」 つレーダー
明石「ふふ…自分の発案した機械で自滅するんですよ…武蔵さん…」ニヤ
……
…
〜埠頭〜
武蔵「すまん提督…こんな筈では…」
提督「…もう良いよ、お前は俺に何かしようってんじゃ無さそうだし」
武蔵「…私は元々…本当にお前がどこかへ行ってしまうのが耐えられなかっただけだったんだ…」
提督「…」
武蔵「私1人ではどうも引き留められ無さそうだったから…彼女達に頼んだのだが…奴ら最初から…」
提督「武蔵…」
武蔵「ふ…笑ってくれて構わんさ…」
提督「…まぁ…何だ…どうせあんな所には居られない、どうだ?一緒に逃げるってのは」
武蔵「し、しかし軍隊からの脱走は極刑に…」
提督「お前達はあまり知らないかもしれんが…艦娘絡みの提督の脱走は黙認されている事も多い…」
武蔵「そ、そうなのか!?」
提督(…まぁ、逃げた奴の殆どは艦娘に連れ戻されるから放って置かれているのかもしれんが)
提督(武蔵と居れば奴らが来ても追い返せるだろう…)
提督「という事で武蔵、宜しくな」
武蔵「あぁ、任せろ相棒」ぐっ
武蔵「むっ」
提督「どうした?」
武蔵「…すまん提督よ」
提督「?」
武蔵「その…この事に関しては私を責めてくれて構わないのだが…」
提督「何だよ?」
武蔵「あはは…お前の首筋にだな…明石に頼んだマイクロチップが…」
提督「!?」
武蔵「それがあると奴らに場所が筒抜けでな…」
提督「どうするんだよそれ…」
武蔵「…取るしか無い」 つナイフ
提督「!?」
武蔵「外から力を加えて壊せなくも無いが…私の力だと首まで…その…ボキッと…なんてな」
提督「し、しょうがない…それは嫌だからな…」
提督「…ふぅ…一思いにやってくれ」スッ
武蔵「相変わらず思い切りが良いな相棒よ…そんな所が…」ボソ
提督「?」
武蔵「な、何でもない…では…いくぞ?」スチャ
……
…
〜30分後〜
〜埠頭〜
艦娘達「…」ザッザッ
明石「着いたわね、レーダーだとこの辺に…」
大和「待って…気になっていた事が…さっきから全く場所が動いていないけど…」
明石「…」
大和「もしかして…」
明石「…ぁ」
明石「…これかぁ」ヒョイ
つマイクロチップ
明石「…」バキッ
大和「武蔵…妹だと思ってたけど…
…貴女は今日から私達の敵ね」
……
…
〜山〜
提督「なぁ、これからどうするんだ?」
武蔵「そうだなぁ…ここで暮らすのも悪く無いと思うのだが…」
提督「…よし」
提督「そうするか!」
武蔵「!」
提督「はぁ…こんな事になっちまったけど…よろしくな、武蔵」
武蔵「あぁ、どこまでも着いてゆくぞ、相棒よ」
それから2人は…ひっそりと山奥で自給自足の暮らしをしていった…
お互い贅沢を好まない性格なので、この慎ましい暮らしは何ら障害にもならなかった…
そして男女2人が同じ空間で暮らす中…何も起こらない筈は無く…いつしか提督は武蔵に惹かれていき、やがて事実上の夫婦となったのだった…
…
…
〜5年後〜
〜畑〜
武蔵「ふぅ…今日は暑いな…」パタパタ
武蔵「◯◯も誘って休憩にしよう…」
武蔵「おーい!◯◯〜!」
シーン…
武蔵「…?」
武蔵「…おかしいな、熱中症で倒れたか?」
武蔵「…」キョロキョロ
武蔵「む…まさかあいつ…私を放って1人で休憩しているな?」
武蔵「まったくひどい人だ」てくてく
…
扉「」カラカラっ
武蔵「◯◯、ひどいじゃないか、私を置いてくなん…て…」
大和「あら武蔵、久しぶりね」にこ
提督「んーっ!んんーーっ!!」バタバタ
武蔵「な、何をしているんだ大和!?なぜこの場所が!?」ビクッ
明石「いやぁ苦労しましたよ武蔵さん、発信機取り出されるなんて思ってもいませんでしたからねぇ?」
明石「今日は貴女が盗んでいったものを返してもらおうと思いましてね?」
武蔵「き、貴様…!」
武蔵「それより◯◯!無事か!?今助けてやるからな!」ダッ
明石「…」ガシ
武蔵「っ離せ!」
明石「◯◯だなんて…随分仲良くなったんですね武蔵さん…」ぐぐっ
明石「こっちは提督が居なくなってから毎日が地獄のようだったと言うのに…」ギリ!
武蔵「っ…」
武蔵(な、何だこの力は…!びくともしないぞ…!?)
明石「…弱くなりましたね武蔵さん?まぁ…貴女が提督と仲良く野良仕事している間私達はずぅーーっと訓練してましたからねぇ…」ぐぐっ
武蔵「いっ…たぁ…っ」びくっ
明石「工作艦の私でも貴女を屈服させるなんてわけ無いんですよ」にこ
明石「それでは武蔵さん、提督を返してもらいますね?」
武蔵「っ待て!」ぐっ
大和「まぁまぁ…」ぐいっ
武蔵「あぐっ…!や…まと…っ!離してくれ…!!」
大和「ふふ…5年間の恋人ごっこは楽しかった…?でも大丈夫…これからは私達が提督を大切にしてあげるから…」
大和「だから、貴女はここで消えるの」にこ
武蔵「っ!?」ぞくっ
提督「!!」
提督「んー!んー!」ブンブン
明石「どうしたんですか提督?嬉しくて我慢できませんか?」
提督「…」キッ
提督「んぐ…っぷは!」
大和「はぁ…明石さん…しっかり塞いどいてと言ったのに…」しゅん
明石「ごめんなさいっ!」
提督「っ頼む!俺はどうなったっていい!お前達の言う事だって何だって聞くから!」
提督「武蔵だけは、武蔵だけは助けてやってくれ!」
大和「…」イラ
大和「っこんな女のどこが
提督「子どもが居るんだ…っ」
大和「!?」
明石「!?」
武蔵「っ…」
大和「…」
大和「…武蔵」
武蔵「…」
大和「っ!」ブン!
バチーン!!
武蔵「くっ…」
大和「…貴女はこれで許してあげるわ」ジロ
大和「その代わり…」チラ
提督「…っ」
明石「貴女の犯した罪は提督に償って頂くとしましょうか」にこ
武蔵「な、何をする気だ!?」
明石「ふふ…何って…私達の鎮守府に帰して貰うんですよ」
大和「えぇ、これから奉公してもらいましょう」
武蔵「ふ、ふざけんじゃない!誰がそんなkっ…っぐぅ!?」
大和「随分と騒ぐのね…いつでも潰せるのよ…?このお腹…」ぐぐっ
提督「!?」
提督「頼む辞めてくれっ!もういいだろ武蔵!俺が行けば済むんだ!」
大和「ほら武蔵、この人の方が物分かりがいいわ?」パッ
武蔵「っはぁ…はぁ…」
武蔵「そ、そんな事言わないでくれ…この子も…私も…お前が必要なんだ…」
提督「…すまん…すまん武蔵…お前達の命には変えられない…」
武蔵「っ…」
大和「では、行きましょう提督!私達の楽園へ!」にこ
明石「えぇ!皆この日を待ち望んでいたんですよ!」
提督「…」
大和「…ふふ…じゃあね武蔵」
大和「その子と2人なら…幸せでしょう?」にや
武蔵「っ…」
明石「ほら行きましょうよ提督ぅー♪」ぎゅっ
提督「…」
スタスタ…
武蔵「待て…待ってくれ…」
提督「…」
提督「…」スタスタ
武蔵「ぅぅ…っ!」
武蔵「行かないでっ…!」ポロポロ
……
…
〜数年後•鎮守府〜
「次っ、早く変わってっ」
「も、もう少しっ♡あっ♡」
提督「…」ボロボロ
提督(この部屋に囚われて何年経ったのか…)ゆさゆさ
提督(来る日も来る日もこいつらに犯され…死ぬ寸前に高速修復材を投与されて…)
提督(だれか…誰でもいいから…俺を殺してくれ…)ぼーっ
ビーッ!ビーッ!ビーッ!ビーッ!ビーッ!!
提督「…?」
ザワザワ!
明石「!?」
明石「て、敵襲!?」
大和「…みんな落ち着いて、近海の敵勢力は既に無力化しています」
大和「哨戒に出ている艦娘から会敵の報告は…
「や、大和さん!」
大和「?」
「窓の外っ!み、見てくださいよあれぇ!」ガタガタ
「!?」「敵影!?」「で、でも一隻だけ…?」 ドヨドヨ
「…」ゆらぁ…
大和「…え?」
明石「一隻だけって…で、でも…あんなの…」
南方棲戦姫「…」ガシャン…
大和「っ!」
大和「総員戦闘配置っ!!」
大和「陣形は
ドォン!!!!!
ドォン!!!!! ドォン!!!
……
…
………
……
…
〜鎮守府(更地)〜
瓦礫「」バキッ…
…! ◯…!!
〇〇… っ!〇〇…
「しっかりしろ!!」
提督「う…うぅ…」パチ
提督「一体何が…」
武蔵「…」うるうる
提督「む、武蔵…?」
武蔵「よ、良かったぁ…いきてたんだな…!?」ぎゅうぅ
提督「むさしぃ…」ぎゅうぅ
武蔵「もう大丈夫…もう大丈夫だぞ…!」なでなで
武蔵「奴ら全員地獄へ送ってやったからなぁ…!」
提督「でもお前…いつの間にそんな力を…」
武蔵「あ、あぁ…その事なんだが…」チラ
南方棲戦姫「…パ…パ…?」
提督「!?」
提督「む、武蔵下がれっ!」ガバッ!
武蔵「あ、こら!」
南方棲戦姫「…」シュン…
提督「…?」
提督「なんか様子が…」
武蔵「その子は…だな…」
提督「…お前まさかあっち側に…!?」
武蔵「わ、私達の娘だ!」
提督「…え」
南方棲戦姫「パパ…」ギュッ
提督「ちょっ」
武蔵「あの後私は絶望の底に沈んでな…何度も死のうと思ったさ…」
武蔵「だが衰えたとて元は艦娘…そう簡単に死ねるものでは無い…」
南方棲戦姫「ママ…」うるうる
武蔵「だがな…この子はそんな事気にもせず私の中で元気に育ってくれた…」なでなで
南方棲戦姫「〜♪」にこ
武蔵「だがこの子には私のマイナスな感情が入りすぎてしまったようだ…」
提督「武蔵…お前…」
武蔵「あァ…もう私も手遅れだ…」
提督「…」
提督「そうか…」なでなで
南方棲戦姫「〜!」パァァ
武蔵「認めてくレるのか…?私達の娘ダと…」
提督「当たり前だろ…」にこ
提督「俺も…」
提督「とっくにお前達と同じなんだからな…」ボゥ…
武蔵「!」
南方棲戦姫「!」
南方棲戦姫「ママっ!パパモ!イッショ!」キャッキャッ
武蔵「この…」
武蔵「大バカものっ!!」ぎゅうぅ!!
提督「っ!」
武蔵「お前まで一緒になってどうするんだバカっ…!」ぎゅうぅ
提督「これからは家族3人…仲良くな…」なでなで
武蔵「〜っ!」ぎゅうぅ!!
南方棲戦姫「ワタシモー!」ぎゅうぅ!
提督「…」にこ
…
その後…かつて前進基地があったとされる場所に突如として敵棲地が出現…
奪還しようと出撃を繰り返した海軍であったが、たった2隻の深海棲艦と司令官と思われる個体を相手に為す術無く敗走を繰り返し...いつしか
その海域は...不可侵として放置されることとなった...
〜艦〜
南方棲戦姫かわいいよぉ!