それと、とある未来の彼が出てきます。
駄文だらけのEp.09どうぞ!
※友人が何故か描いてくれました
露出教・教祖 天宮 凛(服着てる)
【挿絵表示】
天宮 輝 (見下しver)
【挿絵表示】
窓ガラスから飛んでは降りてくる飛行機を横目に捉え、目線を戻す。忙しなく人が動き、抑揚の少ない英語のアナウンスを聞きながら設けられている椅子の一つに座り、キャリーバッグとは別のバッグから一つの封筒を取り出した。国際郵便で送られてきたソレを大事に封を伐り、中身を取り出す。
「ったく、普通結婚式の招待状をこっちにまで送ってくるかよ」
悪態をついているわりには、その顔は楽しそうであった。
「久しぶりの日本か・・・・・・・そういや、優も高校卒業したんだったな。卒業祝いに手土産ぐらい買ってくか」
時計を見ると、日本行きの飛行機搭乗時刻までまだ余裕がある。航空内の売店で何かを買って行くとしよう。大層な物は無いかもしれないが、後で優には謝っておこうと心の中で決めた。大学の長期休暇を帰省に少し使うつもりではいたが、まさかこんな形で使う事になるとは誰が予想できただろう。おかげで予定の日にちより、早めに帰る羽目になってしまった。
(こちとらまだレポートも終わってねぇのによ・・・・・・・)
しかし、持ち帰ってまでするのは何だか嫌なので結局置いてきてしまった。
取りに戻る時間はない。
「まさか、あのガリ勉野郎と
色々な事があった一生に一度の高校生活。
瞼を閉じれば真っ先に思い出せる、色褪せることのない思い出。
癪だが結構楽しかった、と思わず口角が上がる。
ハッ、とすぐに軽く頭を振り、椅子から腰を上げた。
「ポンコツ共のアホ面を拝んでやるのも、悪かねぇかもな」
そう言って荷物を持ちその場を後にした。
天宮 輝
結びの日から2000日後ーーーーーーー
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
「クソ、体が痛てぇ・・・・・・・・」
時間は朝の6時。少し早いが、朝食の準備をする時間を考慮すれば丁度いい時間だ。
しかし、四葉の寝相の悪さには驚いた。不意に繰り出される拳と蹴りの嵐に総身が打ちのめされ、思わずベッドから逃げて来たのがついさっき。
「飯の準備でもすっか・・・・・・」
じゃじゃ馬娘五人の世話をここまで焼くようになるとはとんだ物好きになったものだと、内心悪態つきながら、キッチンの棚からフライパンや鍋等の調理器具を出していく。
1時間後ーーーーーーー
「いい加減起きろっつってんだろうが!飯が冷めんだろ!」
「うーん、あと十分・・・・・・・・」
「てめぇのその決まり文句は聞き飽きたんだよ!」
「うわぁぁぁ!いきなり毛布剥がないでよ!裸なんだよ!?」
「うっせぇよ!見られても減るもんじゃねぇだろうが!パンツも履いてんだろ!?」
「減るよ!後パンツじゃないよ!ショーツだよ!」
「変わんねぇよ!」
二階の一花の部屋から輝の怒号が響くのを下で朝食を食べる四人と風太郎の耳に嫌でも入ってくる。
「天宮くんも大変ですね」
「天宮さんの朝ごはん美味し〜〜」
「朝からよく食べるわね、アンタたち」
すると、静まり返った一花の部屋のドアが思いっきり開き、中から一花を担ぎ上げて仏頂面の輝がでてきた。
「おーろーしーてー!」
「やかましい、ぶち殺すぞ」
鋭い目付きで睨むと、怯えた子犬のように萎縮し何も言わなくなってしまった。
「な、なんだ?あの光景・・・・・・・」
「いつものこと」
そのまま階段を降り、担いでいた一花を席に座らせる。その顔は完璧に不貞腐れていた。
「おら、さっさと食え」
「・・・・・・・むぅ」
「むぅじゃねぇよ」
「・・・・・・・・むぅ!」
『なんなんだよコイツ・・・・・・・』とため息をつき、頬を膨らませてこちらを睨む一花を見る。あー、こういう時はあれだ。
「ーーーーー飯食って、あの汚部屋を掃除したらお前の大好きなフラペチーノを買ってやる」
「・・・・・・むぅ!?」
「おおっと、そんなんで驚くんじゃねぇぞ。ただのフラペチーノじゃねぇ、先週にオープンしたばかりのあのスターなんちゃらって店の一番高ぇフラペチーノだ」
「むぅ!むぅ!」
「どうだ、飲みてぇか?」
物凄い速さで首を縦に振る一花に輝はニヤリと笑った。
「ならさっさと飯食って、あの汚部屋を掃除しろ」
「任せてください!」
(けっ、チョロいヤツだ)
「汚いやつだな、お前」
「アイツ拗ねると面倒なんだよ」
『ふーん』とボヤく風太郎が視界の隅に一花以外の四人がそそくさと二階に上がるのを見つけた。
「お前らどこに行くんだよ、勉強すんだぞ?」
「え?ちょ、ちょっと部屋の掃除をしようかと・・・・・・・・」
五月がぎこちなく言うと、他の三人もコクコク頷く。
「お前らの部屋綺麗だからする必要ねぇだろ・・・・・・・・あ?待てよ、お前らまさか」
「わわわ私たちは別に、お部屋の掃除をして天宮さんに奢ってもらおうとかなんて全然考えてませんよ!?」
「バカ、四葉!シーッ!」
嘘が下手な五月の時点で気づくべきだったのだが、どうやらここにもバカモンがいたようだ。ウサギ調のリボンがピコピコ跳ねる。
「てめぇら・・・・・・・!」
「だ、大体一花だけとかずるいじゃない!」
「ヒカルのケチんぼ」
「天宮さんの朴念仁!」
「捻くれ者!」
「後半関係ねぇだろ!」
貴重な休日の朝をこんな形で潰れるとは思わなかった。五人揃っての部屋の大掃除が行われ、一花以外の部屋はぶっちゃけ30分もかかってない。問題はあの裸で寝るズボラ色情魔の一花であった。
「この部屋、腐海だな」
「なんかあの目玉がいっぱいあるでかい芋虫とか出てきそう」
「相変わらず汚いわね」
「キープアウト」
「これは大変そうですね」
「あまり、入りたくないです」
上から輝、風太郎、二乃、三玖、四葉、五月の順で各々酷評を口にする。
「地味に傷つくんですけど」
「自業自得だろ、アホ」
「ホントにお前、長女なのか?」
「パス、私入りたくない」
「キープ、アウト」
「私はお手伝いします!」
「わ、私も頑張ります」
やはり、どの家庭も末っ子とはいい子ばかりだ。
かくして腐海の大掃除は二時間かけて終わりを迎えた。
「すげぇ、酸素が満ちてやがる」
「空気が、美味い・・・・・・・」
「私の部屋の扱いってそんなに酷かった?」
晴れ晴れした顔で肩を組む男二人を遠い目で一花は見ていた。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
結びの日から2000日後ーーーーー
輝が帰国する数時間前ーーーー
天宮家
「よし!準備出来た!お姉は?」
「あ、あれぇ?コンタクトが、上手く、入ら・・・・・・・ギャーー!目がァァァ!ホWhy!?Japanese contact lens!?」
「一人で何してんの・・・・・・・」
ため息をつき、優は化粧をしている遥に尋ねた。
「お母さん、お兄は?」
「もうすぐ日本につくって。そのまま式場に直行するみたい」
場所は変わって透の自室では、スピーカーにした電話を傍において鏡の前でネクタイを締めていた。
「驚いたよ、君の方から招待状を送ってくるなんてね」
『娘の一生に一度の晴れ姿を君の家族にも見て欲しかったからね。迷惑だったかな?』
「とんでもない、寧ろ嬉しいよ」
『天宮くんは来れるのかい?』
「うん、もうすぐ日本に着くらしいよ。多分、一番驚いてたんじゃないかな。風太郎くんとあの子が結婚なんて」
『驚く顔が真っ先に目に浮かぶよ』
「はは、そうだね」
『大学の方はどうなんだい?』
「順調らしいよ。単位を落とさないようにほぼ毎日勉強漬けだって文句を言っていた。輝がまさか海外に行きたいなんて言った時はビックリしたよ」
『天宮くんらしいじゃないか。本当に彼には毎度驚かされた』
「僕の息子だからね」
『そういう所は昔の君にそっくりだよ、透』
「はは。ーーーー今日は本当におめでとう、マルオ」
『ーーーーーありがとう』
すると、下の階から遥の呼ぶ声が響く。
「それじゃ、また式場で」
『ああ』
通話を切り、透は自室を後にした。
✦‧✧̣̥̇‧✲゚✧✽*✼✼✽*
「ふざけんなよ・・・・・・!迎えに行けねぇから式場に直接来いだと!?」
遥とのトーク画面を見ながら、眉間に皺をこれでもかと寄せる。
「どーすんだよ、正装なんか持ってねぇぞ・・・・・・・・」
完璧な私服の自分に、式場まで来いと言い張る鬼母に頭を悩ませた。
「・・・・・・・・」
徐に卒業式で撮った、七人の集合写真を取り出し、そっと、指でなぞり微笑んでみせた。
「元気にしてっかな、アイツら」
誰にも聞こえない声で呟き、そっとしまい込んだ。
※天宮 優のイラストの何故か描いてくれるそうです。
私の独断と偏見で天宮家のCVを考えました。遥はまだ一致している人が見つかりません。
天宮 透
CV.速水奨さん
天宮 遥
CV.
天宮 凛
CV.日笠陽子さん(一番真っ先にしっくりきた)
天宮 輝
CV.岡本信彦さん(この人しか適任がいなかった)
天宮 優
CV.雨宮天さん(私の好きな声)