IS? そんなことより筋肉だ!   作:蜜柑ブタ

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結構、スランプ来てるかも……。
全然書けない…。


タイトル通りかも。シャルの男装は無理があるので早々にバレたことにしました。

あと、ラウラの一夏への対応が原作と違います。注意。


SS11 二人めの男!? っと、思いきや…?

「気に入らねぇな。」

「一夏…。」

「貧弱すぎる!」

 

 シャルルが入って来てからのクラス中の女子達の、キャーっとか、ギャーっとかいう声は別にいい。

 一夏が気に入らないのは、シャルルの体格だ。

 

 ハッキリ言って、貧弱すぎる。

 いや、一夏と比べてはいけないが、それにしたって細すぎる。

 それが一夏は気に入らなかった。

 

 シャルルの自己紹介が終わると、次は、ドイツから来たという小柄な銀髪の少女の方の自己紹介となる。

 一夏は悶々としていて聞いてなかった。

 簡潔に自己紹介を終えたドイツからの転校生が近づいてきても気づいていなかった。

「お前が…。」

「……あっ?」

「お前が…教官の弟の織斑一夏か?」

「それがどうした? って、誰だよ?」

「!」

「一夏、一夏、ラウラだ。ラウラ・ボーデヴィッヒだ! さっき前で自己紹介していただろう!」

 慌てて箒がそう言った。

「ん? ああ、すまん、聞いてなかった。で、ボーデヴィッヒ、何のようだ?」

「会いたかったぞ!!」

「うお!」

「何をしている貴様ーーー!」

 いきなりラウラに抱きつかれ、一夏は困惑の声を上げ、箒は席を立ち上がり怒った。

「私は、一目でもいいからお前と会いたかったのだ! 教官の自慢の弟君と! こうして会えて、私は感激している!」

「そ、そうか…。分かったから、離れてくれないか?」

「ううむ、教官の話に違わぬ素晴らしい肉体だ! 実に素晴らしいぞ!」

 ラウラは、聞かず、ベタベタと一夏の体を触りまくる。

「いい加減にしろ、ボーデヴィッヒ!」

「きょ、教官! 申し訳ありません! つい!」

 千冬からの怒声を受けると、パッと一夏から離れビシッと敬礼のポーズを取るラウラ。

「教官ではない。織斑先生と呼べ。とにかく席に着け。」

「はい!」

 力強く返事をしたラウラは、自分の席に着いた。

 一夏は、ヤレヤレとため息を吐いた。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

「織斑くーん、織斑くーーん! 助けてーー!!」

 休み時間になり、声をかけられて振り返ると、シャルルが走ってきた。そのシャルルの後ろには女子達の大軍。どうやら、逃げてきたらしい。

 シャルルは、一夏が立ち止まるや否や、その背中に隠れた。

「デュノアくーん、織斑君といたらダメだって言ったじゃない!」

「そうだよ、筋肉が移るよ!」

「あっ?」

「あ! ごめ…。」

 筋肉を悪く言われると一夏が豹変することをうっかり忘れていた女子達は、青ざめ、慌てて謝罪しようとしたが遅い。

「ほっほう? 筋肉の何が悪いのか聞かせて貰おうか?」

「ご、ごめーーん!」

 ゴキッと手を鳴らした一夏に、女子達は一斉に逃げ出した。

 一夏の後ろに隠れていたシャルルがホッと息を吐いていた。

「おい、デュノア。」

「ご、ごめん。」

 一夏が後ろにいるシャルルを見ると、シャルルは慌てて謝ってきた。

「まあいい。じゃあな。」

「あ、あの…!」

「なんだよ?」

「同じ男同士なんだし、仲良くなろうよ。」

「おまえ、そう言って、俺を盾にする気じゃないだろうな?」

「う…それは…。」

「まあ、いいけど。それよかお前さぁ……。」

「なに?」

「貧弱すぎる!」

「うぇぇ!?」

 一夏に腕を掴まれ、腕を揉まれて、シャルルは、困惑した。

「多少は鍛えてるっぽいが、この程度の筋肉で満足しているんじゃないだろうな!?」

「えっ…えっ?」

「ちょっと、来い!」

「うわわ!」

 そのまま腕を掴まれ引っ張られていった。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 連れてこられたのは、一夏と箒の部屋。

「ほれ、コレ。お古だが、使えよ。」

「なに、コレ?」

「筋肉増強ギアだ。」

「えっ?」

 出されたのは、いあゆる筋肉トレーニング用具(手作り)。

「まあ、採寸あわせしないといけないから、脱げ。」

「えっ、それは…。」

「いいから脱げ、男同士なんだから! 俺はな、お前を一目見たとこから気に入らなかったんだよ。この貧弱な体が!」

「いや! やめて、やめて!!」

「……なーんちゃってな。」

 メチャクチャ自分の胸を抱きしめて嫌がっていたシャルルから、急に一夏は手を離した。

 涙目だったシャルルは、不思議そうに一夏を見た。

「おまえ…女だろ?」

「えっ…。まさか…。」

「悪かったな。怖かったろ?」

 パッと一夏はシャルルから距離を取った。

「いつから?」

「教室に入ってきてのを見たときからだ。」

「ひ、一目で!?」

「筋肉はおろか、骨格も女じゃねぇか。うまいこと胸は隠してるが、キツイだろ? さっき触ったときに鉄板の感触があったぞ。」

「うっ…。」

「まあ、たまに体質的にどっちでもない奴もいるけど、おまえはハッキリしてるんだよ。女の体だってな。」

「う、うう…。」

「それで? 目的は俺か?」

「そ、そうだよ…。僕は男性IS装者のデータを集めてこいって命令されて…。」

 それを聞いた一夏は、ヤレヤレとため息を吐いた。

「お前さ…、おかしいとか思わなかったのか?」

「な、なにが?」

「普通、男のIS装者が現れたら世間がほっとくかよ。俺の時だってかなりの大騒ぎだぜ? 見て聞いてなかったはずないだろ?」

「それは…。」

「それに、IS学園ほどの機関が、そんな無理のある履歴を見逃すと思うか?」

「え…、あ…。」

「それで? どうすんだよ、織斑先生。」

「えっ!?」

 

 すると、部屋の戸が開いた。

 そこには、千冬が立っていた。

 

「うむ、すまんな一夏。」

「あ、ああ…。」

 シャルルは、ガタガタと震えた。

「デュノア。一緒に来てもらうぞ。」

「おっと、ISを使おうだなんてするなよ? 罪が重くなるからな?」

「うっ!」

 待機状態のISを一夏に奪われ、シャルルは抵抗する術を失った。

 そしてシャルルは、床にがっくりと項垂れた。

 

 そして、シャルルは千冬に連行されていった。

 当然だが、その日からシャルルはいなくなり、女子達は一夏が何かしたと騒いでいたが、一夏は普段通り振る舞った。

 

 

 

 ところが、後日……。

 

「シャルル改め…、シャルロット・デュノアです。」

 

 本来の性別と、本名で戻ってきた。

 実は男装女子だったことを知って、そりゃもう女子達が絶望の声を上げたが、中性的なのは変わりないし、僕っ子なので、新たなポイントを見つけて喜ぶ者達もいたりと、てんやわんやだった。

 一方、箒は男の装者の登場で部屋を変えられる可能性を危惧していたのが徒労に終わり、ホッとしていた。

 

「織斑君!」

「なんだ?」

 休憩時間に、シャルル改め、シャルロットが話しかけてきた。

「あの…、この間はごめん!」

 そう言って頭を下げてきた。

「別にいいさ。それより、無事でよかったよ。」

「心配してくれたんだね。」

「ああ。すぐに発覚したとはいえ、フランス側も、お前の実家も罪は逃れられないって思ってたからな。」

「うん…。あの時、君が僕からISを奪ってなかったら、君を人質にしてでもって…動いてたかもしれないんだ。あれ以上罪が重なってたら、僕……。」

「よかったな。シャルロット・デュノア。」

「あの! それでなんだけど!」

「ん?」

「僕と友達になってください!」

「なにぃ!!」

 一夏の近くにいた箒が絶叫した。

「あ、もちろん、篠ノ之さんと付き合ってるのは知ってるよ。だから普通のお友達として! 変な意味はないから安心してよ。」

「そうか。なら、よろしくな、デュノア。」

「よろしく!」

 そう言って二人は笑顔で握手した。

 箒はヒヤヒヤしていたが、シャルロットに本当に恋心とかそういうのが無いのを理解すると、ホッとしたのだった。

 

 だが。

 

「織斑一夏!」

「また、お前か。」

「今日は、尻を触らせてくれ!」

「お前な、場を弁えろ!」

 

 ラウラがすっかり、一夏の筋肉の虜になってて、ことあるごとに触らせろと言ってくるようなったのだ。

 箒は、しまったと思ったときには、ラウラは、一夏の尻の肉を触っていた。

 

「ボーデヴィッヒ! 私の許可無く一夏の筋肉を撫で触るとはどういう了見だ! 私も触るぞ!」

「織斑先生も自重しろ!」

 最近じゃ、ラウラに感化されたのか千冬も自重しなくなった。

 なので、千冬のイメージぶっ壊れは防げず、すっかりブラコン、かつ筋肉好きが通ってしまい、それでもファンはいるのだから不思議なもんだ。

 

 ところで、この後、シャルロットから、実家のデュノア社がIS開発の業務収縮の代わりに、イギリスのマッスルブームに乗っかって筋肉関係の食品やグッズ開発に着手することを決定したらしく、そのイメージキャラとして一夏に協力してもらえないかと依頼が来ていると言われ、断る理由も無い一夏はすぐに契約に乗ったのだった。

 だいぶ先の話になるが、一夏を起用したデュノア社はその後IS開発業務を廃止し、筋肉グッズなどで大成功を収め経営難から脱出するのは別の話である。

 

 

 




筋肉が好きっていうか、一夏の体が好きな千冬&ラウラです。

デュノア社をどうするか、考えて、IS開発業務から方向転換して筋肉グッズの開発に着手して、後々成功したということにしました。
あと、デュノア社長が一夏に感謝してぜひうちの娘の婿に!って展開も少し考えましたが、さすがにそりゃなしだっと思ったので辞めました。
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