ラウラが、自爆?
2019/03/07
AICがワンオフアビリティじゃなかったので、一部書き直し。
翌日。
前日が土曜日だったため、今日は日曜日で、休日だったのだが、一夏と箒の部屋の扉が激しくノックされた。
「なんだ、なんだ? こんな朝早くから…。」
「まさか…。」
上半身裸で寝ていた一夏が気怠そうに起き上がり、箒は隣のベットの中で目を覚まし、悪い予感を覚えていた。
一夏がシャツを着て、激しくノックされる扉に近づき、誰だとインターフォンで聞いた。
『私だ! ラウラ・ボーデヴィッヒだ!』
「こんな早くにどうした?」
『約束を忘れたか! 今日は私が教習すると言ったはずだ!』
「わりぃけど、昨日の予習と宿題で、寝不足なんだよ。もうちっと寝かせてくれよ…。」
『なにぃ! 約束が違うぞ!』
「いや…時間指定してないだろ?」
『む…。』
「昼頃、飯食った後、第二アリーナで落ち合おうぜ。」
『分かった。必ず、来い!』
扉の向こうからラウラが去って行く気配を感じ、一夏は、ボリボリと頭を掻いてため息を吐いた。
「あー…、寝よ。」
「一夏…。」
「おやすみ。」
ベットにバタッと倒れた一夏はすぐにグーグー寝だした。
箒はベットから起き上がり、寝ている一夏の上に布団かけた。
箒は心配していた。
このIS学園に来てからというもの、一夏は心身共に鍛えると共に、他の生徒達に学業で追いつかなければと頑張っている。頑張りすぎている。
「無理するな。」
あっという間に熟睡の一夏に、箒はそう囁いた。
ラウラのせいで目が覚めてしまった箒は、部屋のキッチンを使って朝ごはんの用意をしたのだった。
***
一夏は、一、二時間後に目を覚まし、箒と朝ごはんを食べ、そして残っていた宿題を終え、昼ご飯を食べ終えてから約束していた第二アリーナへ向かった。
しかし、何やらアリーナの出入り口が騒がしかった。
「どうした?」
「あ、織斑君、大変だよ!」
「ボーデヴィッヒさんが、オルコットさんと、二組の凰さんと!」
「はあ?」
それを聞いてから、人混みをかき分けてアリーナに入ると…。
セシリア、そして鈴が、ラウラを相手に戦っていた。
「何があったんだよ?」
近場にいた生徒に聞いた。
聞くところによると、自由に解放されていた第二アリーナを全部貸し切ろうとラウラが横暴を働いたらしく、それに怒ったセシリアと鈴がお仕置きだと言って試合を申し込んだらしかった。
だが、同じ代表候補生とはいえ、相手は正規軍人。練度だけで見れば、圧倒的にラウラが上だろう。それゆえに一対二でも勝てていない。
ラウラの方もノーダメージとは言えないが、セシリアと鈴に比べればかなり軽度だ。
ラウラが手をかざす。それだけであらゆるモノが動きを止める。おそらくは、あれがラウラの専用機の特殊機能だろう。ただし、前方のみだ。
鈴が止められた隙を突き、セシリアが猛攻撃を仕掛ける。
だがその攻撃も、ラウラが同時展開したワイヤーブレードにより、ブルー・ティアーズが絡め取られ、プラズマ手刀により破壊された。
「くっ…、負けましたわ。」
攻撃手段のほとんどを奪われたセシリアは、降参した。
「まさか、ここまで相性が悪いなんてね…。」
ボロボロの鈴も仕方なく降参した。
ラウラは、フンッと鼻を鳴らした。その直後、一夏を見つけ目の色を変える。
「待っていたぞ!」
「おまえ…。昨日の今日で…。」
「なんだ?」
「今後一切、お前はお触り禁止だ。」
「な、なぜだ!」
「自由解放されたアリーナの独断占拠! そしてそれを咎めた二人に対しての暴力行為! 俺に触りたいからって、他の奴に危害を加えるなら、もう触らせねぇぞって、言ったよな!?」
「あ…。」
ラウラは、それを言われてやっと事の重大さに気づいて青ざめた。
「す…すまん…悪かった…私が悪かったから、それだけは…!」
「いいや。ダメだ。行くぞ、箒。」
「頼む! 許してくれ!」
ラウラが追いすがろうとするが、それより早く一夏は箒と共にアリーナから出て行ってしまった。
残されたラウラは、絶望の叫び声を上げた。
「自業自得ね。」
鈴がそう呟いて肩をすくめた。
その後、野次馬の生徒から連絡を受けた千冬達が独断でアリーナを占拠したラウラを叱ったのだった。
ラウラ、自爆。
やる気が空回りして暴走の結果、一夏の怒りを買ってしまう。
原作ほどラウラは、暴力的じゃないかも。セシリアと鈴を一方的にいたぶっていないので。