あと、VTシステム。
ISの戦闘、難しい!!(涙)
2019/03/07
AICがワンオフアビリティじゃないことを知ったので、一部書き直し。
ステージに上がると、ラウラと箒のコンビも出撃してきた。
「一夏…。」
「箒…。」
箒は打鉄を装備している。
ラウラを見ると、ラウラは、硬い表情で一夏を見てきた。
「ボーデヴィッヒ。」
「…な、なんだ?」
一夏に話しかけられ、ラウラは、ビクッとなった。
「ちったぁ、反省したか?」
「あ、ああ! 反省した!」
「ならいい。本気で来いよ。」
「ボーデヴィッヒ、一夏が、ああ言ったんだ。本気で行かなければ認められないぞ?」
「わ、分かっている…。」
ラウラは、まだ心にしこりがあるらしい。それだけショックだったのだ。一夏にお触り禁止を言い渡されたのが。
「俺に勝ったら、お触り禁止は解いてもいいぞ?」
「!」
途端、ラウラの表情が一変した。
そして、プルプルと震え出す。それは明らかな歓喜の震えだ。
「勝つ! 絶対に勝とう!」
「あ、ああ…。」
急に俄然元気になったラウラに、箒が引き気味に返事をしたのだった。
「すごい単純…。」
シャルロットは、口の端をひくつかせた。
やがて、試合開始時間となる。
実況と共に、試合開始のブザーが鳴る。
「行くぞ!」
「おお!」
ラウラがプラズマ手刀を展開し、一夏が拳を握りしめて互いに突撃する。
手刀と拳がぶつかり合い、火花が飛ぶ。
「おお、やるな?」
一夏の拳の一撃を受け止めたラウラに、一夏は軽く感動した。
「ふっ。私は、少々特殊だ。身体能力ではお前に勝るかもしれんぞ!」
「言うじゃねぇか!」
その美しい銀髪といい、左目の眼帯といい、浮世離れしているとは思っていたが、どうやら根本から普通の人間ではないのだと一夏は確信した。
その後は、肉弾戦による打ち合い。白式によって力の半分も出ない一夏だが、セシリアや鈴を圧倒してきた。しかしラウラは、互角に渡り合う。
互いに一旦離れた直後、一夏はピストル拳(小)を放った。
するとラウラは、手を前にかざし、拳の圧を自身のAIC(停止結界)で止めた。
「! 俺のピストル拳を!?」
「我がシュヴァルツェア・レーゲンの停止結界の前では、お前の必殺技も無力!」
「隙あり。」
ラウラが止まった隙を突いて、シャルロットが斜め後ろから襲いかかる。それを箒が割って入って止めた。
「タッグだということを忘れるな!」
「もちろん、君のことを忘れたわけじゃないよ。」
シャルロットは、両手に銃火器を出現させ、弾幕を放つ。
箒は必死にその弾幕を刀でさばこうとするが、精度の高い射撃に押される。
「面白いな! その技!」
「一対一でならば、私は負けん!」
「そうかな?」
「むっ!?」
一夏が、白式を外した。
そして、リミッター解除をして筋肉を膨張させる。それが一夏が本気を出す合図だと聞いているラウラは、表情を引き締めた。
「ピストル…。」
「またそれか! 無駄だ!」
「拳!」
次の瞬間放たれたのは、先ほどのものは比べものにならない強大な一撃だった。
ラウラは、再びAICを発動させる。
ラウラを中心に拳が割れ、その片方が…。
「うあああああ!」
「篠ノ之!?」
シャルロットと交戦していた箒に当たり、箒が吹っ飛んでいった。
ラウラがそちらに気を取られた直後、一瞬で距離を詰めてきた一夏が拳を振るってきた。
ハッとしたラウラが再びAICを発動させて、一夏を止めた。
「ぬ、ぐっ!?」
「悪く思うな。私は負けん!」
「この…、おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「な、なにぃいい!?」
止められていた一夏が気合いでAICを破った。
そして振り下ろされた拳が、ラウラに決まり、ラウラが吹っ飛んでいった。
「が…は…!」
ステージの素材に叩き付けられ、シュヴァルツェア・レーゲンの一部破片を撒き散らしながらラウラがバウンドして倒れた。そこを一夏が追撃しようとする。
ラウラがヨロリッと立ち上がる。先ほどの一撃で、シュヴァルツェア・レーゲンのあちこちが壊れた。
シールドエネルギーは残っているが、さっきからセンサーが危険を知らせているのがうるさい。
「う、うるさい…、うるさい…うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!」
ラウラが迫る来る一夏を見ながら、ビービーとうるさいセンサーに悪態を吐く。
その直後。
『VALKYRIE TRACE SYSTEM』 …………………boot。
その羅列がセンサーに映った直後、異変が発生した。
「う…!? ああああああああああああああああああああ!!」
「なっ!?」
紫電の光と共にラウラのシュヴァルツェア・レーゲンが変形を始め、黒い泥となる。それは、ラウラの全身を包み込み、形を変えた。
その姿には、見覚えがある。
「…千冬、姉?」
体型こそラウラのソレだが、ISの形状は、千冬がかつて使っていたIS・葛桜のソレだった。ただし、黒い。
眼前で止まった一夏に、ラウラ(?)が黒い刀を振るった。
一夏は寸前で避けたが、胸の皮膚の表面が切れた。
距離を取った一夏に、不気味な黒い葛桜が、うなり声のような機械の声をあげて、刀の先を向けてきた。
『一夏!』
「織斑先生! こりゃ、なんだ!?」
『それは、恐らくVT(ヴァルキリー・トレース)システムだ!』
「ヴァルキ…、ってことは…。」
『そうだ。ソレは、モンド・グロッソの優勝者のデータだろう!』
「なるほど、だから千冬姉か。」
『IS条約で禁止されている技術だ! ボーデヴィッヒのその状態から察するに、完全に意識を持って行かれているだろう! 教職員の部隊を行かせる! お前はデュノアと篠ノ之を連れて逃げろ!』
「なあ、千冬姉! このままだとボーデヴィッヒはどうなる!?」
『最悪……死ぬ。』
「なあ、千冬姉…。」
『一夏…。気持ちは分かる。だが…、できるのか?』
「引っぺがしゃいいんだろ? 一刻を争うなら早いうちがいい!」
『…頼む!』
一夏が拳と拳をぶつけ合わせて気合いを入れたのを見て、千冬が祈るようにそう言った。
黒い葛桜が、一夏に襲いかかってきた。
「ふんっ! おらぁ!」
振り下ろされた模造の雪片を白羽取りで受け止め、斜めに強引に折る。
すると、黒い葛桜が苦しげに鳴き声を上げ、紫電を撒き散らしながらよろめいた。
「おららららららららら!」
連続して放たれた拳の圧が、黒い葛桜を削る。
当たるたびに、紫電が舞い、黒い葛桜を模る泥が揺らいだ。
グラリッと倒れそうになった黒い葛桜を、一夏が掴んだ。
そして、揺らぐその黒い泥を掴み、引き裂くように両手で掴んで引っ張った。
そうして露わになった気絶したラウラを掴み、黒い葛桜を足で踏んで、ラウラを引っ張り出した。
バチンバチっと、紫電が弾け、黒い泥から、シュヴァルツェア・レーゲンのコアが転がり落ち、やがて完全に形を失った。
「ボーデヴィッヒ? ボーデヴィッヒ!」
「う……うぅ…。」
一夏がラウラに声をかける。ラウラはぐったりとしていて目をつむっていた。
やがて、救護班が駆けつけ、一夏はラウラを託した。
ラウラが無事に運ばれていったのを見届けると、一夏は、筋肉を収縮させ、ガクリッと膝をついた。
「一夏!」
箒がISを解除して一夏に駆け寄った。
「…ちっと…疲れたぜ…。」
「一夏…。お疲れ様。」
一夏が箒に身を委ね、目を閉じた。箒は、ホッとしながら、一夏を抱きしめた。
この騒動により、学年別タッグトーナメント戦は、休止となった。
結局、力業…。
別に連載していたインフィニット・ストラトス作品とは別に、こちらのVTシステムは、そこまで強くないということにしました。
あと、最後に一夏は、日頃溜まっていた疲労で倒れました。
これ…書き直すかもしれないな。箒と戦ってないから。でもタッグだから、どっちかがシャルロットと戦わないと勝負にならないし…。難しい!!(涙)