あと、R-15程度のスケベ要素(?)あり。かも。
一夏も若い男だから大変なのさ(?)。
束は、ひっぐ、ぐすん…っと、泣いていた。
「いい加減、泣き止め。お前もいい年なんだから。」
「束さんは、束さんだもん…。年取らないもん。」
「じゃあ、お前の子供の頃を知っている私はなんだ?」
「うぇ~ん!」
「あーあ…、なんか殴る気も失せるな。」
「まったくだ。」
「ほら、一夏と箒が、呆れているぞ? いい加減立ち直れ。」
「箒ちゃん、きっと新型ISが欲しいって思ってただろうからって、束さん一生懸命作ったのにぃ…。それなのに、欲しいものが包丁だの、まな板だのって、つまらないものだし~。」
「……もう、姉さんとは呼びません。」
「いゃん! ごめん、箒ちゃん! 束さん悪かった!」
「こういうのは、無視に限る。箒、無視しとけ。」
「酷い!」
「ああ、そうだな、一夏。」
「酷い!」
「もう放っておけ。それに限る。」
「酷い!」
「冗談だ。せめて妹の欲しいものぐらい調べてからプレゼントすればよかっただろ? なぜ、しなかった?」
「だって、だってぇ…。箒ちゃんが他の凡人共を押しのけてイッ君と肩を並べられるようになるならって…。」
「お前は、妹をなんだと思っている?」
「そういうところが、俺は嫌いなんだ。」
「酷い!」
「自分がこの世で特別だからとか言いやがって、興味関心が無いモノには、とことん冷たい…。あんたのそういうところ…昔から大嫌いだったよ。」
「うぅ! イッ君なんて嫌いだーーー!」
「おお。俺も大嫌いだから、嫌ってくれていいぜ。」
「いやぁぁぁぁぁん! ちーーーちゃーーーん! イッ君がメッチャ冷たいよーーーー!!」
「一夏に嫌われる要因を作った元凶が何を言っている?」
「私、何かした!?」
「…インフィニット・ストラトスを作ったことだ。」
「えっ? そんなことで?」
途端、ピシッと空気が凍り付いた。
「あっ?」
次に、一夏のドスの利いた声が響いた。
「そんなことで? だ?」
「い、イッ君…?」
「あんたが、あんなモノ作って……、作るだけ作って…逃げて……。」
一夏が、ズシンッズシンッと音が聞こえそうな迫力で束に近づく。
「おかげで、俺と箒は…六年も…離ればなれだ! 天災だなんだのって自負ししてて、他人にゃ興味ないあんたにゃ、その痛みなんて、これっぽっちも分かりゃしないだろうけどなぁ!?」
「ぅひっ…!」
「一夏…。」
腰を抜かす束を見おろし、睨み付けている一夏の背中に箒が抱きついた。
「……もう、いい。」
「箒…。」
「…もう、どうでもいい。現在(いま)、一夏と過ごせる、現在(いま)が大事だ。」
「箒。」
「箒ちゃ…。」
「海に…泳ぎに行こう。」
「そうだな。」
「箒ちゃん!」
箒は、まるでそこに束がいないように無視して、一夏と共に別館へ入っていった。追いすがろうとする束を、千冬が掴んで止めた。
「好きの反対は…、無関心。っとは、中々効くな。お前は少しは人の心を理解しろ。」
「うっ…。うぅぅ、うわああああああああああああああん!!」
束は、その場に崩れ落ちるように膝をつき、長い髪の毛を振り乱して狂乱した。
そして、自らの装置を使い、飛び去っていったのだった。
千冬は、それを見送った後、野次馬の生徒達に解散するよう言い渡し、自分は旅館に戻った。
***
砂浜は美しく、青い海からの波を受け止める。
「ほら、行きなさいよ、箒。」
「うぅ…。」
鈴に押されながら、大きなタオルで身を包んで水着を隠している箒が赤面しながら砂浜を歩かされていた。
一夏は、先に砂浜に来て、パラソルやシートを準備していた。
「相変わらず手際良いわね~。箒、絶対に逃がしちゃダメよ?」
「あ、ああ…。」
「ほら、お披露目お披露目!」
「待ってくれ!」
「おい、鈴。あんま箒を虐めるな。」
「虐めてないわよ。」
変な言いがかりつけるなと、鈴は呆れ半分に言った。
「どうした、箒?」
「うぅ…、い、一夏!」
「おう?」
急に叫んだ箒に、一夏はキョトンとした。
そして、箒がバッとタオルを取った。
途端、一夏は目を丸くした。
「に、似合うか?」
「……。」
「い、一夏…?」
すると、一夏がフラフラと箒に近寄り、そして抱きしめて…のしかかろうと…。
「清いお付き合いをーーーー!!」
次の瞬間、千冬のドロップキックが一夏の頭に決まった。そして一夏が吹っ飛んで転がり、倒れた。
「一夏ーーー!?」
「……ハッ! 千冬姉! 俺…。」
ガバッと起き上がった一夏。
「学校を卒業するまでは、清いお付き合いをしろと言ったはずだぞ! 公共の面目で押し倒そうとするバカがおるか!!」
「ごめん!」
「おした…!?」
「あらら~。よかったわね、箒。アイツ(一夏)ってば、健全にスケベよ。だいじょうぶ!」
鈴が箒の肩に手を乗せて、自分の方を見てきた箒に向けて笑顔と共にグッと親指を立てた。
経験こそ無いが、意味が分からないほど初(うぶ)じゃない箒は、理解して顔を真っ赤にした。
ここまでのことを見て、聞いていた他の生徒達がいたのだが、分かる人は赤面してキャーキャー騒いでたり、分からない人は何事?っと首を傾げていた。
そして説教が終わった一夏は……。
「箒。日焼けオイル塗ってやるよ。」
「えっ!?」
「おい、一夏。」
「分かってるつーの。織斑先生。別に邪な…ことはないから。」
「だったら、目を合せて言え。変な含みを込めて言うな。」
「ああ、そうだよ! 箒の柔肌に触りたいっての!」
「ほれ、見たことか!」
千冬からの追求に白状したというか、単にヤケクソで叫ぶ一夏。そして周りを困らせる。
箒はパラソルの下で赤面して膝を抱えて俯き。鈴は、呆れ返り。他の生徒達は、どうなる、どうなる!?っと遠巻きに観察中。
「や~い、スケベ。」
「ああ、そうだよ! スケベで悪いか!」
「ねえ、箒。堅物気取りのスケベってどう思う?」
鈴が呆れながらそう言うと、ヤケクソ一夏がそう叫び、鈴が箒に尋ねた。
すると、箒は俯いたままボソボソっと……。
「一夏なら……いい。」
っと、言った。
「男の体ってなぁ! 大変なんだぜ! 朝とか! ましてや隣に、同じ部屋に好きな相手がいるんだぜ!? 処理がたいへ…。グハッ!」
「お前も大変なのは分かる! だが、周りのことを考えて発言しろ!」
若い男の生理現象の大変さと、好きな相手とお預け状態がいかに大変かを叫ぶ一夏の後頭部を、千冬が畳まれている別のパラソルで殴った。
「そうか! 一夏…私のことをそんなに我慢して……。辛かっただろ?」
箒がバッと顔を上げた。
「箒…。こんなスケベな俺は嫌いか?」
「そんなことない! むしろ何もないから、私に魅力が無いのかと心配だったぞ!」
「そんなわけあるか!」
「一夏!」
「箒!」
「清いお付き合いをーーーー!!」
抱き合おうとした二人の間に千冬が入って止めたのだった。
束のことが嫌いな一夏さん。
なぜ嫌われたのか分からないけど、無視されるのが辛いのは分かる束。
女性の生理現象も大変だけど、男の生理現象も大変だぞって話。シモのことで。
意味が分からないほど初じゃない箒。(本程度ですが、本番のことを考えて変な意味で勉強はしてる)
スランプで、中々進まなくて申し訳ない……。現時点(2019/03/29)で、ここまでしか書いてないんだ……。