別に箒とアレコレするわけじゃないです。
あと、このネタは、一夏×箒であって、ハーレムではありません。
保健室で調べてもらったが、別状はなく、単なる真夏の暑さによる軽い熱中症じゃないかと言われた。
しかし、一夏はあのリアルさが拭えず暑さとは別に嫌な汗をかいていた。
「箒。ちょっと来て。」
「えっ? あ、なにを!?」
落ち込んでいる一夏の傍にいた箒を鈴達が引っ張っていった。
しかし、一夏は動かない。動く余裕が全くなくなっていたのだ。
これは、相当参っているなっと、保険医は思った。
「部屋でゆっくり休んだら?」
「……そうします。あれ? 箒?」
「さっき、彼女達と出て行かれましたよ。あっ。」
やっと気づいた一夏は、慌てて箒達を探しに行った。
***
その後、寮を探し回って、自分と箒の部屋の前に来て、何か違和感を感じた。
なんか…、よからぬことが行われてないか?そんな予感がした。
まあ、鈴達が箒に手荒なことはしないだろうとは思うものの、少し用心しながら部屋に入った。
そこで見たモノは……。
「にゃ………………………………にゃ~ん。」
可愛い茶トラ猫柄のパジャマを身に纏い、パジャマについている猫耳フードまで頭に被り、肉球つきの手袋までつけた箒が猫のポーズで赤面した状態でにゃ~んっと言うと、周りにいた様々な柄の猫のパジャマを身につけた鈴達が、一斉にニャーン!っと出迎えたのだった。
「………………………………なんじゃこりゃ?」
思わず出た言葉がそれだった。
鈴が思わず小さく舌打ちした。
「猫は守備範囲外だったか…。」
「いや、猫は好きだぜ? けど、何この状況は? そっちの方が気になったぜ?」
「あ~ら、察しが悪いわね。あんたホントどうかしたんじゃないの?」
「いや、だから…。」
「暑さで参ってるらしい、あんたをビックリさせて頭冷やさせようってわ、け。」
「あれは…。」
幻覚じゃない…っと言いかけたが、投げつけられた白ブチ猫のパジャマのせいでそれ以上は言えなかった。
「せっかく買ってきたんだからアンタも仲間入り!」
「ささ、着替えて着替えて!」
「なんでそうなるんだ?」
言われるまま背中を押され風呂の脱衣所に押し込められたので、一夏は嫌な気分を拭おうと猫のパジャマに着替えた。
「よく俺のサイズがあったな。」
「サイズは、箒が計ったのよ。寝てる間にね。」
「へ?」
「冬に手作りのセーター編むんだよね?」
「あーあーあー!!」
箒が必死に肉球つきの手袋の手で耳を塞いでいた。
「ニャーーー!!」
「ふぎゃあああああ!?」
そんな箒の背中に一夏が笑顔で飛びついた。
「ニャーニャー、フニャー!」
「にぎゃあああああ!」
まさぐられるようにくすぐられ、箒は涙目で笑い転げた。
鈴達も加わり、全員でくすぐりあいっことなって、みんなで笑った。
「ふにゃはははは! あー、スッキリした。」
起き上がった一夏は、暑くなったので頭に被っていた猫耳フードを外した。
箒達は、ゼーハーっと息を切らして顔真っ赤になっていた。
「ありがとな、頭がスッキリしたぜ。さっきまでの嫌な気分が消えた。」
「そりゃよかったわね。」
「だいじょうぶか、箒?」
「ぅう…。」
「それじゃ、あとはごゆっくり。」
「頑張ってくださいね! 篠ノ之さん!」
鈴達はそそくさと退室した。
「あっ、おい!」
「ぅう、一夏ぁ…。」
「っ…。」
箒が寝転がったまま、涙目、赤面で一夏を見上げてくる。
可愛らしい茶トラ猫のパジャマも相まって実に……。
「………………………………………………………………フンッ!」
「一夏ーーー!?」
次の瞬間、一夏は自分で自分の顔を殴った。
鼻血を垂らした一夏は立ち上がり、そのままズカズカと風呂場の方へ行き、水のシャワーを頭にぶっかけた。
「三角筋、小円筋、大円筋、ヒラメ筋、上腕筋、上腕二頭筋大胸筋、上腕三頭筋、円回筋、烏口腕筋、棘上筋、棘下筋、棘腕筋…。」
ブツブツと、筋肉の名前を呟き、心頭滅却しようとする。
「一夏…………………、私は、魅力が無いか?」
「逆だ、箒。」
恐る恐る風呂場を覗いてきた箒に、一夏は即答した。
「このままじゃ、千冬姉にコロされる……。」
「それは、さすがに…。」
「いや、やりかねねえ! 千冬姉の目はマジだ!」
「う、そうか…。ごめんな。煽るようなことをしてしまって。」
「いや…、さっきまでの嫌な気分も晴れたし、助かったよ。ありがとな。」
一夏は振り返り、笑顔を向けた。
箒達のおかげで、一夏は、謎の敵から受けた精神攻撃の後遺症を吹っ飛ばすことができたのだった。
…………………なんでこんなの書いちゃったんだろう?
猫の格好でじゃれ合うのを書きたかったつもりだが。
あと、筋肉の数えについては、別途連載終了のFate小説のをコピーしました。
とりあえず、前回の精神攻撃の後遺症が治った一夏でした。