後悔はしている。
反省はしていない。
俺は桜エビ、名前は無い
ごくごく普通の桜エビだ。
普通に暮らしている。
時に逃げて。
時に食べて。
そういう生活を送っている。
そんなある日、目の前に餌がおりてきたんだ。
いつもなら糸の有無や、明らかに人が釣りをしているなど確認している所だった。
だが、ちょうど腹が減っていた俺はここぞとばかりに飛びついてしまった。
今思えばそれが失敗だった。
結論を話そう。
俺は死んだ。
俺は食われたと、思われる。
そう、死んだはずなのだ。
なのに今、俺の現状を説明するとよくわからない空間にいる。
四方八方を闇で覆われた空間だ。
この空間に前後、左右、上下があるのかどうかでさえわからない。
得体の知らないところに死んだはずなのに自分がいる。
そう思うと途端に怖くなってきた。
「SANc 0/1
65→86(失敗)
SAN65→64」
まじこぇぇえ。
どのくらい怖いかと言うと俺はエビだから本来知る由もない神話のTRPGのSAN値チェックをした挙句、失敗するぐらい怖い。
「桜エビよ、お前はエビとは思えぬほどの知能を持つうえ面白い。
だからお前を転生させることにした。
拒否権はない。」
と、突然声がした。
さっきほどじゃないけど驚いた。
声が聞こえてきた方の暗闇に目をこらす。
するとそこには人から見るとそれは一国傾城級の美女がいた。
桜エビに関係はないが。
それは置いておいて、とりあえずあいつはなんと言っていた?
確か「桜エビよ、お前はエビとは思えぬほどの知能を持つうえ面白い。
だからお前を転生させることにした。
拒否権はない。」
か。
転生か。
拒否権は、無いのか。
というかこんな話題を持ちかけてきているあいつは何者なんだ?
「申し遅れました。
ニャルラトホテプと申します。
まぁ、名乗ったところであなたが私とまた会うことは余程のことがない限りないでしょう。」
ああ、紹介ありがとう。
ん?仮定に過ぎないけどあいつ・・・ニャルラトホテプ、俺の心読んでる?
「ええ。」
マジか、読んでるのか。
まあいい。
で、俺を転生させて何をするつもりなんだ?
「面白そうだからです」
それだけ?
「ええ。」
俺はどこに飛ばされるのか?
「あなたが今まで住んでいた世界と違う世界です。」
そうか、そういえば俺って元の世界だと俺ってどこら辺に住んでいたんだ?
「緯度47度9分南、経度126度43分西の海底付近ですね。
あなたが死んだ時はあなたはそこからだいぶ離れた場所で人に釣られました。」
人の作ったものを使われてもわからんがよく考えるとそれ以外表せるものがないなと思って納得する。
「では、そろそろ異世界へ飛ばしてもいいでしょうか?」
ああ、いいぞ。
「では。」
そう言いながら今いる空間のドコカに触れる。
そこからは強いアルコールの臭いがしていた。
今までなぜ気づかなかったのだろう。そう思った瞬間。
ニャルラトホテプが触れた場所に人の言うところの魔法陣と言うやつが出てきた。
なんというか慣れてしまったのかちょっと驚いただけで済んだ。
そしてその魔法陣が戸を開けるように開く。
「ここをお通り下さい。」
ニャルラトホテプが言う。
入るかどうか考えても仕方が無いのでそこを通ることにして俺は行く。
「桜エビさん、あなたがいた世界に転生物とかいうのが流行っていたのでその物語でよくある転生特典とやらをつけておきます。
是非活用してくださいね。」
その戸を俺が通る瞬間ニャルラトホテプがそう言った。
特典?そう俺が考えようとした瞬間に俺は別の場所にいた。
ちなみに主人公のキャラシートはまじで作りました。