俺もう、闘いたくないです   作:Plusdriver

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(最後の戦いでは)ないです

「マスター、行けるか?」

 

『ごめん、心配かけて。必ず、イノベーターを倒す!』

 

どうやらマスターは吹っ切れたようだ。まぁ、目の前で人が引かれ亡くなれば、誰だって引きこもりたくなる。

 

『俺は、オーディーンの隣に、居続けたいんだ。その為の、力が______』

 

何だか最近、マスターの様子がおかしい。正確には分からないが、よくパソコンに向かう様になった。

 

 

 

 

 

『ここをこうして、これを_____』

 

画面に映し出されたのは、本来ならば存在しないアーマーフレーム。

 

そのアーマーは後に、世界を破壊し兼ねないだろう。

 

アーマーフレーム『オーレギオン』。原作とは異なり、最新し続けられ、様々なLBXの特徴を持つようになる。それを作り出したのは山野博士だが、この世界ではバンが創り上げることとなるのだが、LBXである彼が気が付くこともない。

 

 

 

 

 

 

「楽しそうだな、マスター」

 

『うん、今俺、滅茶苦茶楽しいんだ!!!』

 

うんうん、マスターはいい子だなぁ。人の死を乗り越えて、闘えるなんて。

 

でも、これ以上彼らを戦いに巻き込み続けるわけにもいかない。

 

「...必ず、この戦いを終わらせよう」

 

『勿論』

 

もう一度、私が壊れようとも。

 

 

 

 

 

 

 

 

ゼノンさんのマスター...必ず、本当の首謀者を倒してみせる。

 

『バン君、行こう』

 

『ああ』

 

こんな悲しい事が連鎖しない様に。

 

 

妖精と名のついた彼らは、私の様に自我を持っていた。

 

「排除、排除、排除」

 

「.....」

 

それを、認めることはできないが。だからこそ、言わせてもらおう。

 

「安らかに眠れ...我が同胞たちよ」

 

『オーディーン...』

 

 

「良いんだマスター。私達は使い手によって、善にも悪にもなる。だからこそ、その道を間違えないでほしい」

 

これで決まりだ。レックス、その先にいるイフリート。必ず、倒してみせる....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうおもっていたんだけどなぁ.....

 

「もっと、もっと、貴方を壊させて!!!!!!!!」

 

「ぐ、がぁ...がぁああっ」

 

『っ、オーディーン!!!』

 

イフリートが、こんなにも強いなんて、な...

 

『そんなものか?』

 

「黙って欲しいな、イフリートのマスター。こんな所で追われる私達ではない!!!!!」

 

畜生、全身が痛い。あのイフリート...何故か知らないが、とても嫌な予感がする...

 

『まだいけるな?』

 

「ああ、まだいけるとも!!!」

 

 

 

 

 

『インフェルノモーーーーーードォ!!!!!!!!!!!!!!!!』

 

「壊して、壊して壊しまくる!!!!!!!!!!世界も、貴方も、何もかも!!!!!!!!!!」

 

 

あれが、イフリートのマスターの本性。本当に上手く隠していたものだな。

 

 

「マスター、アレを使うぞ」

 

『...分かった』

 

私達がイフリートに勝つ方法は一様の為に残しておいたあれしかない。

 

『クロスオーバー!!!!!!!』

 

「『うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!』」

 

マスターと私が考えていた最初で最後の奥の手、それがクロスオーバーモード。マスターにも負荷がかかるこのモードだけは使いたくなかったが、な。

 

「『必殺ファンクション!!!』」

 

 

『アタックファンクション グングニル』

 

 

『あ、ああああああああ!!!!!』

 

「た、耐えるんだマスター!!!!この一撃で、決める為に!!!!!!」

 

 

全身を引き裂くような痛みに耐えながらも、槍へとエネルギーを移す。それは今まで行ってきたどの必殺ファンクションよりも、大きく、強大だった。

 

「『いっけぇええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!」』

 

 

そして、その一撃はイフリートを止めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「嘘だろ...」

 

はずだった。

 

『これはイフリートの意志だ!CPUが俺の感情を完全に理解したんだ!!!!』

 

「クロスオーバーモード、解除」

 

まだ続くであろうイフリートとの戦いに、マスターを巻き込むわけにはいかない。

 

 

「貴方が、欲しい...」

 

 

「貴方以外、要らない...全部、全部消えてしまぇええええええええ!!!!!!!!!!!!!」

 

ええ...あの感じ、絶対CPU考え理解してないじゃん。どこからか歪んだ愛を学んでるじゃないか。

 

 

あ、ま、まさか...!

 

マスターにこれからの未来への希望を見出して、成長させるための、今までの戦いが、全て歪んで伝わったのか!?

 

 

「先ずは、お前だ」

 

 

そしてイフリートは、自身のマスターにまで攻撃を開始した。




主人公

後の続編のラスボス製作の一部を目撃していたが、気が付かなかった。その上、新たなモードを作り上げるも、イフリートを完全に倒す事が出来なかった。


山野バン

オーディーンの隣に居たい一心で、とんでもないものの設計を開始した。完成したころにはどうなってしまうのだろうか?


クロスオーバー・モード

自我を持つオーディーンとそのマスターである山野バンが様々な感覚を共有する形態。
山野バンが攻撃をイメージすれば、それをそのままオーディーンが行うと、全てがリンクしている状態となり、痛覚も共有することとなる。

因みに、バンはこのモードが大層気に入っているご様子。


ラスボス

アニメにて明かされた方。某動画サイトにてその雄姿を拝む事が出来る。(期間限定)


イフリート

CPUが何を勘違いしたのか、おかしな方向へと進化したために、マスターであったレックスにまで攻撃を仕掛けた。この時、バンとオーディーンに攻撃を当てなかったのは、彼らを欲していた為。

やったね、オーディーン!仲間が増えたよ!(後に破壊される模様)

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