とりあえず、良太郎に投げる用の石はこちらで用意しておきます。ご自由にどうぞ。
( ゜Д゜)つ○
これは、あり得るかもしれない可能性の話。
もう流石に要らないと思われているだろうけど、文字数稼ぎのためにあえて入れる前回までの雑なあらすじ!
アイドルの世界に転生したようです。前回の三つの出来事!
一つ! 志希の策略により、良太郎は惚れ薬を飲まされてしまう!
二つ! 惚れ薬の影響で響と貴音に言い寄られるものの、間一髪律子に助られる!
三つ! 何も知らない美希・千早・雪歩が良太郎の楽屋に来てしまった!
端的に言おう。本当にマズイことになった。
「あはっ、りょーたろーさーん! ほらほら、ミキのおっぱい大きいよ? りょーたろーさんだったら、いくらでも触っていいよ? それでそのまま……きゃーっ!」
「え、えっと、そ、その……み、美希ちゃんほどじゃないですけど、わ、私の胸も、その……さ、触りたい、ですか……?」
「………………」
楽屋の壁際まで追い込まれて畳に尻もちをつく俺に、自身の胸を手のひらで持ち上げながら迫ってくる美希ちゃんとプチプチとブラウスのボタンを外す雪歩ちゃん。何故か千早ちゃんは部屋の隅で真っ赤になって正座をしながらチラチラとこちらを見ているので問題ないが、この二人だけでも俺の手に負えない。
「でもりょーたろーさんの手、おっきいから、ミキのおっぱいでも手のひらに収まると思うな?」
「そーいう話はしてないの!」
「本当……良太郎さんの手、おっきいですぅ……」
ニギニギと俺の左手を両手で持ちながらウットリする雪歩ちゃん。それに便乗して美希ちゃんも俺の右手を取ると頬擦りをしつつ何やら楽しげな様子。
……りっちゃん早く! 早くヘルプ! ハリーヘルプミー!
さて、こうなった元凶は一体誰にあるのかというのならば当然志希なのだが、こうして逃げ場のない楽屋の中に閉じ込められている状況を作り出したのは、他ならぬ俺である。
確かに、先ほど楽屋の扉を開けて美希ちゃんたち三人に出くわした段階で扉を閉めてしまえば少なくともこうして物理的距離を問答無用に縮められることも無かっただろう。
しかし、俺の目は最悪のタイミングで廊下の角を曲がりこちらに来ようとしているスタッフの姿を捉えてしまった。
そのまま扉を閉めるとどうなるのか。簡単だ。今の美希ちゃんたちの様子から察するに、あらぬことを言いながら俺の楽屋の扉を叩いたことだろう。それも、何も知らぬスタッフの前で。
どのみち撮影スタッフたちには事情説明に行かなければならないことには変わりないが、それでも現役アイドルが過剰な好意を隠そうともせずに現役アイドルの楽屋の扉を叩いている姿を目撃されたとしたら、どう転んでも不利益以外にはならないのだ。
だから俺は一瞬の判断で、一先ず彼女たち三人を自分の楽屋に招き入れることにしたのだ。俺が765プロのアイドルと仲が良いことは周知の事実なので、こうして遊びに来ること自体は何も不自然なことではないので、その場面ならば見れれても問題ないはずだ。
……まぁ、この楽屋での現状を見られたらもう色々とアウトではあるのだが。
というわけで、お互いの事を考えた結果、こうして
あとは先ほどまで通話をしていて現状を把握しているはずのりっちゃんがこちらに助けに来てくれることを待つばかり……なのだが。
「りょーたろーさーん!」
「りょ、良太郎さん……!」
もしかしたら美希ちゃんもまゆちゃんみたいに普段と変わらないのではないかと思っていたが、確かに態度は普段のものに近いが押しがいつも以上に凄い。トロンと惚けた表情でいつも以上に身体をくっ付けようとしてくる。
さらに男性が苦手な雪歩ちゃんの姿は何処へ行ったのやら。普段のオドオドとした様子は鳴りを潜め、恥ずかしそうに顔を赤らめながらも雪歩ちゃんなりに俺のことを誘惑しようとしてくるではないか。
「とりあえず雪歩ちゃん、ボタンはちゃんと留めようか。ほら、色々と見えちゃうから」
「で、でも、良太郎さん、こういうのお好きですし……」
そして二人とも、的確に俺の性癖である胸を強調してくるのだ! ……いやーなんでバレてるんだろうなーどこからじょうほうがりゅうしゅつしてるんだろうなー。
「……そうだ、雪歩ちゃん。久しぶりに君の淹れたお茶を飲みたいんだけど、いいかな?」
「え? でも……」
「雪歩、俺のために最高の一杯を淹れてくれないか?」
「はうっ!?」
表情は変わらないので心もちキリッとした雰囲気で頬に手を添えながらお願いすると、雪歩ちゃんはその場にへたり込んでしまった。……あれ? ここは颯爽と立ち上がってお茶を淹れに行ってくれる場面では……?
「……こ、腰が、抜けて……」
何故。
しばらくしたら無事に立ち上がり「私の全てをかけた最高のお茶を淹れてきますぅ!」と楽屋内に用意されているコンロの元へと向かっていった。……これが普通の楽屋だったら給湯室は外だから、そのまま雪歩ちゃんを範囲外へ行かせることが出来たんだけどなぁ……無駄に設備が良い楽屋に宛がわれてしまう自らのポジションが今回ばかりは仇となった。
何はともあれ、雪歩ちゃんの対処はこれでよし……。
「……あむ……れろっ」
「って、ちょっ!?」
いつの間にか俺の指が美希ちゃんに咥えられていて、何故か飴を舐めるかのように嘗め回されていた。普通ならばほぼ体験することがないであろう他人に指を舐められるという不思議な感覚に背中がゾゾッてなった。
「何やってるのよ君は……」
「んふふ~りょーたろーさんの味なの~」
周藤良太郎味は我ながらマズイと思うけど。
「ちなみにどんな味?」
「ん~……ケレン
「味じゃないねソレ」
それが実際に味として存在するなら、多分結構な人数その味がすると思うし、その筆頭は美希ちゃんだと思う。
「りょーたろーさんも、ミキ味を味わってもいーよ?」
「いや、流石に遠慮しておこうかな……」
「それじゃあ代わりに、ミキの匂いを満喫してもらうの」
「えっ」
バフッ
「………………」
「どうどう? ミキ、いい匂いする?」
えっと……今何が起きた? 確か、美希ちゃんが膝立ちになって、一瞬視界が美希ちゃんの大乳で埋まって……そのまま、柔らかい何かが顔面に突っ込んできて……。
……うん、感想欄でも散々言われてたけど、俺もそろそろ本編を引退して番外編の方に骨を埋めてもいいんじゃないかな。ほら、こういうイベントって本編だと
大体、何回か「やっぱりハーレムじゃねぇかよ」みたいな感想とか評価がある癖に、女の子からの好意って基本的にファンからの憧れ的なやつばっかりじゃねーか! アイドルなんだから女の子からキャーキャー言われるのは当たり前だろ! そもそも主要人物の女性陣からの扱いが基本的に雑なのに、ハーレムってなんだよ! こちとら四年近く主人公やっててそんなイベント一切無かったわ! 仮に俺が複数の女の子から好意を持たれていたとして、今までそれが何かしらの影響を及ぼしたことが一度でもあったか! 少なくとも俺は良い思いをした記憶は一切ないぞ! そういうのは全部番外編だったからな! 今回のこれだって番外編なんだよ! 本編に戻ったら全部無かったことになるんだよ! 『
まぁ結論として何が言いたいのかと言うと。
「………………」
「えへへ~りょーたろーさーん」
柔らかくていい匂いがするこの状況から脱する術を、俺は持っていないということだ。
ごめんりっちゃん、俺堕ちたわ……。
「あ、ごめん手がすべっちゃったー」
パシャ
「みぎゃあああぁぁぁ!?」
そんな美希ちゃんの悲鳴と共に、俺の楽園は離れていった。
「……はっ!?」
やべっ、今軽く意識トンでたんだけど、何か色々と脳内で口走ってたような気がする。あのままだったら本気で星井美希エンドを迎えるところだった……!
というか、これ絶対に俺の意思の弱さだけじゃないぞ……明らかに薬の影響が俺の方にも出てるだろ。
「何をするのっ!?」
「別にーただお茶を持っていこうとしたらちょっと手が滑っただけだよー」
どうやら雪歩ちゃんが湯呑をひっくり返したことで美希ちゃんの足にお茶がかかったらしい。
「もー。りょーたろーさん、ミキの太もも、火傷になってないか見てほしいの。ううん、見るだけじゃなくて、触って確かめて……?」
「美希ちゃーん、私が見てあげるよー!」
「邪魔しないでなの雪歩ー!」
「美希ちゃんこそ私の邪魔しないでー!」
二人がギャーギャーと言い争いを始めたところで、その場を少々離脱する。同じ楽屋内であることには変わらないので大きく距離は取れないが、先ほどのようにいきなり飛びつかれることもないだろう。
と思った矢先に、誰かに背後から抱きしめられた。いや誰かというか、消去法で一人しかいないのだが……すっかりその存在を忘れていた千早ちゃんである。
「千早ちゃん……?」
「……そ、その……確かに、私は二人に比べて起伏に乏しい身体つきをしています……でも、良太郎さんを想うこの気持ちだけは嘘偽りありません」
ゴメン、それウチの
「だ、だから……私は私なりの方法で、貴方をこちらに向かせてみせます……!」
そう言うなり、彼女は俺の体を離して――。
「きゃ、きゃはっ! ち、ちーちゃんはぁ、良太郎さんのことがぁ、大好きなんだぞっ!」
――俺の前に回り込み、真っ赤になりながら両拳を顔の前まで上げて片足を上げる所謂『ぶりっ娘ポーズ』を決める千早ちゃんの姿が、そこにはあった。
「「「………………」」」
これには思わず俺だけでなく、先ほどまで言い争いをしていた美希ちゃんと雪歩ちゃんまで絶句。……恐らくだけど、これが千早ちゃんなりの異性に対する精一杯のアピールなのだろう。
「………………」
楽屋内に訪れた静寂。時間が経つにつれて、徐々に顔の赤さが増していく千早ちゃん。その羞恥に耐える姿に……。
「「「可愛い!」」」
寧ろ耐え切れなくなったのは俺たちだった。
「千早ちゃん可愛い! 普段とのギャップが余計に可愛い!」
「千早さん、すっごく可愛いの!」
「千早ちゃん、そういう路線も絶対にいけるよ!」
うひょーっ! と先ほどまでの空気を一切忘れ、三人で盛り上がる。俺や美希ちゃんはともかく、雪歩ちゃんのテンションも若干おかしかったが、きっと惚れ薬の副作用的な何かだろう。というか、もう全部志希の薬のせいにしておけ。
「………………忘れてください」
当の千早ちゃんは羞恥に耐え切れず真っ赤になった顔を覆いながらその場に蹲ってしまったが、そんなことお構いなしに俺たち三人の可愛いコールは続く。
「「「ちっ! はっ! やっ! ちっ! はっ! やっ!」」」
バンッ!
「良太郎! 何も問題は起きてない………………何やってんの?」
そんな無駄なハイテンションは、りっちゃんが楽屋に駆けつけてくれるまで続くのだった。
……いや、今回は色々と誤魔化せたけど……これがまだ今日一日続くのか……。
・前回の三つの出来事!
『仮面ライダー
・「み、美希ちゃんほどじゃないですけど、わ、私の胸も」
「ひんそーでチンチクリン」という言葉でお馴染みの雪歩。
だがしかし! そのサイズは81! 響子・蘭子・楓さんラインなのだ!
・ケレン味
「かき氷の味何が好きー?」
「あたしケレン味ー」
「「ケレン味!?」」 GA一巻より
ザックリ解説すると『物語における脚色や誇張』のこと。
分かりやすい例としては「~だわ」「~だぜ」というキャラクター性を主張する語尾。
・バフッ
(♯゜Д゜)ノ ――==ΞΞ○))Д´)
・『待て、しかして希望せよ』
最終章プレイ作者「はい! ネロ祭りではお世話になりました!」(共犯者ってなんだ……?)
・「きゃ、きゃはっ!」
「いや、だって千早に色仕掛けとか無理だし……」などと容疑者は供述しており(ry
・『ぶりっ娘ポーズ』
「『相手』を『眼鏡好き』に変える能力ー!」
・「「「可愛い!」」」
船堀パロ
(顔面おっぱいは恋仲○○で何回かやった気がするけど、気にしない)
美希の好感度がマックスじゃなかったことに疑問を持った人は、とりあえずもう一回本編を読み返せば理由が察せると思うよ!(無茶ぶり)
ちなみに前回のまゆは好感度が振り切って崇拝になっているため変化がないので、まゆのデレが見たい場合は寧ろ好感度をちょっと下げないといけないという意味不明仕様だったりします。
そろそろ本編に戻ってほしいという声もありそうですが、ここまで来たら最後まで行きたいと思います。本編待ちの方はもうちょっと待って! ホントすみません!
『どうでもいい小話』
ミリシタにてSSR志保実装! ……どうしてこうもウチの担当は限定ばかりなんですかねぇ……。(楓さん・唯ちゃん・ころめぐ・志保でSSR7枚中6枚限定)
早速お迎えしたので(無傷とは言っていない)記念の恋仲○○特別編をツイッターの方で公開しております。よければそちらも是非(恒例の宣伝)
……と思ったら今度はデレステで奏さんですかそうですか(白目)