全体の照明が落とされた会場。照らし出されるのはセンターステージと
センターステージを中心として花道で繋げられた左右のステージは、そのどちらもがサブステージではなく『メインステージ』。果たして自分はどちらを見るべきなのか、とりあえず近い方のステージを見るべきなのか、はたまたセンターステージを見るべきなのか。
ファンたちが双方に視線を迷わせる中、
――ついに『彼ら』はその姿を現した。
「いくわよ赤組っ!」
『負けんじゃねぇぞ白組っ!』
ビリビリと響くような
「なのはちゃーんっ!」
向かって右のステージから男性アイドルたちが、反対の左のステージから女性アイドルたちが登場し、その中になのはの姿もあったため隣の忍も声を張り上げた。
両サイドのステージに一瞬で視線を向け、それぞれのステージに立っているアイドルが十四人ずつであることを確認すると同時に、天井付近に設置されたモニターがアイドルの姿を歌詞を映し出す。
『もう やるきゃない! って言っちゃって!』
『『『いーじゃん!』』』
いーじゃん!
『『『いーじゃん!』』』
いーじゃん!
『考えずに 行け!』
アイドルたちによるコールと観客たちによるレスポンス。忍たちと比べるとまだまだライブ現地経験者としては若輩者の自分で会ったとしても「あぁライブに来たんだ」と実感させられる空気に包まれていく。
『合言葉は!?』
『『『Victoryのブイ!』』』
紅白応援V
周藤 良太郎/伊集院 北斗/御手洗 翔太
天道 輝/柏木 翼/鷹定 恭二
ピエール/碇 道夫/舞田 類
伊勢谷 四季/秋山 隼人/冬美 旬
蒼井 悠介/蒼井 享介
東豪寺 麗華/所 恵美/佐久間 まゆ
天海 春香/高町 なのは/八神 はやて
日高 愛/水谷 絵理/白石 紬
桜守 歌織/島原 エレナ/砂塚 あきら
城ヶ崎 美嘉/塩見 周子
『みんなー! 燃えるハートの色はー!?』
赤だー!
春香ちゃんの
『残念。勝利の星の色は?』
白だー!
続いて伊集院によるコール&レスポンスなのだが、こちらのコールは天井付近のモニターに表示されておらず、しかもセンターステージと花道を挟んだ反対側の観客たちのみがコールしていて……。
(なるほど、そういうことか)
天井付近のモニターはこちらと向こう側の両側に向けて設置されており、それぞれ表示されているコールの内容が違うのだろう。よく見ると観客席を照らすライトが、こちらはほんのりとした赤色に対して反対側は白色だった。
『この滾る熱い血の色はー!?』
赤だー!
『洗いたてのシャツの色は~?』
白だー!
今度は765プロの島原エレナと315プロのピエールによるコール&レスポンスなのだが、いつの間にか照明の色が反対側と逆になっていて、コールの内容も向かい側と入れ替わっている。それでもモニターに表示されたコールガイドにより観客たちの一体感が凄い。
そして再びライトの色が変わる。今度はこちらが赤組側のコールをする番だ。
『大好きを表すハートの色はー!?』
「っ!」
なのはっ!
「赤だあああぁぁぁ!」
『私たちのハート、受け取ってください!』
なんか隣の忍と鷹富士と姫川に凄い目で見られているような気もしたがそんなことを意識を割く余裕なんてない。なのはのコーレスに全力を出せずに何が高町家の長兄だ。きっと関係者席の父さんや母さん、家で留守番中の美由希やフィアッセも同じぐらいの声量を出しているに違いない。
一方、関係者席。
「「赤だあああぁぁぁ!」」
一方、高町家。
「「赤だあああぁぁぁ!」」
ちなみにセンターステージ近くに来ていたなのはとバッチリ目が合った。表情や歌に影響はなかったようだが、一瞬動きが強張ったのを見逃さなかったぞ。まだまだ鍛錬が足りん。
『君たちの行く末を示す地図は?』
白だー!
『私と共に、未来を描こう』
その後の315プロの碇道夫のコーレスにも野太い声で「みちおぉぉぉ!」「俺と一緒に幸せな家庭を築こおおおぉぉぉ!」という熱烈な声援が聞こえてきた。良太郎以外の男性アイドルにも随分と愉快なファンがいるようである。
忍から渡されたペンライトを振り、コールを口にしながら思う。
なのはのライブは既に観たことがある。良太郎のライブは何度も観てきた。その他のアイドルのライブも、映像媒体ではあるがそれなりの数を見てきた。
けれど間違いなく
『もう やるきゃない! って言っちゃって!』
『『『いーじゃん!』』』
いーじゃん!
『『『いーじゃん!』』』
いーじゃん!
『考えずに 行け!』
まさか俺が、アイドルのライブでこのような
男女のアイドルが同時にステージに立つだけで、今までとは違う
こうして八事務所合同ライブの幕が上がった。
『合言葉は!?』
『『『Victoryのブイ!』』』
・二つのメインステージ
イメージ的にはよくあるメインステージとセンターステージを花道で繋ぐ構成が対称になっている感じ。
客席は両脇からセンターステージと花道に向かって配置されてる感じ。
ちなみに偉大なるルーカス監督の名言に倣って『この世界にステージが見づらい席は存在しない』ためご安心を。
・『紅白応援V』
765ASの楽曲。正直この曲が今回の合同ライブの元ネタと言っても過言ではない。
特殊タグの編集くっっっそめんどうくせぇぇぇ!!!(訳:今回からライブシーン頑張ります)
※色々と修正入れてごっそり歌詞掲載を減らしました。