ただただ自分の自己満足のために書いたものです。
よければお付き合いください。
side出水
ただいま俺たち太刀川隊は防衛任務に当たっている。
第二次大規模侵攻は記憶に新しい。C級隊員が何人も連れ去られ、本部オペレーターも数人殺された。それだけでなくB級隊員も一人、生死の境をさ迷いかけた。民間人からの死者はいないものの、守りきれなかった。迅さんならこれは最小限の被害に収まったといってくれるんだろうけど、まだまだ自分は力不足。民間人を不安にさせないためにも、もっと実力をつけないと!
国近「ゲート発生。!?まずいよ太刀川さん!警戒区域ギリギリに出てる!民間人も近くにいるっぽい!」
な!?なんてこった!
太刀川「了解!俺がいくからこっちは出水、唯我任せたぞ。国近、ルートを表示してくれ。」
っ!やっぱり、今の俺じゃ力不足だ。太刀川さんはグラスホッパーをいれてるから移動に時間がかからない。くそっ、肝心なときに何も出来ないじゃないかっ!
唯我「出水先輩?どうかしたんですか?」
「うっせー唯我!ちょっと黙ってろ!」
唯我「はっ、はい!」
ホントこいつはイライラさせてくれる。
国近「ゲート発生。囲まれてるから気を付けて!」
「了解です。柚宇さん。」
唯我「た、助けてください、出水先輩。」
「おい、少しはまともに戦いやがれ!」
唯我「そ、そんな~。うわー」ベイルアウト
「な!?はやすぎんだろうが!」
くそっ!俺は中距離戦メインだからここまでよられると戦いにくい。
国近「さらに敵の増員。付近にバンダー2体とバドが一体。出水くん、上からも気を付けて~。太刀川さん、まだ戻れない?」
太刀川「もうちょっと待ってくれ。すぐ片付ける。」
国近「りょうか~い。荒船くんが来てくるるみたいだから、出水くんそれまで持ちこたえて。」
「了解!」
アタッカーもスナイパーもこなす荒船さんが来てくれるなら心強い。けど、やっぱり俺一人じゃまだまだ戦いきれないのかっ!
国近「砲撃注意!」
「なっ!?」
くそっ、吹き飛ばされた。戦い中に考えすぎた!
国近「さらにゲート発生!?出水くんが飛ばされたところに!」
!?俺はそのままゲートの中に吸い込まれた。
side太刀川
国近「出水くん!出水くん!応答して!」
太刀川「どうした、国近!出水の方で何かあったのか!」
嫌な胸騒ぎがする。何もなければいいんだが…
国近「どうしよう太刀川さん!出水くんが、出水くんがー!私のせいで!」
太刀川「それじゃあわからん。わかるように言え!」
国近が焦りに焦ってる。本当に何があったんだ!
国近「出水くんが、出水くんがゲートの中に吸い込まれちゃった!」
太刀川「!?どういうことだ!?」
出水がボーダーを捨てて、ネイバーフッドへ!?
国近「バンダーの砲撃でゲートのところに放り込まれたの!」
太刀川「っ!?とりあえずわかった。すぐそっちにつく。」
先程まで出水たちが居たであろう場所に二人はいない。その代わりに荒船が一人で10体を越えるネイバーを相手に戦っていた。
太刀川「荒船!」
荒船「!太刀川さん。」
太刀川「前は任せろ!後ろから狙撃で削ってくれ。」
荒船「了解です。頼みます。」
そこから俺と荒船でものの数分で倒しきった。
荒船「太刀川さん、すみません。間に合いませんでした。」
荒船が帽子をはずして頭を下げる。
太刀川「頭をあげてくれ、荒船。俺が持ち場を離れすぎたのが原因だ。お前は悪くない。むしろこっちが謝りたい。本当にすまない。」
俺も頭を下げる。こればっかりは譲れない。譲るつもりは毛ほどもない。
荒船「わかりました。とりあえず、上層部に話を通しに行きましょうか。」
太刀川「おう。」
side忍田
忍田「そうか…出水隊員が…慶、隊員ともにしばらく休みを取りなさい。防衛任務については他の隊員やわたしが出る。これは本部長命令だ。」
おそらく残った三人は責任を感じるだろう。
太刀川「わかりました…」
忍田「慶は下がりなさい。荒船くんはは少し残ってくれ。」
太刀川「はい…」
まさに生きた屍のようだ。今の慶にはなんの迫力も感じられない。
荒船「忍田本部長。」
忍田「ああ、すまない荒船くん。」
荒船「出水を、除隊なんてしないですよね。」
忍田「そんなことはしない。今回のは不幸な事故だ。」
荒船「(今回"のは"?)」
忍田「仮にそんなことをすれば慶が本当に壊れてしまうだろう。黙っていない隊員も多い。上層部もそのようなことはしないはずだし、させもしない。」
荒船「わかりました。今回のこれが大規模侵攻の前触れと言うことは?」
忍田「私は違うと思っている。もしそうなら迅から何かあるはずだ。こちらからも少しいいか?」
荒船「はい、俺に答えることができることなら。」
忍田「君が到着したときに何か違和感は無かったか?ほんの些細なことでも構わない。」
荒船「いえ、特には無かったかと思います。」
忍田「そうか…ありがとう。下がって大丈夫だ。」
荒船「はい、俺にできることなら何でも言ってくださいね。失礼しました。」
出水隊員、君はボーダーの力をもって絶対に佐賀市出して見せる。
side太刀川
鬼怒田「ダメじゃ、全く反応がない。」
太刀川「そうですか…。」
忍田「慶っ!?帰ってなかったのか?」
太刀川「忍田さん。俺、出水を探しにいきたいです!今近くにあるネイバーフッドのどこかにいるはずです!行かせてください!」
鬼怒田「ならん。そんなことはできん。」
太刀川「何でですかっ!」
鬼怒田「例え近くとは言えトリオンがバカにならん。探しに行きたいのはわかる。しかし、トリオンには限りがある。トリオンが足りん。」
太刀川「けどっ!「1ヶ月。」!?」
鬼怒田「開発室総出で、遠征艇を作る。行くのはお前と国近隊員だけじゃ。極力小さい遠征艇にすればトリオンは少なくてすむ。とはいえ、一度行って帰ってくればまた、トリオンを補給し、すぐに行ける訳じゃない。それでもいいか?」
太刀川「はい、もちろんです。」
鬼怒田「忍田本部長。」
忍田「わかりました。よろしくお願いします。慶、絶対に見つけてこい。」
太刀川「わかってます。出水は、うちの隊員です。必ず連れて帰ります。」
出水、待ってろ。俺が見つけてやる。
ありがとうございました。