好きと言えないヘタレ君   作:ゆーとんP

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この度初めてランキングに載らせて頂きました!
仲良くさせてもらっているハーメルン投稿者の方から教えてもらったのですがすごく嬉しいです!
これからもランキングに載るように頑張りますのでよろしくお願いします!
それでは6話です。どうぞ!


第六話 初めてのデート 前編

夜の街。

店の光、街灯の明かりだけが照らしている。

そんな街を私は歩いていた。

全く、見覚えのない初めて来た場所。

誰か顔は見えないけれど、手が繋がれ連れられている。

優しい足取りだったが徐々に速くなる。

でも、私はそれが嫌でその手を離そうとする。でも力が強く離してくれない。

この人は私をどこへ連れて行く気なのか。

 

怖い。

 

恐怖で手が震える。

私は必死に抵抗する。

でも、私1人での力では到底抗えるはずもなく、その手を払えない。

誰かに助けてほしい。

 

そう思った直後違う人物に手を掴まれる。

その人は私の手を掴み、こう言った。

 

「俺の………を……な。」

 

その声はまだはっきりと聞こえなかった。

 

「はぁはぁ…何この夢…?」

 

変な夢で目が覚めた。

とりあえず落ち着こう。

まだ時間はある。落ち着いてからとびっきりのオシャレをして出掛けよう。

今日は私にとっても、彼にとっても特別な日になる気がするのだから…多分。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

今日はいつもより早起きした。

だって、俺の人生で初めてのデートなのだから。付き合ってないのだからデートは少しおこがましいか?

いや!これは間違いなくデートだ!うん。

それより準備をしないと。

 

「うぅぅ…あ゛あ゛あ゛あ゛!!」

 

雄叫びのような唸り声を出しながら背を伸ばす。洗面台の前に立ち顔を洗い歯を磨き、念入りに寝癖を直す。

意識しているせいか、緊張で朝ごはんが喉を通らないような気がしたのでシャワーを浴びる。

 

シャワーから出て自分の中で1番気に入っている服を着て鏡の前でキメる。

1人で何をやっているんだろうと思いながら荷物を準備する。

何気なくつけたテレビを見るとちょうど9時だった。

 

「やべっ、行かなきゃ」

 

今から俺はちひろさんの家に向かうことになっている。

前に送ったことがあるから完璧だ。

ちひろさんが指定してくれた時間ぴったりに着き、ちひろさんに連絡する。

すると「申し訳ないですが後5分待ってください!」と来た。

待ち合わせに遅れる程準備してくれていることが嬉しかった。

なんてことを考えているとコンコンと窓が叩かれ声が聞こえた。

 

「プロデューサーさんすいません、お待たせしました!開けてもらえませんか?」

 

うわぁぁぁぁぁ!!!何だこのかわいさ!!普段のちひろさんからは考えられない程のかわいさ!顔近っ!近っ!!

髪型はロングでワンピースを着ていて俺の理想にどストライクだった。

 

「あのー?プロデューサーさ〜ん?開けてください〜!」

 

「あっ!すみません!ちひろさん今開けます!」

 

俺はあまりにどストライクな格好に数秒間固まっていた。

ちひろさんを車内に入れ、これから平常心を保ちながら運転できるか不安だったが車を動かす。

 

「ちひろさん、今日の格好かわいいですね」

「っ…!そうですか?ありがとうございます!プロデューサーさんも今日の服…もうちょっと頑張った方がいいかも知れませんね」

「そんな!?ひどい!」

「ああっ!でもプロデューサーさん優しいのでプラマイゼロというか…」

「それならいいです!」

 

お気に入りの服を否定されてもなお褒められるとプラスになる。つくづく俺はチョロいなと思った。

 

「あっそうだ!私今日行く遊園地について調べてきたんですよ!」

「助かります!」

「やっぱりジェットコースターが人気みたいですね。私ジェットコースター大好きなんですよ!」

「そうなんですか!?俺は普通ですけどやっぱり頂上行くまでは怖いですね。その後は機体に身を任せてますけど」

「そこも含めて楽しいんですよね〜」

 

話しているとなんやかんやで到着した。

 

「おお、これは中々広いですね」

「プロデューサーさん!早く行きましょ!」

 

ちひろさんはすごくウキウキでテンションが上がっている。かわいい。

 

ジェットコースターに並んでいる間も色々な話をした。なんか、すごくデートっぽくていい…いやデートだけど。

そしてやっと俺らの番が来た。

座席はなんと1番先頭…嫌な予感しかしないんだが。

 

「楽しみですね!」

「ええ、楽しみですね…」

 

もうちひろさんを止められない。

 

「それでは、行ってらっしゃい〜!!」

係のお姉さんの合図でガコン!と動き出す。

そして頂上へとゆっくり、ゆっくりと登っていく。

 

「ちひろさん、やばいですって!」

「大丈夫ですよ〜あ、プロデューサーさん」

「なんですか!?ああ、もう頂上だ…」

 

 

「今日だけは優星さんでいいですか?」

 

「へ?」

 

次の瞬間、コースターは急降下していった。

ちひろさんの言葉だけで頭が真っ白なのにそこに恐怖まできたらもうカオスだ。

 

「ぎゃああああああ!!!」

「わぁ〜〜〜〜!!!」

 

「お疲れ様でした〜!」

 

1回だけなのにすっごい疲れた…

 

「優星さん!もう1回行きましょ!」

「えっ?ちひろさん!嫌だァァ!」

 

結局3回乗らされた。

その後のコーヒーカップでもちひろさんははしゃいでいて酔いそうだったが楽しそうでなによりだった。

 

「優星さんごめんなさい…調子乗りすぎました…」

「大丈夫ですよ、今日は遊びに来たんですし楽しみましょ」

「それもそうですね!今日は遊びますよ〜」

 

俺達のデートは順調に思われたが、ここで見つけてしまう。

 

「最恐!幽霊病棟〜死者達のオペ〜」

 

俺は避けようとしたが、頭に吊り橋効果という言葉がよぎる。これは行くしかない。

 

「ちひろさん、行ってもいいですか?」

「えっ?私怖いの無理なんです〜!」

 

ちひろさんをやや強引に引きずりながらお化け屋敷の列に並ぶ。下心MAXで。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

相談されたものの、2人がすごく気になる。

ということで愛海、早苗、菜々、心の4人はこっそり2人のデートを見に来ていた。

 

「あっ!あれプロデューサーじゃない?」

「あら、ほんとね」

「ちひろさんもいますっ!」

「2人ともいい感じだな☆うらやま〜」

 

「「「「尾行しよう」」」」

 

結託した4人は2人のデートを見守ることに。

果たして、どうなるのだろうか。

 

続く




評価9 飛燕さん
評価4 剛玉さん
評価ありがとうございます!
お気に入りの方も増えてきて嬉しい限りです!
これからも頑張りまーす!!
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