好きと言えないヘタレ君   作:ゆーとんP

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更新遅くなりました!
七話です!


第七話 初めてのデート 後編

ついに来てしまったお化け屋敷。

ここで狙うのはただひとつ。

‘‘吊り橋効果’’でちひろさんが腕に掴まって怖がるのを待つのみ。距離も近くなっていい感じになること間違いなし。完璧だ…

 

「カップルばっかですね」

「本当に入るんですか…?」

「入りますよ」

「優星さんの鬼!いじわる!」

 

周りのカップル達も吊り橋効果を狙っているのだろう。すごい列だ。

ちひろさんは周りを見渡してすごいビビっている。怒られてもかわいいから怖くない!!

でも申し訳ないから後で色々奢ろう…

 

「次の2名様どうぞ…」

 

しばらくしたら俺達が呼ばれた。係員の人も役になりきっていて不気味な雰囲気だ。入口を入ると暗い室内に青白く光る天井の照明。かなり凝っている。

このお化け屋敷すごいな…

 

「ちひろさん、行かないと終わらないんですから行きましょ」

「はいぃ…腕掴ませてください」

「いいですよ」

 

俺は今平然としているが内心めっちゃ喜んでいる。やっっったぜ!

その時後ろから物音がした。後ろを振り向くとゾンビになった医者が追いかけてきた。

 

「「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!」」

 

俺はちひろさんと2人で走った。もうイチャつく余裕もないぐらいに。

 

「序盤ですけどレベル高すぎません!?」

「当たり前ですよ!この遊園地お化け屋敷が怖いで有名なんですから!」

「ええ知らなかったぁ…」

「だから私お化け屋敷は嫌だったのに…」

「マジすいません」

 

なんて会話をしていたら手術台から患者が起きて驚かされたり死にかけのナースがいたり

と散々だった。そして挙句の果てには四足歩行で貞○のような女が追いかけてきた。

 

「やばいってここぉぉ!!!」

「優星さん待ってぇぇ!!」

「ちひろさん早く!ああもう!」

 

ちひろさんの手をギュッと握って出口まで駆け抜けた。出口には大きな扉があり、それを開いたら光が見えた。

 

「「はぁはぁ…」」

 

2人とも疲れきっていて俺は2つの意味でドキドキしていた。

 

「あっ手…すみません離しますね」

「いや…その…今はこのままで行きませんか?まだ恐怖で震えていて…」

「わかりました」

 

マジか!!!まさかここまで怖がってくれるとは…俺も怖かったけど手を繋げるなら結果オーライだな。

 

ぐぅぅぅぅ

 

「あっすいませんお腹空いちゃって」

「もう2時ですか。時間が経つのは早いですね〜!フードコートで何か食べませんか?もちろん優星さんの奢りで♪」

「うっ…わかってます」

 

わかってはいたけど全額負担てキツイな…

ちひろさんが下の名前で呼んでくれるし楽しそうだし全然いいけども。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ちひろ達がお化け屋敷から出てくる数分前、出口前には4人のアイドルが待機していた…

 

「二人とも中々出てこないわね。そろそろお腹空いたんじゃない?愛海ちゃん」

「はい!私山盛りポテトが食べたいです!」

「お山好きねぇ」

 

「もしかして、リタイアでもしちゃったんでしょうか…」

「ええ〜それだったらはぁと、柴田Pのこと引くわ〜☆女の子連れ込んどいてリタイアってダサって感じ?☆」

「でも、プロデューサーさん案外男らしいですし大丈夫ですよ!ナナは信じてます!」

 

バンッ!

 

「あっ出てきました…え?」

「あの二人とも手繋いでるじゃない!」

「プロデューサーやるねぇ…」

「きゃ〜!はぁともあんな風にイチャイチャした〜い☆写メ撮って後で送ってやろっ☆」

2人がフードコートに移動したのを見ると後をつけていく4人組であった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

今俺達の前にはあるのはハートの形をした2つの飲み口がある、いわゆるカップルストローが刺さったでかいジュースだ。

 

なぜこれがあるのかというと、事の発端は5分前、お店でちひろさんのジュースを買ってこようとしたのだが2人で買いに行ったのが間違いだった。何が飲みたいかなんてわからないからちひろさんに着いてきてもらったのだ。それが完全に悪い選択だった。

 

元々1人分のジュースを頼んだがお店の人の親切心でサイズをでかく、しかもご丁寧にカップルストローまでつけて+50円で売ってくれた。嬉しいがすごく気まずい。

 

「どうやって飲みますか…」

「同時とか…?」

「ハードル高くないですかちひろさん」

「だってもったいないですよ?」

 

周りをキョロキョロしながら俺はジュースを飲む。そこにちひろさんも顔を近づけてきて一緒に飲む。なんだこれは恥ずかしくて死にそうだ…

 

「超恥ずかしいですね…」

「二人だけだから、誰も見てないはずです。多分…」

 

ブッー!ブッー!

 

恥ずかしさで限界だったが電話が鳴った。

ちひろさんに了承ともらい電話に出る。

電話の相手は愛海だった。

 

「あっプロデューサー?今何してる?」

「今は…仕事してるよ?」

「大変だねぇ。私は早苗さん達と遊園地に来てるんだ」

「へぇ、た、楽しそうだな」

 

遊園地????いやまさかそんなことは…

 

「うん、楽しいよ!プロデューサーもデート楽しんでね!じゃあね!」

「はぁ!?ちょっと愛海!」

 

ガチャップープー

 

どこだ!どこで見てる!?てかなんで日にち知ってんの!?誰も知らないはずなのに!

周りを見渡すと遊園地の地図を見ながらチラチラこちらを見ている4人組がいた。

そして2枚の画像が心さんからメッセージと共に送られてきた。

 

【ナナパイセンが妬くぐらいイチャイチャしてたの見てたからな☆羨ましいぞっ☆】

 

送られてきた画像はお化け屋敷を出てきた時の手を繋いでる写真とカップルストローでジュースを飲んでいる写真。

いつの間にこんな写真撮ったんだ…

とりあえず4人を撒かなきゃどんな邪魔されるかわからない!

 

「優星さん?どうかしましたか?結構焦ってますけど…」

「あ、いや!なんでもありません!けど移動しませんか?」

「あっ結構時間過ぎてますね。もう少しゆっくりしたかったですけどここら辺にしておきますか」

 

その後はゲームセンターにいってUFOキャッチャーをしたりプリクラを撮ったりして初めてのリア充っぽいことをできた。

ぬいぐるみをちひろさんにプレゼントすることもできたし満足!このプリクラは家宝になること間違いなしだな!!

 

ゲームセンターを出た頃には夕日が沈みかけの時間帯だった。

 

「優星さん、せっかくの遊園地ですし目玉の観覧車に乗りませんか?」

「今夕日キレイですし乗りましょうか」

 

ついにきた。デートと言えばこの観覧車。

緊張が半端ない。

そして俺達2人は観覧車に乗り込んだ。

 

「観覧車なんて大人になってから初めて乗りましたよ!」

「私もです!もうテンションが上がってきました!」

 

とりあえず向かいの席に座ったが何となく気まずくて話が進まない。

我慢出来なくなったのか、ちひろさんが口を開く。

 

「あの!隣に座わりますね!!」

「えっあっはい」

 

隣に座ってもいいですか?ではなく座りますねとは…ちひろさん大胆です。

もう心臓がバクバクで聞こえないかが心配になった俺はふと外を見ると夕日が赤く輝いていることに気づく。

 

「見てくださいちひろさん!夕日キレイですよ!」

「わぁ、本当だ!輝いてますねっ!そういえばもうすぐ総選挙ですが担当アイドルの皆はは大丈夫ですか?」

 

 

「あの子達は多分大丈夫だと思います!ただ、自分がうまくプロデュース出来ているのかよく分からなくて…本当にいい選択をさせてあげているのか不安になる時があるんです」

 

もうすぐ総選挙。俺はあの子達にちゃんと愛情を注げているのか、自信のつく言葉をかけられているのか不安だった。

 

 

「いや、優星さんはちゃんとプロデュースできてますよ!」

 

そう言ったちひろさんは俺の手を両手で握った。

 

「不安になることなんてありません!そうなったらいつでも私に言ってください。私はアシスタントだから!だから…いつまでもあなたを支えます!」

 

 

 

その時、俺達は観覧車の1番上にいた。

そこで見たちひろさんは今まで見たどんなちひろさんよりも輝いていて、綺麗だった。

 

 

 

「わかりました。頼りにしてますちひろさん」

 

俺は手を握り返した。

 

「あっ!支えるってうのはお仕事を支えるっていう意味で、その、えっとああいう意味じゃないっていうか…」

 

急に熱くなったちひろさんは赤くなっていてすごくかわいかった。

 

「そこはちゃんとわかってますよ!さ、降りましょ」

 

降りると例のアイドル4人組がいた。

 

「あっあんた達!」

『やばっ!すいませんでした!!!!』

「ちひろさんに免じて許してあげますよ…」

「私達を全部…見てたんですか!?」

『お化け屋敷から見てましたぁぁ!すいません!』

「別に私は大丈夫ですけど…えっと優、プロデューサーさん?みんなでご飯でも食べに行きませんか?」

 

「「「「「えっ?」」」」」

 

ちひろさんは聖女。

そう誰もが思った瞬間だった。

 

その後は皆で車で食べに行った。もちろん俺の運転と奢りで。

 

「菜々さんと愛海には仕事を頑張ってもらいますけど、心さんと早苗さんは俺の担当アイドルじゃないんですからね!今度奢ってもらいますよ!」

「ケチだなぁ柴田くんは!」

「そういうのはモテないぞ〜☆」

「ごちゃごちゃうるさいですよ」

 

食べた後は4人を同じ駅まで送り、ちひろさんだけは家まで送った。

もうプロデューサーさん呼びに戻るのは残念だけど本当に楽しかった。

 

「プロデューサーさん、今日は本当に楽しかったです」

「俺もですよ!こんなにはしゃいだの何年ぶりだっていうくらいに」

「そうですね〜♪あっここで大丈夫です」

 

本当に楽しかったし、チケットをくれた輝子には感謝しないとな。

 

「今日は何から何までありがとうございました!また行きましょうね?優星さん♪」

 

「ぜひ!!!!場所は考えときます!」

 

「楽しみにしてますね、ではさよなら」

 

「おやすみなさい!」

 

後日、輝子に土下座で感謝し、心さんと早苗さんには奢ってもらった俺であった。

 




評価10 完全感覚トリーマーさん
評価1 ハーフシャフトさん
いい評価と悪い評価がきて複雑な気持ちですw
評価ありがとうございました!

新学期が始まり色々バタバタしていて更新が遅くなってしまいました!遊園地編お楽しみ頂けたでしょうか!?
ぜひ感想待ってます!では次の話でお会いしましょう!
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