exでは、デレデレしたりパルパルしたりするばんきっきの可愛さを伝えられたらいいなぁ、と思ってます。
最近の私は、とても気分が良い。
理由は語るまでもない。ふへへ。
アイツとそういう関係になれたおかげで、寝てる時間とバイトしてる時間以外は、常に喫茶店に入り浸っていられるし、2人きりの時間も大幅に増えた。これほど幸せなことがあるだろうか。いやない。とても幸せ。
「ばんきちゃん、いきなりデレデレになったねー」
「この前まではちょっとおちょくるだけで顔真っ赤だったのに」
姫と影狼が何か言っているが、気にしない。
なんとでも言え。私はもう吹っ切れたのだ。
お前たちもアレだ。恋をすればこの気持ちがわかる。
「うわーっ! ばんきちゃんの口から『恋』って! 似合わない! 気持ち悪い! 末永くお幸せに!!」パルパル
「うわーっ! 置いて行かれた感すごい! 私も出会いが欲しい! 結婚とかしてみたい!」パルパル
姫と影狼が嫉妬に狂っている。
実に良い気分。
でも、まぁ、その。け、結婚はまだ早いだろう。
そりゃ、小人に『お母さんみたい!』って言われたときは恥ずかしかったけど嬉しかったよ? でも結婚は、うん。まだ早い。もっと交際を積むべきだろう。
私とトオルの関係はまだ始まったばかりなのだ。これから時間をかけて、その……愛を育んでいきたい。
………乙女か私は。
………乙女か私。
——————
と、この前までは思ってた。
「きゅー!」
「………!」モグモグ
「お気に召してもらえて何よりです」
そう甘いことも思っていられないかもしれない。
最近、喫茶店に行くと銀髪片翼の女をよく見かける。
女の私から見てもとても奇麗な人。口は飾りと言わんばかりの寡黙かつポーカーフェイスだが、気持ちは羽に出ているっぽい。ケーキを一口食べるごとに羽をパタパタさせている。美味しいのだろう。
ここまでは良い。問題はその女がトオルに向ける、妙に熱っぽい視線だ。
経験談から言わせてもらうと、あれは以前、私がトオルに向けていたものと同じもの。つまりLOVEな視線。間違いない、女の直感が私に言っている。
そんな視線にアイツが気づくわけもなく、平然と接客を行っている。料理を美味しそうに食べてくれるのが嬉しいのか、ほんのり笑顔になっている。
……できれば、その顔は私だけに向けてほしい。ぱるぱる………。
「きゅー………!」パルパルパルパル
はっ。今、すごい嫉妬の念に駆られた気がする。
お前の仕業か黄色いモフモフめ。後でたくさんモフモフしてやる。
と、とにかく。私の彼氏に別の女が好意を寄せるのは、彼女としては良い気分ではない。
かといって、この公然の場でトオルとイチャコラしたり、『私の彼氏に色目使ってんじゃないわよ!』と言えるほどの勇気は持ち合わせていない。
今はトオルを信じよう。
そんで、今夜小人が寝たらイチャコラしよう。
……こ、今夜は寝かせないんだから!