モフモフ幻想郷ex   作:アシスト

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8.俺氏、いろいろ言われる。

 

 

——— GSッター ———

 

 

@おっきーな

>部下二人が反抗期気味

>かなしい(´・ω・)

 

@普通の魔法使い

>今日は本でも借りに行くかな

 

@ヴォルケイノ藤原

>ひまー

 

@にゃん☆にゃん

>新鮮な死体募集中☆

 

 

運営が にゃん☆にゃん さんの

アカウントを凍結しました!

 

 

@聖徳太子

>当然の結果だな

 

@すくすく

>きゅー!(お昼寝中のすくすくの写真付き)

 

@片翼の天使

>もふもふかわゆい

 

@モフリストAQN

>片翼の天使さんとは

>おいしいお酒が飲めそうです!

 

 

 

——————

 

 

 

 

 

GSッターで宣伝を始めて数日。

 

 

「きゅ?」「きゅー」「きゅー!」

「きゅーっ」「きゅ!」「きゅー」

「むきゅー」「きゅー!」「きゅー」

 

 

「………」モフモフ

 

 

 

不思議な雰囲気のお客さんが、うちの常連リストに加わった。

 

常に口元を片手で軽く覆い、俺やこころちゃんが親近感を覚えるぐらいのポーカーフェイス。どことなく気品を感じられるオーラ。そして銀色の片翼。

 

 

名前はサグメさん。訳あって喋れないらしく、常に携帯してるスケッチブックに書いて教えてくれた。

 

 

GSッターをやり始めたぐらいのタイミングで来てくれるようになったから、つまりそういうこと。しかも月からやってきてくれているらしい。SNSの力恐るべし。

 

 

「………」モフモフ

 

「きゅー?」

 

 

身体の至る所にすくすくがくっ付いた状態にも関わらず、無言ですくすく白沢ををモフリ続けているサグメさん。かれこれ数十分モフリ続けている。

 

 

「………ふふっ」

 

「きゅー!」

 

 

時々微笑む横顔はとても美しい。すくすくも嬉しそうに、サグメさんの腕の中できゅーきゅー鳴いている。とても絵になるね。うん。

 

 

サグメさん以外にも、GSッターを見てやってきました!って人は多い。結果としては大満足。

 

 

 

 

だがしかし、良いことばかりではない。

 

 

 

「………」パルパル

 

「きゅー……!」パルパル

 

 

 

GSッターを始めたころと同時期ぐらいから、ばんきさんの様子がおかしい。

 

なんと言うか……感情の起伏が妙に大きい。2人っきりの時はとても機嫌が良く、甘えてくることが多くなった。しかし、今はとてもパルパルしている。

 

その証拠に、すくすくパルスィを頭に乗せた状態で、服の上から俺の横っ腹をつねってくる。

 

 

痛い何故ホワイ。

ばんきさん、俺なにかしました? 

 

 

「……別に。……今夜も寝かせん」ボソッ

 

「きゅー!」

 

 

そう言って手を離し、ぷいっとソッポを向いてしまうばんきさん。ちょっと頬が膨らんでいる。

 

かわいいけれど、やっぱり不機嫌。

最後ボソッと何を言ったのだろうか。

 

 

「ラブコメの波動を感じる、の表情。ナナスケ、いつか背後から刺されぬように注意するべし」

 

「店長さん! 浮気はめっ!だよ!」

 

 

店員二人に何故か注意された。

俺は死ぬまでばんきさん一筋なんだけどなぁ……。

 

 

「ナナスケさん。今思ったことを今夜就寝前に言ってあげると良いでしょう」

 

「言葉として口に出し、相手に伝えて初めて、愛は育まれるものです。モフモフさんもそう思いますよねー」

 

「きゅー!」

 

 

常連さん2人からアドバイス。

勉強になります。

 

 

同じテーブルに向かい合うように座る阿求さんとさとりさん。

 

2人はほぼ毎日と言っても過言ではないほどお店に来てくれているが、2人一緒にいるのは珍しい。

 

やっぱりモフモフ愛好家同士、話が合うんですね。

 

 

「それもあるんですが……実は私、モフモフソムリエになるため、さとりさんに勉強を教えてもらっているんです!」

 

「私としては、とても教え甲斐がありませんけれど」

 

「そんなこと言わないでください! 試験は3日後! 若輩者ながら、モフモフしつつ頑張らせていただきます!」

 

「きゅー!」

 

 

阿求さんはすくすくをモフモフする手を休ませることなく、さとりさんにモフモフソムリエのイロハについて教わっている。

 

モフモフソムリエって試験で取れるのか……。

応援してます阿求さん。

 

 

 

……ん? 阿求さんがモフモフしてるすくすく。

もしかして、初めて見るすくすくかも。

 

 

「きゅー!」

 

 

青い箱みたいな帽子をかぶった、薄い水色っぽいすくすく。

 

 

すくすく慧音先生だ。

そう言えば今までいなかった。

 

 

「きゅー」「きゅー」

 

 

すくすく白沢とは別個体みたい。2匹は互いを確かめるようにモフモフしながらじゃれ合っている。かわゆい。

 

 

 

 

うーむ。当然のように増えたが、すくすくがどこから現れてくるのかは未だ謎のまま。

 

いつか解明される日が来るのだろうか。

 

 

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