ラブライブ! School Gumpura Fighters   作:朝灯

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性懲りもなく新作です。

実はガンプラ制作も趣味の1つなので構想自体は前からしていました。
まぁ、ミキシングしか出来ないんですけど・・・・・・


ガンダムはビルドファイターズ、トライ、ビルドダイバーズしかアニメを見てないガンダムにわかです。

あとは友達がゲームセンターでエクバ2をチンパンしているのを笑いながら見てるぐらいですね。

いつも通り見切り発車で文章も構成も稚拙ですが、よろしくお願いします。


プロローグ 風と嵐

「・・・・・・あ、いつの間にか寝てたんだ」

 

 机に突っ伏すように寝ていた僕の目に、ニッパーやプラモデルの箱塗装の時に机に付着したスプレー痕が飛び込んでくる。変な体勢で寝ていたからか、痛みを訴えてくる節々を刺激しないようにゆっくりと体を起こすと、箱の中身が徐々に見えてきた。

 

「・・・・・・とりあえず、本体は終わったし、武装とバックパックは後でやろうかな?」

 

 ご飯を食べないと力も出ないし、なんだか頭もぼうっとしてる。多分だけど、夢を見ていたんだと思う。起きたら大体忘れているし、まるで思い出すことを拒まれているように頭に靄がかかった感覚がするし。

 

 扉を開けて部屋の外に出ると、様々なプラモデルが積まれ、まるで壁のようになっている店内に出る。

 

「・・・・・・もしかして明希さんいない?」

 

 ここは神保町にある模型店『カンナギ模型』。僕は現在、叔母さんのところにお世話になりながら学生生活を送っているんだけど、いつも受付に座ってにこにこしている叔母さんの姿が見えない。ということは夕飯の買い出しにでも行っているのかな?

 

「あ、風。起きたんだ」

 

「うわっ! ・・・・・・びっくりしたぁ。いきなり後ろから話かけるのはやめてよ、美咲ちゃん」

 

 誰もいないと思ったのに、急に背後から声をかけられれば誰だってビックリするでしょ。うるさいぐらい音を鳴らす心臓部を抑えながら振り向くと、そこには明るめの茶髪にショートボブで勝気な感じの瞳をした少女が。

 彼女は叔母さんの娘さんで、『神薙 美咲(かんなぎ みさき)』ちゃん。今年で中学3年生の僕の従妹だ。

 

「外に出て掃除をしてたんだけど、起きたんならちょっと出かけてきていい? このあと雪穂と亜里沙と約束があるから」

 

「あぁ、うん。行っておいで。あまり遅くならないようにね」

 

「またお母さんみたいなこと言う・・・・・・行ってきます」

 

 何かあったら明希さんにボコボコにされるのは僕なんだから、というか心配するのは当たり前じゃん。家族なんだし。

 とりあえず、ご飯食べて・・・・・・明希さんが帰ってくるまで店番かな? 幸い、今はお客さんの数も少ないし、何かあったら呼び出しのベルが鳴るよね。

 

 店内から居住スペースに移動すると、カレーが入った鍋が、どうやら勝手に暖めて食えよおらって感じらしい。いや、まあ、そんな雑な感じじゃないと思うけど。むしろ明希さんならはい、お食べって感じかな。

 

『なんでもいいけどさ、早く食おうぜ、風』

 

 突然頭の中に声が響き始める。

 

『起きたの? 嵐』

 

 思春期特有の病気は別に発症していないけど、何故か僕の中にはもう一人、別の人格が住んでいる。もう少し詳しい説明をしたいところなんだけど、僕は昔の記憶が一切ないし、説明のしようがない。

 このことだって3代目メイジンカワグチこと結城竜哉さんから聞いた話だし。

 

『飯食ったらホビーセンターにでも行ってバトろうぜ! 機体の調整がてらさ!」

 

 ホビーセンターというのは昔で言うところのゲームセンター、今では時代が変わって名称も変わったみたいだけど。

 

『うーん・・・・・・明希さんがいつ帰ってくるかによるよね。主婦友達とばったり会って会話してたら多分しばらくは帰ってこないだろうし。それにまだ武装とかも出来てないから、明日になるんじゃない?』

 

『えー・・・・・・んだよつまんねぇ!』

 

 ぎゃあぎゃあと騒ぎ始める嵐にため息を吐きながら、カレーを温め始める。その間に少しだけGPベースと呼ばれる色々な情報が入った端末を取り出し、機体の調整を行っていく。

 

 ――ガンプラバトル。それはガンダムのプラモデルを動かして戦わせる今、世界で最も熱い遊びだ。全国大会はもちろん、世界選手権なんてものもある。サポートAIシステムが進化発展してからは昔以上に盛り上がりを見せている。

 

 ――ピンポーン。

 

 あ、お客さんかな? 

 

 ――ピポピポピポピポピン、ポーン。

 

 ・・・・・・はぁ。

 

 ――ピポポポポポポポポポポポポポポポ。

 

「あぁ、もううるさいんですけど!」

 

 誰かは大体想像つくけど、ちょっとは待てないのかな!? とりあえず早く行かなきゃ・・・・・・

 

 微妙にしかめっ面になる自分を抑えながら店内に戻ると、そこには想像していた通り、黒髪ツインテールの見た目中学生ぐらいにしか見えない少女が立っていた。

 

「やっと来たわね、風!」

 

『無い胸張ってんじゃねえって言ってやれ』

 

『いや、言わないから』

 

 おっと、気を取り直して・・・・・・

 

「受付のベルを連打するのは止めて下さい、にこさん」

 

「店内に誰も人がいない方が問題でしょ。さすがに不用心すぎない?」

 

「まぁ、さすがにガンプラ盗んでいく人なんてそうはいませんし、今は体内にあるナノマシンの固有信号で個人情報も管理されてますし、簡単には犯罪なんて出来ませんよ」

 

 そんなことはさておき、この人は矢澤にこさん。うちの常連で、僕の通っている音ノ木坂学院に通う高校3年生だ。外見的には中学生ぐらいだけど。ちなみに僕は2年生だ。

 

「で、今日はなんの用ですか? 欲しいキットが見つからないんですか?」

 

「そうじゃなくてバトルよ! ガンプラバトル!」

 

 ですよねー。にこさんがこの店のことを知り尽くしているのは今更だし、にこさんがここに来るってことは製作スペースを借りに来るか、ガンプラバトルの為だ。

 

「ホビーセンターには行かないんですか? バトルロワイアルで無双してくればいいじゃないですか」

 

「もうやってきたわよ、物足りないからここに来たの」

 

『さっすがにこさん。パネぇ』

 

 まぁ、この人に敵う人なんてそうはいないだろうけど・・・・・・ビルダーとしても優秀だし。並のファイターじゃまず勝負にすらならないと思う。

 

「――よし、じゃあやりましょうか」

 

「そうこなくっちゃ! じゃあ先に言って準備してるわね!」

 

 にこさんは店内に置かれた簡易型のバトルシステムのところに小走りで向かう。説明しておくと今と昔ではガンプラバトルの在り方は違う。昔のバトルシステムは筐体にガンプラを置き、ガンプラを外から操縦して戦わせるというやり方だった。

 けれど、今はガンプラをスキャンしてコックピット型の操縦室に入り、コンソールや足元にあるフットペダルで操作、自分がガンプラに乗って戦うというゲームとしての側面が強い。

 

 昔のやり方は戦えばガンプラは壊れ、その度に直して戦わないといけなかった。今のやり方になってからは戦っても実際に壊れるわけではない為、小さな子供も簡単にガンプラバトルを始められるようになったんだ。

 

 まぁ、壊れたガンプラを修復するのは時間とお金もかかるし、経済的にあまりいい考え方はされていなかったんだけど、技術も進歩した今、こういった形にガンプラバトルは進化を続けている。

 

 それでも昔の、戦えば壊れるというリアルな在り方を好む人もいるっていうのも事実なんだけどね。

 

 あと、簡易型のバトルシステムだと大したことは出来ない。練習モードか対人モードしか選べないんだけど、ホビーセンターに置いてある大型のバトルシステムは1人用のストーリーモード、練習モードは当然出来る。

 違ってくるのは多人数用のミッションモード・・・・・・これはみんなで協力して大型の敵を倒したり、要塞を攻略できるモード。

 バトルロワイアルモード・・・・・・これは名前の通り、他のプレイヤーとの乱戦を楽しめる一番人気のモード。

 他店の人ともバトルが出来るオンラインモード・・・・・・これは大会やイベントなどで使用されることがある限定のモード。主にこの3つが出来るか出来ないかが大きな違いだね。

 

『けど、いいのか? 機体は調整中だって言ってただろ』

 

『うん、確かに本命は調整中だけど別のガンプラ使うから』

 

 制作室に置きっぱなしにしていたガンプラを手に取ってにこさんが待っているバトルルームへ。せっかくだし、このガンプラの調整もしておきたかったんだし、ちょうどよかった。

 

 操縦室に入り、ガンプラをスキャナーに入れ、GPベースを筐体にセットするとメインカメラがガンプラの目線のものに切り替わり、コンソールが浮かび出てくる。

 

《さぁ、始めるわよ! ザクスマイリング! 矢澤にこ! 出るわよ!!》

 

 にこさんは先に戦場に出たらしい。ちなみに戦場もランダムで決まる上にバトルフィールドに入らないとどんなフィールドなのかは分からない。砂漠だったり、宇宙だったり、町だったり、フィールドも様々だ。大会やイベントとかだったら予めフィールドも予告されてたりするんだけどね。

 

『俺たちも行こうぜ! 風!』

 

『――うん、頼んだよ。嵐』

 

 スッと目を閉じる。

 

神薙 “嵐”(かんなぎ あらし)! ジェガン・ストームザリッパ―! 行くぜ!!≫

 

 僕は嵐と入れ替わり、これから始まるバトルに備える。ビルダーは僕、『神薙 風(かんなぎ ふう)』そしてファイターは神薙 嵐。これが僕たちのスタイルだ。

 

――『僕』が造って。

 

――『俺』が戦う!

 

 さぁ、ガンプラバトルを始めよう!

 

―続く?―

 




今回は短めです。

一応設定上、風と嵐の会話は脳内で行われています。
コンセプトはビルドファイターズのようなバディ物ですが、二重人格を利用した変則的なものになっています。

「←通常で行われている会話

『←脳内で行われている会話、もしくは多人数の声が揃う時のまとめ

《←ガンプラバトルでの通信時の会話

となります。

キャラ設定は頃合いを見て、投稿したいと思います。

では、次回に続きます。


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