ヤン・ウェンリー
U.C.57年4月4日生まれ。地球圏交易船の船長だった父ヤン・タイロンと共に幼少期は地球圏を回りながら過ごす。
U.C.72年。歴史家を志し、15歳の時に歴史学科への進学を父に認めてもらった直後、父が事故死してしまったため、無一文となる。親戚はいたが、援助どころか奨学金の保証人となることを拒否されたため、仕方なく無料で歴史を学べる地球連邦軍士官学校戦史研究科に翌年73年に入学。
しかし、在学中に最優等生であるマルコム・ワイドボーンとの戦闘シミュレーションで勝利したことで、エリートコースである戦略研究科に転科。
U.C.77年に卒業。卒業後は少尉として月のグラナダ基地記録統計室に任官。志望動機が上述の通りであり、10年勤め上げたら退役して退役軍人年金を貰うことしか考えておらず、勤務態度は勤勉とはいえず「ごくつぶしのヤン」「無駄飯食いのヤン」などと呼ばれ評価は芳しいものではなかった。
U.C.78年。月とサイド3宙域の境界線近くにある資源衛生コロニーエル・ファシルに異動。同年9月、ジオン公国軍過激派の小艦隊がエル・ファシルを占拠するために奇襲をかける。駐留艦隊司令アーサー・リンチ大佐は軍事行動を誤り、敗退。ジオン公国軍は援軍を要請し、エル・ファシルの失陥は決定的となった。ヤンは民間人脱出作戦の責任者を押しつけられる。その後リンチ大佐は自身と取り巻きだけで脱出するも、捕縛され投降。その際にヤン率いるエル・ファシルの住民300万人はリンチ大佐らを囮として、別方向から脱出。敢えてレーダーに捉えさせ、デブリであると錯誤させて脱出に成功。民間人300万人を無傷で脱出させた功績で中尉に昇進。「エル・ファシルの英雄」として名前が知れ渡ることになる。しかし、この昇進にはヤンの英雄ぶりを演出することによってリンチ大佐による軍部の失態を民衆の目を逸らすという政治的な思惑があった。その後、地球連邦宇宙軍参謀本部に配属。
U.C.79年にジオン公国が宣戦布告。同年1月のルウム戦役にレビル中将指揮のレビル艦隊に参謀として従軍。戦力比はジオンが不利なのに戦闘を挑んできたことに疑問を抱いたヤンは、ジオン公国が予てから研究していたミノフスキー粒子とMSの存在を思い浮かべる。それらを使用した有視界戦闘を予測するも、作戦会議で一笑され、連邦宇宙軍参謀本部で待機となった。しかし、戦闘はヤンの予測通りの展開となったため、レビル将軍から一目置かれることになる。同年4月、V作戦開始に伴い、ルウム戦役での戦術眼の高さが評価され、ホワイトベースへ配属される。
ダスティ・アッテンボロー
U.C.59年11月23日生まれ。ジャーナリストを志望していたが、ジャーナリストである父親が結婚する際、父親と祖父が交わした「最初に生まれた男子を軍人にする」という約束により、通常の学校と同時に半ば無理矢理士官学校を受験させられ、後者だけに合格したため仕方なくU.C.75年に入学した。
1年生の時に門限破りをして塀を乗り越えた際に、2年先輩で当夜巡回中だったヤン・ウェンリーが見てみぬふりをしてくれたお陰で懲罰を免れたことをきっかけにヤンと親しくなる。
在学中は同期のブライト・ノアと同室で性格は真逆だったものの、馬が合い親交を深めた。
U.C.79年に卒業。卒業後は少尉として地球連邦軍最新鋭艦ペガサス級強襲揚陸艦2番艦ホワイトベースに砲術士官で任官。同艦にブライト・ノアも少尉として航海士官で任官。
ユリアン・ミンツ
U.C.71年3月25日生まれ。
母は2歳の時に病死。
父は地球連邦軍の大尉で一年戦争緒戦期の一週間戦争で戦死し、死後二階級特進で中佐に任命される。後の養父となるヤン・ウェンリーを超える紅茶好きであり、息子の淹れた紅茶を飲もうと企んで淹れ方を仕込まれていたため、年少ながら紅茶を淹れる腕前は達人級である。
母に次いで父を失い、サイド7、1バンチに住む父方の祖母へ引き取られる。祖母は両親の結婚を認めていなかったため、仲は最悪だった。
U.C.79年9月18日、シャア・アズナブル少佐(当時)指揮下の偵察部隊による襲撃で、祖母を失い天涯孤独となる。
避難したホワイトベースの艦長代理となったヤン・ウェンリー中尉(当時)に紅茶を淹れたことで彼の従卒的立場となる。
ホワイトベースに乗っていた民間人の孤児の中では最年長であった。
エル・ファシル
月が所有していた資源衛星コロニーでサイド3宙域の境界線近くに位置する。人口300万人。
占拠には成功したものの、ヤン・ウェンリーによって資源採掘作業員、技師を含めた民間人が全員脱出。ジオン公国は自国民から採掘作業の人員を割かねばならなかったため、人口が少ない公国の負担となる結果となった。