死の支配者とその影『六天将』達   作:暗愚丸

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次の話に移る前にどうしてこうなったか詳しく書きたくなりました。


第11話 幕間⓵

モモ「さて、先ず最初の調査対象はこのナザリックがあるリ・エスティーゼ王国ですが、一つの国に集中したら情報が偏り偽りの情報をつかんでしまった時、大きな損害を被ることになります。それはリアルの歴史を振り返れば理解できると思います。そうですよね、先生」

やま「それは間違いないよ。一昔前の大国。アメリカ合衆国や中国、ロシアなどは国民に自分たちの失敗は全て他国の陰謀だのなんだの言って責任逃れしていたから」

モモ「それに個人的には7人しかいないとは言えNPC達を含めればかなりの大所帯です。調査対象を一国に絞っては大所帯になって目立ってしまいませんか」

弐式「それは私も危惧してます。皆さん考えてみてください。私も忍者が好きで色々調べて分かったんですが一つの国に強力な個人が複数時を同じくして現れたら誰だっておかしいと思いませんか」

 

 

 その後議論は4時間続き山明さんが「眠い」という言葉を聞くまで気付かなかった。皆『未知の冒険』は大好きだからね~。

 

 

 翌日、昨日話したことをまとめてみた。その後モモンガさんの発案で『遠隔視の鏡=リモート・オブ・ビューイング』を、私(闇信刃)の発案でシャドウデーモンを使って数日調査した後、各国の調査に赴くことにした。

1.調査対象国は複数。理想は3つ。

2.現地調査の前にドワーフ族とフロストドラゴンから話を聞いて(クアゴア族は山から出たことが無く人間とも交流を持たないので何も知らなかった)さらにシャドウデーモンと『遠隔視の鏡』で国の様子を調査し、活動に入る。

 

 

 この判断は正解だった。

 モモンガさんと私の提案で調べた結果とんでもないことが判明した。

 新たに【竜王国】【ローブル聖王国】【アーグランド評議国】【エルフ王国】が存在することが判明。これは確かに大きな収穫だった。特にカルサナス都市国家連合は各都市長の権限が強いものの横のつながりが帝国より強く、何か不味い事をした時全ての都市が敵に回る為潜入工作での国家転覆は不向きと思った。

 しかし、翌日の報告はナザリックを震撼させた。

 【スレイン法国】と【アーグランド評議国】に派遣したシャドウデーモンが殺されたのだ。派遣してたった二日目だった。

 【スレイン法国】には先ず『遠隔視の鏡』で確認した4つの都市にそれぞれ一体ずつシャドウデーモンを派遣した。ナザリックには72体しかいなかったがエクスチェンジボックスに金貨4万枚を投じて新たに8体を作成。内50体を各国に派遣、調査に当てた。

 ところが二日目。首都らしき場所の神殿の神官の影に潜伏することに成功したシャドウデーモンから連絡が途絶えた。

モモ「駄目ですね。〔伝言〕を使ってみましたが繋がりません」

武人「どうする、追加を派遣するか?」

闇「武御雷殿もお人が悪い。無駄に終わるのが解っておられるでしょう」

 武人武御雷さんは冷笑を称えて返す。

弐式「スレイン法国…。もしかしたら『プレイヤー』がいるかもしれませんね」

 

 その台詞に皆は驚愕の表情をしたが直ぐに「ああ確かに…」と納得した。そう考えれば全ての謎が解ける。

 

闇「スレイン法国…。確か亜人や異業種に対抗すべく人類の団結を唱える宗教国家。現時点での接触は危険すぎる気がするが、皆々様はどう思われますか」

 

 10分程議論したがやはり結論は同じ。【スレイン法国】にはノータッチという方向でことになった。まあそうなるよね。いくらリアルより文明が遅れてて身分証明が雑とはいえシャドウデーモンに気付いたという事は人間種に変装して潜入した時もばれるリスクが非常に高いと考えていいから。わたしだってそんな場所には潜入したくは無いよ。何か月も隠し通せる自信が無いから。せめてナザリック地下大墳墓を表に出せる状況になるまでスレイン法国にこちらの存在は悟られないほうがいい。プレイヤーが潜伏していると思しき国家と情報が不十分な状態で事を構えるわけにはいかないから。

 

 

 次に【アーグランド評議国】だ。ここは5匹の竜が評議員として政治を動かしてる正真正銘亜人と異業種の国だがここも評議員に憑りついたシャドウデーモンが直ぐに見破られ殺されたため『プレイヤー』の存在が懸念され、調査は保留となった。個人的には評議員の竜に会ってみたいけど…。

 

 

 打って変わって気になる国は竜王国だ。気になる都市が4つ有り、首都の役人の話から現在この国は亜人の集団の侵攻を受けているらしい。本来拠点となる町や村がたくさんあるらしいが防衛線らしい3都市から先の村や町は既に獣人の占領下にあり、住民が皆餌になってるらしい。

 やまいこさんとヘロヘロさんは間違いなく戦争に巻き込まれるからやめたほうがいいと言ったが、弐式炎雷さんと武人武御雷さんがここには絶対行くべきだと主張した。理由は戦時下なら間違いなく傭兵を欲しているはず。なら冒険者ではなく傭兵として雇われ活躍すれば国の中枢に潜入できるかもしれない、それは歴史が証明していると。

 このセリフには7人全員が衝撃を受けた。確かに単純に市井に紛れて調べるよりも国の役職についた方がはるかに信憑性の高い情報が得られる。それは間違いない。それどころかその国の権力者をこちらの都合道理に誘導することも可能となる。

 これには満場一致で賛成、派遣が決まった。

 

 

 こうして、調査対象国とメンバーが決まった。

1.調査対象国は【リ・エスティーゼ王国】【バハルス帝国】【竜王国】とする。

2.派遣時期は【リ・エスティー王国】【竜王国】が直ぐに。【バハルス帝国】は最初はセバスとソリュシャンにナザリック地下大墳墓製のごみアイテム+ドワーフ製のアイテムを売らせた後、派遣する。

 ※時期をずらさないと因果関係に気づかれる可能性が高い。

3.【リ・エスティーゼ王国】【バハルス帝国】では基本的に冒険者として活動する。

 その際装備は『聖遺物級=レリッククラス』以下の装備にする。これはゴンドの情報と周辺国家のモンスターのレベルからそれ以上の装備だと直ぐプレイヤーだとばれる為、不安でも可能であれば『遺産級=レガシィクラス』が望ましい。

4.派遣するチームは以下の通りである。

 ・【リ・エスティーゼ王国】にはモモンガ、闇信刃、ルプスレギナ、ハルカ(闇信刃のNPC) 

 ※セバスとソリュシャンはバハルス帝国での商売が終わってから

 ・【バハルス帝国】にはやまいこ、山明、イース(山明の傭兵NPC)

 ※セバスとソリュシャンは商売が一通り終わったら、王国に移動

 ・【竜王国】には弐式炎雷、武人武御雷、神楽、ナーベラルを

 ※ヘロヘロは商売が終わった後、ナザリック地下大墳墓に帰還

 




諸事情により次回の更新は2、3ヶ月遅れます。
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