死の支配者とその影『六天将』達   作:暗愚丸

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一応村人の大半は生かします。
後、前半は闇信刃ではなく第3者視点で書きます。


第17話 初依頼~王国編⓸

3月26日午後8時ごろ スフォル村とカルネ村の間の中間地点

 

 馬車は時速30㎞程で飛ばし2時間程でスフォル村~カルネ村間の見通しの良い川沿いに到着しそこで予定通り魔力の補給という名目で6時間程休憩することになった。腕時計の目覚ましには午前2時半にセットしておいた(これもマジックアイテムでこれは自作と説明、これは追求されてもこの世界では時間は2時間で一刻、行動は半刻単位(一時間)で行うため欲しがる者がほとんどいないから問題ない)。一応馬型ゴーレムの最高時速は50㎞なのだがそれだと3時間程でカルネ村に到着してしまうため30㎞で走行した。

 

ンフィ「ルカさんとジークムンドさんは休まなくてよろしいのですか?」

ジーク「然り、我とルカは『スタミナポーション』とミントハーブが有るので警戒に支障はございませぬ」

ンフィ「先程の強さと言い、用意周到さといいやっぱり皆さんは一流の冒険者ですね」

ジーク「申し訳ないがンフィーレア殿、今少しでも休んでおかなければ明日の朝には倒れてしまいまする。我は魔力の補給と周囲の警戒に専念します故お休みください。カルネ村で待つ思い人の為にも」

ンフィ「は、はい。それじゃあ休ませてもらいます。魔力の補給よろしくお願いいたします」

モンガ「ジークとルカに任せておけば問題は有りません。それじゃあ私とレギナもジークと少し話したら休ませていただきます。レギナ、睡眠時間が少なくて悪いが話が終わり次第馬車の中で休んでおけ」

レギナ「リョーカイっす」

 

 ンフィーレア氏が馬車の中で仮眠をとる為に入った後、私とモモンガさんとハルカとルプスレギナは一度外の薪の火を囲むように座った。

 

モンガ「これから村に到着してからやることを伝える。ルプスレギナとハルカも注意して聞くように」

 

 モモンガさんは口調と二人の呼び名をナザリックにいた時のものに戻した。これから話すことはギルド【アインズ・ウール・ゴウン】の計画にとって重要なことという示唆だ。

 

モンガ「まずお前たちが一番気になっていることを解決しておこう。特にルプスレギナはずっと気にしてそうだからな」

レギナ「はい、何故最高時速ですぐにカルネ村に行かないのかというのが気になっております」

 

 何気に私も気になってるのよねー。出発前に途中で止まってくれって言われた時はンフィーレア君の体力が持たないからと思ったけど自走式馬車ならその心配は薄いよね。少し位の寝不足なら恋人の為に我慢できるでしょうし。モモンガさんなら…せっかくだから村人に恩を売りたいとかそんな感じかな。

 

モモ「闇信刃さんならどう思いますか、というかこの状況をどう利用しますか?」

闇「アルベドと少し相談したのですが頃合いを見計い村人を助け恩を売る為であるかな。ハルカ、お主はどうだ?」

ハルカ「私も同意見です。やはりすぐに向かわなかったのは村人に恩を売る為ですね」

闇「付け加えるならンフィーレア氏に恋人の救出に手を貸しつつ村人を助ける。という所だ。しかしこの計画には穴がある。村人の犠牲が0では誰も恩人だと思ってくれぬという事だ」

モモ「正解です。この計画の肝はどのタイミングで助けるかってことだが…。ハルカとルプスレギナの意見は?」

ルプー「自分としては虐殺がある程度眺めてからっすかね。個人的には村が炎に包まれる所まで見たいっすけど」

ハルカ「私はあらかじめ隠密能力に長けた僕に村の周囲を監視させ、騎士たちが村を襲う準備をしている段階で、先ずンフィーレアの恋人と思われる女性にンフィーレアの口から『帝国騎士の格好をした集団が村を襲う』という話をして貰う。そしてンフィーレアとその恋人、或いはその家族を保護と称して安全な場所に連れていく。その後謎の騎士が村人を虐殺し始めた所をタイミングを計り、村人の見ている前で謎の騎士団を我々が討伐する。ですかね」

闇「見事だハルカ、流石弐式炎雷さんとホワイトブリムさんと私の最高傑作だな」

ハルカ「勿体ないお言葉にございます」

闇「しかしこの計画には二つ難点がある。一つは我々はンフィーレア氏と共に村人を助けに来たというスタンスを取らなければならぬ為、今いるメンバーの中から監視に割く人員が無いという事だ。そのため、アルベドに『八肢刀の暗殺蟲=エイトエッジ・アサシン』を始めとした隠密能力に長けた僕を最低十数体村を囲み監視する体制に潜ませてある」

ハルカ「モモンガ様、ナザリックの警備を手薄にせずに村の監視をするというなら戦力と言う意味で『八肢刀の暗殺蟲』は2体までにして後は伴蔵とシャドウデーモンを数体づつと言うのはどうかと具申いたします」

モモ「確かにLV80の『八肢刀の暗殺蟲』は現在外で活動しているアウラとデミウルルゴスの支援に15体中2体を、やまいこさんたちにも2体づつ派遣している。当然私達にもだ。現にハルカには見えるだろう。そこの岩陰につかず離れず付いてきている。もちろんシャドウデーモンも外で活動しているプレイヤー、NPC問わず一体づつ影に潜ませてる。ナザリックにいる『八肢刀の暗殺蟲』は後5体。それが丁度良いな。ルプスレギナ、すぐ〔伝言〕でアルベドにそうするよう要請してくれ」

ルプー「直ちに」

モンガ「続けていいか?もう一つの懸念は襲撃者のレベルが我々の想定を超えていた場合、かなり面倒になるという事だ。ドワーフ族の情報でも帝国軍兵士は冒険者でいう所の銀等級並の強さと聞くが、将軍や親衛隊クラスになると最低でも金等級以上だという。重ねて言うが国家に所属してなくても、或いは山賊と言う悪党にも突出した個人が存在しうる可能性を考慮し最悪の状況に対処する手段も考えておけ」

ジーク「我からもよろしいか?もし、村々を襲う連中の中に冒険者組合で聞いた難度150以上、つまりLV50以上の敵がいた場合、様子見もかねてンフィーレアとその恋人の2人のみを連れて転移魔法でナザリックに撤退する。もちろんその際には〔睡眠=スリープ〕で二人とも眠ってもらう。何か異論は?」

モモ「私は異存ない、二人は?」

ルプー+ハルカ「「異論などあろうはずがございません」」

 

 こうして私達の『人の恋路を利用して成り上がり』作戦は始動した。

 

 

 

 

3月27日午前3時45分 カルネ村入り口

 

 6時間の休憩が終わり、魔力の補給が終わった(嘘)馬車は大体予定通りの時間にカルネ村に着いた。辺りはまだ暗いがそれでも東の地平線からわずかに光が差し始めていた。私とモモンガさんは馬車を下りてすぐさま思い人の家へ駆け出したンフィーレア氏の護衛は他の2人に任せ、ンフィーレア氏と反対方向に行き、丁度いい林が有ったので人目が無いことを確認し、〔伝言〕でアルベドに現在カルネ村に配置している僕の数と配置位置を聞いた。

 配置した僕は15体。一番近くで陣取っていた八肢刀の暗殺蟲とシャドウデーモンが不可視化の魔法をかけたまま近づいてきた。恐らくアルベドにの命令だろう。

 他の僕も間隔をあけ、15体中12体が森や屋根、岩陰などに潜んで内側と外側を監視していた。

 

モモ「そうだ、恐らく今日の5時頃、この村を襲う集団の居場所は掴んであるか?」

八肢刀の暗殺蟲(以後、暗殺蟲)「はい、ここから一里(約2㎞)程の川沿いでキャンプを張っていました。残りの3体が現在監視中です。勿論発見されたという報告も入っておりません。後、襲撃者の監視に回している八肢刀の暗殺蟲のスキルで調べましたが、LV50以上の者はいないそうです。もちろんこの世界特有のタレントというスキルは判別できないため、もしいた場合、戦局が傾く場合があります」

闇「未知の敵に対する警戒はしているつもりだが、警戒しすぎては身動きが取れなくなる。今は少しでもこの世界の情報が欲しい時、少々のリスクは覚悟して挑まねばならぬ。もしもの時は諸君らを盾にする可能性も出てくる。許せ」

暗殺蟲「お気になさらずに、むしろ御方々の盾となって死ねるなら本望でございます」

モモ「では私と闇信刃さんは予定通りンフィーレアの所へ向かう。彼が見ている前で敵を倒さなければ我々が村人を救ったと解らなくなるからな。お前たちは絶対に気取られるなよ」

 

 

 

 モモンガと闇信刃と八肢刀の暗殺蟲が話し合っている頃、ンフィーレアは長年恋心を抱いている女性エンリがいるエモット家に大急ぎで向かっていた。朝日に気づいた鶏の鳴き声とンフィーレアのドアを叩く音は同時だった。

 

ンフィ「エンリ、おじさん、おばさん、ネムちゃん、だれか返事をしてくれ!」

 

 ンフィーレアは矢継ぎ早にドアを叩く。今の彼は冷静さを欠いているせいで今の時刻も眼中になかった。冷静に考えれば午前6時まで後2時間は有る。命がかかっているにしても村人全員に知らせて逃げる準備をするには十分な時間だが今の彼はそんなことは眼中になかった。

 5分程して一人の女性が目をこすりながら出てきた。

 

エンリの母ネリー(以後ネリー)「あらンフィーレア君おはよう。でもこんな朝早くに大声を出すと迷惑よ。村にはまだ寝てる人がたくさん…」

ンフィ「あ、すいません、ネリーおばさん。今すぐエンリ…いえ、家族全員を起こしてください。大至急村人全員にお知らせしたいことがあるんです!」

ネリー「ちょ、ちょっと待ってンフィ―君。説明して頂戴」

ンフィ「時間が有りません。とにかく皆を起こしてください。それから説明します」

 ネリーはンフィーレアの鬼気迫る態度に何かを感じたのかすぐにンフィーレアを家に招き入れた。その時、ンフィーレアとは別の人間が通り過ぎた感覚に襲われた。しかしその姿は一切見えず突如襲った得体の知れない何かにまだ眠っていた思考が一気に覚醒した。

 ンフィーレアは家に入ると直ぐにエンリとネムがいる部屋に駆け寄った。そして二人が無事でいることに安堵した。

エンリ「ウーん、あ、ンフィーレア、おはよ~」

ネム「ウーん、だれ~?もーあさー?」

 

 目の前で寝ていた姉妹は眠そうな表情で起き上がってきた。

 

ンフィ「こんなに朝早くからごめん。すぐ台所の桶で顔を洗って」

レギナ「急いだほうがいいっすよ」

ンフィ+エンリ+ネム「「「うひゃあ」」」

 

 突然の声に驚き後ろを見ると青を基調とした法衣を着た美少女がそこにいた。

レギナ「いい反応ごちそうさまっす。へぇ~かわいいっすね」

ンフィ「れ、レギナさん、驚かせないでくださいよ」

レギナ「うっしっし、三人ともいい反応っすよ」

エンリ「きれい」

ネム「わぁー綺麗な人~」

レギナ「うっしっし、ドーモっす」

 

 ンフィーレアはエンリの無事を確認しいくらか冷静さを取り戻し、その結果襲撃までまだ時間があることを思い出し、顔を洗ってきた方が話が早いだろうと考えた。

 

ルカ「ンフィーレアさん、あまり急いでいかないでください。私達はあなたの護衛としてここに居るのです。せめてどこに行くのかひと言言っていただかねばあなたを守ることが出来ません」

 

 突然玄関口からンフィーレアを呼び出す声がした。

 

ネリー「あらいらっしゃい。ンフィ―君のお友達?その仮面はエ・ランテルの流行りかしら?」

ルカ「いえ、私は単なる冒険者です。ンフィーレア氏に雇われ、重要な情報を持ってここに来ました。失礼かもしれませんがご家族の方を集めていただけませんか」

ンフィ「す、すみません。気が動転してて…」

 

 ンフィーレアは途中で寄ったスフォル村で見聞きしたことを克明に語った。そして生き残った人が襲撃者たちが次はこの村を襲うということも。

 

 話を聞く内にエンリもその両親もみるみるうちに顔が青くなった。彼女たちはンフィーレアが質の悪い冗談を言う子じゃないと知っているし、初めて会う冒険者たちもスフォル村で見聞きしたことを事細かに話してくれたことで信頼性が増した。

 

エイムズ(エンリの父、以後エイム)「分かった。私は村長にこのことを知らせてくる。ンフィ君は母さん達と一緒に村人たちにこのことを知らせてほしい」

ンフィ「分かりました。レギナさん達もお願いします」

レギナ「あ、あたしはンフィーちゃんと一緒に行くっす」

ルカ「私もお断りします」

 

 それを聞いたエモット家の4人はキョトンとした後怒りの目を向けた。とんでもない事を知らせに来てくれた張本人が協力を拒んだのだ。怒りたくもなるだろう。

 

エイム「・・・確かにあなた方は村の人間ではない。しかし何か理由があるなら聞かせてくれないか」

 二人は数秒間互いを見ると理由を説明した。

ルカ「まず第一に私達は余所者なので村人の説得が非常に難しいという点です。あなた方はこの村を襲うものがいるという知らせを持ってきたのがンフィーレア氏ではなく怪しげな仮面をつけた余所者だったら信用しますか?むしろ襲撃者の仲間と疑いたくなるのではありませんか」

 エモット家の人もンフィーレアも「確かに」という表情をして頷いた。

ルカ「第二に私達はあくまでもンフィーレア・バレアレさんの護衛として雇われました。もちろん依頼者が命じられれば可能な限り要望に応じるつもりですが私達が最優先すべきはンフィーレア・バレアレ氏の安全の確保であって村人全員を守ることではありません。私達のリーダーもいざという時はンフィーレア氏とエモット家の皆さんだけを連れて逃げると仰ってます」

 

 最もな理由と理路整然とした言い回しにエモット家もンフィーレアも反論できなかった。確かに長年一緒に暮らしてきた村人ならともかく余所者の言葉を鵜呑みにする人は少ないだろう。もう一つの理由についても護衛として雇われてここに来た以上、護衛対象の安全を最優先すべきは当然だろう。

 これでは埒が明かないと感じたンフィーレアは妥協案を出した。

 

ンフィ「事情は良く分かりました。それではルカさんとレギナさんは私と一緒に来てください。とにかく今やるべきは急いでこのことを村中に知らせることです。あっとその前にモンガーさんとジークムンドさんは今どこに」

レギナ「モンガーさんとジークムンドさんなら村の周囲を見回ってるっすよ。此処を襲撃しようとしている奴らの偵察隊が村の近くにいるかもしれないし、後は地形の把握っすかね」

エイム「それじゃあ村中に知らせ終えたら村長の家に集合してくれ」

 

 

 こうしてンフィーレアはエモット家といったん別れ、ルカとレギナを連れて村中を回った。思い人はというと一人で、母と妹は一緒に回っているらしい。

 

 ルカとレギナは村人全員に知らせ終わった後〔伝言〕で主人に中央にある大きめの家に来てほしいと伝えた。

 

 

 

3月27日 午前4時25分 カルネ村村長宅前中央広場付近

 

 カルネ村は居住区直径約400m程で麦や野菜を栽培している畑は約120ha。決して広くは無い為、全村人(128人)に伝え終わるまで20分程度で終わった。現在私モモンガとハルカ、ルプスレギナの三人は2か所ある村の入り口に様子を見に行った2人を除き村長宅の前に集まっていた。因みに闇信刃さんは周囲の探索に残っている。

 皆顔を真っ青にしていた。ンフィーレア曰くひと月以上前に近隣の村が襲われているのを行商人などから聞いて知っている人もいたらしい。

 

村人A「一体どうなってるんだ!」

村人B「この村を襲う集団がいるって本当なの?うちの子はまだ4歳よ、遠くへは逃げ切られないわ!」

 

 中央広場付近は軽いパニック状態だった。村長がまとまって行動する為宥めているが皆落ち着きを取り戻すのは難しいようだ。

 その時突然轟音が響く。「ハッ」という気合と殺気が入り混じった発声が村人の心臓に衝撃を与え体を硬直させた。

 声の主はンフィーレア雇った冒険者、モンガーとジークムンドだった。

 

レギナ「あーあ、せっかく面白かったのに」

 

 不穏当なレギナはジークムンドのひとにらみで黙った。

 

モンガ「黙って聞いてれば随分と自分勝手なこと言っているな、今の状況をほんとに理解しているのか」

村人A「あ、あんた達は・・・」

モンガ「冒険者だ、まあそんなことよりどうするかだ。怖いのは解るが今現在の状況が自分勝手なことをしていられる状況なのか?」

村人C「あ、あんたこそわかっとるのか、もうすぐ帝国騎士の格好をした何者かがここを襲うかもしれないんだぞ。よそ者は引っ込んでろ」

モンガ「ならお聞きしますが、あなた方にはその連中に対し対抗手段があるのですか?」

 

 中央広場に沈黙が下りる。それは自分たちはもし山賊のような襲撃者が来たら対抗手段がないと言っているのだ。ルカに測ってもらったが子供たちはマーカスを除いてLV1。大人たちもLV2。一人狩人のヨランと言う男が野伏2、ハンター2のLV6だった。2㎞先の襲撃者と思しき者はLV4~7。例え人数で上回っていようと正面からぶつかればまず勝てないだろう。

 

モンガ「続けて質問しましょう。もし逃げるとして全員間違いなく逃げ切れる保証があるのですか?逃げている途中で追いつかれたりしたらどうするのです?私達はランクこそ銅等級と低いが戦闘能力は一般人より高いですよ。それはバレアレ氏が証言してくれます。彼は実際私達の戦闘能力を見て雇う事を決めたのですから」

 

 ンフィーレアの名を口にしたのは効果があった。皆顔を合わせ聞く姿勢を取った。その目からはある程度、信頼を感じることが出来た。

 

モンガ「とにかく行動です。時間が有りません。村長、逃げるか闘うか今すぐ決を採ってください。後何人かは水を入れられる容器に水を入れて持ってきてください。水さえあれば一日くらいは食べなくても体に異常は出ないでしょうから」

ジーク「我からもよろしいですかな?私達は一応闘う手段を持っておりますがその騎士の格好をした何者かが何人でこの村を襲うのかは分かりませぬ。10人くらいでしたら問題ありませぬが、100人もいれば我ら4人ではまず守り切れませぬ。その辺りを考慮の上決めていただきたい」

 

 勿論これはブラフだ。実際の人数は62人。戦闘能力もある程度把握している。

 

 村が出した答えは”逃げる”だった。村人たちは一度自宅へ帰り水と最低限の貴重品を持ってトブの大森林へ逃げることにした。ンフィーレアもエンリと共に自宅へ戻り、わずかな蓄えである銀貨1枚と銅貨10枚を入れた袋を持って近くの森に逃げようとした。

 

 その時、東にある村の入り口から蹄の音が聞こえてきた。

 ンフィーレアとエモット家の人は冷や汗を流しながら、しかし逃げる足を止めずそっちを見た。

 

 モモンガも闇信刃もルカも「いよいよだな。」と身構える。一人だけ薄ら笑いを浮かべているルプスレギナは気づかないふりをして。

 




次は通常通り闇信刃視点でお送り致します。
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