死の支配者とその影『六天将』達   作:暗愚丸

2 / 19
 原作から外れてる所
 ⓵オリ主(山明)がいていきなり変化しています。
 ⓶オリジナルNPCが増えてます。
 ⓷転移時期が1ヵ月程度前になります。
 それ以外の設定は原作に沿ってますが魔法なども捏造が混じってます。以上のことを考慮してお読みください。
 ちなみにこの話から会話の前の名前が省略されています。
闇信刃=闇 弐式炎雷=弐式 武人武御雷=武人 やまいこ=やま ヘロヘロ=ヘロ モモンガ=モモ


第1話 ありがとう。そして・・・

山明「どうでしたか?世界級アイテムの力。」

 現在第六階層円形闘技場。此処で、世界級アイテム『神核』を使って『森の管理者=ハイエルフ』という種族になった山明VS武人武御雷とモモンガの試合の感想を語っていた。

モモ「イヤー、強かったですね。ステータス見たらビックリしました。総合レベル110になってましたからねー」

弐式「まさか『ワールドチャンピオン』と『ワールドディザスター』がセットで職業レベルに加算されるとは」

武人「うむ、山明殿は生産職で魔力系魔法は護身用程度身に着けていないからワールドアイテムの効果で、種族が変わっても楽勝と踏んでいたがな」

 モモンガと武御雷とで、二戦行いかなり苦戦しながらも対モモンガ戦は山明の勝利だった。山明は彼女が所属するギルドでは武器や防具やポーション等の消費アイテムの生産が主な仕事だったので現在のアインズ・ウール・ゴウンのメンバーには勝てないと誰もが思っていた。次に闘った武人武御雷もHPが20%以下になったら負けと言うルールで武人武御雷をかなり追い詰めていた。

 

 山明が使用したワールドアイテム『神核』は人間種でも種族を上位種に変えて(種族レベルは無い)職業レベルに『ワールドチャンピオン+ワールドディザスター』という年に一度9つの世界でそれぞれ開催されるイベント「(〇〇=土地の名前)世界大会」に出場して優勝しなければ取得できない職業が加算される。

 さらにエルフならエルフ上位種にしか使えないスキルを取得し更にステータスを上下させる魔法又は、スキル以外の全状態異常無効+全ステータスを30%UPさせる。(運営曰くこれ以上ステータスを上げるとゲームバランスが崩れるとか)

 

 

 其の事を話しながら第9階層に着いたとき時刻は23:30を過ぎた所だった。

 

ヘロ「おっと、そろそろ玉座の間に移動しましょう。最後のイベント逃しますよ」

闇「そうですな。おっと、盟主。『スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウン』を持っていくのを忘れずにお願いしますぞ」

モモ「了解です闇信刃(やみしば)さん。最後の最後まで活躍の場が無いなんて悲しいですからね」

武人「懐かしいですな。拙者もこれを作るために無茶をして女房に怒られた」

モモ「それに関しては頭を下げる他ありません」

やま「大丈夫。皆真剣に望んで遊んだ結果なんですから」

ヘロ「皆さん椅子と盃は持ちましたね。そんじゃあ行きましょう」

 

 全員がギルド武器を制作した時の苦労を語りながら、そして、深まっていく絆を感じながら第10階層の玉座の間に向かった。

 途中セバス・チャンと戦闘メイド「六姉妹=プレアデス」を連れて行った。モモンガさんの「最後位働かせてあげないとね」と言う意見には全員が賛同した。

 

 天使と悪魔の彫刻が彫られた大扉を開けるとそこには荘厳な玉座の間だった。闇信刃も我ながら見事なものだと自画自賛し41の旗が掲げられた赤絨毯の道を歩きセバス達を道の真ん中に待機させ席順を決めて全員が座った。

 席順は弐式炎雷と自分こと闇信刃が玉座の両隣に席を取り、他のメンバー+山明が階段のすぐ下に腰を下ろした。

 

 これは余談だが、最後の号令の前に一つ余興があった。

 

モモ「あれっ、見てください。アルベドの持ってるのって『真なる無=ギンヌンガガフ』じゃありませんか?」

やま「本当だ。誰が持たせたのこれ」

ヘロ「そういえばタブラさんが引退前にアルベドで遊ぶって言ってたなあ」

武人「それが世界級アイテムを持たせることでござるか?」

闇「そういえば設定ってどんなん・・・どうでしたかな?作った当初は凄い人に仕上がりましたので皆浮足立って騒ぎましたが」

山明「私も初めて見た時は驚いたなあ。美人でスタイル抜群であたしのアバタータブラさんに作ってもらいたかったと本気で思ったなー」

 モモンガさんがギルド武器を使い設定を調べると設定欄が一杯だった。

やま「長っ、流石設定魔のタブラさん」

山明「うわっ見て最後の方《ちなみにビッチである》って」

弐式「タブラさんを非難するつもりはないがこれは変更すべきでは?何て言うか締まらないんですよね」

ヘロ「ギャップ萌えだったからなー、あの人」

 全員が3年前にギルドを去った仲間を思い出し、笑いながら、設定を考えモモンガさんの『ギルメンを愛している」が採用、変更された。山明さんも入れようと思ったが【アインズ・ウール・ゴウン】のメンバーではない以上それはおかしいと思われ記載しなかった。

 

モモ「さて…。そろそろ時間です。本当に名残惜しいですが、最後の乾杯といたしましょう」

 

 モモンガさんがそう言って全員で考えた最後の号令にジュースをコップに次いで全員に配った。ちなみにこのオレンジ色の液体のアイテムは只の守備力アップの消費アイテムである。

 時刻は23:55。私もコップを受け取り立ち上がった。

モモ「では最後の締めにアインズ・ウール・ゴウンを代表して音頭をとらせていただきます。」

やま「よっ待ってました」

モモ「皆さん…。お忙しい中来てくれて本当にありがとうございました。ユグドラシルが無くなってしまうことは悲しみに耐えませんが私は最後に皆さんに合えたことは幸せであり誇りです。」

闇「盟主、それは此処に居るものも去ってしまったものも同じ気持ちですよ」

武人「この期に及んで女々しい話はよそうモモンガ殿。我らはユグドラシルが好きで、そしてここで出会った仲間が好きだからこそ集った。感謝などひつようあるまい。全員の気持ちだ」

モモ「それでもです」

山明「私はアインズ・ウール・ゴウンのメンバーじゃないけどこのゲームで出会った仲間と学んだことは一生涯の宝です。もちろん【黄昏の妖精】も【アインズ・ウール・ゴウン】もどっちも大好きです。」

ヘロ「次に会う時はユグドラシルⅡとかだといいですねー」

山明「あっそれ私も賛成です。次は私も異業種を選択しますのでギルドに加えてくださいね」

モモ「もちろんです。どうか皆さん。此処で出会った仲間と思い出を忘れないでください。そして今までありがとうございました。」

モモンガ以外全員「ありがとうございました。」

 

モモ「では皆さん、最後はビシッと決めましょう」

 

 全員が立ち上がり、手を上に伸ばしコップを掲げた。私も気分は嬉しさと悲しみで最高潮だ。リアルの私もきっと涙でひどい顔だろう。

 残りは30秒。さあ最後の締めだ。

 

モモ「アインズ・ウール・ゴウン万歳」

 

モモンガ以外の6人「「「「「「アインズ・ウール・ゴウン万歳」」」」」」

 

 

 ただの真似だがステータスUPアイテムをグイっと飲み干した。

 

 全員が目を閉じた。そして強制ログアウトしたらすぐに寝てそして…。

 

 

 

闇「あれっ…?」

 ゆっくり目を開けるとそこは自分の部屋ではなくナザリック地下大墳墓の玉座の間だった。よく見ると他の6人も一緒だ。皆困惑している様子だった。

 

 

モモ「ログアウト…してない」

 開口一番はモモンガさんだった。

弐式「時刻は・・・0時を過ぎてますね」

武人「ぬう・・・。最後だというのに絞まらんな」

ヘロ「ちょっと・・・おかしすぎますよこれ。サーバーダウンが延期になったんですかね。でもそれなら通知がないわけがない。通知なしで延期なんて下手したら裁判沙汰ですよ。」

 

 その時、驚嘆の声が上がった。

 

山明「どうなってるんですかこれ…。コンソールが開きません」

やま「ちょっと・・・これどうなってるの?誰か、コンソール開く人いる?後強制ログアウトも試して」

弐式「だめだ。チャットもGMコールも受け付けない」

 全員の混乱が頂点に達した時急に感情が沈静化し焦っているのを自覚しているのに何故か心が落ち着いているという奇妙な感覚が私を襲った。

 

闇+モモ+ヘロ「あれっ…。なんか落ち着いた」

 

 取り敢えず皆を落ち着かせようとした時、突如聞き覚えのない声がした。

 

 「落ち着いてくださいませ、どうかなさいましたか?至高の御方々」

 

 比較的落ち着いていた私とモモンガさんと弐式炎雷さんがその声の方向を向いた。

 

 

 そこには困惑の表情をしたアルベドが鎮座したまま話していた。

 

 




 各人の設定はしばらく後で載せます。
 いよいよ本編スタートです。
 会話に使われる()は次の通りです。

 「 」=会話  『 』物語の重要なキーワード  【 】組織の名称  〔 〕魔法、スキルの名称

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。