姉は戦略級魔法師、その妹も戦略級魔法師!?   作:KIRAMERO

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はい。九校戦編4話目です。今日からは新人戦に入ります、この新人戦の部分ってほんとアニメでも分量多いんで出来るだけスピーディーに進めていきたいと思いますが重要な部分もあるので丁寧に書いていきたいと思います。




新人戦開幕そして1年生の躍進

昨日の私の本戦アイス・ピラーズ・ブレイク優勝から一夜明けて九校戦4日目の朝を迎えた。今日から私達1年生によって行われる新人戦が開幕する。ポイントが本戦の半分とはいえ総合優勝を目指す上ではどの競技も優勝を目指さなければならない。そんな4日間が始まる。

 

「おはよう彩海奈!」ニパッ

 

「おはようエイミィ。また寝れなかったの?」

 

「ギクッ……わかっちゃった?今日から新人戦が始まるって考えるとね……」

 

「はぁ……まぁでも分かるわよ。私も最近まではそんな感じだったしね」

 

「そうなんだね……でも昨日はお疲れ様!そして優勝おめでとう!」

 

「もう…それは昨日も言ってたじゃない。でもありがとう。エイミィもスピード・シューティングとアイス・ピラーズ・ブレイク頑張ってね!」

 

「彩海奈こそバトル・ボード頑張ってね!」

 

「うん!一緒にがんばろー!」

 

「おー!」

 

こうして私達は制服に着替えてから部屋を出てから各自今日の競技の用意を進めていた。

 

今日は新人戦のバトル・ボード予選とスピード・シューティングの予選と決勝が行われる。私が出るバトル・ボードの予選では私とほのかそしてもう1人の子が参加する予定になっている。ほのかは午後のレースのため雫、エイミィが出ているスピード・シューティングを見に行っている。私のレースは午前中にあるためスピード・シューティングの予選は見られないが決勝は見られる予定になっている。

今回も私は自作のCADを持参しており調整を行っている。エンジニアは五十里先輩になっているが実質的には最終チェックをするために就いている。

 

「うん。これで大丈夫かな」

 

「ありがとうございます、五十里先輩」

 

「ううん、どうってことないよ。それにしても1人でCADの調整が出来るってすごいね」

 

「いえいえそんなでも無いですよ。自分で調整するよりかはまだ魔工師の方にやってもらった方が感触はいいですから」

 

「それでもすごいよ。「すみません。そろそろ準備お願いします」おっと出番だね。それじゃあ期待してるよ?」

 

「はい。頑張ってきます」

 

私は選手控え室を出てバトル・ボードの試合会場に入ると前のレースがちょうど始まるところだった。それにしても九校戦に出てくる人達はみんなレベルが高いと思った。そう考えているとレースが終わり次のレースに出る私たちが準備を始めた。

 

私が本戦アイス・ピラーズ・ブレイクを優勝したためこのバトル・ボードに見に来る観客が多いと予想はしていたけれどこれほどまでとは思わなかった。なんと会場の席は全て埋まり立ち見でも見ようなんて人でごった返し入場規制までもが出たそうだ。

 

ワアアアアアアアアアアアア

ガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤ

 

「On your mark」

 

バンッ

 

(物質形状変換魔法『水変万華』発動)

 

「「「キャアアア」」」

 

「「「「「「「!?」」」」」」」(観客)

 

彩海奈以外の人達は何が起きたのかが全く分からなかった。ただ分かったのは水の中で何かが起きたことだけだ。そうしている間にも彩海奈はどんどん前に進んでいく。出遅れた3人も遅れを取り返すために必死に追いかけるが突き放される一方である。そのまま彩海奈は1位でゴールした。

 

…………ワアアアアアアアアアアア

 

アイス・ピラーズ・ブレイクと同様に沈黙から一気に割れんばかりの歓声が鳴り響く。私はレースを終えて拍手と歓声が鳴り響くスタンドに向かってお辞儀をする。するとまたその歓声が鳴り響く。私は再度お辞儀をして選手控え室へと向かっていった。

 

☆V.I.P.室にて☆

 

国家公認戦略級魔法師で今行われた新人戦バトル・ボード第2レースの勝者である五輪 彩海奈の姉である五輪 澪は嬉しげに今のレースを見ていた。

 

「ねえ芽愛、弥海砂!今の見てた!?」

 

「ええ、見てましたよ、澪様」

 

「さすが私の妹ね。それにしても水に干渉する魔法を使うなんて…貴女達が教えたのかしら?」

 

「多少はお教えしましたが基本的には彩海奈様が考えたものを基に第五研が開発したみたいですよ」

 

「そう…全くあの子は……でもこれだけの結果あの方達は満足でしょうね」

 

「そうですね。あのお方達もさぞお喜びでしょうね」

 

「澪よ、あの魔法はなんだ…わしも未だ見たことないぞ…」

 

「あれは第五研の開発テーマである物質の形状に干渉する魔法を基に彩海奈が開発した魔法ですから何となくでしか分かりませんけどおそらく水中にある水の物質に干渉したんでしょう」

 

「そうか……そんな魔法をあの彩海奈が…ところで澪、もしかしたら大会側から『魔法大全』に登録しないかと言われるかもしれないがどうするんだ?」

 

「もちろんお断りさせていただきます。ただでさえ今回競技で目立ってしまったのに『魔法大全』までは『十師族』とはいえさすがにやりすぎな気がしますので」

 

「ふむ…それにはわしも納得じゃ。彩海奈には澪お前から言うか?」

 

「ええ、せっかく彩海奈ちゃんと会話出来るんですもの」

 

「そうか」

 

他のV.I.P.室では……

 

四葉真夜は更に彼女に興味が湧いていた。

七草弘一は更に彼女について分からなくなり、更に彼女について調べることにした。

 

☆V.I.P.室にて終わり☆

 

バトル・ボードの予選のレースが終わり選手控え室に戻り制服に着替えてから私はバトル・ボードの他のレースを見ようと思ったのだがあまりにも人がいたため断念して、エイミィが出場するスピード・シューティングの予選を待ち合わせをしていたスバルと共に見に行った。

エイミィは予選をパーフェクトでは無いものの92点と高得点を叩きだし見事この後行われる決勝トーナメントに駒を進めた。

 

無事予選を突破したエイミィと私とスバルは共に昼食をとり、それからスピード・シューティングの決勝トーナメントに向かった。エイミィは無事準決勝まで駒を進めた。そして今から準決勝のもう1つの試合である雫と三高の十七夜選手の試合が始まろうとしていた。

 

「雫勝てるかな?」

 

「どうかしらね?三高のあの十七夜選手どうやら連鎖が得意みたいだしもしかしたらも有り得るけどそんなこんなじゃ雫には勝てるとは思えないし雫のエンジニアは達也よ。きっと何かあるわ。これまで見せてないだけで」

 

「そうか。雫のエンジニアは司波君だったね。私もミラージ・バットのエンジニアが彼だったけど彼には毎回驚かされるよ」

 

「ええ、ほんとに達也ったら規格外なのよね。私は予選を見てないから雫の試合を見るのは初めてだけどどうだったのかしらね」

 

「さあ、どうだろう。私もバトル・ボードを見てたからね。今からが楽しみだよ」

 

「それもそうね」

 

ブーーーー

 

「On your mark」

 

ブーーーー(試合開始の合図)

 

パシュン、パシュン、パシュン、パシュン

 

「すごい……あの魔法はどうなってるの?」

 

「私にも分からないわ……でも達也のことだからオリジナルでも作ってそうだけど…」

 

「確かにそれはそうかもしれないけど、一高校生に新魔法が作れると思うかい?」

 

「あのカーディナル・ジョージだって誰にも見つけられなかったカーディナル・コードを見つけたんだからもしかしたらって思うのよね」

 

「そうか…そういえばそのカーディナル・ジョージって私達と同い年じゃなかった?」

 

「確かにそうね…もしかしたら第三高校の作戦参謀兼エンジニアをやっててもおかしくはないわね」

 

「そうだね…そういえば雫のCADの形見たことないな…」

 

「あれは…汎用型に照準補助!?あんなの見たことない…」

 

「あぁ私もだ。一体どうやって実現させたんだ…」

 

「どうやら達也はとんでもないわね…オリジナルと思われる魔法に汎用型に照準補助を付けるなんて…」

 

「あぁ十七夜選手のは特化型だからあれでは無謀だ…」

 

パシュン スカッ

 

「連鎖が繋がらなかった…これはもうどう足掻いても雫の勝ちね」

 

「あぁほんとに司波君は恐れ多いな」

 

ブーーーー(試合終了の合図)

 

試合は雫の勝利で終わった。97対92という僅差ながらも雫は決勝進出を決めた。これで準決勝第2試合はエイミィともう1人の一高生のためスピード・シューティングは一高が表彰台を独占したことになる。しかもスピード・シューティングの担当エンジニアは全員達也が行っているため1人のエンジニアが表彰台を独占したことにもなる。異次元の強さだ。

 

続いてエイミィの試合が始まった。エイミィが試合開始からずっとリードを保ち、97対84でエイミィが勝ち決勝進出を決めた。

 

「やったねエイミィ。決勝進出だよ」

 

「そうね。ただ次の雫との試合は厳しいでしょうね。あの魔法がどういう原理かは分からないけどあの魔法に対策出来る時間は無いもの」

 

「そうか…でも司波君ならもしかしたら何かあるんじゃないか?」

 

「そうかもしれないけどあの魔法以上のものを達也が用意出来るかっていうのもあるわね。達也はこれの他にアイス・ピラーズ・ブレイク、ミラージ・バットも担当してるからね正直手一杯でしょうね。それに加えてほのかのバトル・ボードの作戦も考えてあげたのでしょう。規格外よ」

 

「そうだね……エイミィには可哀想な結果にはなりそうだね…」

 

「そうね…その時は一緒にいてあげましょう。雫とはアイス・ピラーズ・ブレイクでもおそらく決勝リーグで当たるかもしれない。

「そうだね」

 

時間が経ち決勝戦が始まった。勝敗は彩海奈が予想した通り雫が94対82で優勝した。エイミィも最初は善戦していたもののやはりあの魔法の前には歯が立たなかった。会場は優勝者である雫を称えていた。

 

私とスバルは共にエイミィの元に向かった。

 

「エイミィ…惜しかったね」

 

「彩海奈、スバル…うん、でも私なりには頑張れたから悔いはないとは言えないけど頑張れたよ。雫とはもしかしたらアイス・ピラーズ・ブレイクでも当たるかもしれないからその時には絶対に負けない」

 

「「ふふっ」」

 

「うん?どうして笑うの?」

 

「いや、さっきエイミィの準決勝が終わったあと話してたんだよ。雫とアイス・ピラーズ・ブレイクでの対戦に燃えるんじゃないかな?ってね」

 

「そうなんだ!うん私は今はもうアイス・ピラーズ・ブレイクで雫に勝つために残り時間は少ないけど頑張るよ」

 

「そうね。「エイミィ準優勝おめでとう!」」

 

「ありがとう2人とも。彩海奈も予選突破おめでとう!ほのかには負けないでよね!それとスバルもクラウド・ボールとミラージ・バット頑張ってね!」

 

「「ええ(ああ)」」

 

私達はこれまでとこれからのことに花を咲かせつつ九校戦のお互いの活躍を祈りながらホテルへと戻っていった。

 

その夜も私達3人と他の1年生女の子とおしゃべりをしていると夜も遅くなってきたというところで解散になった。

 

☆達也side☆

 

今日は午前中にスピード・シューティングに出る3人の調整をしてから午後にはほのかのバトル・ボードの予選を見てから、スピード・シューティングの3人が予選突破したら決勝トーナメント用にも調整しないといけない。

 

雫には今回とっておきを用意してある。それは「能動空中機雷(アクティブ・エアーマイン)」。詳しい魔法理論に関しては割愛させてもらうが雫の特性に合わした雫の演算能力があってこその魔法だ。それは例え俺が使ったとしても雫と同じような結果を得られるのは難しいだろう。

 

そんな中3人は問題無く予選を突破して午後に行われる決勝トーナメントへと駒を進めた。そんな中雫の使っていた魔法である「能動空中機雷」だが「魔法大全」への登録を勧めらたが開発者の名前を雫にするようにお願いした。これは魔法大学の調査力への警戒と自分の名前が開発者として登録された魔法を自身で使えないという恥を晒したくないということだ。

 

午後に差し迫ろうとしている時間帯にほのかのバトル・ボードの予選が始まるため会場に移動した。ほのかは担当エンジニアでは無いがある作戦を授けた。それは水面に光学系魔法を仕掛けるということだ。ルールには違反してないしこれまで無かったというのが不思議に思える。だが周りからは「おい、あれって午前中のレースと同じような仕組みなのかな?」「ねえあれって午前中の第2レースと同じ感じなのかな?」という声が聞こえた。俺はその時第2レースには彼女が出てたのだろうかと思ったが案の定その通りだった。彼女も同じことを考えていたのかと彼女に対する心境に少し警戒心を覚えた。

結果はほのかは見事1位で予選を突破した。その後「予選を突破出来たのは達也さんのおかげです!」と言い寄られたのは少しびっくりしたがなんとかその場面を乗り切りこの後行われるスピード・シューティングの決勝トーナメントに向けて準備を始めた。

 

3人とも準決勝に進みエイミィと滝川という女子生徒の対戦と雫と三高の十七夜選手の組み合わせとなった。十七夜選手とは準々決勝の前に邂逅したがその時から随分と対策を練ってきたのだろう。雫の魔法に合わせた魔法を用意したのだろうが雫の秘密兵器は何も「能動空中機雷」だけじゃない。雫が使っているのは汎用型のCADに照準補助を付けた去年発表されたばかりの最新技術だ。特化型では汎用型の起動式の多さには対応出来ないという点を活かし最終的には雫が勝った。

 

決勝戦はエイミィと雫の対戦になったが雫の「能動空中機雷」が炸裂してスピード・シューティングは雫が優勝、エイミィが準優勝、滝川が3位と表彰台を独占した。

 

その夜、翌日の試合の調整を終えて部屋に戻るとそこには深雪がいた。そこで何故『魔法大全』への登録を断ったのか問いただされた。理由は俺が深雪の「守護者(ガーディアン)」であること、ガーディアンは表舞台に出てはならないといったことや今の俺に四葉を屈服させるだけの力が無いことだ。四葉真夜個人には相性を見て勝てても他の四葉の人間が姿を見せるだけだと言うと深雪は納得はしなかったが理解はしたようで自分の部屋に戻っていった。ようやく1人になると無頭竜のこと、彼女が使った魔法のこと等気になることが沢山あったが明日も担当エンジニアとして会場入りするため早く寝よう。おやすみなさい。

 

☆達也side終わり☆

 

こうして各々の九校戦新人戦初日は終わった。予選を突破して喜ぶ者、今日は負けてしまったけど違う競技でのリベンジを誓う者、これからの新人戦において不安を感じる者などそれぞれ思うことは違うだろう。明日もまた各校の熾烈な争いが続いていく。




はい。いかがでしょうか?後半はほぼ達也が今感じていることについて書いたって感じになったので読みにくかったかもしれません。

そろそろヘタレプリンスが登場します。というより次の話の冒頭部分少し三高のことについて書いてます。

今回もご読了ありがとうございます。次回もまた読んでいただけるとありがたいです。通算UAが書いてる時点でもうそろそろ1万…pointが100overになりました。今作品をお気に入り登録していただいてる方には感謝です!またこの作品の評価をしてくださったお方にも感謝です!

感想・評価もよろしくお願いします。
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