姉は戦略級魔法師、その妹も戦略級魔法師!? 作:KIRAMERO
まぁ最終日と言ったらあの人が大活躍です
九校戦最終日である今日は本戦モノリス・コードの準決勝・決勝戦が行われる。本戦は新人戦と違い途中で何事も無かったため午前中に準決勝、午後に決勝戦のタイムスケジュールで予定通り行われた。
午前中私は私が寝た後に送られてきた姉さんからのメッセージに
「午前中、V.I.P.ルームで話しておきたいことがある」
と書いてあったため同部屋のエイミィに声をかけてからV.I.P.ルームへと向かった。毎度の如くホテルの人へ声をかけるのだが最早顔馴染みのような感じで対応してくれた。
V.I.P.エリアへ着くとこれも毎度の如くボディーチェックを受けてからエリアの中へと入ると前に来たときより警備の警戒度が飛躍的に高くなっていたことに疑問を抱きつつも姉さんが居る部屋へと歩みを進めた。そして部屋へ着くと今回は姉さんが私に抱きついてくることは無く芽愛さんと弥海砂さんがドアを開けてくれて中へと入っていった。
「久しぶりではないけど久しぶりね彩海奈」
「そうね…それで今日は何でここに私を呼び出したの?」
「それはね2つあるんだけど1つ目はまた東京に戻ったら離れ離れになっちゃうじゃない?だから最終日くらいは一緒に居たいと思ったのと2つ目は今度彩海奈ちゃん四葉家当主の四葉真夜さんと会談というかお話するじゃない?そのことに関して昨日の夜私のところに四葉真夜さん本人が知らせに来たからそれについても話しておこうと思って」
「四葉家の御当主が直々に姉さんのところにやってきたの?」
「ええ、私も何故って思ったけど真夜さんはこう仰っていたわ」
☆昨日の夜☆
私は明日の夜この軍のホテルを後にするため身の回りの整理を芽愛、弥海砂と共に行っていたが時が経つと来客を知らせるベルが鳴った。私達は誰だろうと思いつつ弥海砂がその来客を対処していると戻ってきて
「澪様、四葉家の御当主様からお話があるようなのですが如何致しましょうか?」
「四葉真夜さんが?……分かったわ。少しお時間を頂いて。今この場を見せる訳には行かないし四葉真夜さんに伝える役目もあるでしょうし」
「かしこまりました。ですが澪様1つだけ間違いです。確かに四葉真夜さんの伝言役はいますが四葉真夜さん本人もご一緒に来ています」
「え?だったら少しの間頼めるかしら。私と芽愛でこの場を片付けるからそれまで」
「かしこまりました。出来るだけ早くお願い致します」
「ごめんなさいね。じゃあやりましょうか」
澪と芽愛が部屋の片付け、弥海砂が四葉真夜とその伝言役の相手をし始めて数分後用意が出来たため四葉真夜とその伝言役を部屋に迎え入れた。
「初めまして、と言った方がよろしいでしょうか?私自身は何度かお見かけしたことはあるのですが…改めて四葉家当主の四葉真夜と言います」
「私は真夜様の執事の葉山と申します。以後お見知りおきを」
「私は五輪家の長女で五輪 澪と言います。こちらが如月 芽愛と如月 弥海砂と言います。それで四葉家の御当主様が今回どのような用件で?」
「先日私が貴女の妹の五輪 彩海奈さんにお話し合いを申し込んだのは知っていますよね?それを踏まえての条件の解答を持ってきたのでやって来ました」
「何故御当主様が直々にしかも私のところにやってきたのでしょうか?」
「それは一度貴女と話してみたかったっていうのもありますけど私達が明日の夜には帰るのでお伝えするのが困難になるので」
「そうでしたか…」
「それでお返事としては概ね了承で日にちは8月15日に京都にある魔法協会本部でやるということで。このことは私達と貴女達の中でのことということでお願い出来るかしら」
「ええ、分かりました。このことに関しては私とこの2人の他勇海、『老師』だけにはお伝えしてもよろしいでしょうか?」
「ええ、先生には私からもお伝えしておきます。それでは私はこの辺で貴重なお時間をいただきありがとうございました」
「いえ、こちらこそありがとうございました」
そうして四葉真夜とその執事の葉山は部屋を後にした。
☆昨日の夜終わり☆
「そうだったのね…芽愛さん8月15日私と一緒に居ていただけませんか?」
「はい。分かりました彩海奈様」
「弥海砂はこのことに関して外に情報が漏れないように注意してくれないかしら?ただでさえあまり情報がない四葉が五輪に接触したなんて七草の当主が近づいてくるに違いないから」
「かしこまりました」
「それじゃあ私はこれで失礼するわね姉さん」
「ええ、私は今日の夜にはここを出ていくからまた五輪本邸で会いましょう」
「そうね。じゃあまたね姉さん」
私は姉さんと別れV.I.P.エリアを出てからエイミィ達と合流すべくモノリス・コードの観戦会場へと向かった。
幸い十文字先輩達の出番の準決勝第2試合には間に合い観戦していたがまるで準決勝までの新人戦モノリス・コードとは正反対な試合展開になっていた。新人戦は三高の一条君が1人で攻めていっていたけれど十文字先輩達はチームとしての完成度が高いということを示した戦いを展開していた。
この後行われる決勝戦を前に私は七草会長に一高に与えられていたミーティングルームに来るようにと言われた。私はこのことをエイミィや深雪達に伝えると一高のミーティングルームへと急いだ。
ミーティングルームに着くとそこには七草先輩の他に十文字先輩がそこにはいた。
「ごめんなさいね、彩海奈ちゃん、呼びつけたりして」
「いえ、それは構わないのですがどのような用件でしょうか?」
「師族会議から通達が来たわ。例えお遊びであっても十師族としての力に疑いを残すような結果を放置しておく事は許されない、だそうよ」
「そんな通達が来ていたとは…でも師族会議としては放置出来ないんでしょうね」
「そんなところね、達也君が傍流でも十師族の血を引いているならこんなことにはならなかったはずなのに…」
「つまりそれは力の誇示を示せばいいのだな?任せておけ」
「ごめんなさいね、十文字君」
「なに、構わないさ。それと五輪お前は来年、再来年もあるのだから頑張れよ。特に司波は一番の難敵だ」
「はい、ありがとうございます。確かに深雪がこの学年の中では一番の難敵ですが負けるつもりはありません」
「ふっ、それならいい。それじゃ俺は決勝戦の準備をして来る」
「ええ、お願いね十文字君」
ガチャリ スタスタ
「それで義姉さんは達也のことが好きなんですか?」
「えっ/////ま、まさかそんなわけないじゃない。達也君はそう弟みたいな感じよ」
(この人はポーカーフェイスということを知らないのだろうか…)
「それじゃあ私も本部に戻るわね。彩海奈ちゃんはどうするの?」
「私はこれから深雪や達也達と合流して観客席で見ます」
「そう、それじゃあまた後夜祭でね。おそらく軍の関係者とかいっぱい来ると思うから気をつけてね」
「はい、ではまた後ほど」
私は一高のミーティングルームを後にするとエイミィ達と合流しモノリス・コード決勝戦を見ていた。そこには先程話したことが具現化されているようだった。十文字先輩が相手の陣地内に「ファランクス」で行進していっていた。深雪や達也、エイミィを始めたとした面々も観客席の皆もこの光景を見ていた。そして遂に3人目の相手選手が戦闘不能になり一高の優勝が決まった。そして十文字先輩はこぶしを上にあげこれこそが十師族ということを表していた。
時は流れ夕方に表彰式が行われた。私と深雪は新人戦と本戦で優勝した(アイス・ピラーズ・ブレイクとバトル・ボード、アイス・ピラーズ・ブレイクとミラージ・バット)ため移動が大変だったため忙しかったが何事もなく進んだためホッとした。最後に十文字先輩に深紅の優勝旗が手渡されてた時が私は今まで一番輝いているように見えた。
その日の夜ホテルの宴会場では九校戦の後夜祭と一高だけで行われる優勝祝賀会が予定されていた。今の時間は来賓の方や軍の関係者、研究所の関係者の方々が会場の中にいる。七草会長や十文字先輩、一条君はもちろん私や深雪、達也の周りにもいっぱいの人が群がっていた。私のところには軍の方々が揃いも揃ってずらずらやってきた。正直所属等を言われても全く分からなかったがおそらく姉さんもしくは五輪家のコネクションを持とうと考えていたのであろう。軍の関係者の方々と思われる方々から離れると私のところに研究所の方々がやってきたFLTやローゼン、マクシミリアン等からもやってきた。話をしていると時間になったのか来賓、関係者の方々が退場して高校生だけの後夜祭となった。
私の周りには他校の男子や女子がいたが服部先輩が隣にいてくれたため大事にならずに済んでいた。そしてダンスパーティーが始まった。私はこういうダンスパーティーに出たことがないししたこともないため如何にこの時間を過ごそうか悩んでいた。そして中盤に差し掛かる頃に私のところに1人の男性がやってきた。
「えーっと…初めまして第三高校1年の一条将輝と言います。五輪 彩海奈さんですよね?」
「え、ええ。こちらこそ初めまして五輪 彩海奈と言います。それで何か御用でしょうか?」
「えっえっとあの、踊ってくれませんか?」
「わ、分かりました。あまりしたことないから下手かもしれませんがよろしくお願いします」
私と一条君は中央のエリアへ行き踊り始めた。なかなかリズムをとるのが難しく私が四苦八苦していると一条君から
「あの、もしかして俺と昔会ったことあります?」
「え?いえ、私はそんなに人前に出なかったので一条さんとは会った記憶は無いですけど私が忘れてるだけですかね」
「そ、それは失礼しました。その昔小さい頃に女性に憧れていたのでもしかしたらって思ったので」
「それほど魅力的な女性だったんですね。ちょっと羨ましく思います。それでも深雪に惚れるっていうのは分かりますよ。私も最初見た時はこんなに綺麗な女性がいるんだって思いましたから」
「なっ/////」
「それでは曲も終わりを迎えたのでありがとうございました」
「い、いえそのダンス上手でしたよ」
「お褒めいただきありがとうございます。ではまた何処かで」
私は一条君のダンスを終えると部屋の窓際へ移動して他の人達の踊りを見ていると私に声を掛けてきた人がいた。
「ちょっと横失礼するね」
「えっと、あの誰ですか?」
「ふふっ午前中ぶりだね、彩海奈ちゃん」
「え、もしかして姉さん?何でこんな所にいるのよ」コソコソ
「せいかーい。よく気づいたね」
「それはもう本家で何度となくこれやられてきたんだからもう覚えたわよ」
「そっか…でも彩海奈ちゃん楽しそうで良かったよ。私がまだあっちにいた時はずっと私と一緒にいたからね」
「そ、それはもう小さい時だからいいでしょう」
「そうだね。でもこれだけは絶対に覚えてて。私は絶対に彩海奈ちゃんのそばにいるから」
「うん。ありがとう姉さん。それで何時までもここに居て大丈夫なの?また弥海砂さんに無理させてるんじゃないの?」
「うっ…そうだった。今度こそまたね彩海奈ちゃん」
「うん。またね姉さん」
こうして姉さんが来たのは驚きだったが私は他の人にこの会話が聞かれていないかヒヤヒヤしていた。そして会場の方を見ていると十文字先輩と達也が会場を出て行くのが見えた。大方十師族の仲間入りしろっと言いそうだ。十文字先輩は十師族に対して誇りを持っているからこそ彼にその仲間内になれって言いそうだ。
そんな中私は誰とも踊ることは無くダンスパーティーもとい後夜祭は終わっていった。この後は一高の九校戦メンバーだけでの優勝祝賀会が行われる。祝賀会と言っても九校戦お疲れ様っていう意味合いがあるらしい。
「みんなー今年は色々な事があったけどみんなのお陰で優勝出来ました。私達3年生はこれで本当の優勝を勝ち取ることが出来ました。2年生も1年生のみんなもこれからも九校戦頑張ってね!」
「それじゃあ九校戦3連覇と総合優勝を祝して」
「「「「「「「「かんぱーい!」」」」」」」」
ワイワイガヤガヤ ワイワイガヤガヤ
「お疲れ様彩海奈!」
「うんお疲れ様エイミィ」
「私この今年の九校戦に選手として出られて本当に嬉しかった。雫には負けちゃったけど来年は勝てるように頑張るからさまた来年もこの場所に来よう?」
「うん!私も深雪と勝負してみたいしね!」
「そうだね!私はアイス・ピラーズ・ブレイクは難しそうだからスピード・シューティングでは頑張ってみるよ」
「うん!私もエイミィがスピード・シューティングで勝てるようにサポートしていくね!」
こうして一高だけの祝賀会は日付けが変わる前まで続いていった。私とエイミィは部屋に戻ったら必要最低限のことをした後すぐに眠りについた。私も余程疲れていたんだろうってこの時は思った。今年の九校戦では色々なことがあったけれど私は本戦アイス・ピラーズ・ブレイク・新人戦バトル・ボード優勝と結果を残したからこそまた来年の九校戦でも同じような結果で終えられたらと思う。それじゃあおやすみなさい。
九校戦も無事終了しこれから私達の夏休みが始まる。私は既に予定がぎっしりだ。帰って翌々日には京都に行かなければならないしさらには五輪の本邸では久しぶりに父さん、母さんと久しぶりに会える。京都ではあの四葉家の当主の四葉真夜さんと会うことになっている。何が目的かは分からないけれど私としては父さん以外では初めて十師族の当主と会うことになっている。果たしてこの2人の話し合いが今後の十師族においてどんな関係をもたらすかは神のみぞ知っている。
如何でしたでしょうか?意外と魔法科の世界の夏休みってそんなに無い感じしません?だって8月の最初から2週間くらい九校戦ですし…(作者は長ければ長いほど嬉しいです。)
次回は四葉真夜とのお話し合いになります。またこの作品の中で書けなかったところも番外編(?)みたいな感じで出せればと思ってます
今回もご読了ありがとうございました。感想、評価、お気に入り登録よろしくお願いします。また誤字脱字がありましたら報告お願いします。また次回この作品の前書きと後書きでお会いしましょう