姉は戦略級魔法師、その妹も戦略級魔法師!? 作:KIRAMERO
夏の京都、久しぶりの再会と夜の女王の休日
九校戦が終わって翌日、京都にある魔法協会本部での四葉真夜さんとのお話し合いを翌日に控えている私は芽愛さんと弥海砂さんと京都への準備を始めていた。
その準備も終わると私は京都へ向かうため自宅の近くからコミューターに乗り込み近くの駅に行きキャビネットに乗り込み一路京都へと向かった。京都までは2時間弱かかるため私と芽愛さんと弥海砂さんは4人乗りのキャビネットの中でこれからのことや九校戦の事などたくさんのことを話していると京都に着いた。
「さて、京都に着きましたが、まだホテルに行くには早いですしどうしましょうか?」
「ならばこの京都を巡りましょうか。彩海奈様は目立ちそうですが」
「そうね、折角京都に来たのだからそうしてもいいけど伝統派が煩く無いといいんだけど」
「そうですね。確かに九島と伝統派はちょっといざこざがありますからね。どうしましょう」
「彩海奈。九校戦以来じゃの」
「お爺様…もしかして私達のこと待ってたりしました?」
「いや、はは君達が真夜とのために京都に来るというからやってきただけだよ。それに私自身君のことについてよく知りたいって思うのもあるがな」
「私は特段何かあるわけじゃありませんよお爺様。それで私達に何か御用ですか?」
「なに、君達は今日来ても行くところが無かろう、だったら光宣にでも会ってやってくれ。君のことを覚えてるかはわからんがそれでもあまり同世代の友達というのはあまりおらんしの」
「それならば是非に。私も関東に出ていくまではあまり同世代の友達というのもいなかったですから光宣君に会えるのなら是非に」
「そうかそうか。それは良かったよ。じゃあ行こうか」
私達は2人でどうしようか悩んでいた時に突如表れた九島閣下のご配慮で急遽九島本邸にお邪魔することになった。
「それでどうして私達が今日京都にあの時間に行くことを知っていたんですか?」
「それは勇海殿に聞いた。どうやら君のお手伝いさんは優秀なようだね」
「まさかとは思いますけど弥海砂さんですか?」
「ははは、彼女もとても優秀だよ私のところに来て欲しいくらいにな」
「さすがに閣下でも弥海砂さんはあげられませんよ」
「わかっとる。彼女たちと澪は切っても切れない関係じゃしな」
こうやって話していると奈良にある九島本邸に辿り着いた。キャビネットから降りた私達は当主である真言さんに声をかけてから光宣君のお部屋にやってきた。
「失礼します。光宣様。烈様とお客様がやってきたのですがよろしいでしょうか?」
『え、お爺様!とお客様?入って大丈夫ですよ』
「失礼するぞ、光宣」
「「失礼します」」
「お爺様この方達は…」
「お前は昔あっているんだが紹介しよう。五輪家の次女で五輪 彩海奈とそのお手伝いさんだ」
「初めましてというより久しぶりかな。五輪 彩海奈です。よろしくね光宣君」
「初めまして。五輪家で働いている如月 芽愛と申します」
「は、初めまして。九島光宣と言います。すみません自分は昔会ったことを覚えていないので……」
「いえ、お気になさらずに。今日こうして会えたのも何かの縁だからこれからよろしくね」
「は、はい。ありがとうございます。それでどうして今日はこちらに?」
「それは少しお答え出来ないのですが、十師族としての用があるとだけ言っておきます」
「そ、それはごめんなさい。でもどうして私に会いに来たのでしょう?」
「それは儂から答えよう。彩海奈が京都に来ると勇海殿にお聞きしたからな。それで折角ならということでここに来てもらった。それにお前にも会わせたいと思っていたからな」
「そうでしたか。では何時頃まで此方には?」
「そうですね…あと2.3時間程は此方に滞在出来ると思います」
「なら、一緒に皆さんでお話しませんか?その五輪さんは九校戦でも大活躍でしたし。何より、僕は普段そんなに話し相手もいないもので」
「ふふっ良いわよ。それじゃ何から話そうかしら?」
「本当ですか!?なら九校戦ーーーーーー」
光宣君はそれから私がこの家を出ていくまでずっと喋っていた。さすがにそれが応えたのか私が帰る時になると少し疲れていたようにも見えたので眠ってしまい今度またいつかということで私と芽愛さんは九島本邸を後にして今日滞在する京都のホテルに向かった。
☆その頃四葉真夜はというと☆
「久しぶりね、京都も。やっぱりあの村もいいけどこうやって外の世界に触れるというのも良いわね」
四葉真夜の姿は彩海奈が九島本邸に訪れている時には既に京都のホテルにあった。真夜にとっては外出は滅多に無いことだが今月だけで既に2回目の外出だ。これを聞いていた黒羽亜夜子・文弥姉弟は如何にこの四葉真夜という存在が凄いかというかがわかった。
「御当主様。これからどうするつもりですか?」
「そうね。貴女達は明日の場所の下見にでも行ってくれないかしら?なんなら観光でもしてきていいから」
「かしこまりました。では行きましょうヤミちゃん」
「ふふっ仲睦まじいこと」
「うっ…ほら、もう行こうヨル姉さん」
「え、ええでは行ってきます御当主様」
「ええ、行ってらっしゃい」スタスタ
「よろしかったのですか奥様」
「ええ、いいのよ。あの子達も日々黒羽としての任務に追われていても根は子供なのだから休みも与えないとね」
「左様ですか……それで真夜様は五輪家の彩海奈嬢についてはどう思っているのでしょうか?」
「そうね。あの娘は深雪さんと同じくらいもしくはそれ以上の才能があるとは思っています。ただ達也さんと比べると九校戦で見た限りは劣ってしまう。ただそれならいいのだけれど五輪家は彼女に関して最低限の情報しか公表していないという点を見ると意図的に何かを隠しているんじゃないかって思うほどにね。あの七草の当主も今頃彼女のことについて調べているのでしょう」
「奥様は彩海奈嬢が戦略級魔法師だとお考えになられているのでしょうか?」
「もちろん考えてはいますけどまだ何も確証が無いわけですし戦略級魔法師とは言えないですけど彼女の姉の澪殿だって戦略級魔法師なわけですし無いとも考えられないですのよね」
「奥様これは私目の私的な意見ですのでお聞き流しても構いませんが私は彼女は戦略級魔法師であるかと思われます。九校戦の本戦アイス・ピラーズ・ブレイクで見せたあの魔法は紅林によると術者によってはあれ以上の威力を出せるかもしれないと出ておます故に彼女の実力を考えれば戦略級まで出せることは可能かと」
「葉山さんがそこまで仰るのに流すことは出来ません。少し探りを入れてみましょうか。それとあの件については何かわかりましたか?」
「いえ、奥様。黒羽の手から逃れられるとなると我々でも簡単にはわかりますまい。女性ということはその特徴からわかってはいますがまだ何者かまでは」
「そうですか。でもさすがに明日のことは知らないでしょうからじっくり調べてください」
「かしこまりました」
こう言うと葉山は真夜が滞在している部屋で真夜の紅茶のお代わりを注いでいた。
「うふふ、明日が楽しみだわ」
この言葉を聞いてもポーカーフェイスで内心も驚くことがないのは四葉の執事とメイドを合わせても葉山ただ1人だろう。何せ彼は四葉系譜の全てを知る四葉の生き字引であり主のプライベートまでに携わる執事中の執事だ。真夜は葉山のことを「細かい魔法に関しては私でも敵わない」と認めているほどだ。こうして真夜と葉山、黒羽姉弟は今日という日を過ごしていった。
☆その頃四葉真夜はというと終わり☆
九島本邸から京都へと戻ってきた私と芽愛さんと弥海砂さんは私達が泊まるホテルへと向かい着いた後は3人1部屋でも余るような部屋が私達の部屋になっていた。(もちろんここには澪の個人的な感情が入っている)私達はこの部屋に通されたと同時に誰がこの部屋にしたのか分かってしまいため息をついてしまった。
「それでは明日の段取りを確認しておきましょうか」
「そうですね。弥海砂さんお願い出来ますか?」
「はい。では朝10時にはここを出てそのまま魔法協会本部に入って四葉家当主の四葉真夜さんとのお話し合いからお昼を挟み15時までの予定になります。その後は私達はその足で東京へ戻るという予定になってます」
「では明日の朝には京都から帰るということで用意すればいいですかね」
「そうですね。四葉真夜様は分かりませんが私達はそういう予定になっています。明後日の午後には五輪本邸に向かわなければならないので用意だけはお願いします」
「え…またあの会が行われるの?」
「はい。特に今年は澪様がこの会の開催を強く希望したようです」
「あ、あのめんどくさい会がまた開かれるのね…芽愛さん、弥海砂さん"あれ"の用意お願い出来ますか?」
「もちろんこの会が開催されると決まった時から準備は始めているので抜かりはありません」
「それは本当にごめんなさい。うちの人達があの時だけあんなになるなんて…」
「いえいえ。最初はさすがに戸惑いましたが今では慣れましたので…」
「慣れるものではないですよあれは……」
私はこれからの予定を聞いた時明日の四葉真夜さんとのお話合いをも遥かに超えるであろう予定があると知った絶望感はすごかった。とにかく明日のことに集中しようと考え私は眠りについた。
いかがでしたでしょうか?次話で遂に真夜と彩海奈が対面します。
ついにあと2日ですね!新刊でどんな風になっていくのかそして公式サイトでリーナに似たって出てきたってことはあの娘は九島の血縁なのかすごい気になりますがそれまで待ちたいと思います。
今回もご読了ありがとうございました。感想、評価、お気に入り登録よろしくお願いします。誤字脱字がありましたら報告もお願いします。