姉は戦略級魔法師、その妹も戦略級魔法師!?   作:KIRAMERO

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はい。今日でもう平成も終わりですね。そんな中この作品では戦争(?)に入っていきます。

前書きって案外思いつかないんですよね書くことが←


論文コンペ当日、各校の発表と最初の陽動

論文コンペ当日、私は朝から家の中でいそがしくしていた。前日に五輪本邸から持ってきたという私の戦略級魔法を発動するのに必要なCADの準備をしていた。これが終わり次第このCADは芽愛さんと弥海砂さんにより魔法協会支部に運ばれ必要となった時には弥海砂さんにより論文コンペ会場にあるV.I.P.会議室に運ばれる流れになっている。

 

「ふぅ……さすがは愛彩ね。調整は完璧だわ」

 

「良かったですね、彩海奈様。ではこちらのケースに」

 

「ええ。「ガチャン」さて、これで何か起きたら昨日の通りよろしくお願いしますね」

 

「はい。私達もこれを魔法協会支部に置きましたら論文コンペ会場にて向かいますので何かありましたら何時でもご連絡ください」

 

「わかりました。では芽愛さん、弥海砂さんよろしくお願いします」

 

「はい。私達も何かありましたらご連絡しますので。そしてあの御方達がこちらに来ているそうなので何分ご安心かと」

 

「あの御方達も来ているのですか…それは安心ですね」

 

「ええ。ですからあまりご無理はなされないようにお願いします」

 

「わかりました。それと大変有意義な情報ありがとうございます」

 

芽愛さんと弥海砂さんはしばらくして私の家を出て魔法協会支部へとCADを置くために向かい、私も論文コンペの発表を見るために家を出る。会場となる横浜国際会議場まではコミューターで移動した。横浜国際会議場に着くとそこには一高から九髙まで各高校の制服を着た少年少女達がいた。さらに少し目立つ程度ではあったが外国人の姿も見られた。

 

「それにしてもすごい数の人ね…何処かに誰かいないかしら」

 

「あら?お久しぶりね、彩海奈ちゃん」

 

「えっと、藤林響子さん?でしたっけ?」

 

「ええ、合ってますよ。それで少しお話しませんか?」

 

「えっと大丈夫ですよ。でも何処でしましょう?」

 

「V.I.P.会議室を使いましょう。抑えてるんでしょう?」

 

「何処でそれを…」

 

「「電子の魔女」の異名は伊達じゃないわよ」

 

「それはお見逸れを…」

 

私はこれからV.I.P.会議室を予期せず使うことになり芽愛さんと弥海砂さんに連絡を入れておいた。「V.I.P.会議室を一時的に部外者の方と使うためCADと共に魔法協会で待機してください」と。

 

「それにしても久しぶりね。それでこの会議室を使用出来るようにしておいたのは何のためかしら?」

 

「それは五輪家の秘密ということになっているため私からは何とも、藤林少尉」

 

「私が軍属っていうこと知っているのね…五輪家の情報収集技術も流石というところかしらね」

 

「それで私になにか御用でしょうか?二高の卒業生で九島の近縁の貴女が五輪の私に近づくと何かと噂立ちません?」

 

「今日」はここには防衛省の技術士官としてやってきたから大丈夫よ。私がここにいても何ら不思議ではないしこうしてあっているのも私が九島の代理人としてではないからね。それで本題だけどこれまでのこと彩海奈ちゃんはどれくらい知っているかしら?」

 

「大亜連合軍の特殊作戦部隊の「呂剛虎」がこちらにしていることから加味しても今日、ここを狙った大規模な軍事作戦を行おうとしてることなら。後はこちらにも来ているんでしょう?あの御方達が」

 

「概ねその通りね。でその「呂剛虎」だけど一高の七草さん達が捕まえてくれたお陰で何とか平穏に済みそうよ。あ、このこと他言はしちゃダメよ。一緒にいるあのお嬢さん達には構わないけれど」

 

「わかりました。それで私からも1つ質問させてもらってもよろしいでしょうか?」

 

「何でしょうか?私が答えられる範囲なら構わないけれど」

 

「もし今回のことで姉さん…五輪 澪が出征する可能性はあるでしょうか?」

 

「無いとは言いきれないわね。もしかしたら出征してもらうかもしれないし……これは参謀本部が決めることだから」

 

「そうですか……ありがとうございます」

 

「…………やっぱり彩海奈ちゃんはお姉さん思いなのね」

 

「別に…そういう訳では無いのですが…」

 

「照れなくてもいいわよ。私一人っ子だったからそういうの羨ましくて」

 

「……失礼します」

 

「うん。じゃあ、また会えることを楽しみにしてるわね」

 

私は藤林響子さんと別れ、会議場の踊り場へやってくるとそこには達也、深雪そして一条君がいた。

 

「あ、彩海奈。もう会場に着いていたのね」

 

「うん。それでここで何してたの?」

 

「会場に着いたら、場内の警備をしていた一条君にたまたま出会ったのよ」

 

「そうなのね。九校戦のダンスパーティー以来ですね、一条君」

 

「は、はい。それで五輪さんは今日は発表を見に来られたのですか?」

 

「ええ、自分の高校の発表と第三高校の発表を見に。一高はともかく三高のカーディナル・ジョージの発表などそう簡単に見られるものじゃないですから」

 

「そうでしたか。ここの警備はお任せ下さい」

 

「ええ、やっぱり実戦経験のある魔法師がいると安心しますね。ね、深雪」

 

「え、ええ。一条君よろしくお願いしますね」

 

「は、はい。必ずや」

 

「はぁ…それじゃ行こうか。またな一条」

 

「あ、あぁ」

 

「十三束君も頑張ってね」

 

「う、うん。五輪さんも何があるかわからないから気をつけてね」

 

「ありがとうね。それでは私も、少し用事がありますので」

 

こうして私達はそれぞれの場所へと散らばった。一条君と十三束君は会場内の警備に、達也と深雪は共に一高控え室に、私は会場の外で待機している五輪家の配下の魔法師で東京に在住している人達の元へと向かっていった。

 

私は配下の魔法師の元へと向かうとそこにはCADを預かっているはずの弥海砂さんの姿があった。私はどうして?と思ったがなにかあったに違いないと思ったため気にせずに話し始めた。

 

「さてと、じゃあ昨日の内に言った各配置場所に付いて大亜連合の襲撃に備えてください。決して無理はせずに自分の命が危ないと思ったら直ぐに立ち去ってください。ただ魔法科高校の生徒が近くにいたら助けてあげてください」

 

「「「「「「はっ!」」」」」」

 

「それで弥海砂さんはどうしてこちらに?」

 

「1つ報告があります。横須賀にある特別収監所に移送中だった「呂剛虎」を乗せた移送車が襲撃され生存者無し、「呂剛虎」は逃亡した模様です」

 

「何故今日に…」

 

「軍は何を考えているかわかりませんがとりあえずお気をつけください」

 

「わかりました。皆さんも気を付けてください。では各配置に付いてください。今日が終わったらまた五輪本邸でまた会いましょう」

 

私と弥海砂さんそして五輪家の配下の魔法師の人達がそれぞれ持ち場につき警戒にあたることにした。私は直接会場に向かい、弥海砂さんは芽愛さんと合流するため離れていった。会場に着くと達也と深雪が藤林さんと一高控え室から出てきたのを見て何故?と思ったが藤林さんが防衛省の技術士官であることを思い出し達也が九校戦において離れ業を成し遂げたのでそれを見てということと思いその場から会場内に入っていった。

 

会場内は既に魔法科高校の生徒達でごった返しており私は何処に座ろうかと思ったが偶然近くにエリカ達がいたため私はその隣に座った。

 

「それにしても来たのね。今日はどうもきな臭い匂いしかしないのだけど」

 

「だからこそよ。そのために私達は準備してきたんだから」

 

「あまり無茶はして欲しくないのだけれど、それは無理そうね」

 

「そういうことよ」

 

その後私達は各高校のプレゼンを見ていてお昼も一緒にいながら一高の発表の順番を待っていた。そして数分後準備が整いプレゼンが始まった。一高の研究テーマは

 

「重力制御魔法式熱核融合炉の技術的可能性」

 

これは市原先輩が研究テーマとして扱っていたものであり加重系魔法の技術的三大難問の一つでもある。代表メンバーには2年生の五十里先輩と1年生の達也になっている。

 

それから市原先輩によるプレゼンテーションが始まった。私はこの分野においてはあまり知識がないものの大まかには理解出来た。詳しい話は今度愛彩にでも聞いてみようと思った。プレゼンテーションが終わり一高の機材の片付けをしながら次に行う三高(カーディナル・ジョージ)がプレゼンの準備を始めようとしていたその瞬間

 

ドゴォォォォォォン

 

爆発音が会場内に鳴り響いた。ホールの中は遮音性が高いがそれでもこれ程までに鳴り響くとなると近い場所で起きたと想定すべきだ。

 

ドガッ「全員デバイスを外して床におけ!」

 

大亜連合軍(?)の兵士が会場内に入り込み強い口調で言い放った。私達は一応彼らに従いデバイスを床においた、だがステージ上では吉祥寺君が何か魔法を放とうとしたところを大亜連合軍(?)の兵士が銃を打った。使っていたのは魔法師用のハイパワーライフルでそれは並の犯罪組織では手に入れられないため敵は大亜連合ということが確定した。(以下大亜連合)

 

そしてステージの前では達也といつの間にか前の方に行っていた深雪が合流した何やら話しているようだがここからでは聞こえない。そして大亜連合の兵士が達也に向かって何か言っているが達也は気にせずに深雪と話していた。そしてそれに激高した大亜連合の兵士は達也に向かって銃弾を放った。会場の各地から悲鳴が聞こえる。しかし達也と深雪の方からは何も聞こえない。会場からは「弾を掴み取った……」、「一体何が起こったんだ……」という声があちこちから聞こえた。私自身も何が起こったのかは分からなかった。銃弾は確かに達也に向かって放たれた。だがその銃弾は達也を突き抜けることも無ければ弾いたわけでもない正真正銘何処かに"消えた"。大亜連合の兵士も何が起きたか分からなくなっていたが狂気の沙汰のように達也に向けてナイフを向け突進していったがすぐに無力化された。そしてこれを機に会場内の大亜連合の兵士は取り押さえられた。私達は達也に着いた血を深雪が落とすと達也の元へ駆け寄った。

 

「お怪我はありませんか!?」

 

「ああ、この通り何ともない」

 

「それでこの後はどうするの?」

 

「とりあえず爆発したのはグレネードだろう、今はここに留まるのが一番だが」

 

「待ってろなんて言わないわよね?」

 

「突っ込まれるよりはマシか……」

 

「それもそうね。エリカならそうするわね」

 

「ちょっと、なんでよ」

 

「ごちゃごちゃしてるのなら行くぞ?」

 

「わかったわよ。じゃあ行きましょう?」

 

「ま、待て、司波達也!」

 

「何の用だ吉祥寺真紅郎」

 

「さっきの魔法は……USNA軍スターズ先代総隊長ウィリアム・シリウス少佐が開発した「分子間結合分割魔法(分子ディバイダー)」じゃないか!?」

 

私はこの吉祥寺君の答えに疑問を持っていた。分子ディバイダーは薄板状の仮想領域を物体に挿入し、クーロン引力のみを中和し、クーロン斥力により分割する魔法。電子の電荷の符号を見かけ上逆転させることで、電子が正の電荷を持つように振る舞い、電磁気的引力が斥力に逆転する。その結果領域内では分子同士の結合が解かれ気体化するという魔法だったはずだ。ただそれはUSNAの機密術式のはず達也のような一般市民、私のような十師族でも持ち合わせていない。文字通りUSNAでもほんのひと握りの人しか知らないはずだ。だが達也はそんな吉祥寺君の意見をまともに取り合わなかった。

 

「だからどうだと言うんだ?今すべきは早くここから出ることだろう?七草先輩、中条先輩今すべきことはわかっていますよね?さぁ行こうか」

 

「はい、お兄様」

 

「吉祥寺君私が言うのもなんだけどこういう有事の際は1つ1つのことに精査しないで今できることをやろう?七草先輩この場をよろしくお願いしますね?」

 

「え、ええ」

 

こうして私達はホールを出ておそらく戦闘が始まっている戦場へとくりでた。今頃配下の魔法師のみんなや芽愛さんと弥海砂さんも同じような状況だろう。そして私は祈った、どうかみんなが何事も無くこの事態を収束できるように、と。

 

 

遂に始まった大亜連合の日本への侵攻。次々に起きていく予期せぬ事態や出来事はこれからも起きていくだろう。果たして終結にはどんな結末が待っているのだろう?これはまだ誰も知らない。だが時は終結へと動き出していく。それは魔法がこれまでの兵器と一線を画すそんな結末はまだ誰も知らないし予期出来ぬことになることを。

 




如何でしたでしょうか?次回からは作者の苦手(?)とする戦闘描写がいっぱい出てくると思います(泣)

読者の皆さんにとって平成とはどのような時代だったのでしょうか?まだ平成でしか生きてないという人もいると思います。それでもこの平成という時代が皆さんにとって良い時代でありこれから始まる令和の時代も良い時になることを祈ってます。

そして少し喜ばしいムードの中これを書くのはちょっとあれなんですけど次回は会場入口でのシーン、そしてそこからの達也の秘密情報が明らかになるシーンとオリジナルシーンを入れたいと思います。(V.I.P.会議室のところからまさにそうなります)

今回もご読了ありがとうございました。感想、評価、お気に入り登録よろしくお願いします。誤字脱字もありましたらご報告よろしくお願いします。

令和になってもこの作品をよろしくお願いします。
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