姉は戦略級魔法師、その妹も戦略級魔法師!? 作:KIRAMERO
横浜の地図とにらめっこしながら書いてましたけど論文コンペの国際会議場のモデルってパシフィコ横浜でいいんですかね…
達也と彩海奈が部屋を出ていってから風間少佐は隊へと戻っていき控え室には藤林少尉を始めとした国防軍の兵士、七草真由美、十文字克人を筆頭に一高の主要メンバーが残っていた。とりあえずこの会場から出て桜木町にある地下シェルターへと移動していた。だが桜木町駅前のシェルター入口付近は既に入口が閉ざされるように地盤が崩されていた。その上には直立戦車が立ち塞がっていた。
「直立戦車…一体何処から…」
「このっ」
「花音、『地雷原』はまずいよ!」
「分かってるわよ。だから……」
ドガガガ キンキンキンキン
「さすがは真由美さんと深雪さんねそれで真由美さん達はこの後どうしますか?」
「こうなってしまっては…私は父にヘリを寄越すようにかけあってみます」
「私も父に会社のヘリを寄越すように言ってみます」
「わかりました。ではここに部下を置いておきますのであとは」
「いいえ、ご懸念には及びませんよ藤林さ……少尉」
「警部さん!(和兄貴!?)」
「市民の保護は警察の仕事です。藤林少尉殿はどうか国防のためにご尽力してください」
「わかりました。では警部さんこの場はお任せします」
「藤林少尉殿。車を1台お貸しいただけないだろうか?」
「何処に行かれるのですか?」
「魔法協会支部へ。十師族に名を連ねる者としてこの事態を無視する訳にはいきません」
「わかりました。音羽伍長、楯岡軍曹、十文字克人殿を魔法協会支部まで護衛なさい」
「「わかりました」」
「じゃあ私もこれで。千葉警部後のことはよろしくお願いしますね?」
「は、はい……それにしてもいい女だねえ」
「あ、和兄貴には無理無理」
「はぁ……それとエリカ俺はお前にある物を届けてやってきたんだぞ?」
「はあ?…ってそれは『大蛇丸』!?どうしてここに?」
「これを使えるのはお前だけだからだ。俺や親父、修次じゃ型をなぞらえることは出来ても使えるとは言えない。だからこれはお前の剣だ。それにこういう時は素直に受け取れ」
「ふっ、ふん…そういうことならしょうがないから使わせてもらうわ」
「全く…素直になれないのかねあいつは」
「えーっとそれじゃあ何処からまた来るか分からないから迎撃チームを組みましょう。基本的には1年生と2年生に別れてその警部さんには2年生の方に付いて欲しいのですが…」
「おう!わかったぜ七草のお嬢さん」
「それじゃあ摩利を除く他の3年生や少しでも自信がある人達はここに残ってこの場所を死守しましょう」
「「「「「「はい(おう)(わかりました)(ああ)」」」」」」
ーーー場面は変わりーー
「それで芽愛さんと弥海砂さんを除く他の人達は?」
「はい。未だ死傷者は出ておらず皆さん懸命に戦っているみたいです」
「そうですか…では私も行きましょう。『プライムエディション』は戦略級魔法以外にも使えるように設計してありますよね?」
「はい。愛彩様からは特化型と同じくらいのスピードで異なる系統の魔法でも動くということは実証済みとの報告です」
「わかりました。では行きましょうか弥海砂さん」
こうして私は愛彩が作った最高傑作の『ミスティック・クァインツ プライムエディション』を手に横浜の地へと走っていった。そしてしばらくするとある公園の前に通りかかるとそこには国防軍でも無ければ魔法科高校の生徒でもなく大亜連合の兵士でもない1人の少年がいた。
「僕、どうしたの?」
「えっぐ、えっぐ、えっとね逃げてる時に護衛の人とはぐれちゃってその…」
「わかったわ……じゃあお姉ちゃん達と一緒に行きましょう。大丈夫よ私は僕を見限ったりはしないから。護衛の皆さんが見つかるまで私かこのお姉さんともう1人のお姉さんが見てくれるから」
「うっ、うっ、うわぁーん。ありがとう」
「あらあらこの時はどうしたらいいんでしょう?」
「そっとこの子に寄り添っていけば大丈夫ですよ」
「そう…ですか…すみませんが芽愛さんに連絡していただけませんか?」
「はい…ですがその必要は無いみたいですよ」
「え?」
「お嬢様、大丈夫ですか?」
「ええ、それとこの子をお願い出来るかしら?」
「わかりました…とりあえず安全地帯まで送りますので一時的にこの戦闘領域を抜け出します」
「ええ、お願いします。それと誰か女性の方をこの子の傍に付けてやってください」
「わかりました。1人この子の護衛のために人員を呼び戻します」
「それじゃあ僕、お姉さん達はちょっとこの場所でやる事があるからまた会いましょうね」
「え?お姉さん何処か行っちゃうの?僕嫌だよそんなの」
「ごめんなさいね、お姉さん少しここでやらなければいけないことがあるから…この事態が終わったら…そうね一緒に何処かに行きましょうか…もちろん護衛の方々の許可を得てからですけど」
「絶対だよ!お姉さん。だから必ず帰ってきてね?」
「わかったわ……では芽愛さんよろしくお願いしますね」
「わかりました…では行きましょうか」
「うん!」
芽愛さんとここにいた少年は一緒にこの戦闘領域から出るために歩き出した。そして私と弥海砂さんは侵攻してきた大亜連合を追い返すために横浜の街中を駆け巡っていくのであった。
私と弥海砂さんは横浜の地で色々な場所で大亜連合の兵士、直立戦車、戦車を相手に次々になぎ倒していった。私が使用している魔法は戦略級魔法の「壊淵」ではなく「全壊」。さすがに地下にシェルターがあるのに地面を陥没させる魔法は使えない。これは千代田先輩と同じで地面を変動させる魔法なので地下にシェルターがあるとはいえ迂闊には使えないので使用していない。弥海砂さんの情報によると十文字先輩と三高の一条君、そしてあの場にいた一高生の精鋭のメンバー達がこの場に留まり義勇軍を編成して交戦しているらしい。私も負けじと次々に表れる大亜連合の侵攻部隊を倒していった。
私達が次々と倒していく中私達の上を何かが通り過ぎていった。私は思わず見上げるとそこには黒の戦闘服を来た人達が空を飛んでいた。
「あれは…誰」
「おそらく国防軍の秘密作戦部隊か独立魔装大隊の方達かと…それにしても飛行魔法を扱っているという時点でほぼほぼ独立魔装大隊でしょうね」
「それならいいわ。大亜連合の兵士なら全力で潰していたけれど」
「それは大丈夫かと…それと美海夏様。当主様からのご連絡なのですが局所的に戦略級魔法の使用を許可するという通達がまいりました。ですが使用条件はあまり人目に付かないところで行うこと、必ず私か芽愛がいるところで使うことだそうです」
「……その呼び方から分かっていましたが了解しました。では少し時間をくれませんか?魔法の構成を少し変えます」
「わかりました」
ーー数分後ーー
「ありがとうございました。では参りましょうか」
「はい。ではどうしましょう?」
「2年生チームの方へ向かいましょう。1年生の方は深雪にエリカがいるのでいても意味は無いので」
「わかりました」
ーー数分後ーー
私達は2年生を中心に構成されている場所に辿り着くとそこは既に交戦していた。そこには千葉家の人だろうか誰かが武装一体型CADを使い直立戦車を倒していた。そしてもう一体の直立戦車も倒すとそこには安堵感が多少生まれていた。だがその安堵感は次の瞬間には無くなっていた。その直立戦車の後ろには大亜連合の兵士が構えており、先輩達を狙っていた。私はそれに気づくと思わず戦略級魔法を選び発動した。そしてその能力は遺憾無く発揮された。もちろんそんな魔法が使われれば誰もが気付きその場にいた2年生の迎撃チームと渡辺先輩は私の方を見たが今の私の姿を見て誰もが私だと理解出来る者はいないだろう。なんせ今の私は普段黒髪ロングでおろしているのだが今は髪を縛っていて、ハーフアップのような髪型をしている。
「お嬢様。彼らはどうなさいますか?」
「そうですね…!?あれは…達也?」
そう今2年生の迎撃チームには五十里先輩が背後から銃弾に、桐原先輩が足に銃弾を受け引きちぎられている。そこに達也(?)みたいな背格好の先程見た黒い戦闘服を身にまとった人がそこにはいた。そして見たことの無い魔法で五十里先輩と桐原先輩を治していった。そして深雪に駆け寄り抱き締めた。この時点で既に達也であることは間違いないだろう。そしてその達也と思わしき人物がこちらに駆け寄ってきた。
「お前達は誰だ」
「私は如月 弥海砂と言います。こちらは如月 亜沙音と言います」
「何故ここに?」
「それはある情報筋から今日こちらで論文コンペがあるということとそれとこの横浜に大陸からお客様がやってくるという情報からここにいた迄です」
「そうでしたか…では引き続きお願いします」
「ええ、そちらこそお願いします。国防陸軍独立魔装大隊の皆さん」
「っ、それは一体何処で?」
「あら、当たってましたか。そちらの見たことの無い戦闘服そして飛行魔法、さらには見たことの無い魔法。国防陸軍にはクセの強い魔法師部隊があるとは言われてきましたがまさか実在したとは」
「このことは出来れば内密にお願いします」
「わかりました。お嬢様もよろしいでしょうか?」
コクリ
「それではくれぐれもお願いします」
「はい」
こうして達也は再び上空へと飛んで行った。
「それでお嬢様どうなさいますか?」
「そうね……一高の方は大丈夫そうだから魔法協会支部へ向かいますかそれにしてもさっきのあの魔法……一体何なの……」
「私も気になります。今まで色々なところへ行きましたが先程のような魔法は見たことありません……」
「ここで話し合っていても埒が明かなそうですので行きますか」
「はい」
こうして私達は一高の2年生を主体とした迎撃チームの戦闘領域から離脱し再び魔法協会支部へと向かった。その途中大亜連合の兵士とは幾度となく遭遇したが全て返り討ちにして突き進んでいった。途中に芽愛さんから先程の男の子を無事に送り届け再びこちらへ向かうという連絡を受け私は一安心した。そして既にこちらの方に戻ってきているということも併せて報告してきた。
私達が魔法協会支部に着くとそこでは激しい戦闘が続いていた。おそらく魔法協会の職員の方達が応戦してはいるものの押され気味であったが私達が到着してすぐに戦略級魔法で対応した。だがしかしパワーを全開にしていなかったからか1人まだこの状況でその場になんとか生き延びている人物がいた。私はその人物を見て驚いた。そこにいたのは大亜連合軍の特殊作戦部隊の1人で近接戦闘において世界の十指の1人と言われている『人食い虎』呂剛虎だった。私は彼が捕まったという情報を得ていたからこそそこにいるのに驚いた。そして彼はこちらを視界で捉えると真っ直ぐに私達の方へと向かってきた。だがここで新たな影が私達と呂剛虎の前に立ち塞がった。
「やあぁぁぁぁ」
ガキン ズザザザザ
「あんた達は下がってなさい。こいつは私達の獲物よ」
「わかりました。後はよろしくお願いします」
私達は突如やってきたエリカ、レオ君、渡辺先輩、七草先輩にこの場におけることを任せて再び横浜の地を駆け巡った。そこでは化成体を用いた古式魔法による襲撃や直立戦車、戦車隊など色々な形態で横浜へ侵攻していた。そして私と弥海砂さん、先程合流した芽愛さんは論文コンペ会場となっていた横浜国際会議場の対岸にある場所へと来ていた。
この横浜への侵攻も終焉を迎えようとしていた。それは論文コンペに参加していた高校生にとっては衝撃的な出来事だった。そしてこの大亜連合の横浜侵攻を機に魔法師及び戦争の形が段々と変わっていきあのようなことになるとはまだ誰もが知らないそんな出来事だ
如何でしたでしょうか?戦略級魔法使ったにも関わらずあまり被害がないというのもちょっとあれかなと思ったんですけどさすがに全力全開すると多分横浜が壊滅するくらいになりそうだなって思ったんであまり範囲を広げずに局所的な戦略級魔法として今回は扱いました。
次回で横浜騒乱編もほぼ終わりです。達也が無双する時がやって来ました。
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