姉は戦略級魔法師、その妹も戦略級魔法師!? 作:KIRAMERO
次の原作である襲撃編(下)が6月8日に発売されるみたいですね!個人的にあらすじ(?)に書いてあったあの魔法がどういうものなのかすごい気になってます←
私達は論文コンペ会場である横浜国際会議場から離れての21世紀前半では山下公園と呼ばれていた場所へとやってきた。
「ふぅ…これで一段落ですかね?」
「そうですね…後は国防軍が後処理をしてくれると思いますので私達が出来ることはこれで終わりかと」
「ではかえ…!?」
「どうかしましたか?」
「ベイヒルズタワーの屋上であれは先程の方がどうやら何かするみたいですね…周りに藤林少尉、風間少佐、先程の方、それと誰かはわかりませんが国防軍の方がいるようです」
「それではここにとどまりますか?」
「もちろん…それと彼らはもうこれ以上はすることが無いのでお帰りになって結構ですとお伝えしてくださいませんか?」
「わかりました。では弥海砂彩海奈様をよろしくお願いしますね?」
「もちろん。じゃないと澪様になんと言われるか…」
「え?お姉ちゃんが何と関係あるの?」
「彩海奈様もじきにわかると思うのですが……」
「まぁいいや。それにしてもベイヒルズタワーの屋上で一体何をするつもりなのかしら……」
「私には見えていませんが、彩海奈様が言っていたことから推測するに偽装揚陸艦を撃墜するのではないでしょうか?」
「確かに……でもそれだったら私みたいなものが無いと見えない気がするのですが……」
「そこは国防軍ですから衛星照準でも使っているのではないでしょうか?」
「そうですか……あれは…CAD?あの大きさ…まさか達也は戦略級魔法師!?」
そして、その次の瞬間目の前に広がっている水平線に1つの爆発が起こった。私達は何が起こったのかが分からなかった。それが分かったのは十数分後で確かに海洋上に存在していた大亜連合の偽装揚陸艦は姿を消していた。私はその光景に驚きを隠せなかった。私は非公式ではあるが戦略級魔法師、姉さんは国家公認の戦略級魔法師で「十三使徒」の1人である。私達の魔法はその魔法の性質上使われる場面は限られる。だが先程の魔法は私が見る限り超長距離精密射撃を可能とした魔法で国防軍が衛星照準システムを活用して行う魔法でもあり、そして先程の爆発が海上のみでないと仮定するならばその破壊力や貴重さは私や姉の戦略級魔法、他の戦略級魔法師の戦略級魔法(例えばUSNA軍スターズ所属のアンジー・シリウスの「ヘヴィ・メタル・バースト」、ブラジル軍のミゲル・ディアスの「シンクロライナー・フュージョン」など)など比べ物にならないくらい高い。もし仮に達也が先程の魔法を行使できるとして国家公認戦略級魔法師になるものならそれこそこれからの日本の将来は明るいものになるだろう。あの魔法がどのような仕組みや発動規模かは分からないが戦略級魔法にならなければおかしいレベルの魔法だ。他にもまだどんな効果ががあるかは分からないけれどとにかく味方にとってはこれ以上にない魔法であり、敵にとっては最悪の魔法だ。
時は流れ10月31日の夜私達は侵攻を受けた横浜から一高がある八王子近辺にある自宅へと帰ってきた。今日のことはどの番組でもニュースサイトでも大々的に取り上げられていた。魔法師を批判する番組、魔法師を擁護する番組等様々であった。今日は家には芽愛さんと弥海砂さんがいてくれるそれだけでも私は心が楽になった。私にとって、そして(非公式ではあるが)戦略級魔法師として初めて実戦というのを経験した。それはそうそう経験できるものではない。私にも最初は何処か心の奥底で何か思うところがあったのだがそれも今では何処かにいってしまった。するとそこに電話が鳴り響いた。
「もしもし」
『あぁ、彩海奈か。とりあえず無事で良かった。お前の顔が無事に見れてよかったよ』
「今回はお力添えありがとうございます」
『何、気にするな。彩海奈が戦略級魔法を使うことは絶対に秘密だからな。例え一部の人に今回のことが露見したとしてもあの威力では戦略級魔法師だとは疑われんだろう。いったとしても戦術級レベルかな』
「弥海砂さんですか…」
『さすがにわかるか……彼女の情報力は申し分ないからな』
「あまり酷使させない方がよろしいですよ?弥海砂さんがそれだけ諜報の能力に優れているとはいえ人ですから……だから」
『わかっているよ。彼女達は澪が信頼している人だからな、さらにはお前も洋文も信頼している、これらの理由があるのに彼女達を酷使させる訳にはいかない』
「それがわかっているならいいです。私からは何も言うことはありません」
『そうか…明日からはどうするんだ?』
「この様子だとおそらく学校はしばらくは臨時休校になりそうなので家で愛彩と一緒に色々しようかと……」
『そうか…』
「まだ何かあるんですか?」
『澪が今回の件で出征することになった……』
「何故それを初めに言ってくれないのですか……」
『すまない。本当は止めさせたかったんだが…』
「過ぎてしまったことはもういいですが……次は私が行きますよ?」
『本当にすまない。だがお前には行かせはしない。今回の件で国防軍にも優秀な魔法師がいることが分かったからな』
「そう……ですね……では私はこの辺で…おやすみなさい」
『あぁ、おやすみ。今日はお疲れ様』
私は電話を切った。相手は五輪家現当主であり私の父。未だにこの五輪家当主とそのご令嬢として話すのは緊張する。そんなことはどうでもいい。今重要なのは姉さんが出征をするということだ。
「(私が……私が国家公認戦略級魔法師だったら…姉さんにはこんなことをさせずに済んだのに…私が代わりとなっていたのに……)」
私はこんな風に思っていた。例えこの通りになっていたとしても姉さんは絶対にこのことには賛成してくれないだろう。おそらく姉さんが思い描いている世界は自分は国家公認戦略級魔法師でいいから私と一緒に暮らしたい。そして願わくばこの世界に50人はいると言われている非公式の戦略級魔法師でその中にいるであろう誰かが戦略級魔法師として名乗りを上げてくれということを、そうすれば今回のような時には姉さんではなくその人が行くことになるのだから。これは私が勝手に姉さんが思っていることを自分なりに解釈したことだから違うかもしれないけどおおよそその通りであると確信している。
「彩海奈様……」
「……なんでしょうか?芽愛さん」
「辛い時は無理もしなくていいですよ。私も弥海砂も最初は吐きそうなくらいでしたから……」
「芽愛さん……が…ですか?」
「はい。彩海奈様は今日が初めてとはいえ上出来とも言えることでしょう。澪様のことは私も弥海砂も国防軍に憤ってはいますがそれは澪様の役目でもあります。私達が出来ることは澪様の無事を祈って帰ってきた時に笑顔で迎えることではないでしょうか?」
「それも…そうですね…では姉さんが帰ってくる日は私達で一緒に迎えてあげましょうか」
「はい!ではご夕食にしましょう。今日は私も弥海砂も一緒にいますから」
そして翌朝私は起きてから部屋を出てリビングに行くと昨日はいつものところに帰らなかったのか芽愛さんと弥海砂さんが朝食の準備をしていた。そして同時に点けられていたテレビから私にとっては衝撃的なことが語られていた。
『おそらく昨夜の未明でしょうか、大亜連合の南東部…以前は朝鮮があった鎮海軍港に突如として謎のクレーターが出来ました。誰が放ったかは詳しいことはわかりませんが世界の軍事関係者がこのことに注目していると思われます』
私は驚きのあまり何も言葉が出なかった。まさかあの大亜連合の横浜侵攻後にあんなことが起きるなんて思わなかったからだ。それに私が知っている魔法ではあのようなことが出来る魔法はないはずだ。それに姉さんの戦略級魔法でもあんなことは出来ない。そして私は気付いた。
「(まさか、あの時あそこにいた人が放ったというの?偽装揚陸艦が何処かに消えたように…)」
「……彩海奈様、おはようございます」
「おはようございます、芽愛さん、弥海砂さん」
「はい。おはようございます」
「先程ホームサーバーのメーラーに学校側から今日から最大4日間休校にするという通達が来ました」
「そうでしたか……では今日からは芽愛さんも弥海砂さんも休んでください。私は地下にいますので」
「わかりました…ですが彩海奈様もちゃんと休んでくださいね?私達よりも負担は大きいはずですしひいては澪様も御心配なされてると思いますので」
「わかりました…ほどほどにしておきます」
こうして私は地下にある研究室へと向かった。そしてそこでは愛彩と電話越しではあるが無事だということと「ミスティック・クァインツ プライムエディション」の使用感等の話をしていた。そしてその後は色々他愛の無い話や例の魔法の話、鎮海軍港付近にできたクレーターの話をしていった。
こうして世界中にとって歴史的な日は過ぎていった。この日のことは後に「灼熱のハロウィン」と言われ、機械兵器とABC兵器に対する魔法の優越を決定づけた事件になった。それは世界の軍事バランスが崩れかけていく1つの要因にもなっていった。
如何でしたでしょうか?次回は原作及びアニメ最終回の最後にあった深雪と達也の四葉本家訪問をやってその次の話で独立魔装大隊のお話を書きたいと思っています。
そして次の編では冬休み編を完全オリジナルみたいな感じでやっていきます。原作では初詣に行っているシーンがありますが彩海奈は本家に帰っているのでカットシーンになってしまいます。
あくまで予定であってこれから変更するかもしれないので今後も読んでいただければと思います。
今回もご読了ありがとうございました。感想、評価、お気に入り登録よろしくお願いします。誤字脱字もありましたらご報告お願いします。