姉は戦略級魔法師、その妹も戦略級魔法師!?   作:KIRAMERO

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はい。来訪者編第2話になります。

来訪者編原作読んでてあぁ、本当にリーナはポンコツなんだなって思ってしまいました。リーナ結構キャラ的には好きなんですがね……


留学生と不穏な空気

2096年1月5日、USNA軍スターズ総隊長アンジー・シリウスもといアンジェリーナ・クドウ・シールズは今回の日本での任務である「日本の非公式戦略級魔法師の術者の捕縛・術者の無効化」のため容疑者の内の2人である司波達也、司波深雪の動向を伺っていた。それにしても視線を物凄く感じていた。それはそうである、今リーナの恰好は日本では半世紀前のファッションであってさらに外国人というのがさらに視線を浴びるポイントになっていた。ちなみにリーナはこの恰好になるのに並大抵の努力をしていたと付け加えておく。

 

彼女が現在いるのは東京にある日枝神社というところにいた。どうやらスターズ及びUSNA軍は今日司波達也、司波深雪両名がここを友人と共に訪れることを掴んでおり、リーナはこの報告を受けて日枝神社へと赴いていた。しばらくしてどうやら彼らが来たみたいでリーナは彼らのことを見ていたがどうやらあちらも気付いたみたいで今ここで変に意識するのも得策では無いため退散して日本に居る時のマンションへと帰っていった。

 

マンションへ着くと中には同じスターズの中で惑星級の称号を与えられているシルヴィア・マーキュリー・ファースト准尉がいた。彼女は今回の任務の後方支援のために若干29歳という年齢でシリウスの補佐役に抜擢されたのだ。彼女は元々軍人志望では無く大学でもジャーナリズムを専攻していたのだがその能力を高く買われて今回の抜擢に繋がった。

 

「お疲れ様です、リー……ナ……」

 

「来ていたんですね!シルヴィ」

 

「一体…何でそのような恰好をしているのですか…」

 

「あぁ、これは過去一世紀の日本のファッションを見てそれで決めました。どうですか?シルヴィ」

 

「総隊長…いえリーナそのファッションは今の日本ではアウトオブナッシング…流行遅れです!」

 

「そうなのですね!どうやら私が視線を浴びていたのは外国人ということじゃなくてこのファッションだったのですね!」

 

こうしてリーナに対するシルヴィによるファッション講義がこの後の行動の予定を全てキャンセルされ数時間に渡って行われた。内容についてはUSNAが誇る最強の魔法師スターズ総隊長当代シリウスの名の元に割愛させてもらう。

 

そして1月7日、彼女は魔法大学附属第一高校に留学生としてやってきた。彼女の実力はそれまで深雪と彩海奈によって築かれていた「双璧」を打ち崩し、深雪、彩海奈、リーナの「三つ巴」になった。これには学年…いや学校全体で大きな話題となっていた。留学生であるリーナが来てから1週間が経ち、今はA組が実習室で行っているのだがその3人のうちの2人が直径三十センチの金属球が載っているポールを挟んで向かい合っていた。

 

「ミユキ、行くわよ」

 

「いつでもどうぞ、カウントは任せるわ」

 

この2人の他のA組の面々は自分達のことを止めてまでこの戦いを見ていた。いやA組だけではない、既に自由登校になっている3年生もこのA組の実習の様子を見学していた。その中には前生徒会長である七草 真由美、前風紀委員長である渡辺 摩利も混ざっていた。

 

「司波に匹敵する魔法力……本当だと思うか?」

 

「彼女はある意味USNAを代表してやってきているから、ありえないことは無いけど信じ難いわ。同じ世代で深雪さんに匹敵しうるなんてね」

 

「同感だな……全く司波といい達也くんといいええっと「アンジェリーナ・クドウ・シールズ」そう、その名前だ。今の1年は私達の世代よりも凄いんじゃないか?」

 

「そうね……でもそれを確かめられるからいいじゃない」

 

実習の内容は魔法実習の中ではゲーム性が高く且つシンプルなので単純な魔法力が求められる。この実習は先月から始まったのだが深雪が誰も寄せ付けなかったため、教官は実習の意味が無いと嘆いていたところだったのでまさに棚からぼたもちみたいだと周りの教官に言っていたのは教官達だけの秘密だ。その話を聞きつけた新旧生徒会役員(プラス風紀委員長)(発端は前生徒会長)が交互にやっても誰一人として適わなかったため生徒会の面目が丸潰れになっていた。

 

「スリー、ツー、ワン……ゴー」

 

リーナが「ゴー」と言った瞬間に金属球の周りに眩い想子の光が重なり合い爆ぜた。その光は一瞬のうちに消え金属球はリーナの方へと転がっていった。

 

「あーっ、また負けた!」

 

「ふふっ、これで2つ勝ち越しよ、リーナ」

 

上級生が誰一人として適わなかった深雪に対して2つ負け越しているとはいえ深雪とリーナの実力は拮抗していた。

 

「……まったくの互角ね…」

 

「ああ、術式の発動はむしろ留学生の方が早かったんじゃないか?」

 

「ええ、でも干渉力は深雪さんが上回って、制御を奪い取ったのね。スピードじゃなくてパワー……深雪さんの作戦勝ちね」

 

「五輪とやったらどっちが勝つんだろうな……」

 

「彩海奈ちゃんね……分からないわ。彼女も彼女でまだ底を見せていないから分からないけれど、今まで見てきた部分だけで判断するとすれば彩海奈ちゃんのスピードとパワーはどちらとも深雪さんよりは格段に上を行くからね……」

 

「つまり……やってみないと分からないってことか。クラスさえ同じだったら見れたかもしれなかったな」

 

真由美、摩利の両者から見ても2人の魔法力は、少なくとも基礎単一系の単純な魔法力は互角だったと同時にこの場にはいないが五輪 彩海奈だったらどういう戦法を見せるのか気になって仕方がなかった。その後は共にイーブンの戦いを見せて今日のところは深雪が2つの勝ち越しをもって実習は終わった。

 

深雪、リーナ、ほのかは実習が終わるとお昼ご飯を食べるために食堂へと向かった。そこには既に昼食を食べていた達也、レオ、幹比古、エリカ、美月がそこにはいた。5人共昨日の時点でお互い顔合わせを済ませていたため、直ぐに空いている席に座った。その後は今日のA組の実習の様子等が話して、1つの話が区切りを迎えると達也が

 

「そんなに大したことではないんだが……リーナはミドルネームにクドウが入ってるということは九島閣下のご血縁なのか?」

 

「え?えぇ、九島将軍の弟が私の母方の祖父なの。今回の留学の話も私がその事に関係みたいね」

 

「なるほどな……それと俺の覚え間違えじゃなければアンジェリーナの愛称は「アンジー」だったはずだが」

 

「っ……私のハイスクールのクラスメイトにアンジェラっていう子がいてその子が「アンジー」って呼ばれてるから私は「リーナ」なったの」

 

この返答に達也は納得のいく素振りを見せた。この瞬間何故深雪と同レベルの魔法師が留学を許可されたのかとリーナの正体が同時に分かった。

 

「ところでワタシからも1ついいかしら?」

 

「ええ、構わないけれど何かしら?」

 

「アミナ・イツワ…彼女ってどんな人なのかしら?」

 

「彩海奈?何故気になるのかしら?」

 

「A組の皆が言ってたのよ。深雪も凄いけど五輪さんの精密制御とか深雪にはない強さがあるって」

 

「そうね……彩海奈は規格外といえば規格外ね。彩海奈が使ってるCADだって私達が誰一人として見たことない代物だもの。リーナが言ってたように精密制御も素晴らしいものね」

 

「へぇー、やっぱり十師族というのは凄いのね」

 

「そうね……なんならここに呼んでみる?」

 

「え?でも彼女に迷惑じゃない?」

 

「大丈夫よ。彩海奈はいつも中庭で4人で仲良く食べてるはずだから」

 

「へぇ…そうなのね」

 

「…………あ、彩海奈、今から食堂に来られるかしら?…………そう、わかったわ。彼女には私から伝えておくわ。いえ、ごめんなさいね、忙しい時に……という事だから彩海奈は今は来れないから明日ね」

 

「いえ、とんでもないわ。分かったわ、明日ね」

 

「明日ということは今日は生徒会にも顔を出さないということか?」

 

「はい、お兄様。何でも急用が出来たということで今日は早退したそうです」

 

「彩海奈が早退か…何事も無ければいいのだがな」

 

「どうしてだい?」

 

「早退なんてこのご時世滅多にないことだ。それを彩海奈がするということは五輪家の中で何かがあったのかもしれないからな」

 

「それがどう私達に影響するの?」

 

「十師族のご令嬢、しかも跡継ぎかもしれない子どもが通ってる一高で何か起これば大問題だ。もちろん対外的には何も言わないだろうが、安全保障上何かは俺達にその影響が出るかもしれないという事だ。それでも十師族のことだからそれぐらいだったら簡単に片付けてしまうかもしれないがな」

 

達也はこのことは有り得ない話であるとは思って話しているのだが深雪やエリカ、ほのか、美月、レオ、幹比古は達也が言っているのならば有り得ない話ではないと思っていた。ただ深雪だけは達也にしか気が付かなかったのだが少しだけ震えていた。

 

時は流れその日の夜各地ではいろんなことが起きていた。

 

リーナが留学期間中滞在しているマンションにはリーナ達とともに日本のマクシミリアン・デバイスに潜入中のミカエラ・ホンゴウ愛称「ミア」が訪ねていた。そこでは今日のお昼に達也がアンジェリーナの愛称が「アンジー」なのに何故「リーナ」なのかを聞かれ、正体がUSNAが誇る国家公認戦略級魔法師「アンジー・シリウス」ということがバレたのではないかということや容疑者の特定があまり進んでいないことに項垂れているリーナをミアとシルヴィがなぐさめていた。

 

時を同じくして司波家では2096年に入ってから初めて深雪の能力測定を行っていた。検査をし終えると深雪が達也にこう言った。

 

「お兄様、今日のお昼リーナにあぁ言ったのはやはり……」

 

「まったく…深雪には適わないな。俺はリーナがUSNA軍スターズ所属のアンジー・シリウスだと思っている。深雪、お前と実力が拮抗している人は俺が知る限りほぼいない」

 

「リーナが国家公認戦略級魔法師…」

 

「だからといって俺達がその容疑者であることは変わりない。だからリーナとは普段通りに接しよう。そうすることでお前はきっともっと成長出来るはずだからな」

 

「お兄様……」

 

「俺がもう1つ気になってるのは叔母上が言っていたことだ」

 

「叔母様が…ですか?」

 

「あぁ、俺達がUSNAからマークされているのは叔母上なら容易に知ったはずだ。だが叔母上は容疑者は俺達だけとは言わなかった。他にもマークされてると考えておかしくない」

 

「そんな……誰が」

 

「俺が考えうる人は3人いる。1人は彩海奈、2人目は如月 弥海砂、3人目は如月 亜沙音だ」

 

「如月 亜沙音?如月さんにはもう1人ご姉妹がおられたのでしょうか?」

 

「それは分からない。公的な機関に確認したわけでもないからな。ただその如月 亜沙音という人物は架空の人物で誰かの身元を隠すために咄嗟に考えたものだと思っている」

 

「身元を隠さなければならない程の人物……」

 

「あぁ、ただこのことはあまり気にしないでくれ。俺一人のただの考察だからな」

 

こうして司波家のこの1日は過ぎていった。

 

そして場所が変わり彩海奈の自宅なのだが現在夜の20時を少し回ったところなのだが自宅の電気は点いてなく誰もいないようなそんな気配がしていた。

 

 




如何でしたでしょうか?来訪者編本当に長い……まだこれでやっと上のプロローグみたいなところですからね……


他作品にはなるのですがGGOの挿入歌を歌ってる神崎エルザ starring ReoNaの1周年を記念したprologueほんとに良すぎて最近結構リピートしてます←どうでもいい

次回と次次回は日曜のこの時間に更新できるか怪しいということは報告させていただきます。

今回もご読了ありがとうございました。感想、評価、お気に入り登録よろしくお願いします
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