姉は戦略級魔法師、その妹も戦略級魔法師!? 作:KIRAMERO
もうそろそろ通算UA40000になりそうなのがココ最近の驚きです。この作品を読んでくださりありがとうございます
達也と深雪がアンジェリーナ・クドウ・シールズの正体がUSNAの国家公認戦略級魔法師「アンジー・シリウス」と疑っていることと自分達も含まれている先日の謎の戦略級魔法の術者と思わしき人達に話していた頃、達也がその思わしき人の1人と思っている彩海奈は現在東京の新宿にあるとある公園に来ていた。今彩海奈の傍には姿は見えないものの芽愛、弥海砂両人が絶えずいる。
「(それにしても、この変死事件話を聞いた時から嫌な感じはしたけどこれはこれで不気味ね……)」
今彩海奈の目の前には公園のベンチに寝かされている20代か30代くらいの女性と黒いコートに白い仮面を付けた怪しげな人が立っていた。怪しげな人は何処かに連絡を入れるとこの場を立ち去った。彩海奈は立ち去るのを確認すると隠れてみていた場所から姿を表し、女性の元へと向かった。その瞬間こちらも影に隠れていたのだろう数人の人が私と寝かされている女性を取り囲むように立った。
「何の用でしょうか?」
「そこに寝かされている人に用がある。無論、今すぐに引いてくれれば何もしないと約束しよう」
「貴方方とここにいる女性の関係は?」
「我が主の家の魔法師とだけ言っておこう。それ以上は話せない」
「分かりました。では、貴方の主に伝えといてください。この事件を追っているのは貴家だけではないということを」
「っ……分かった。伝えておこう」
そう言い残すと彼とその周りにいた人達は寝かされている女性を抱えて闇に消えていった。彼らが立ち去ってから芽愛さんと弥海砂さんが出てきた。
「彩海奈様、お怪我等は?」
「大丈夫です。それより先程の人たち何処の家なのかは分かってはいましたがあれほどとは……」
「はい。幾らあれでもあの家には適わないと思いますが……」
「お昼からマークしてたとはいえ、こうも簡単に連れ去られるともやもやしますね」
「そうですね……それではもう帰りましょう。彩海奈様は明日も学校がありますしね」
「そういえば、例の留学生とは何かありましたか?」
「いえ、特には……私とはクラスが違いますから…でも深雪とは同じクラスなので何か知ってるとは思いますが……」
「そうでしたか…では私から1つだけ先日のあの「灼熱のハロウィン」に関することでどうやらスターズが潜入しているみたいです。用件はおそらく例の戦略級魔法の術者に関してなのですがその術者の1人に私と彩海奈様が含まれているみたいです」
「そうでしたか…分かりましたって一体何処から…」
「八雲師匠からです…あの人もあの人で一体何処から私が彩海奈様のそばにいるということを知ったのか…」
「あの方ですか……」
「彩海奈様、今度八雲師匠のことで何かありましたら私にお申し付けください。今度こそ1発入れて来ますので」
「わ、分かりました」
こうして私と芽愛さんと弥海砂さんは私の自宅へと引き返していった。
翌日、私は前日のうちに届いていた深雪からのメッセージ通りに昼休みエイミィ、スバル、十三束君と一緒に何時もの中庭ではなく食堂へと向かっていた。
「ほら、言ったじゃん。彩海奈に付いてれば自ずと例の留学生と話せる機会が出来るって」
「はは、そうだね。これに関してはエイミィの言った通りだ」
「それにしても、相変わらず食堂は混んでるわね」
「そうだね……何時にも増して多い気がするよ。みんな留学生の子を見に来てるのかもね」
「それで、その肝心の深雪は何処かしら」
「彩海奈、こっちよ」
私達は深雪から聞こえた方へと行くとそこには達也、吉田君、レオ君、エリカ、美月、ほのかと金髪の少女が座っていた。おそらくというより確実に彼女がアンジェリーナ・クドウ・シールズだろう。
「久しぶりね、みんな。達也と深雪はそこまでではないけれど」
「そうね、早速だけどこちらが」
「アンジェリーナ・クドウ・シールズと言います。えっと、貴女がアミナ…イツワ アミナさんかしら」
「ええ、如何にも私が五輪 彩海奈です。こちらが私の隣から明智 英美、里美 スバル、十三束 鋼君よ」
「よろしくねー」
「よろしく」
「よろしくお願いします」
「えぇ、よろしく。4人とも仲良いのね!タツヤやミユキ達のように」
「まぁ…そうね。スバルとはクラスは違うけど、私とエイミィ、十三束君とはクラスが同じだし4人でお昼を食べてるから達也達とは別の意味で仲がいいわね」
「えっと、私達何て呼んだらいいかな?」
「気軽に「リーナ」って呼んで。私はアミナ、エイミィ、スバル、ハガネって呼ぶから」
「(「リーナ」?確か、アンジェリーナの愛称は「アンジー」のはず……)アンジェリーナの愛称は「リーナ」じゃなくて「アンジー」だったと覚えてるのだけれど」
「っ……ワタシが通ってるハイスクールにアンジェラっていう子がいてその子が「アンジー」って呼ばれてるから私は「リーナ」って呼ばれるようになったの」
「そうなんだ……じゃあ私達お昼取ってくるわね、みんなもう取ってきてるみたいだから」
「ええ、それじゃあ」
私とエイミィ、スバル、十三束君は昼食を取りに列に並んだ。普段は皆中庭で食べているためお弁当を持ってきているのだが深雪に言われたために今日は持ってこなかったのだ。私達は一学期の最初の方は利用していた懐かしの列に並んで食事を取って、深雪達がいる席へと行く。
「お待たせしたかしら?」
「いいえ、大丈夫よ」
「じゃあ」
「「「「「「「いただきます!」」」」」」」
私達はお昼を食べながら色々な話をしていた。例えば九校戦やこの前のクリスマスのこと等それとリーナのUSNAでのこと等色々なことを話していた。やがて時間にもなり、私達はそれぞれのクラスに別れていった。一科生と二科生は別の校舎にあるためE組の皆とはこので別れた。この時深雪は少し不機嫌そうに見えたがすぐに普通の表情になり、それぞれのクラスへと戻っていった。
「そういえば、昨日彩海奈は私が連絡した時何処にいたのかしら?」
「昨日?あぁ、少し家の用事ね。大したことは無かったから良かったけどね」
「そう、なら良かったわ」
「家の用事?イツワって確かエヒメにあるんじゃなかったっけ?」
「そうだけど、そこは十師族の秘密ってところね」
「そうね…リーナもミドルネームにクドウが入ってるんだから少しは分かるはずよ。それぞれ隠したいことはあるっていうことをね」
「そうね……」
そんなこともありながらも時は流れていった。あれから何日間か過ぎて、1月16日の夜今日も私と芽愛さんと弥海砂さんそして在京の五輪家の魔法師の皆がこの東京の各地を調べていた。私は配下の魔法師の複数の人と共に池袋周辺を回っていた。特に何も無いように見えていたがやはり何かを感じることはあった。私達が歩いていると渋谷周辺を警戒していた弥海砂さんから連絡が入った。私は配下の魔法師の複数の人と共に渋谷のある公園へと向かった。そこには既に弥海砂さんがそこにはいた。目の前にいたのは昨日あの女性の前に立っていた白い仮面の異様な出で立ちをしている人となんとレオ君がそこにはいた。私はそれを見ると木陰に身を潜めその戦いを見守っていた。徐々にレオ君の武が悪くなってきた。私は動こうとしたけど動けなかった。まるで身体が「動くな、動いたら危険だ」と訴えていた。その間にもレオ君と異様な出で立ちの人の戦闘は続いていく。そしてついにレオ君が倒れた。私と弥海砂さんそして五輪家の魔法師と共に傍まで駆け寄った。するとすぐにその異様な出で立ちの人は闇へと消えていった。私はレオ君の方に駆け寄ると既に意識が無かったため私達はレオ君を最寄りの病院へと連れていった。事前に魔法師の治療に対して融和的な病院を見繕っていたためすぐにその病院へと送っていった。私は検診結果を聞いてからその病院を去り、一応念の為エリカにメッセージ送っておいた。時刻は既に日付けを過ぎていたためこのメッセージはおそらくエリカが起きてから見ることになると思うので私は芽愛さんと弥海砂さんそして五輪家の魔法師に今日は解散ということを伝え、私は自宅へと帰っていった。
そして翌日私は起きてダイニングルームに行くとそこには芽愛さんがいた。
「彩海奈様、千葉エリカ様よりメッセージの返信が来ております」
「エリカから?」
『教えてくれてありがとう。後で詳しく聞かせてもらえるかしら?』
「エリカらしいわね。今日はこの後病院に行きます。学校はその時次第ということで」
「分かりました。私達は引き続きあの異様な出で立ちの人を追います」
私はこういうとレオ君がいる病院へと向かっていった。私が病院の中に入っていくとエリカがいて声をかけた。
「おはよう、エリカ。貴女朝早いのね」
「おはよう、彩海奈。まぁ慣れでね。早速だけど昨日のこと聞かせてもらうわよ」
「ええ、でもここでは色々聞かれたら不味いこともあるから何処かに無いかしら」
「あぁ、それなら警備室の一室を借りるわ。そこなら私の兄貴と部下の人もいるけど遮音フィールド貼れば聞こえないし、他の人に聞かれるよりはマシでしょ?」
「出来れば、警察関係者にもあまり教えてあげたくはないんだけど仕方ないわ、案内してくれるかしら?」
「ほい、きた。それじゃぁこっちよ」
私はエリカの案内でこの病院の警備室へと案内された。正直警察がこの病院へ被害者であるレオ君が搬送されているのを掴んでいるあたり情報網を侮れないなと思いながらエリカの後ろを歩いていた。警備室に入ると色んな人が一斉にこちらに目を向けたがそれを気にせずに入っていき、エリカのお兄さんに一言挨拶をしてから準備室の中へと入っていった。遮音フィールドを貼ってから私は昨晩の顛末を話した。
私は話を終えるとエリカのお兄さんに挨拶をしてからレオ君の病室へ訪ねていいかと聞くと今ちょうど七草先輩と十文字先輩がレオ君の病室へ訪ねているらしいのでどうするか問われたが私は七草先輩と十文字先輩が出てくるのを待って訪ねることにした。待っている時にエリカのお兄さんから今この東京で何が起こってるのか問われたけど分からないと答えた。関東地方の守護・監視は七草家と十文字家の担当であるためわざわざ五輪の私が知るわけもないのだが本当は知っている。そして、七草先輩と十文字先輩が病室を出るのを確認すると私はエリカのお兄さんと部下の人、エリカに挨拶した後レオ君の病室へと向かった。
「お邪魔していいでしょうか?」
『はい、今行きますので』
「失礼ですが、貴女は」
「西城君と同じ高校の同学年の五輪 彩海奈と言います」
「あぁ、五輪さんか。姉さん通して大丈夫だ」
「それではどうぞ。私は少し席を外すので」
「すみません、ありがとうございます……体調はどうかしら?」
「あぁ、良いって言ったら嘘になるがそこまで悪いとも言えないな」
「そう、ごめんなさいね。昨日あの時助けられなくて」
「どういうことだ?」
「昨日渋谷の公園にいたでしょう?その時に私の家の魔法師の人も近くにいたのよ。私も池袋周辺で警戒していたの。それで私達はせめて病院へだけは連れていくことにしてここに連れてきたの」
「そうか…そいつは悪かったな。でもこうして今五輪さんと話せるだけ有難いと思ってるから感謝してるぜ」
「それで、どうして昨日渋谷にいたのかしら?」
「あぁ、夜寝れない時は何時も散歩してるんだが、数日前エリカのお兄さんに会って今回のことを教えてくれたんだ」
「なるほど、分かったわありがとう。さっき七草先輩と十文字先輩が来てたけど何か言ってたかしら?」
「エリカのお兄さんが言ってたことと同じだったな」
「なるほど、わざわざ時間取らせてごめんなさいってお姉さんに伝えといてくれるかしら、そして貴方もゆっくりしてなさい」
「ああ、五輪さんも気を付けろよ」
「ありがとう、それじゃあまたね」
私はレオ君の病室を出ると再びエリカがいる警備室へと戻っていった。そこには芽愛さんと弥海砂さんがそこにはいて、何でも2人とも容態が気になったみたいであり私が大丈夫ということを伝えると2人は安堵な表情を浮かべると病院を後にした。私も後にしようとした時にエリカから達也達が放課後にお見舞いに来るそうなのでそれまでにはまた来て欲しいということだったので私は来たら知らせて欲しいということを伝え、東京の街へと消えていった。
同日の凡そ同じ時間帯一高に留学生として来ているアンジェリーナ・クドウ・シールズはUSNA大使館に来ていた。今日の彼女は一高の留学生アンジェリーナ・クドウ・シールズとしてではなくUSNAの国家公認戦略級魔法師アンジー・シリウスとして来ていた。何故彼女がここに来たかのは年が明ける前にUSNAで起こったスターズ隊員の突如とした脱走が原因だった。このことが次は東京で起きているとUSNAに残っていたベンジャミン・カノープス少佐から告げられ呼び出されたわけだ。結果的にこれまで最優先任務としていた"日本の非公式戦略級魔法師の確保或いは術式の無効化"は第2任務として動くことになり、最優先任務として"パラサイトの捜索及び始末"になった。
舞台を一高に移して一高の会議室には先程学校に戻って来ていた七草真由美、十文字克人両名の姿があった。
「七草、先程の西城の話やはりあれは本当なのか?」
「ええ、七草家が把握しているだけでも報道されている2倍の数は把握出来ているけどもっと被害者がいるそうなのよ」
「何?七草を出し抜ける組織がここにいるのか?」
「それが分からないのよ悔しいことにね」
「四葉に協力を持ちかけることは出来ないのか?」
「それは無理ね、先日四葉の息がかかってる国防軍のセクションに割り込みをかけたのがバレておかげで先月から冷戦状態ね」
「何とかならないのか?」
「無理ね、あの狸親父が頭を下げない限りは」
「七草でもそんな言葉を使うんだな……」
「あら、はしたなかったかしら?」
「今更な気がするけどな」
「それで本題なんだけど七草家当主・七草弘一は十文字家に対して"共闘"を望みます」
「穏やかではないな。"協調"ではなく"共闘"か」
「ええ、家を出し抜ける組織がこの案件に関わっている以上はこうするしか無いでしょうね」
「そうだな、それでその組織に目星は付いてるのか?」
「幾つかあるみたいだけど今のところ最有力なのは五輪家ね」
「五輪家?あぁ、なるほど…だが五輪家なら七草殿なら見抜けるのではないのか?」
「それについては何も言ってなかったけど、そうなのよね」
「兎も角十文字家として了承したと七草殿に伝えといてくれ」
「分かったわ。それで彩海奈ちゃんにこのこと聞いてみる?」
「いや、まだいいだろう。まだ疑っている段階でこちらの手の内を見せるのもどうかと思うからな」
「そうね、じゃあ時期が来たらということで」
真由美と克人はお互いのことを少し話すと会議室を後にした。今の時期3年生は自由登校のため図書館に用がある者以外はあまり登校してはいない。真由美も克人もお互い受験勉強があるため学校を後にしてお互いの家へと帰っていった。
いかがでしたでしょうか?原作で七草の情報網から出し抜ける組織って四葉以外に何処かあるんですかね……
次回もまた今回みたいに遅れることは十分に有り得ますので、長くお待ちいただけたらと思います。
また通算40000UAのご読了ありがとうございます。
今回もご読了ありがとうございました。感想、評価、お気に入り登録よろしくお願いします。