姉は戦略級魔法師、その妹も戦略級魔法師!?   作:KIRAMERO

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はい。来訪者編の最新話になります。いや、奪還編すごかったですね。内容を理解するのに結構見直してようやくな感じだったんですけど(圧倒的理解度不足)めちゃくちゃ面白かった。



彩海奈の休日、動き出すざわめき

 

 

彩海奈がスターズと遭遇し対峙した日の翌日、何も知らない一高生はいつも通りの日常を過ごしていた。ただある程度彩海奈と関係がある生徒、同じような立ち位置にある生徒には他の生徒とは何かが彼女の身辺にあったと思わざるを得なかった。彩海奈のクラスメイトのエイミィと鋼、そしてD組でエイミィ、鋼共に仲がいいスバルは彩海奈が休みということで今日は深雪やほのか、雫達と食べようということにしていた。そしてお昼休みエイミィ達は深雪やほのか達の元へ向かい、一緒に食べていた。

 

「彩海奈、大丈夫かな?」

 

「そうだね……ただ家の都合だから僕達には分からないこともあるからね……」

 

「彩海奈は今日休みなのか?」

 

「え?あ、うん。家の用事ってことになってるけど、最近物騒だからね」

 

「そうか…それでも彩海奈程の実力があれば後れを取ることは無いだろう」

 

「そうだね、五輪さんが後れを取ることは無いと思うよ。それこそ達也や深雪さんくらいのレベルかそれ以上のレベルにあるよ」

 

達也は彩海奈のことをかなり高く評価していた。自分の師匠であり、古式魔法の使い手で「果心居士の再来」と謳われている「今果心」九重 八雲、大越紛争において大亜連合から悪魔か死神のように恐れられ、佐伯少将が国防陸軍第101旅団独立魔装大隊創設をきっかけに少佐になり独立魔装大隊の隊長になった「大天狗」風間 玄信両名が彩海奈のことを手放しに称賛していることもあるが達也にとって彼女は自分がこれから四葉から離反する、しないに関わらず何か役に立てて尚且つ情報に強いという一面を持っているという点で評価していた。懸念があるとしたら以下の3つになる。

 

・八雲曰く自分の「精霊の眼」以上の知覚魔法もしくは視覚魔法を有していること

・解析不可能な魔法(魔法が発動したことは知覚できるが、どういった原理か分からない)を有していること

・彼女には最低限の情報しか公表されておらずまるで自分と深雪のようなこと

 

彼女は五輪家のご令嬢であると同時にあまりよく知られていないー昨年度まで情報として公開されていてもそこまでのことが書かれていないー。五輪家は子息に国家公認戦略級魔法師の五輪 澪、そして五輪次期当主と目されている五輪 洋史の2人が表立っていたため彩海奈のことはあまり知り得ていなかった。それが今年度同じ学年になり、九校戦や日常において彼女は周りの生徒さらには四葉の魔法師の中でも最も四葉らしい魔法師である深雪でさえも彩海奈のレベルに辿り着けるかは微妙なところだ。それに国防軍ひいては所属する独立魔装大隊の旅団長でもある「銀狐」佐伯 広海少将からも信頼があるという点はその実力を証明している。

 

そんな彩海奈が個人としてこのパラサイト事件に関わっているはずが家の都合で休みなのは何かあったに違いない。さすがにパラサイト相手に後れを取ることは今まで無かったことから違う相手に対してだろう。それで俺が予想したのはスターズだ。スターズならば彩海奈が後れを取る可能性がある現時点での唯一の組織だ。それもリーナ(アンジー・シリウス)が相手ならば尚更だ。確かにリーナの相手をしていると後れを取ることは大いにある。でも達也はそれをあまり信じていなかった。彩海奈の実力は日本国内だと最強クラス、世界でも最高水準の魔法師の1人と言っていいほどの魔法師であり、リーナ(アンジー・シリウス)と真正面に向かい合っても後れを取ることは無いと思っていた。それに護衛だというあの如月姉妹がいるそんな彩海奈が学校を休んでまでパラサイトの捜索に動いていることに疑問を感じていた。(この時点で達也はパラサイトのことに関して目新しい情報は無かった)

 

場所を変えて東京都内某所。ここは七草と十文字のパラサイト捜索隊の拠点の1つで今は七草家のご令嬢・七草 真由美と十文字家次期当主・当主代理 十文字 克人が滞在していた。

 

「それで今日、一高を使わなかった理由は何だ?」

 

「今日、彩海奈ちゃんが学校を休んだらしいのよ。理由は家の都合ということになってるんだけどそれに関してちょっと伝えないといけないと思ったから」

 

「五輪に関することか?まさかとは思うが生徒会長権限を悪用しているんじゃないだろうな?」

 

「それは違うわ。今日彩海奈ちゃんが休んでるって知ったのは深雪さんからよ。彩海奈ちゃんが休んでるみたいですけど何か知りませんか?ってね」

 

「司波妹か……それで七草は今日休んだ理由を知っているのか?」

 

「えぇ、といっても確証は無いけどね。昨夜1人出歩いていたのを見つけたのよ。そしたら渋谷のある公園に近づいた時に急に立ち止まって誰かと喋っているのを捉えたと同時に突然姿が消えたのよ。そしてそれから東京主に渋谷、新宿周辺を徹底的に探したわ。そしたら大体1時間後くらいかしらね、彩海奈ちゃんが誰かに抱えられて三鷹方面へ走っていったのがわかったのよ。おそらくその1時間の間に何かがあったかは間違いないの」

 

「なるほど。それで五輪は無事なのか?」

 

「ええ、今日の朝には連絡が来てたわ。プライベートナンバーからだから間違いないと思う」

 

「そうか、それでその空白の1時間に何があったかは知っているのか?」

 

「ここからは推測なのだけれどどうやらUSNAがちょっかいを出しているみたいなのよ」

 

「何?USNAが?……ということはアンジェリーナ・クドウ・シールズはもしかして」

 

「そういうことかもしれないわ。詳しくはこれくらいね今のところ」

 

「わかった。家の捜索隊には伝えておく。後でもし五輪から連絡が来たらよろしく伝えておいてくれ」

 

「ええ、分かったわ。それじゃあね十文字君」

 

一方知らないところで高い評価を付けられていた彩海奈と如月 芽愛、弥海砂3名は彩海奈の自宅にて休養を取っていた。正確に言えば彩海奈が何処かに行こうとしても芽愛か弥海砂がそれを制止するという茶番劇が繰り返されていた。その日の夕方には水無月 紗綺さんが護衛を連れて私の家にやってきて私の事を案じてくれたみたいで申し訳なかった。幾ら私でもUSNAが誇る最強の魔法師アンジー・シリウスを真正面から相手にするには荷が重すぎたと言わざるを得ない。その後紗綺さんと色々なお話をしてから紗綺さんは滞在先の別荘へと帰っていった。

 

夜には芽愛さん、弥海砂さんから自由に行動出来るまでには体調も回復していると言われた。そして迫るようにして芽愛と弥海砂に明日学校へ行っていいか聞くと明日の朝次第ではあるものの現時点では許可してくれた。ただ先日のことに関しては他言無用ということでもし聞かれた時には芽愛か弥海砂を介してからじゃないとダメということになった。

そして翌日芽愛さんと弥海砂さんの許可が下りたため学校に行き、教室でクラスメイトと挨拶をしていると昨日の課題が溜まっているのを確認しているとある通知が来た。送り主は七草先輩。それを見た私は起動していたものを切ってから七草先輩が指定してきた生徒会室へと向かっていった。席を立った時に既に来ていたエイミィから「どこ行くの?」と訊ねられたが「ちょっとね」といい誤魔化したが後で質問攻めにあうのは必至だろう。

 

私が生徒会室に着くとそこには呼び出した七草先輩の他に七草家と同盟(?)を組んでいるらしい十文字先輩がいた。十中八九昨日のことだろうと思いながら私は部屋へと入っていった。

 

「最近どうかしら?」

 

「あまり、進展はありませんが……」

 

「そう……それで一昨日何だけど何処か行ってなかったかしら?」

 

「一昨日は出かけてましたが……それが何か?」

 

「その日、彩海奈ちゃんのことを渋谷周辺で見かけたあと大体1時間後くらいに八王子方面に誰かに抱えられているのを見たのだけど、昨日休んでいたことと何か関係あるのかしら?」

 

「……詳しくは申せませんが、昨日私の父から今回のことに関しては芽愛さんと弥海砂さん私の護衛というか身の回りのことをしてくれる人を介してからと言われてまして……」

 

「そう……じゃあ今夜でも明日でもいいからその彩海奈ちゃんの身の回りのことをしてくれている方と一緒に…そうね……私達が指定したところに来てくれるかしら?場所は後で知らせるから」

 

「分かりました。それだけなら私はこれで教室へ戻りたいのですが」

 

「待て、これは直接関係あるか分からないが1つ五輪の意見を聞きたいんだが」

 

「何でしょうか?」

 

「今1年A組に留学しているアンジェリーナ・クドウ・シールズという生徒がいるが彼女についてどう思う?」

 

「リーナのことですか……確かにUSNAを代表してきていますからそれなりの能力はあるようですけど如何せん高すぎると思います。今や魔法師は各国にとって国家にとっての財産になっているのを考えると不自然ではあります。それにUSNAとの交換留学が決まったのはあの日以降のことです。私としてはUSNAが何かしらの探りを入れてきてるのだと思ってます。もしかしたら私達を含め、国防軍の中にあの魔法を使った術者がいるかもしれないと」

 

「そうか……このことに関しては以上だ。教室に戻っていいぞ」

 

「それでは失礼します」

 

私は生徒会室を出ると教室に戻る間に父さんと芽愛さん、弥海砂さん宛にこの生徒会室でのことを伝えておいた。その後父さんから私があの時対峙したのがアンジー・シリウスだということがわかったためアンジー・シリウスと対峙したこと、私の魔法のことを秘匿すること、芽愛さんと弥海砂さん同席の元で許可してくれた。

 

その夜七草先輩が指定してきた場所には既に七草先輩と十文字先輩が来ていた。私は待たせてしまったかと思ったが私が到着する寸前に車が去ったのを見たためそこまで待たせていないことに安堵感を覚えた。

 

「すみません、お待たせしてしまいましたか?」

 

「そんなことは無いから大丈夫よ。えっと貴女方が」

 

「初めまして、私は五輪家に仕えていて今は彩海奈様の身の回りのことをしている如月 芽愛で、こちらが妹の弥海砂です。以後お見知り置きを」

 

「初めまして七草 真由美です」

「十文字 克人です」

 

「それでは、こちらへどうぞ」

 

七草先輩と十文字先輩、私と芽愛さんと弥海砂さんは東京の立川にある喫茶店へと入っていった。私達は気付いていた、この喫茶店に入る時に誰かに見られているという感覚を。

 





如何でしたでしょうか?まぁ全く進んでませんね←

ただ次回はバレンタインのところまで一気にやる予定です。原作の時系列的には真夜が黒羽 貢にパラサイトの処分を指示する日までやって来ました(1月31日)

今回もご読了ありがとうございます。感想、評価、お気に入り登録よろしくお願いします。

それにしても魔法科のSS書いてる人のスピードが早い……私はその分楽しめているので良いのですがそれを見て遅れるのも自業自得なんですよね……
要はそんなに早く書けて羨ましい←
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