姉は戦略級魔法師、その妹も戦略級魔法師!? 作:KIRAMERO
はい。少し期間が空きましたが最新話です。やっぱり秋になったかと思えばまた夏の気温になるのはほんとにやめて欲しいと本当に思ってます。
☆国防軍情報部side☆
「おい、ちゃんと確認したか?」
「はい。確かに七草 真由美、十文字 克人、五輪 彩海奈が同じ場所に入っていくのを」
「やはりか……一体この時期に十師族の三家の子息が何故集うんだ……」
☆国防軍情報部side終わり☆
☆スターズside☆
「総隊長、アミナ・イツワはカツト・ジュウモンジとマユミ・サエグサと共に同じ場所に入っていきました」
「わかりました。それでアミナ・イツワの後ろにいた人たちのことはわかりましたか?」
「いえ、何処を探っても正確な情報は手に入りませんでした」
「それで日本軍は我々のことに気づいていますか?」
「いえ、それはありません」
「そうですか、それではC班は引き続きアミナ・イツワの後ろにいた2人に関する調査、B班は現状維持、A班はアミナ・イツワがカツト・ジュウモンジ、マユミ・サエグサ両名と別れた後の追跡、私のバックアップをよろしくお願いします」
「「「「イエッサー」」」」
☆スターズside終わり☆
☆黒羽side☆
「それにしてもなんで僕達までこのことに首を突っ込むんだろう?」
「仕方ないでしょ、お父様は御当主様の命令でパラサイトのことを追ってるんだから」
「それにしても何でこの格好なの!?そこまでしなくてもいいじゃないか!」
「あら、可愛いのに。それで五輪 彩海奈さんはどうした?」
「それならさっき、七草 真由美、十文字 克人と共に3人同時にお店に入っていったよ。それに国防軍の多分情報部と思う人達とスターズがいるから慎重にいかないとね」
「そう、それじゃあ私達は私達の任務を始めましょうか」
☆黒羽side終わり☆
お店の中に入ると私達の他に客はいなく私達の貸切状態になっていた。
「それじゃあ、そっちに座ってくれる?」
「それで私に聞きたいこととは何でしょうか?」
「一昨日の晩お前が渋谷のある公園に着いた時しばらく立ち止まってからふっと消えた。そしてその約1時間後三鷹方面に抱えられているのを見つけた。その約1時間の間に何があったかを教えてくれ。無論五輪家が有している情報及び五輪の魔法のことについては伏せてくれて構わない」
「彩海奈様は昨夜、とある組織と対峙しました。私達は護衛故に学校にいる時以外は見えないところから見ています。その日の夜も見ていましたが確かに1時間くらいの間私達は探していました」
「とある組織?それは一体何処か分かっているのですか?」
「そこは私達は分かっているのですが御当主様から言われておりまして」
「そうですか…」
「1時間後彩海奈様を無事に保護し、その日は終わりました。これ以上のことは特に何も無かったのですが……」
「そうですか……では私達から1つだけ確証はありませんが情報を。今回のこの件にUSNAが絡んでいる可能性があります」
「USNAが絡んでいることは私達は既に知っています。どうやら今回のパラサイトはUSNAからやってきたみたいなので」
「そうなの?」
「ええ、といってもその情報源は明かせませんが」
「それはそうね……」
「以上でよろしいでしょうか?私達も暇というわけではないので」
「ああ、協力に感謝する」
私達は滞在していた喫茶店を出ると来る時に来た道を引き返していった。そしてキャビネットを待っている途中に来訪者はやってきた。
「彩海奈様……複数人がこちらに接近中にあります。如何なさいますか?」
「敵意がないようなので無視して構いません」
「わかりました」
私は芽愛さんと弥海砂さんにそう伝えるとキャビネットが来るのを待っていた。今の時代、約80年前に比べ乗り物を待つということが大幅に少なくなったとはいえそれでも待つことはあるがそれでも長かった。そしてやっときたキャビネットに3人で乗り、自宅へと戻っていった。キャビネットの中では今日の出来事と先程お店を出てからのことについて話していた。
その後USNA及びスターズ、パラサイト方面のことが沈静化したかのようになり、何も動きというものが無かった。そして、寒さも本格的になりつつある2月の中頃になっていった。今日は2月12日、1日特に何も無く終わり生徒会室で今日の業務を行っていた。幾ら十師族で今回のパラサイトの件に関わっていても生徒会の業務を怠るわけにはいかない。それこそ五輪家の看板に泥を塗るようなことをするわけにはいかない。
「あっ、す、すいません」
「ほのか、どうしたの?今日は色々とミスするようだけど」
「彩海奈、仕方ないわ。女の子にとってはこの時期はピリピリするものよ」
「え?どういうこと?」
「光井さん、今日はもう上がって。あとは私たちでやっておくから」
「す、すいません。それではお先に失礼します」
「ねぇ、この時期に何があるのよ?」
「はぁ…バレンタインよ、バレンタイン。彩海奈は誰かにあげたりしないの?」
「バレンタイン?あぁ、なるほどね。私はあげたと言っても家族と使用人の人達くらいにしかあげたことないからねぇ……」
彩海奈自身バレンタインという行事を知ってはいたが特にそこまで意識していなかったためにこのような薄い反応なのだが世間的には約80年前と同じような雰囲気は残っている。
その日の夜彩海奈は世間のバレンタインのことについて調べていると後ろから今日家に来ていた芽愛さんが近づき、それに気づかなかった彩海奈はドキッとしたわけだが今年は芽愛と弥海砂にも作る予定だったので芽愛にバレンタインのことを聞くとすごい剣幕で迫ってきたので思わずたじろぐ姿が五輪家の東京別邸では見られた。
そして迎えたバレンタイン当日である2月14日。彩海奈は家に出る前に弥海砂に澪と洋史に渡す用に作ったチョコレート、芽愛に愛媛にいる勇海と真唯、愛彩、研究所の人達向けに作ったクッキーを手渡してから学校へと向かった。何故実家向けのがクッキーなのかは彩海奈が初めてお菓子作りをするにあたって作ったのがクッキーであり、その時に真唯の作ったクッキーより美味しく作りたいという一心で毎年作り続けている。
ちなみに昨年まで彩海奈は愛媛にいたため澪にとってこれが実に初めての最愛の妹からのバレンタインデーである。受け取った時の様子は想像が出来るくらいに喜んでいて、澪の弟である洋史、直接手渡した弥海砂は喜んでいる澪の姿に「よかったね(ですね)、澪姉さん(様)」と暖かく見守っていた。
学校でもバレンタインデーの雰囲気はあり、学校中の男子はみなそわそわしてたりしていた。彩海奈のクラスも例外なかった。確かに彩海奈自身バレンタインデーという日がどんな日を意味するかは知っているつもりであったがこれまであまり意識したことがなく彩海奈が真唯を超えるものを作れるか作れないかというそんな日であると認識していた。
「やっほー、彩海奈。おはよう」
「おはよう、エイミィ。……今日は荷物多いわね」
「あぁ、これ。ほら、今日バレンタインデーだしね周りを見てると何か作りたくなっちゃうんだよね。はいこれ彩海奈の分」
「あ、ありがとう。私も作ってきた方が良かったかしら?」
「いやいや、いいよ。これまで彩海奈には色々なこと教わってきたからね」
「そう?なんか申し訳ないけど頂くわね」
こうしてバレンタインデーという日が過ぎていくそんな気がしていた。ただそんな彩海奈は学校では誰もが知る1人であり、生徒会役員さらには九校戦において1年生ながら本戦優勝という偉業を成しえ尚且つ十師族のご令嬢ということもあり常に注目の的になっていた。そんな彼女が一体誰にバレンタインをあげるのかも気になる人は今日彩海奈がバレンタイン用のものを持っていないと知っている1年B組の男女を除いても沢山いた。
バレンタインデーの学校が終わり、帰り道今日は何時にも無いほどに視線を感じていた。1つは芽愛さんと弥海砂さんのものなのはハッキリとわかった。その他にも3つの視線があった。予想出来るのはUSNA軍、国防軍のおそらく情報部か101旅団独立魔装大隊の下士官、七草家の諜報担当のチーム、四葉家の諜報担当のチームのいずれかだ。USNA軍はおそらく私をまだあの時の戦略級魔法師の術者の1人として見ていると思っているので分かるが、国防軍の情報部に関してはおそらく私がUSNAとトラブルを抱えているのを何処からか見つけたのかと思った。他の候補に関しても幾らかの私を探る理由を持っていることは分かっている。しかし相手側が全てが全て敵意を持っているわけでは無いので私は芽愛さんと弥海砂さん以外の視線を避けるように通り道を歩き、やがて芽愛さんと弥海砂さん以外の視線を振り切ってから自宅へと戻っていった。
☆黒羽side☆
先日、真夜さんからパラサイトを処分する任務を承った際に他にもう1つある任務を命令では無いがある事を言い渡された。それは「如月 芽愛及び如月 弥海砂の調査」。最初言い渡された時に名前を聞いても誰かということが分からなかった。真夜さんから彼女達に関する情報を渡されなければ一体どういう人達か分からなかっただろう。彼女達は五輪家のご令嬢である五輪 彩海奈嬢の護衛らしく何故興味を持ったのかは全くもって不思議だった。ここ数日彼女達に私が直々に調査しているにも関わらず特に変わった様子は見られなかった。せいぜいわかったことと言えば彩海奈嬢の登下校時の護衛、1日交代で彩海奈嬢の自宅に通っていることくらいだ。ただ1日数時間だけは私でさえも彼女達を見失う時もあるがそれはまるで数年前から四葉の諜報担当の我々から逃げ続けられているあの人に似ていた。
☆スターズside☆
約2週間前シリウス少佐が司波 達也と対峙し彼女がスターズ総隊長になってから初めて同世代の人物との対決は芳しく無かった。次の日には五輪 彩海奈と対峙しそれでも芳しくなかった。その日中にUSNA大使館において査問委員会で激しく追求されたところに私が出ていったからこそあれ以上は無かったが行かなかったらどうなっていたかは分からない。五輪 彩海奈、司波 達也、司波 深雪他数名の中この3人に接触を試みたものの全員が全員今回日本に極秘任務として来た我々よりレベルが高いということがわかった。だが、今何とかしないといけないのは目の前にいる男性のことを何とかしなければならない。
「初めましてだな、ヴァージニア・バランス大佐」
「……初めまして……それで貴方は?」
「俺は水無瀬 柊優。まぁお前さんが知らんのは無理もないが最初に言っておくこの建物内にいる奴は俺ら以外魔法が使えないということを覚えておいてくれ」
「……それで貴方の要求は……」
「俺らの要求はお前達が行っている戦略級魔法師疑惑の任務の完全撤退だ。これらの要求は既にお前らスターズの上のポール・ウォーカー大佐には伝えてある」
(この水無瀬 柊優という男。我々スターズでさえもその詳細な情報は一切なく分かっていることとすればUSNAの中では「アンタッチャブル」の四葉と並ぶ日本の名家水無瀬家の重鎮中の重鎮であり、USNAや日本、新ソ連をはじめとした各国の首脳級ですら彼には逆らえないとすら言われている程だ。(実際は全然違う))
「まあそのなんだ、対価として我々水無瀬はお前達USNA軍スターズが行っていることに関しては完全にでは無いがある程度は目を瞑ってやる。お前達が行っていたこれまでのことに関しては全て把握している。無論貴国の戦略級魔法師アンジー・シリウスが極秘に入国していることも。そして容姿、素性も全て調べがついている」
「(なんという事だ……USNA軍あらにはスターズ内でもアンジー・シリウスの正体を知る者は少ないというのに……それが全世界に公開されれば……)」
「言っておくがお前達に拒否することは出来ないはずだ。ただ承諾すればアンジー・シリウスのこと、USNAの高官が日本に極秘来日していることについてはお前達が責められることは無いはずだ」
「……わかり……ました」
「そうか……それじゃあこれにサインをしてくれ。なお、効力については俺と水無瀬当主、次期当主夫妻及びその子孫に対してだ。まぁ簡単にいえばアンジー・シリウスが戦略級魔法師として貴国にいる間はこちらとしてもそのことに関しては干渉しないということだ」
その後私は承諾書にサインをし、水無瀬 柊優とその護衛の人々が退室していくのを見送った。その後日本に来ているスターズの隊員を集め全ての戦略級魔法師疑惑のある人の捜索の完全撤退を命令した。その際困惑している隊員もいたが、ウォーカー大佐にも今回のことについては承諾を得ていると話すと隊員はその声に従った。その後シリウス少佐に通話で話すと最初は反論していたがそれ以上に彼女の友人であるミカエラ・ホンゴウがパラサイト化していたこともあり、ウォーカー大佐のことも話すとそれに従った。その時水無瀬ということは言わなかった、もしかしたら彼女はUSNA軍さらにその中でもスターズがたかが日本の一家(リーナは水無瀬がUSNAでも恐れられているのを知らない)に屈したということを知れば彼女のUSNAへの忠誠を失いかけないということを考慮しての事だった。
しかし彼女達はまだ知らないこの戦略級魔法師の疑惑の件に関して終わったと思ってもまだパラサイトの件でまだ波乱が起きるということを。
☆水無瀬side☆
今この日本にUSNAのスターズ、USNAからやってきたパラノーマル・パラサイト略してパラサイトが日本にやってきたということは1月の早い段階で知っていたが娘で五輪家に嫁いだ真唯やその子供つまり孫にあたり国家公認戦略級魔法師である澪、次期当主と思わしき洋史、戦略級魔法師であると思われる彩海奈には伝えていなかった。もちろんパラサイトが日本で何も起こさなければ静観しているつもりだったがそこにスターズが介入し、何やら東京で色々なことをしているとわかったその瞬間に水無瀬家の情報網をフルに活用してまずは先遣隊として水無月家の紗綺殿を派遣することを決めた。幾ら水無瀬家でも水無月家の当主を東京に派遣する権限など無いのだが紗綺殿が自ら立候補したというのもあるが同時に五輪家に対するポーズでもあった。十師族といえど担当する地域があるのは水無瀬家内でも知られていた。五輪の担当地域は中国及び四国であり、関東は七草と十文字の担当地域であるため表立って動くことは出来ないため水無瀬が「身内は例え嫁ぎ先であっても水無瀬の血を受け継いでる者には裏切らない」という名目の上で五輪家に提案し承諾された。そして事態はより深刻化しUSNAのVIPクラスの人間(軍人のためVIPとは言えないが)であるヴァージニア・バランス大佐が極秘来日していることを知った水無瀬 唯衣花は自分の夫である水無瀬 柊優に依頼しこれ以上USNAが日本での活動に釘を刺してこいと言われた結果がこれだった。その後柊優は今日は東京で1晩を過ごすことになっており、唯衣花がそのためのホテルを取ろうとした矢先に柊優から今日は彩海奈の自宅に泊まるといい唯衣花を激怒されたということは唯衣花と柊優しか知らないし、水無瀬家の中でも最重要機密案件として取り扱われることになったのは娘である侑那、真唯に知られないようにということであったが数年後このことを真唯に問い詰められることを後悔する日でもあった。
如何でしたでしょうか?久しぶりに水無瀬家の人を作中に出しました。古式魔法師にとっては妖魔は退治する宿命にあるので出さないわけにはいきませんでした。なお、原作の来訪者編で行っていることはここではあまり書きません。彩海奈が原作に関わる時は書きますが基本的には売らのことを書いていきます。
今回もご読了ありがとうございました。感想、評価、お気に入り登録よろしくお願いします。