姉は戦略級魔法師、その妹も戦略級魔法師!?   作:KIRAMERO

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はい。来訪者編はこの話と次の話で終わりになります。いや長かったほんと……(笑)

アニメ2期も楽しみですね。ちょうど来訪者編をやるというのはなんというタイムリーな出来事。やるとしてももしかしたらダブルセブンやるんじゃないかって思ってました←

それと何となくですけど深雪が1期と違うような気がしてるのは気のせいじゃない……よね?


不可思議騒動と全ての終焉

 

バレンタインデーの翌日2月15日、前日の事などなんのその昨日のような雰囲気はなくいつもの日常が流れていた。だがそんな日常もすぐに波乱へと導かれていく。学校中の噂になっていたのはロボ研のガレージにあるピクシーが動いていたということだったりピクシーが笑ったといった普段は動くことすらないといわれているピクシーが表情を作ったりするということだった。私も最初は驚いたが、美月によるとこのピクシーの中にパラサイトが宿っているという。しかもそのパラサイトの思念がほのかのオーラと同じように見えるという。さすがに私ではその事については全く分からなかったが幹比古が言うにはパラサイトの本体がほのかの近くを通った時にそのほのかの思いがパラサイトに憑依してそのパラサイトがピクシーに取り憑いたのではないかと思われるらしい。その後ピクシーは一時的に生徒会で預かることになった。

 

その頃今日は学校を休んでいたアンジェリーナ・クドウ・シールズはUSNAが誇る国家公認戦略級魔法師・アンジー・シリウスとして東京のUSNA大使館に呼び出されていた。呼び出したのはUSNA軍統合参謀本部情報部内部観察局第一副局長のヴァージニア・バランス大佐だ。何故バランスがリーナをわざわざUSNA大使館まで呼び出したのかは仮にもここはUSNA大使館だ。幾ら日本の名家の1つである水無瀬でも盗聴や彼等の目に届かないところでやる必要があるとバランスが考えた結果だ。

 

「よく来てくれた、少佐」

 

「いえ、それで小官に何か御用でしょうか?昨日戦略級魔法師のことについては聞かされましたが」

 

「少佐、その事だが1つ聞いておきたいことがある。今はもう関係ないかもしれないがターゲットであった司波 達也に今回の任務とは関係ないシンパシィを感じてると私は東京に来てから思ったのだが。確かに少佐はまだ10代で感情をコントロールするのは難しいかもしれないがそれでもスターズの総隊長であることだけは忘れないでくれ」

 

「……確かに私は司波 達也に今回の任務に関しては違うシンパシィを持っているかもしれません。ですがこれは大佐殿が感じているものとは別のシンパシィであります。自分でもまだ越すべき人がいるそんなライバル心であります」

 

「そうか、少佐が同世代に負けるのは初めてだったな……よし、それなら大丈夫だ。ウォーカー大佐には既に了承を得たが戦略級魔法師の件は容疑者候補の5人には接触はせず遠くから観測するという形で継続することにした。もちろんターゲットである司波 達也、司波 深雪、五輪 彩海奈の3名については少佐が担当してくれ。無論脱走兵及びパラサイトの件も引き続き頼む」

 

「それは大丈夫なのですか、大佐殿。大佐殿これは私個人が思っていることであり確証はありませんが1つお耳に入れたいことがあるのですが」

 

「万が一のことを考え、直接の責任はウォーカー大佐に一任されている。それで少佐話とはなんだ?」

 

「私が思うに五輪 彩海奈についてはあのグレート・ボムの術者では無いと思うのです。2月前に彼女と対峙した際彼女が使う魔法が研究者が言っていた性質とは違うと思ったのです。もちろん彼女が秘匿している可能性も否定は出来ませんがそれでも私は彼女が件の戦略級魔法師とは考えにくいと見ています」

 

「……経験者は語る…か。わかった、このことは私と少佐の中に留めておこう」

 

「ありがとうございます、大佐殿」

 

その後リーナとバランスは今後の通信において情報を交換したあとバランスは日本滞在中に身を寄せている座間にある日米共同基地に、リーナは日本滞在中のマンションへと帰り、今日の捜索の準備をしていた。

 

日も暮れて今日という1日が終わり彩海奈は自宅へと帰っている時から違和感を感じていた。つい先日まで各所から色んな視線があったのに今日は何一つ感じなかったのだ。それには芽愛や弥海砂の視線も無かった。彩海奈はその違和感を感じたまま自宅に着くとそこには見慣れない靴があった。彩海奈の家に入るには彩海奈が事前に登録した人物の生体認証及びその同伴者に限っていて国防軍はおろかあの四葉でさえ入れないかもしれないとこの別邸を建造した業者が語っていた。(建造に関わった会社は全て「五」が付く家の息がかかった会社)彩海奈は中に入り、ダイニングルームに入るとそこには予想外の人物がそこにはいた。その人物の名は水無瀬 柊優。水無瀬家の現当主の夫であり水無瀬の対外的な交渉の代表を務めている水無瀬家の重鎮中の重鎮。そんな柊優が何故この家にいるのかが分からなかった。

 

「ご無沙汰しておりますお爺様。本日は何かあったのでしょうか?」

 

「こちらこそ久しぶりだな。少しくらいは世間話をしたいところだが場所が場所だから要点だけ説明しておく。お前が戦略級魔法師との疑惑をUSNAから掛けられていた件だが気にする必要はない。俺がその件に関してはUSNAと合意を得た。次にパラサイトの件だがこちらは増援として水無月家だけではカバーしきれなくなってきた。そのため一時的にこちらに詩季を派遣することにした。何か必要になった場合は連絡してくれ。こちらとしても最重要案件としてこのことについては動いているからな」

 

「わ、分かりました」

 

「それじゃあ、俺はこれで失礼する。何時までもいて五輪と水無瀬の関係を四葉や七草に勘ぐられるのだけは避けたいところだからな。後のことはそこに2人に聞いてくれ」

 

「何のお構いも出来ずにすいません」

 

「気にするな。今はまだ高校生として高校生活を楽しんでくれ」

 

「ありがとうございます」

 

柊優は何処にいたのか全然分からなかった護衛と共にこの家から去っていった。

 

「彩海奈様、水無瀬 柊優様よりこちらをお預かりしております。先程仰られていたことの全てがこちらの端末に入っています」

 

「分かりました」

 

「私達も今日はこちらに泊めさせて貰います」

 

「分かりました、それでは夕ご飯の準備をしましょうか」

 

その日はそのまま特に何事もなく終わったが五輪家の外においては今日も色々なことが起こっていた。

四葉の分家である黒羽家では水無瀬の現当主の夫が何故五輪家のご令嬢の家に訪ねたのかが疑問に思い、七草家も同様の理由で困惑していた。ヴァージニア・バランス大佐は座間にある日米共同基地に移動後スターズの指揮を執るためにスターズが臨時で使っていたビルの一室へと向かっていた。ビルに到着ししばらくした頃に四葉により侵入され拉致されて海上に漂流していた所を日本海軍に保護されたりしていた。

アンジェリーナ・クドウ・シールズは司波 達也と司波 深雪の追跡、水無瀬 柊優は彩海奈の自宅から移動し神奈川に滞在中の水無月 紗綺がいる水無月家の別荘にその姿はあった。

 

翌日2月16日の夜彩海奈の姿は横浜ベイヒルズタワー内にある魔法協会関東支部にあった。何故彩海奈がこの場にいるのかは彩海奈自身も分かっていない。発端は今日昼休みに彩海奈に届いた1つのメッセージだった。いつもの4人で食べていると彩海奈の通信端末にあるメッセージが届いた。送信元は五輪家現当主五輪 勇海、内容は今日の夜7時に魔法協会関東支部に来てくれということだった。ここで疑問に思うかもしれないが何故彩海奈の父親でもある勇海がわざわざ通話ではなく魔法協会関東支部に来いというのだ。内容までは書かれていないためこの通信でさえ内容についてははばかられるものということは間違いないだろう。話を戻すが今彩海奈がいるのは魔法協会関東支部の十師族のために設けられている部屋にいた。着いてから数分後そこに魔法協会の職員がやって来てオンライン会議室へと通された。そこにはモニター上に彩海奈の父親で五輪家現当主五輪 勇海の他に三矢家現当主三矢 元の姿が映されていた。

 

『久しぶりだね、彩海奈』

 

「お久しぶりです、お父様。初めまして私は五輪家次女の五輪 彩海奈と申します」

 

『こちらこそ初めまして、三矢家現当主の三矢 元という。五輪殿、今回何故私と彩海奈嬢をこの場にお呼びしたのですかな?』

 

『それは今この東京にUSNA軍のスターズ、さらにはUSNAの国家公認戦略級魔法師アンジー・シリウス、USNA軍統合参謀本部情報部部内観察局第一副局長のヴァージニア・バランス大佐が滞在しています。そこで私が依頼していたUSNAのことについて色々と聞かせて欲しいと思いこの場を設けさせていただきました。無論私達五輪家も彩海奈をこの場に呼び寄せたのもUSNA軍と対峙したから知っておくべきだと判断したまでです』

 

『……なるほど、それで私には五輪殿が握っているUSNAの情報の正誤を付けて欲しいのですかな?』

 

『如何にも。私としても今回のUSNA軍の介入は予期せぬものでした。今魔法科高校の各校にUSNAから留学生に来ていたとしても』

 

『確かに、それはそうですな。だがUSNAは何故国家公認戦略級魔法師を国外同盟国とはいえ日本に派遣してきたのでしょうな』

 

『それを今から彩海奈は追うためにこの場を設けた理由でもあります。USNA軍は11月あの「灼熱のハロウィン」があった後に「余剰次元理論に基づくマイクロブラックホール生成・蒸発実験」を行いそこからパラサイトが表れ、パラサイトがUSNA軍の隊員に憑依し、軍から脱走兵が表れそれが日本にいることが分かっています』

 

『つまり五輪殿は彩海奈嬢にこの件を解決させるつもりか…』

 

「三矢殿、今回の件私は五輪家としての支援は一切受けておりません。何より関東は七草と十文字のテリトリー。さらには七草 真由美嬢、十文字 克人殿が動いています。私は国家公認戦略級魔法師である姉と兄がいるこの東京で好き勝手に外国軍とパラサイトが無闇に暴れ回り姉と兄に危害が出ないことだけを重点において動いています」

 

『つまり、彩海奈嬢は五輪家としてでは無く五輪 彩海奈個人として動くということか?』

 

『ええ、三矢殿。もちろん彩海奈には当家の使用人の中でも特に稀有な才能の持ち主の2人を東京に派遣しています。これは彩海奈が個人として動く条件として私が決定したことです』

 

「三矢殿、同じ家の私が言うには信用出来ないかもしれませんがどうか信じてあげてください、そしてどうか信じてください。私の実力は九校戦でも証明されているはずです」

 

『確かに……いいでしょう。この場では信じましょう、五輪殿が話されていたことも私が三矢家として調べたこととそこまで違くないということですし。それでは五輪殿、本題に入りましょうか』

 

三矢家現当主三矢 元のその言葉から約1時間USNAのことについて三者三様に話していった。彩海奈が話した割合は2割くらいにしか及ばず正直この場にいていいのか戸惑ったが三矢 元に当事者としての意見を求められたため話し合いに参加していた。そして最後には五輪家としてこの会談に参加していただいたお礼に今回の事件の顛末について私がレポートすることで今日の会談は無事に終了した。三矢 元がモニターから消え、私と父さんの2人だけになったところに部屋のドアから芽愛さんと弥海砂さんが入ってきた。すると早速弥海砂さんから一体何処から入手してきたのかわからない情報がもたらされた。

 

「御当主様、今夜四葉家がUSNA軍内の内部観察局第一副局長ヴァージニア・バランス大佐と接触を持ちました」

 

『そうか…それでその接触した人物というのは……』

 

「いえ、私でも分かりませんでした…」

 

『そうかい、それじゃ仕方ない。芽愛、弥海砂これからも澪、洋史、彩海奈のことを頼んだよ?』

 

「おまかせください、御当主様」

 

そうして父さんとの通信も切れてこの部屋には私達3人だけになった。その後は特に何もなく、自宅へとたどり着いた。その後数日は彩海奈の周りでは何もなく過ぎていき日付は2月18日の土曜日。その日の夜達也から私のところに明日第一高校野外演習場へ来てくれというメッセージが来た具体的な潜入手段は不明だったがおそらくパラサイトがやってくるのだろう。私はそれを承諾し今日家に来ていた芽愛さんにそれを伝えると当該時刻までに準備をすると言っていた。

 

そして当日2月19日の夜一高近くには5つのグループがいた。1つは司波 達也を中心にしたグループ、続いてパラサイトの集団、アンジー・シリウスとそのバックアップチーム、九島家の影響下にある国防陸軍第1師団所属の遊撃歩兵小隊、千葉修次がそこにはいた。彩海奈と芽愛と弥海砂は達也達のグループに合流し一高の野外演習場内部へと足を踏み入れた。夜に訪れる野外演習場は昼間や夕方と違いどこか不気味な雰囲気を醸し出していた。

 

ここからパラサイトが表れてからは正に達也の独擅場だった。瞬く間にパラサイトを封印すると一体何処から情報を嗅ぎつけてやってきたのかと思ったアンジー・シリウス、「千葉の麒麟児」と呼ばれ、近接格闘において世界十指に入ると言われている千葉家次男千葉 修次が介入してきても達也は全てを上回る勢いだった。そして私はというと封印されたパラサイトを誰かに奪われることを防ぐためにパラサイトの近くで見守っていた。するとそこにぞろぞろと役者が揃ってきた。

 

「おや、彩海奈。こんなところで何をしているのかな?」

 

「九島のおじい様、ご無沙汰しております」

 

「いやはや、九校戦以来だな。それで何をしている?」

 

「私はここに封印されているパラサイトの門番をしておりますが……もしかして達也に用がありますか?」

 

「彼もいるのか…儂が今用があるのはそこにいるパラサイトだけだ」

 

「そうですか、ではここにいるパラサイトを使って何をなさるおつもりでしょうか?回答次第では私は抵抗しますが」

 

「ふむ、それを説明する前にあちらにいるお嬢さんにも出てきてもらわないとな」

 

「さすがは老師、お気づきでしたか。初めまして御二方。私の名前は黒羽 亜夜子、四葉の末席に名を連ねる1人です」

 

「……間違えだったら申し訳ないのだけど貴女今年の九校戦確かピラーズ・ブレイクの決勝戦見に来てなかったかしら」

 

「ええ、確かに見させていただきました。それで本題なのですがそこにいるパラサイトに私は用があるのですが」

 

「貴女も?」

 

「五輪さんもですか?」

 

「私はこの東京が今のような状況から脱却することだけが今の私の望みよ」

 

「それでは私達と老師で持ち帰ってもよろしいでしょうか?」

 

「ええ、私はそれで構わいませんが……おじい様は如何でしょうか?」

 

「わしもそれで構わん」

 

「わかりました。それでは申し訳ありませんが誓約書にサインいただけないでしょうか?」

 

「わしは構わんが黒羽嬢はどうする?真夜のサインは今すぐに手に入れるのは難しいじゃろ」

 

「では、私とおじい様のサインを書き亜夜子嬢が四葉 真夜様のサインを取れ次第私に原本を送ってくれれば大丈夫です。原本は当家で厳重に管理させてもらいますがよろしいでしょうか?」

 

「あぁ、異論はない」

「私達もそれで構いません」

 

その後私と老師は書かれた誓約書にサインをし、それを亜夜子嬢に渡すとそれぞれ解散していった。私はその場に残り、達也や芽愛さん、弥海砂さんが戻ってくるのを待っていた。やがてやってくると達也からここにいたはずのパラサイトのことを聞かれたが達也には九島閣下に依頼して引き取ってもらったと誤魔化した。ここであの四葉家がこのパラサイトの件に関して動いていることを私が漏らせばあるかは知らないが四葉の粛清リストに私の名前が載るのは確実だ。その後色々なことを聞かれたがその時ここで起こっていたことを四葉抜きで話したところ納得したのかそれ以上は聞かずに帰ることになった。





次の話は3年生の卒業式+リーナ帰国と春休み編のプロローグみたいなのを織り交ぜます。春休みは原作は劇場版星を呼ぶ少女をやっていますがあれをやってれば何処をどう混ぜていこうか悩むのでカットします。

希望があれば書きますがオリジナルにしていきます。

ここからは完全に余談ですが全然世に出す予定もない話を自分なりに書いていくとなんかこれより進むのは自分の中で何何だろうって最近思いました。

今回もご読了ありがとうございました。感想、評価、お気に入り登録よろしくお願いします。
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