姉は戦略級魔法師、その妹も戦略級魔法師!? 作:KIRAMERO
はい。これで来訪者編は終了になります。長かった…いや自分が書いている時間が長かったからそう思うだけなのかもしれません←
リスアニ来年の豪華すぎません?初日にチコハニ、エイル、fripside2日目にスフィア、LiSA、ReoNa、May'nって……どっちも行きたい……
吸血鬼騒動も程なく沈静化し、一時的に東京に来ていた詩季さんも間もなく水無瀬家本邸へと戻っていった。何時もの日常が戻ってからはや1ヶ月が経とうとしていた。今日3月20日、一高では卒業式が執り行われていた。この時間は卒業生向けの余興パーティーが開かれていて生徒会役員である私は一足先に生徒会室へ戻り今日の卒業式で使ったものの整理整頓をしていた。そこにこの部屋の前の主である前生徒会長七草先輩そして前風紀委員長渡辺先輩がやってきた。
「やっと見つけた。もう何処に行っちゃったのかと思ったわよ」
「全くだ。達也君といい君達は案外似たもの同士なのかもしれないな」
「私を達也と同じトラブルメイカーと同等の判断を下すのはやめてください。ところで何故先輩方はこちらに?パーティーはまだ続いているはずですが」
「いや君にも一言言っておきたいと思ってな。卒業したら今までのようには会えないからな今年1年本当に世話になったな」
「こちらこそお世話になりました。渡辺先輩は魔法大学に進学なさるのですか?」
「いや私は防衛大の特殊戦技研究科に進む予定だ」
「そうでしたか…あそこは演習も多いと聞いてるのでこれからも頑張ってくださいね」
「ああ、世話になったな五輪」
「それじゃ、私の番ね。彩海奈ちゃん本当にこの1年ありがとう。高校3年間の中でも1番思い出に残ることがいっぱいだったわ」
「こちらこそありがとうございました。七草先輩は今後も会う機会はありそうですが本当にお世話になりました」
「そうね、来年度には私の妹達も入学する予定だから妹達のことよろしくね。何かあったら私に報告してもらってもいいから」
「わかりました。七草先輩も渡辺先輩も講堂にもどってはどうですか?確かそろそろリーナが何か催し物をやるみたいですので」
「そうか、それじゃあまたな」
「またね、彩海奈ちゃん」
「はい。先輩達お元気で」
渡辺先輩と七草先輩が生徒会室から出ていくと私もそれに倣って生徒会室にロックをかけてから卒業生向けのパーティーに生徒会役員の責務として出るため講堂へと向かった。そこには世界最強の魔法師部隊スターズを率いる総隊長であり国家公認戦略級魔法師「アンジー・シリウス」ではなくUSNAからやってきた交換留学生「アンジェリーナ・クドウ・シールズ」として立っていた彼女はまるで何処にでもいる普通の高校生でもしかしたらこれが彼女の素なのかもしれない。もしそうなら彼女にスターズそれも総隊長で国家公認戦略級魔法師なんて肩書きは必要以上に重荷になっているかもしれない。姉さんと同じように戦略級魔法を使えるただそれだけで軍から強要されているのかもしれないし、それが国家にとってはいいかもしれないけれど個人としては重荷になることがある。今の私の立場的にはリーナを受け入れることが出来る立場にはない。もちろん受け入れるにはリーナがUSNA軍を退役し、日本に帰化しないといけないがリーナは九島の血を継いでいるためそれほど難しいことでは無いかもしれない。それでも私はきっと忘れない、リーナは私にとって同世代において深雪、達也と並び私のライバルという存在で例えそれが国家公認戦略級魔法師だったとしても負けるつもりは毛頭ない。
この卒業式後の卒業生向けのパーティーの余興以降リーナは一切顔を見せなくなった。おそらくは撤収命令が出ていたけれど彼女なりの高校生としての職務というのを遂行したのだろう。2096年3月24日終業式が終わり数日後、私はある来訪者が今日来るということを数日前に知ったため東京湾上国際空港に来ていた。国際線到着ロビーに向かおうとしていたら見知った顔を見かけたため私は国際線出発ロビーへと向かっていった。
「リーナ!」
「?彩海奈?」
「貴女、今日帰るのね。卒業式から一体どれだけ準備してたのよ……」
「し、仕方ないじゃない。色々やることもあったし」
「はぁ……でもまた会えるわよね?私達」
「どうかしらね…でもワタシもまた会えることを楽しみにしてるわ。彩海奈」
「ええ」
「それじゃあね!今度は普通の友人として会いましょう」
「ええ、またね。リーナ」
私はリーナを見送ると国際線到着ロビーへと向かった。今からこの東京湾上国際空港に到着するのは私にとっていや日本にとっても一大事が起きるかもしれないお客様だろう。何故なら今から来る来客は今のところ私達五輪家だけしか知らない非公認戦略級魔法師であり、私よりいや国家公認である姉よりもその秘匿性は高い。そんな人が今海外留学をしていた地から3年振りに日本へ帰国するのだ。国際線到着ロビーへ向かうとそこにはまたもや予想外の人達がいた。
「あれ?深雪達こんなところで何をしているの?」
「あら、彩海奈じゃない。貴女こそ何をしているの?」
「私はちょっとね。今から国際線で知り合いが帰ってくるからそれのお迎えにね」
「あら、五輪家のご令嬢が迎えに来てくれるなんてその子は幸せね」
「あー、まぁそうかも……しれないね。私はあまり来たくなかったんだけど……」
「そうなの?」
「ええ……それで深雪達はどうして?」
「私達は今日雫が帰国するからそのお迎えに来たのだけど知らなかったの?」
「いや、知らなかった……」
「……そうなのね…それにしても偶然ね。彩海奈のお友達は何処から帰ってくるの?」
「えっと確かあの便よ。ロンドン発東京湾上国際空港行きの。グラスゴーからロンドン経由で帰ってくるって言ってたわ」
「そうなのね。じゃあまた4月に会いましょう私達が貴女の待ち人を待たすわけにはいかないもの」
「なんかごめんねバタバタしてて。雫にもよろしく伝えておいて」
「ええ」
私はロンドン発東京湾上国際空港行きの便の搭乗客が下りてくるゲートの近くへと向かった。ロンドン発日本行きといっても私が待っている人が行っていたのはイギリスという国を成り立たせている国の1つスコットランドに行っていたためだ。何故今の時代魔法師が海外渡航を許可されたのかは私とて謎だがおそらくは水無瀬の力が働いた証拠だろうと思った。
「へーい、あーみなー」
「あ、おーい」
「久しぶりだなー彩海奈。5年ぶりくらいか?」
「そんなにかしらね。とにかくおかえりなさい、クリスティーナ」
「あぁただいま。彩海奈」
「それにしても何でロンドンから直接来たの?フランクフルトからここまで直行便あるんだし」
「それはね、彩海奈。ロンドンに行ってみたかったからだよ。それとクリスティーナとは呼ばないでくれるかな?」
「そうね……善処するわ、レナーテ」
「よし、それで君が来てくれたってことはやっぱり私は」
「ええ、そういうことよ。じゃあとりあえず私の家に来てくれるかしら?」
「もちろんさ。それにしても愛媛まで帰るのかい?」
「いいえ、東京にある私の家よ?姉さんのお陰であまり他人が入れるようにはなってないけれどね」
「はは、彩海奈のお姉さん本当に妹思いだねー」
「もうそこに関しては諦めてるわ……それじゃあ行きましょうか」
私はレナーテを連れて東京湾上国際空港から東京の立川にある自宅へと向かった。家に入る前にレナーテの生体認証を行い私の家に入った。今日は家には誰もいないと思っていたのだがリビングに行くとなんと母さんがそこにはいた。
「あら、おかえりなさい彩海奈。それとお久しぶりね、レナーテさん」
「た、ただいま……なんでここにいるの?」
「お久しぶりです、真唯さん」
「なんでって、お父さんにこれを渡してくれって言われたからよ。ほら、この前別荘行きたいって言ってたじゃない?それとレナーテさんのことについてね」
「レナーテはやっぱりそういうことなの?」
「ええ、レナーテさん貴女は戦略級魔法師それも間違いなく史上最強クラスの1人よ。それで1つ聞きたいんだけど貴女はどちらの国籍を選ぶのかしら?日本かドイツ」
「私は日本を選びます。確かに私は日本とドイツのハーフだけど父も母もこのことに関しては賛成してくれました」
「そう……ならレナーテさん貴女を私達五輪家で雇いますが貴女どうしたいですか?」
「私はそれでいいのですが1つ条件があります」
「何かしら?私達に出来ることならいいのだけれど」
「難しいかもしれませんが彩海奈の傍にいさせてはもらえませんでしょうか?」
「……そうね私としては芽愛や弥海砂もそうだけど彩海奈のことを知っている貴女が近くにいてくれるってことはありがたいんだけどそれはやっぱり聞いてみないとね……」
「そう…ですよね…」
「大丈夫よ…澪は少し嫉妬するかもしれないけどね……」
「それでどうするの?確かレナーテって16だよね?一高に入るにしても難しいと思うんだけど」
「それは大丈夫よ。2年生に転校という形で入ることに既に百山先生とは合意してるわ。一応始業式前までに一度訪ねた方がいいわ」
「分かった。それで別荘のことはどうなったの?」
「それがね…お母さんと姉さんが一体何処から聞いたのか水無瀬の別荘を貸すってことになっちゃったのよ」
「え……」
「まぁ…もう返却することは出来なさそうだから水無瀬の別荘に行ってきて」
「わ、分かった…あ、レナーテも連れてっていい?」
「え?あ、いいけど芽愛と弥海砂も連れてってよ?何があるか分からないし」
「分かってるわよ」
「それじゃ、またね彩海奈。別荘から帰ってきたら1回実家に帰ってきなさい。愛彩さんが会いたがってたから」
「愛彩が?分かった」
「レナーテさんもゆっくりしていってね。ここから数年はここの家にいていいから」
「え?あ、はい」
その言葉を言い残し母さんは数人の護衛を連れて愛媛にある五輪本邸へと帰っていった。私とレナーテはその後とりあえず空いている部屋にレナーテを連れていき、今日来る弥海砂さんとの邂逅を済ませてから今日は3人で夜を過ごしていった。翌日私とレナーテはレナーテの部屋に必要なものを買い翌日から別荘に行くための準備をしていった。
如何でしたでしょうか?今回新しく出てきたレナーテですが恐ろしい程のチート級魔法師という設定になってます。キャラ集にはまだ能力の片鱗を見せていないので書きませんがいや、こいつすごすぎるをメインテーマにしてます←
空港の情報は羽田空港の国際線就航便を基に作りました。ロンドンからドバイorドーハ経由で作るっていうのをしたかったのですが時間が合わなすぎたのでやめました←
今回もご読了ありがとうございます。感想、評価、お気に入り登録よろしくお願いします。