姉は戦略級魔法師、その妹も戦略級魔法師!? 作:KIRAMERO
これを書いてる時点では何処まで進めるものかと思っていますが言い争ってる場面まではやりたいと思ってます。
会話の場面がこの話から出てきますがこういうことを書くのはほぼほぼ初めてなので視点切替がよくわからないところもあると思いますがよろしくお願いします
高校選びと姉と新生活
私は決断した。多少自分のことが明るみに出たとしても姉さんや兄さんのいる東京に行くことを決めた。そして第一高校に行くことを決めた。この事を父に報告したら私が東京に移る条件として、何かあったら必ず父か兄さん、母さんに報告すること、もし家族の誰とも不在の場合は九島閣下、もしくは国防軍の佐伯閣下に報告することを約束した。
そして2095年の3月、私は高校受験のために上京した。そこでは兄さんが迎えに来てくれるはずだったが、なんと兄さんだけではなく姉さんもいたのだ。これには私も驚いた。
「あ、彩海奈ーこっちこっちー」
「あ、兄さ…ーん…ってえぇ!?なんで姉さんまで来てるの!?」
「てへっ来ちゃった」
「ちょっ何が『てへっ来ちゃった』よ!兄さん?なんでここに姉さんがいるのか説明してくれる?」
「えーっと…本当はこんな予定無かったんだけど今朝用意してたら姉さんが『私も行くわ!!』って聞かなくて…」
「ちょっ、それは言わない約束でしょ!」
「姉さん!!!姉さんは自重っていう言葉を知らないの!?まったくもう少し自分の立場を弁えた行動をしてください…」
「う…だって父さんから彩海奈がそっちに行くからよろしく頼むっていうのを洋史が聞いてるのを、耳に挟んでいても経ってもいられなくなって…それで…」
「まったく…これだから姉さんは…シスコンって言われるのよ…」ゴニョゴニョ
「うん?何って言ったの?彩海奈?」
「な、なんでもないわよ」
ふぅ、なんとか姉さんには聞こえなかったか…これを聞かれたらこれからが大変だからね…
「変な彩海奈。まぁいいわ早く行きましょう。人目も多いですし、長距離移動だもの疲れているに決まってるわ」
「うん。そうだね、彩海奈は関東に来るのは初めてだしね。それじゃ家に行こうか」
そうだ、私は関東に来るのは初めてだ。今まで愛媛の自宅から兵庫の二木家、三重の九島家などへ行った事はあるけれど岐阜よりは東に行ったことが無かった。それは私が戦略級魔法師という括りにあるのも関係しているが、私自身もそこまで外出に積極的では無かったからだ。
十数分後私たちは五輪家が東京に建てた邸宅にいた。これほどの邸宅ならば私も長期休暇等で来てみたかったと思えるほど大きかったし何故か私の部屋も用意されていた。些か不思議である。まさか私が訪問するためだけに用意したのだろうか…ちなみにこの家は姉さんが戦略級魔法師になり東京に在住しないといけなくなったため建てた邸宅だ。私も住めるかと言われたらNoだ。国家公認戦略級魔法師の家に一中学生が住めるわけが無いのだ。そう易々と学校側に戦略級魔法師の自宅を教えるわけにはいかない。そのため私がこの家に住むことはないのだが短期間の滞在なら問題はないんだそうだ。ただそれでもわからないのが何故その家に私の部屋があるかだ。前述のとおり私はここには住めない。それ故にこの家に私の部屋を作るのはわざわざ一部屋使わないというのと同義だ。
「ね、姉さんなんで私の部屋が用意されてるの?私はたとえ一高に合格してもここには住めないのよ?」
「え!?そうなの!ちょっと洋史なんでここに彩海奈が住めないのよ!!」
「え?姉さん?知らないわけじゃないよね?戦略級魔法師なんだから高校に姉さんの住所を知らせるわけにはいかないだろ?彩海奈が一高に合格してもこの家には住めないんだよ。」
「そ、そんな…せっかく彩海奈が一高に合格した時はこの家に住んでもらおうと思ってたのに…」ゴニョゴニョゴニョゴニョ…
なんか姉さんがとんでもないことを言ってる気がするけどスルーしよう(この時まで澪は一緒に住めないっていうことを知らなかった)
「それでこの後はどうするの?さすがに時間が時間だしこれから出かける訳にはいかないでしょう?」
「あ、私も明日試験だし今から外出するのはねぇ…それに復習とかもしておきたいし」
「うんそうだね、彩海奈は明日が試験だしもうこんな時間だからこれから外出はまずいから今日はもう家にいようか。今日はせっかく彩海奈がいることだし俺が腕をふるおうか」
「そういえば久しぶりね洋史のご飯を食べるのは。なんだかんだいつもは用意されたものになってしまうし」
「へぇー姉さんでも久しぶりなの?私はもう姉さんが出ていってから食べてないからもう数年は食べてないわよ」
そう洋史兄さんは結構料理が上手で、かつて正月に五輪家親戚一家が集まった会合で料理を出した際に全員から是非もう一度食べたいと言われるほどの腕前である。そしてこれが真由美さんとの交際(?)が上手くいかない原因なのでは?と彩海奈は思っている。
そんなこんなで夜は過ぎていき久しぶりに姉さんや兄さんと過ごす夜は数年の間離れていたということを忘れさせてくれるほど素敵な夜になった。
そして翌日私は姉さんの家を出て、受験する魔法大学附属第一高校に来ていた。試験は2日間で筆記試験と実技試験がある。初日は筆記試験で私には少しばかり自信はあった。それは私の将来の夢にも通じているのだが姉が虚弱体質だからあまり魔法を使えないため姉に合ったCADを開発し調整してあげたいと思い、姉がまだ愛媛の自宅にいる時から密かに魔法工学や関係している学問は勉強していたからである。そして初日は終わり2日目の実技試験では、自分が十師族の一員であるため名前を呼ばれた時に多少周囲がざわついたがそれ以外は何も起こらず私の試験は終了した。
そして翌日私はまだ学校があるため愛媛に帰らなければならないのだがここでまた一悶着起きてしまった。なんとまたしても姉さんが乗り場まで付いてきたのである。これに関しては多少来る前から予期はしていたので時間帯的に来れないであろう時間を選んだが、それにも関わらず来られてしまったのである。それでも兄さんがいてくれたおかげで私は無事愛媛にある自宅に帰れたのである。
数日後私の元に第一高校への入学許可と制服が届いた。もちろん一科生としての入学だ。しかし首席ではないのか入学式での挨拶という役割を果たせ的なことは書かれていなかったため誰か他の人が首席なのだろうと私は思った。首席でなかった事に関してほとんどの家族はお咎めなしとの感じになった。だが例外がいた。そう、姉さんである。最初は"なんで彩海奈が首席じゃないのかしら?"と笑顔(笑ってはいない)ではあったが最後の方には"せっかくお忍びで行こうと思ってたのに…ブツブツ"と逆に首席になれなくて良かったとさえ思えてきたのだった。
そしてまた日は流れ私が東京に旅立つ日、五輪家本邸の前には父さんや母さんそして使用人のみんなや近辺に住んでいる親戚の方が見送りに来てくれた。
「じゃあ、行ってくるね」
「あぁ、行ってらっしゃい。もし東京で何かあったら私や洋史に言いなさい。何も無いことが望ましいがなそしてお前に言ってはいなかったが東京にお前のお世話をしてくれる子を2人ほど行かせている。その子達は高校生では無いがそれでもお前の身の回りを見守ってくれる。彼女たちもあてにしなさい。誰だかは行ってみたらわかるよ」
「え?あ、うんわかった。ありがとうね父さん」
「彩海奈、身体に気を付けてね」
「うんありがとう。母さんこそ気を付けてね」
「「「行ってらっしゃいませ、彩海奈様」」」
「うん、みんなも気を付けてね!」
「それじゃ、行ってきます」
こうして私は一路東京を目指して旅立った。今の交通手段は21世紀前半よりは格段に優れていて未だ大阪での乗り換えは必要なもののそんなに時間はかからずに着く。そうこうしているうちに私が住む家がある最寄りの駅に着いた。
「うーん、やっと着いた〜。前回来た時は試験が主な目的だったから見て回れなかったけど今度こそは見て回ろう。でも今日はもう疲れたし休もう…」
こうして東京に来た初日は終わりを迎えたのであった。
あっと言う間に私の東京生活は過ぎていき入学式の日を迎えた。
入学式当日、私は一抹の期待と不安を持って学校に行ったのだ。学校に着いたのは式開始の20分前、少しは余裕を持って来たつもりであったが案外ぎりぎりになってしまった。校門をくぐって地図を頼りに講堂を目指していると前方から『あの』七草真由美さんが歩いてきたのであった。
「新入生ですか?講堂はあちらですのでお間違えのないようにお願い致します。あ、私は一高の生徒会長をしてます七草真由美と申します。さえぐさは『七草』と書いてさえぐさと読みます。」
「これは丁寧にありがとうございます。兄がいつもお世話になっております。私は兄五輪 洋史の妹の五輪 彩海奈と申します。もしかしたらご存知かもしれませんがよろしくお願い致します」
「まぁ、あなたが彩海奈さんなのね!こちらこそお世話になっております。それにしてもあなたが彩海奈さんなのね。洋史くんから聞いている通りねそして試験の成績も流石ね首席じゃないのは首席の子がこの一高の試験の歴代最高得点を出したからねそれでも歴代2位の成績よ本来なら首席なんだけどね…」
「あ、あの七草先輩みんな見てますから、それにもうそろそろ始まってしまいますので…」
「あら、いけないそれじゃあまたゆっくり話しましょうね!」
「は、はい!それでは」
こうして七草先輩との初邂逅を終えた私は講堂へ向かった。
数分後講堂に着くともう席の4分の3以上は埋まっていてそれぞれ2人組や3人組等一緒にいる人たちが多かった。斯く言う私は上京したてであることや十師族であることに加えてあまりそういう友人というのはこちらにはあまりいなかった。それでも私は空いている席を見つけ座ろうとした。
「すみません、隣座ってもよろしいでしょうか?」
「え?あぁどうぞ僕の名前は十三束鋼これからよろしくね」
「ありがとうございます。私の名前は五輪彩海奈と申します。その名前とか気にせず仲良くしていただけると嬉しいです」
「え?えぇー!?五輪ってあの五輪かい?うん僕も苗字のこととか気にせず仲良くしてくれると嬉しいかな」
とこんな風に少しおしゃべりしていると開演の合図が鳴った。学長挨拶や在校生代表挨拶(生徒会長である七草真由美さん)など進んでいき新入生代表挨拶の番になった。
「続いて新入生挨拶 新入生代表司波深雪」
「そういえば五輪さんって新入生代表にどうしてならなかったの?」
「うっ、そこを突かれると…まぁ七草先輩とここに来る前お会いした時に聞いたら、あの子は歴代最高得点を出したそうよ。さすがにそれは私でもすごいと思ったけどね。あ、でもこれオフレコでお願いね。多分そんな公にしていいことじゃないと思うから」
「あ、うんわかったよ」
「春うららかな日にこの学び舎に入学出来たことを嬉しく思います。私は皆等しく一丸となり総合的に等しいそれぞれの3年間を過ごしていけたらと思っています。ーーーー(中略)以上です。新入生代表 司波深雪」
「随分綺麗な人だったね」
「あら、十三束君は司波さんみたいな人が好みなの?」
「え?いやいやそんなこと無いわけではないけどそれでも綺麗な人だったよ」
そんなことを話しているうちに入学式は終わった。これからIDカードを受け取り自分のクラスを確認したらそこからは自由時間だ。クラスに行ってこれからの学友と親交を深めるも良し、自宅に帰るも良し、校内を見て回るも良しだ。そういう私は自宅に帰ることにした。まだ上京してから自宅の片付けも済んでいないためその時間にあてることにした。さすがに今日クラスルームに出なくとも明日から親交を深められるだろう。数時間後やっとの思いで全部の荷物が片付いた。今日はもう寝ようと思った瞬間、部屋の中にコール音が鳴り響いた。誰だろうと思い電話に出ると日本魔法師会の長老『老師』九島烈だった。
『夜更けにすまんな。今日が入学式と聞いたから電話した』
「『老師』自ら電話をかけてくださりありがとうございます。無事今日第一高校に入学することが出来ました。それで今宵はどういったご用件でしょうか?」
『いやなにあの時の娘がもう高校生とは時の流れは早いものだと思ってな。入学おめでとう』
「まぁ、ありがとうございます。本当にこれだけだったのですね」
『ふっ、ではこれで失礼するよ東京で何かあれば勇海殿や私に声をかけてくれ。ではまたな』
「はい。ありがとうございます。おやすみなさい」
こうして高校生活の初日は過ぎていった。
翌日、私は自分のクラスである1年B組に向かった。途中兄妹と思われる2人組とその他3人が七草先輩に声をかけられていたのを見かけた。その妹は新入生総代であったのに気づき、彼女を生徒会か何かに勧誘しているのだろうと思った。そうこうしているうちに教室に着きドアを開けると昨日隣にいた十三束君が既に来ていた。
「おはよう十三束君」
「あ、おはよう五輪さん」
「私のことは彩海奈でいいわよ。私も下の名前で呼ぶから」
「い、いや…で、でも…」
「あーっもう。じれったい。下の名前で呼んでよね?」
「う、うんよろしくね彩海奈…さん」
「あれー?何話してるの?あなたは誰?」
「私は五輪 彩海奈よ。質問で返すけどあなたの名前も教えてくださらないかしら?」
「い、五輪!?あの十師族の!?あ、私は英美=アメリア=ゴールディ=明智っていって日本では明智英美っていうのエイミィって呼んで!」
「うん、こちらこそよろしくねエイミィ!私のことも彩海奈って呼んでよ!」
「うん、よろしくね彩海奈!ほら十三束くんも!」
「え!?う、うんよろしくね明智さん」
「エイミィ!でもまぁこれから慣れていってね!」
「う、うん。は、はは…」
「それで彩海奈何処に行く?」
「私は工房かな。一応これでも自分のCADくらいは自分でも調整出来るけど、それでも魔法工学技師目指してるしね」
「へぇ彩海奈って魔工技師目指してるんだ。なんか少し意外かも」
「まぁねでも意外と勉強してみると楽しいものよ?エイミィは将来どうしたいの?」
「私はまだ考えてないけどでもこの生活の中で見つけられたらいいかなって思ってるの」
そんなこんなで1日が過ぎていった。工房で魔法工学のことを学んだり七草先輩の試技を見たが、そこで一悶着あったらしい。私は直接見ていなかったので聞いた話だが一科生と二科生の溝が原因らしい。そして放課後らエイミィや鋼君そして他のB組の子達と帰っていると校門前で一科生と二科生が言い争っていた。
「た……司波さん……かえ……たいだけなんだ」
「はん……活中に……しやがれ」
「…………」
とこんな感じで言い争っていた…
「どうしよう彩海奈…あれじゃ帰れないよ」
「魔法を使うのはちょっといただけないしどうしようかしら」
「止めなさい!自衛目的以外での魔法攻撃は校則違反はもとより犯罪行為ですよ!」
「風紀委員長の渡辺摩利だ。君達1-Aと1-Eの生徒だな。事情を聞くから着いてきなさい」
とまた七草先輩を見かけた。しかもあの口ぶりからすると何処からか見ていたのだろう。そんなこんな思っているうちに話は進んでいった。どうやら1-Aの生徒の一方的な使用と判断され、森…なんとかという生徒が風紀委員長に連れていかれた。
二科生の人たちも帰ったことから私も帰ろうとすると、後ろから七草先輩に声をかけられた。
「あーみなちゃん。さっきの騒動見てたでしょ?オフレコにしてくれないかしら?」
「ひゃっ七草先輩!?ええ見てましたけど了解しました」
「そう…あなた達もお願いね?」
「「わ、分かりました」」
「それではまた明日ごきげんよう」
そうして七草先輩は去っていった。
「なんで七草先輩は私たちがいることわかったんだろ…」
「おそらくだけどマルチスコープじゃないかしら。確か360°何処までも見られるというスキルを使っていたはずよ。このスキルは1種の才能だから私たちが扱えるものではないけれど」
「へぇ会長はそういうスキルを持っていたのか」
そうこう話しているうちに乗り場に着いたため、また明日ということで今日は別れた。彩海奈はそんな今日を振り返るとあの二科生の男の子が気にかかっていた。あの騒ぎの中でこちらの方に気づいていたみたいだし、それだけでなく何かじっと見られていた気がする。これはこちらとしても気がかりだ。私にはそんな情報を教えてくれる人もいないわけだし…と思っていると私は父さんからの言葉を思い出した。そうだあの2人と会ってみよう。父さんもあてにしなさいって言ってたからこの件について頼んでみよう。
はい。今回はここまでです
予告してたよりも進んでちょっと自分でも意外に思ってるけどなんだかんだ書いてると進んでしまう…
次回からはもう予告無しでやっていきます。ただ次からは視点を変えていきながらやっていきたいと思うので間隔が長くなると思います。
会話描写苦手すぎる