姉は戦略級魔法師、その妹も戦略級魔法師!?   作:KIRAMERO

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はい。原作で言う四葉継承編の2話目です。次からは師族会議編になります。
1ヶ月は経ちませんでしたがすごい期間空きました……やっぱりオンラインで家から出なくなると曜日感覚と時間感覚がわからなくなります……




新年には衝撃的すぎる出来事を

芽愛さんと弥海砂さんを呼びに行ったら案の定お母さんの言う通りメイドの人達も付いてきた。そして今年は何処かメイド達も緊張して集まっていたが去年とはうってかわり特に五輪家の内部において変わることが無かったために拍子抜けしたような表情で集まっていた部屋を出ていった。そして真唯は終わると彩海奈、澪、洋史、芽愛、弥海砂を自室に通した。

 

「それで彩海奈、澪貴女達は何を知っているのかしら」

 

「……私は「待って」」

 

「私から話すわ。お母さん、洋史、芽愛、弥海砂今から話すことは他言無用よ。絶対に。水無瀬家にも出来れば知られたくはないそんなことよ」

 

「水無瀬家までなの?」

 

「元々は私と彩海奈ちゃんと父さんだけ知ってればいいって思ってたから。だって彩海奈ちゃんが戦略級魔法師になるなんて想定外だったしね。彩海奈の体には今ある魔法が常にかかっているんだけど分かる?」

 

「……え?」

 

「いや、僕には分からない」

 

「私達も分からないです」

 

「じゃあ、彩海奈ちゃん解除していいよ」

 

「ふぅ……」

 

「今まで彩海奈ちゃんが自身に掛けてた魔法は固有名称「平等体系(イクアリティ・システム)」。彩海奈ちゃんが使う魔法がどれだけの大規模魔法だとしてもこの魔法を使っていれば平然と打てるそんなことが出来る魔法なの。ただ何処までが上限かは分からないけど「壊淵」以上の魔法でも彩海奈ちゃんが使えれば使うことが出来るわ」

 

「そして何よりこの魔法は相手に感知されないというところが何より解明されていない点ね。私でも彩海奈ちゃんから言われなかったら分からなかったもの」

 

「どういうこと?色々処理が追いつかないけど……」

 

「つまり彩海奈ちゃんは自由自在に「平等体系(イクアリティ・システム)」を発動出来るってわけ。だから如何なる魔法でも彩海奈ちゃんは常時扱うことが出来るの。こんなこと世間に公表すれば彩海奈ちゃんや私達は数字落ちの烙印を押されるかもしれない。だから私と彩海奈ちゃん、父さんの3人だけの秘密として扱ってきたの」

 

「彩海奈、「平等体系(イクアリティ・システム)」は何時どれくらいの時間使ってるの?」

 

「さすがに学校では使ってないけど、九校戦・横浜事変・吸血鬼捜索の時は使ってたよ。高校に入ってからはそれくらいだから30時間くらいかな」

 

「それで何の代償も無く使えるとは思えない魔法だけど……」

 

「体調は崩しやすい……かな…」

 

「それだけじゃないでしょう?彩海奈、貴女何を隠してるの?」

 

「……最近、使ってなくても体調を崩しやすくなった。今はレナーテの幻惑魔法で何とも無いように装ってるけどちょっとキツイかなって」

 

「やっぱり……彩海奈、今日から私と一緒にいなさい。私も一応は紗那と同じくらいの魔法医療のスペシャリストよ……だから今年は九校戦や横浜事変、京都内乱の時のような時は言わないけどあまり平等体系<イクアリティ・システム>を伴う魔法を使うのは禁止して、普段使う魔法も基本的に使うのはやめなさい」

 

「そんなことしなくても……」

 

「ダメ。彩海奈が使う魔法は余計に体を酷使するかもしれないし少なくとも来月中は最低限のこと以外は使用も禁止するわ。そして私も東京に常駐する」

 

「お母さんが?」

 

「ええ。少し、気になることもあるから」

 

「真唯様、東京では何方に滞在致しますか?」

 

「彩海奈の家に居るわ。そうした方が貴女達も守りやすいでしょう?」

 

「かしこまりました」

 

「それじゃ、この話はお終い。彩海奈以外は戻っていいわよ」

 

彩海奈以外が部屋から出ると真唯はきりだした。

 

「彩海奈、こっちに来なさい」

 

「う、うん……」

 

「貴女も他人がいないところで苦労してたのね……ごめんなさい気づいてあげられなくて」

 

「おかあ……さん…?」

 

「彩海奈、貴女は特に何も無い普通の十師族の子よ。だから貴女には普通でいて欲しかった。でもそれは私がこの五輪家に来て戦略級魔法師となった。だからごめんなさい」

 

「……そんな事ない!私はお母さんの子に生まれて幸せだった。レナーテと一緒に過ごした幼少期や児童期だって、私が1人になって初めて孤立というものを覚えた時にお母さんが一緒にいてくれた時だってお母さんは私のそばにいてくれた。戦略級魔法師になったのも私が望んでなったものだしお母さんは謝らないでむしろありがとうって言ってほしい!」

 

「彩海奈……」

 

「お母さん……笑っていて。私はずっと笑っているから。たまには涙を流すかもしれない。それでも私には水無瀬…いや五輪 真唯っていう私にとって史上最強の味方がいてくれるんだから」

 

「彩海奈……ありがとう。やっぱり私、貴女の母親で良かった。いいえ、貴女が娘で良かった」

 

「私もだよ。お母さん」

 

「……さて何時までそこにいるつもりなの?澪、芽愛、弥海砂」

 

「え?」

 

「バレてたか……」

 

「もう、バレバレよ。でも彩海奈は全く気づいてなかったけど」

 

「あう……」

 

「彩海奈様、今後は私達が命にかえても全力でお守り致します。絶対に」

 

「芽愛、弥海砂頼んだわよ。今彩海奈以上の実力を持ってるのは貴女達だけよ」

 

「かしこまりました、真唯様」

 

「さ、そろそろ移動しましょう。勇海さんもレナーテさんも待ってるでしょうから」

 

「そうね。今年ももうおわりだものね……」

 

それからは五輪家全体で集まり、年越しを迎えた。私にとってこの1年は色々な出来事が重なった1年だった。新年は吸血鬼が現れ、USNA最強の戦略級魔法師アンジー・シリウスと交戦、春休みには旧友であるレナーテと再会し、春にはドイツ連邦共和国のユリアン・へーネスとの邂逅。夏の九校戦では水無瀬家の闇の存在を知り、秋にそれを間近に体験した。九校戦では他にも"あの"四葉家の末席に連なる黒羽家の実力を直に思い知った。これだけでも今年も色々あったのは間違いなかった。

 

「彩海奈、今年はありがとう」

 

「レナーテ……そうね、私こそ今年はありがとう。貴女がいてくれたからこの1年も無事に過ごせたのかしらね」

 

「ううん、そんな事ないよ。彩海奈がいたからこそ私は今、日本にいることが出来ているからね。他にも真唯さん、澪さん、お姉ちゃんにも紗綺さんにも色々お世話になったから」

 

「それもそうね。新年早々貴女がこっちに帰ってくるって聞いた時はびっくりしたもの」

 

「そもそも私、留学っていう扱いだったからね。帰ろうと思えば帰れたんだけどあのタイミングにしたのはお母さんに言われたのとお姉ちゃんとカーラさんの勧めもあったからかな」

 

「ナフィーナさんとカーラ・シュミットが?」

 

「うん。1度ドイツだけじゃなくて世界を見てもいいんじゃない?って言ってくれたから」

 

「そう。なら今の日本は貴女にとってドイツと比べてどう映るのかしら?」

 

「日本人は気楽すぎるわ……達也と深雪は別だけど、それ以外は皆気楽すぎる。あの横浜みたいなことがいつ起こってもおかしくは無いのにね」

 

「ドイツは色々あるの?」

 

「あるなんてものじゃない。反魔法主義の声は日々高まっていってるから……」

 

「日本でも高くなってきてるけどね……まぁいいわ。ありがとう」

 

「ううん」

 

「明日は貴女も会に出席しないといけないから早めに寝ましょう。朝起こすの大変なんだから」

 

「そうだね。それじゃあ寝よう」

 

私とレナーテはお父さんとお母さんに声をかけてから会場を抜けて私の部屋に戻り共に寝た。

 

翌日も特に何かがあるということは無く、変わったことといえばレナーテが正式に五輪家の人として紹介されたことだろう。ただレナーテのことは『五』の関係者のみ知ることとして箝口令を敷いた。会も無事に進行し、今は会に出席している人達が各々、話している。私もレナーテも色々な人に囲まれてお喋りをしていた。

 

「お久しぶりです、五輪様」

 

「翡翠 水望さん……でしたよね?お久しぶりです。所長も夏休み以来ですね」

 

「ああ、久しぶり。今年もよろしく」

 

「こちらこそよろしくお願いします。それで翡翠さんの後ろにいるのは?」

 

「初めまして、五輪のお姫様。ボクの名前は二葉葵 奏。第五研の研究員の1人だ。ああ、二は付いてるけどボクの家は第二研とは何の関係も無いことは二木家から五輪家に鑑定書を送付済みだから大丈夫だよ。それであの物質変換魔法どうだった?」

 

「まだ使ってはいません。ですが今の私ではあの魔法は扱えません」

 

「そうか。今の君ではまだ使えないか……ま、でも何れ必要な時は来るはずだ。ボクが作った魔法だ。君はボクと彼女の作る魔法に対して異常な程に適性があるのは知っているだろう?君が九校戦で使った魔法、戦略級魔法に至るまでそうだったはずだ」

 

「それが、どうかしましたか?」

 

「だからだ。あの物質変換魔法を使ってみて欲しい。そうしたら君がこれまで感じてた世界とは違う世界を知ることになると思うよ」

 

「それじゃあ、私達はこの辺で。勇海様に伝えることもあるから」

 

「物質変換魔法使ったら教えてよ?何処か違和感を感じたら直ぐに改良するから」

 

「分かりました。何かあったら言いますね」

 

そう言うと所長と翡翠 水望さん、二葉葵 奏さんは私の元を離れ会場の中へ歩みを進めた。誰もいなくなった私の周りには五代儀家当主や五月雨家当主がその後にやってきたりといつもの正月と変わらぬ光景を私に見せていた。ただ心の中は何処かモヤモヤしていた。二葉葵 奏さんは「ボクと彼女が作った魔法に異常な程に適性がある」「君が九校戦で使った魔法、戦略級魔法に至るまでそうだったはずだ」と言った。何故戦略級魔法を作ったのが愛彩だということを知っていたのか、何故九校戦で使った魔法を知っていたのかが気になっていた。

 

日付けが変わり、1月2日四葉家から魔法協会を通じて十師族、師補十八家、百家、有力ナンバーズに対してある発表があった。

 

・四葉家は次期当主として魔法大学附属第一高等学校2年の司波 深雪を指名したこと

・司波 達也を四葉 真夜の息子として認知すること

・司波 深雪と司波 達也が婚約したこと

 

新年早々に流れてきた四葉家からの新年の挨拶代わりの発表。これは四葉家が次世代に向け、歩みを進めたこと。本格的に日本魔法師界全体が次世代に向けて歩みを進めるきっかけにもなった。

そしてそれは五輪家も例外では無かった。五輪家は同日午後、魔法協会を通じ、各家に対して次期当主の通知を行った。

 

・2098年3月31日をもって現当主 五輪 勇海が当主の座を降りること

・2098年4月1日に次期当主として五輪 洋史が当主となること

 

が発表された。発表してからは五輪家に対して祝福の電報やこれまでの健闘を称えるメールが沢山流れてきた。その一方で彩海奈に対する婚約の申し込み等も沢山あったことを記しておく。

 

 




如何でしたでしょうか?タイトル通りにはなったと思います。彩海奈が使用している「平等体系(イクアリティ・システム)」の説明は後ほど設定集に加える予定です。

やっぱり何日も家にずっといると疲れるものです。今までの日常に戻るまではまだ相当かかると思いますが皆さんで自粛をしていつか同じような日常を取り戻せるように頑張っていきましょう!

今回もご読了ありがとうございました。お気に入り登録、評価、感想よろしくお願いします。

お気に入り登録者数が300人を突破しました!毎回話を出す度に登録者数は減りますが次の話を出すまでには同じか上回っているのでそれをバネにまた新しいお話を出しますね
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