姉は戦略級魔法師、その妹も戦略級魔法師!?   作:KIRAMERO

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はい今回で入学編の最終回です。騒動開始から終焉までとその後のアフターストーリー的な感じのやつを出したいと思ってます。
アニメでいう入学編最終回+‪αみたいな感じにしたいです。


騒動の終焉とそれぞれの思惑

ドゴォォォォォン

 

そんな爆発音だった。これを機に学内は混乱に陥った。そしてその音をきっかけに動き出す者もいた。そしてそれを止めるべく舞台袖にいた渡辺先輩が出てきて

 

「取り押さえろ!!!」

 

と声をあげた瞬間警戒に当たっていた達也や風紀委員の方々そして生徒会の中で唯一警戒に当たっていた私はブランシュの下部組織エガリテの一員(といっても一高の生徒)を抑えるべく動き出した。そして各方面でエガリテの構成員と思わしき生徒を取り押さえたと同時に

 

パリイィィィィィン

 

と講堂の窓が割れて何かが講堂内に投げ込まれた。投げ込まれたものは地面に落ちると煙が吹き出し始めた。皆がその場を動けなくなっていたが1人の男が迅速にこの場を対応していた。

 

「煙を吸い込まないように!」

 

そう副会長である服部先輩だ。咄嗟に気体の収束と移動の魔法を行使し投げ込まれたものを外へと出した。これには私もすごいと思った。

誰かが服部先輩に視線を向けたのか先輩は当然だと言うような顔をしていた。

そして時を絶たず待ってましたとばかりに入り口のドアから覆面を被りライフルを手にした男組3人が乱入してきた。ただこの3人は目の前に映った状況に混乱していた。そんな男達が混乱していたのを見逃す私ではなく持っていたライフルを私の魔法で壊していく。そしてトドメと言わんばかりに渡辺先輩がおそらく覆面の中の酸素を奪ったのか男達が気絶していく。

 

「ふぅ、これで終わりか?」

 

「ええ講堂はおそ…「ドゴォォォォォン」らく…とこれは何処でしょうか?お兄様」

 

「おそらく方角的に実技棟辺りだな…渡辺先輩自分は実技棟の方に向かいます」

 

「ああ頼むぞ達也君」

 

「お兄様お供します」

 

こうして達也と深雪は一緒に講堂を出て実技棟に向かった。それにしてもあの2人いつも一緒にいるわよね。特に深雪が達也にくっつく形で。でもこれを深雪に言ったら凍らせられちゃうのかしら。そう考えていると

 

「彩海奈ちゃん怪我はない?」

 

「ええ大丈夫ですよ会長。それと私も敷地内を見てきていいですか?まだ所々で銃声が聞こえてくるので」

 

「!?危険よまだここにいなさい!おそらく先生方も対処してくれているはずだから」

 

「ご心配には及びません会長。先程私のお世話をしてくださってる方から連絡がありまして広場の方でこの襲撃に対して迎撃をしているそうで…」

 

「そう…五輪家の方々には申し訳無いことになってますね…わかりました。決して無理はしないでね」

 

「はい、会長それでは」

 

こうして私は芽愛さんと弥海砂さんと合流すべく連絡があった広場へと向かう。もちろんその道中にもエガリテと思わしき者達には出くわしたが固有魔法や幻衝を用いながら敵を倒していく。

進んでいくとそこには敵と交戦中であった芽愛さんがいた。そこに私が加わわると直ぐに敵は倒れた。

 

「芽愛さん大丈夫ですか?」

 

「ええ、ありがとうございます彩海奈様」

 

「いえ、お怪我が無くて良かったです。それと弥海砂さんは何処でしょう?」

 

「弥海砂ならもう敷地内で随分と暴れてるんじゃないでしょうか?彩海奈様は知らないかもしれませんが弥海砂はかなりの腕前ですから。もちろんお嬢様方には敵いませんと言うと思いますが」

 

「私はそこまでの腕前では無いと思うのですが…それよりこの状況をどうにかしないといけませんね…」

 

「そうですね…弥海砂を探しましょうかそこで色々情報収集をしてからですね」

 

方針が決まった私達は弥海砂さんと合流すべく敷地内を移動していると図書館の中に入っていく達也と深雪と男の子と女の子がいた。私が思うに彼らは達也のクラスメイトだろう。どうやら達也のクラスメイト(?)の男の子が外で警戒するみたいだ。それに気づいていたのか芽愛さんが

 

「彩海奈様、私は弥海砂を探してきます。あちらの男の子の援助をしてください」

 

「え!?いえわかりました。芽愛さん気をつけてくださいね」

 

話していると芽愛さんは弥海砂さんを探しに敷地内を駆けていった。それを見ていた私は急いで男の子がいる場所に急いだ。

 

「…………ツァーーー!」

 

「くっ……「グラッ」な、なに!?」

 

「!?パンツァーーー」

 

「ぐはっ…………」ドサッ

 

「やったのか?助かったぜありがとうな!」

 

「ええ、そちらこそお見事でした。それにしても音声認識ですか。今時珍しいですね。私は五輪 彩海奈と申します」

 

「おう、ありがとうな!俺は硬化魔法が得意だからなこれでも問題無いんだ。っと俺は西城レオンハルトだレオでいいぜって五輪ってあの十師族の五輪か?」

 

「ええ、その認識で合ってるわ。出来ればそういうのは関係無しに仲良くしてくれると嬉しいわレオ君。貴方って達也のクラスメイトなの?」

 

「おう、それじゃよろしくな!ああ達也と同じクラスだが知ってたのか?」

 

「ええ、彼の妹が同じ生徒会にいるのでそこから知り合いました。それに達也はあまり誰かといるということが無いけど貴方は一緒にいるということは同じクラスなのかと思いました」

 

「はあぁぁすげえな「ま、まて」っと中で色々あるかもしれないが五輪さんも来るか?」

 

「いえ、私は他の場所を助けに行きます。それと達也によろしくとお願いします」

 

「おう、わかったぜ。五輪さんも気を付けてな!」

 

レオ君と別れた後私は敷地内を芽愛さんと弥海砂さんを探しに駆け回っていた。探していると第一小体育館手前で2人を見つけた。

 

「芽愛さん、弥海砂さん!!」

 

「彩海奈様、大丈夫でしたか?」

 

「ええ、芽愛さんと弥海砂さんは?」

 

「私達は大丈夫です。ところでこれで全部ですかね?」

 

「ええ、おそらくこれで全部でしょう。芽愛さん、弥海砂さんありがとうございました」

 

「いえいえ、お嬢様にお怪我が無くて良かったです。では私達は御当主様などにも報告があるのでこれで失礼します。今日は私がお伺い致しますね」

 

「ええ、本当にありがとうございました。ではまた」

 

こうして第一高校で起こったブランシュの下部組織のエガリテによる襲撃はエガリテの敗北で決着を迎えた。私は芽愛さんと弥海砂さんの2人と別れると生徒会室に向かった。ところが生徒会室には誰もいなかった。何処にいるのだろうと思い校内を歩いていると正面から七草先輩と渡辺先輩を筆頭にゾロゾロと歩いてきた。

 

「!彩海奈ちゃん大丈夫だった?」

 

「はい、大丈夫でした。それと会長深雪と達也は何処へ行ったのですか?」

 

「司波と司波妹は十文字と共にエガリテのアジトを壊滅しにいった」

 

「アジトを!?それで私達はこれからどうするのですか?」

 

「私達は校内の残党処理をしようと思ったのだけど見た通りいなくてね。十文字君が帰ってくるまで待とうってなって生徒会室に戻る途中だったのよ」

 

「そうでしたか。では私はこれで失礼してもよろしいでしょうか?」

 

「ええ、もちろんよこんな日だしね、しっかりと休んでちょうだい」

 

「それでは失礼します」

 

こうして第一高校にとって激動の1日が終わった。どうやらあの後十文字先輩から七草先輩に先に帰ってくれという連絡が届きそのまま解散したという。

私はあの後家に帰ったら既に芽愛さんが家におりそれからはいつもと変わらない日常を過ごしていた。ただその裏では様々なことが巡り巡っていた。

 

☆芽愛・弥海砂side☆

 

私達は第一高校の周辺で警戒していたところ彩海奈様から警戒するような連絡が来たため警戒心を引き上げた。すると奥からおそらく人を乗せることが出来るトラックがたくさんやってきた。そこで私達はトラックに向かって迎撃を始めた。何台かは走り去っていったが数台は足止めし倒していった。

その後私達は一高の敷地内に入りエガリテを倒していった。弥海砂に関しては敷地内に入るなりどんどん突き進んでいき倒していった。私達はその後合流するとその場所にいた残党を倒していき彩海奈様の無事を確認すると私達は御当主様に報告すべく一高を去っていった。

 

「以上が今回一高で起こった襲撃の報告です」

 

『うん、ありがとうね2人とも。これからも彩海奈や澪のことをよろしく頼むよ。それじゃまた何かあったら報告してくれ』

 

「はい、御当主様」

 

これでやっと私達のやるべき事は終わった。

 

「姉さんお疲れ様」

 

「うん、弥海砂こそお疲れ様。今日は久々じゃない?あんなに戦ったの」

 

「ううん、そんなことないよ。先日もちょっと争いごとになっちゃったからね」

 

「もう、あまり無理したらダメよ……ってもうそろそろ彩海奈様が帰る時間!じゃあ行ってくるね」

 

「うん。気をつけてね姉さんも」

 

こうして夜は更けていく。私達はこの日を忘れないだろう。あの彩海奈様がこんなにも立派に成長されているのを見ることが出来たのだから。

 

☆七草side☆

 

今日一高で起こった出来事は七草家の当主である七草弘一はわかっていた。それを何故知っていたのかは娘である真由美と七草家の魔法師の分析によってであった。

そこで弘一が目をとめたのは五輪家のご令嬢である五輪 彩海奈とおそらく一般の家系である司波達也と深雪の兄妹だった。五輪 彩海奈のことについては真由美を通じてある程度知ってはいたが司波兄妹は初めて目を付けた。

 

そこで私はまず司波兄妹について調べてみることにしたが出てくる情報は特段何かが優れているというわけでもなく何処にでもいるような普通の少年と少女だった。ただ私は映し出されているだけが真実では無いと思っていた。ただ調べても調べても出てくるのは同じような情報だった。今日のところはこれくらいでやめたがこれからは徹底的にそう四葉が出てくる前に彼らを…と思った。

次に我が七草家と同じく『十師族』の一家である五輪家のご令嬢である五輪 彩海奈のことについて調べることにした。五輪家ということもあってか情報は色々出てくるのだが特段変わったことも無ければ何かが不得手といったこともない優秀な魔法師といったことだけだった。ただ私はこの五輪家から国家公認戦略級魔法師が出ているという点からこの少女もただこれだけのはずがないと思いつつもこれ以上は何も出ないだろうと思い今日のところは終わりにした。

 

七草家にとって、弘一にとってこの結果は悔いが残る結果だろう。ただ七草家にとっても私にとってもこれからのことについて色々考えさせられることになった。これ以上四葉家との差を広げられるようなことがあってはならないと思いながら私はこのことを日記として綴った。

 

そして私は九校戦にはあまり行かないということにしていた。しかししかし五輪 彩海奈と司波深雪が出るかもしれないということで訪問することにしたということも付け加えておく。

 

☆四葉side☆

 

達也さんから五輪家のご令嬢である彩海奈さんについて調べてほしいと葉山に連絡があったそうで私が調べてみると興味深いことがわかった。

 

どうやら達也さんが所属している国防陸軍独立魔装大隊でもあの娘について調べていた。おそらく達也さんが先生の孫娘にあたり同じ独立魔装大隊の響子さんに依頼したのだろうと勝手に推測した。そこではどうやらあの娘は戦略級とまではいかなくても戦術級くらいの実力があるだろうとは調べたみたいだった。

それを踏まえて私もあの娘について調べてみて結果としては独立魔装大隊と同じではなく彼女は戦略級魔法師と見ても可笑しくはないという結論に至った。ただこの結果は思えるというだけで何の確証もない。彼女はおそらく夏の九校戦に出てくると思われる。彼女が使っていたという魔法からアイス・ピラーズ・ブレイクや五輪家ということからバトル・ボードが出ると思わしき種目だ。

 

さてここ数年は七草家に甘い汁を吸われていたが今年は苦い汁でも吸ってもらおうかしらと考えながら達也さんと深雪さんに私は連絡を取った。

 

そして彼らには伝えなかったが今年は九校戦に姉さん、葉山、穂波さん、水波ちゃんを連れて行こうと予定を立て始めた。

 

☆五輪side☆

 

芽愛と弥海砂両者から彩海奈の無事を確認すると私はホッとした。ただでさえ今年入学したばかりの娘だ。こうも入学当初からこんな大事件に巻き込まれるなんて思わなかった。今になって本当に芽愛と弥海砂を彩海奈の側に付けといて良かったと思っているが第一高校にはあの七草と十文字がいる。何時彩海奈のことが知れ渡るかと内心ひやひやとしている。

 

ただ彩海奈が戦略級魔法師ということは五輪家の家族及び第五研の上層部のみにしか知らせておらず箝口令を敷いている。さらには電子データ上には彩海奈が戦略級魔法師ということは我が家のデータベースにも載せていない情報だ。これについては紙でのやり取りだけでのみ載せている。これくらいしなければ五輪家は反魔法師団体から非難を浴びるのは必至だ。私は娘2人と息子1人を路頭に迷わす訳にはいかないと心に誓いながら娘であり戦略級魔法師である2人を案じながら今日1日の出来事を振り返っていった。

 

ただまだ問題はある。今度は2ヶ月後に控えている九校戦今年は行けないが澪がどうしても彩海奈がいる3年間は見に行きたいと伝えてきたため私はそれを了承した。もしかしたら澪がいることで他の十師族(主に七草家)に対して牽制出来るかもしれないと考えた。

 

それを澪に伝えると我が娘ながら私より威厳がある表情で了承した。どうやら澪の彩海奈に対する想いはすごいようだ。これは九校戦の間何も起こさなければと心配になるほどだ。それでも彩海奈の秘密にすれば何も無いと同義だ。私は少々心配になったため芽愛と弥海砂に連絡を取った。

 

『すまないね、こんな時間に電話をかけて』

 

「いえ、大丈夫でございます。先程彩海奈様の自宅から戻ってきたところでしたから」

 

『そうか…では早速だけど本題だ。九校戦の期間君と弥海砂さんには九校戦関係者が泊まるホテルに泊まりながら澪と彩海奈のことを頼みたいんだけど大丈夫かな?主に付いていて欲しいのは澪の方だけど』

 

この回線は秘匿回線を使っているため盗聴は無い。

 

「わかりました。澪様と彩海奈様には報告した方がよろしいでしょうか?」

 

『澪の方には僕からしておくから彩海奈の方頼めないかな?』

 

「承知致しました。ではこれで失礼します」

 

『うん。じゃあよろしく頼むね』

 

これで大丈夫だろうと思い私は眠りについた。これから起こる波乱を知らぬまま。




はい。これで入学編最終回と+‪αで入学編を終えての各家のことについて書いてみました。(七草と四葉と五輪しか書いてないけど←)

次回からは九校戦編に入っていきます。今まで出ている原作の中でこの九校戦編が2番目に好きな話なのでがんばりたいです←

まさか連日投稿出来るとは思ってませんでした←

今回もご読了ありがとうございます。次回からの九校戦編もお楽しみにしていてください。
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