殺した人と殺す人   作:ロリコンの人

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出会いの水鳥視点。

ランボーって今年新作出るらしいね。

そうそう、この作品の台詞ってアメリカとかのドラマや映画の台詞とか意識してるんだけど出来てるかな?

今回は水鳥視点なので、少し大変でした。

ターゲットを暗殺する描写、上手くかけてると良いなぁ。



出会い 水鳥side

日本という国は世界トップレベルの治安の良さを持った国だ。軍隊を持たず、戦争を放棄した国。

 

だが、それはこの国を表から見た場合の話だ。

 

世界に名だたる大国アメリカの同盟国の日本が平和で居られるはずは無い。

 

もちろん、バカみたいに真正面から攻められることなんて無い。

 

行われるのは主に不正規戦と呼ばれるものだ。

 

ゲリラ、諜報、破壊工作、心理戦が主となる不正規戦では、その特性上日本やアメリカの政府が正式に命令を出すことは数少ない。

 

で、そんな戦いで活躍するのがフリーランスの傭兵。能力にバラツキはあるが、事が露見した場合両政府が楽に()()する事が出来る使い捨ての駒。

 

俺、水鳥諒はそんな傭兵の1人だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本という国で人を殺すのは結構難しい。

 

なぜなら、日本が平和だからだ。暴力的な行為が日常となっている所で人が殺されたとしても、それは多くの事件の1つと埋もれるが、日本のように平和だとそうはいかない。どんな殺し方をしようが、殺人として認識されれば、大きな事件として目立ってしまうのだ。

 

なら、どうすればいいのか。

 

簡単だ。「バレなければ犯罪ではない」と言う言葉があるように、そもそも事件性その物を無くしてしまえば良いのだ。

 

 

 

 

 

 

 

今、俺は駅にいる。

 

暗殺の任務だ。

 

今回、狙うのは某国の工作員。

 

ターゲットがどこの国の工作員なのかはいつもの様に伏せられている。

 

余計な事に首を突っ込むなという事だろう。

 

教えられている情報は、顔写真と何処に現れるかのみ。

 

これもいつもの事。

 

「……」

 

対象を確認する。顔写真の通りだ。

 

合図を出し、周りに居る処理屋に合図を送る。

 

処理屋とは、傭兵の暗殺任務などに必須の存在だ。バックアップとして、凶器、死体や現場の処理。偽の犯人や目撃者などを作る専門の組織。

 

今回は駅の中で暗殺するので、その処理屋を呼んでいる。

 

そのため実行役として自分は暗殺をするだけですむ。

 

袖の中に注射器があるのを確認する。

 

もちろんただの注射器では無い。

 

高圧無針注射器と言う、針を使わずに高圧で薬液を直接注入するという物を使う。

 

注入する薬液は筋弛緩剤。

 

駅の中で突然の心筋梗塞が今回のストーリーって所なんだろう。

 

 

 

対象がトイレに向かうのを確認する。

 

「今日はツイてるな」

 

対象を尾行しながら、処理屋に実行の合図を送る。すると処理屋の1人がトイレへ先行、そして少しして出てきて此方に合図を送る。

 

出された合図の意味は、無人。

 

その合図を確認した、他の処理屋がトイレに入る。実行しやすい環境の維持と素早い処理の為だろう。

 

対象との距離を少し縮め、少し遅れてトイレに入る。

 

個室は既に処理屋が()()()()()為、彼が個室に入る事は出来ない。

 

黒い革手袋を嵌めながら、個室の前で立っているのを確認する。

 

大便かお座り小便マンのどちらかのようだ。

 

そんなどうでもいい事がふっ、と頭に浮かぶが直ぐに取り除く。

 

時間はそんなに無い。

 

アホな事を考えてる時間は無いのだ。

 

個室の方を向いてるのをしっかりと確認してから、ゆっくりと背後に忍び寄る。

 

膝カックンをする様に、後ろから左手で口を抑え、同時に袖から取り出した高圧注射器で筋弛緩剤を注入。

 

致死量を遥かに超え、同類の中で特に効果の高い薬剤は直ぐに効果を表す。

 

効果が現れぐったりと力が抜けていくのを確認し、ゆっくりと地面に下ろす。

 

コンコン、と個室のドアをノックする。

 

暗殺成功の合図だ。

 

これで俺の仕事は終わり。

 

ここから先は処理屋の仕事、俺はクライアントに任務の完了を報告、クライアントが処理屋に確認を取った後、報酬を置いてある場所を教えてもらうだけだ。

 

トイレから出てミネラルウォーターを買いながら任務の報告をする。

 

処理屋から既に報告を受けていたようで、報酬ーー現金のある場所を教えられる。

 

場所はこの駅のから少し離れたところにある、人気の無い場所。そこに100万殆ど入った封筒が置いてあるらしい。

 

 

 

 

 

いい事があると何かしらの悪い事が起こるってのは、よく聞く話だ。

 

100万入りの封筒を回収した後、立ち去ろうとすると奥の方から音が聞こえてくる。

 

悲鳴や怒声に何かを殴るような音。

 

何かしらの良くない雰囲気を感じとったので奥へと進んでみると、そこには2人の大柄な男と1人の女の子がいた。

 

どうやらとんでもない場面に出くわしたようだ。

 

見捨てるのも忍びないし、()()()()を取るのに丁度いい機会だから助ける事にする。

「なんだテメェは?コッチは取り込み中なんだ」

 

俺に気付いた男が懐から出したナイフで威嚇してくる。

遠くからナイフで脅してくる時点で脅威度が低いのはほぼ確実なので男達を無視し、うずくまった女の子の方へ向かう。

 

改めて近くで見ると女の子はどうやら吐いたらしい、地面が吐瀉物で汚れていた。

 

そのままでは気持ち悪いだろうと思い、水の入ったバッグを彼女のそばに置く。

 

「バッグの中に水が入ってる、俺が口を付けた物でも大丈夫ならそれで口を濯いでおけ、そのままだと気持ち悪いだろう?」

 

「あ、ありがとう。で、でもーー」

 

お礼を言っているようだが、まずは目の前のゴミを処理しなければ。

 

女の子の横を通り過ぎ、男達の方へ向かう。

 

「オイ!ナイフ使わねぇと思って舐めてんだろ!」

 

さらに距離を詰めた俺に痺れを切らした男の1人がナイフを持って突っ込んでくる。

 

男達との距離はおよそ2m、素人丸出しのいかにもと言ったフォームは致命的だ。

 

練度評価Dだな。心の中で冷静にそう呟き、ナイフを持った手首を掴み防ぐ。

 

「な、オメェ…」

 

掴まれるとは思っていなかったのだろう。驚きにより身体か一瞬固まる。

 

「バタフライナイフか、いかにもチンピラの使いそうな奴じゃないか。しかも刃こぼれが酷い。少なくともプロでは無いな」

 

俺は男が持っているナイフを見て、そう言いながら手首を捻り男からナイフを奪う。そして、そのまま相手の頭を抱えるように膝を顔に叩き込む。

 

膝蹴りが効いたのだろう、男はそのまま倒れ動かなくる。すると、それを見た残りの1人が焦ったのだろうか、同じようにナイフを持って突っ込んでくる。

 

自分の手に相手から奪ったナイフがあるので俺は、相手の太ももにソレを投擲する。

 

「グアッ…」

ナイフが刺さった痛みに耐えられなかったのだろうか、男が倒れる。

 

「そのナイフ、あまり手入れもされてなく汚いからな、そのままだと破傷風にでもなるかもしれないな。早く抜き取って病院に行くことをオススメするぞ?」

 

そう男に声をかけるがナイフが刺さったショックでなのか、直ぐに動く気配は無い。

 

仕方がないので、太ももからナイフを抜く。

 

「ほら、ナイフは抜いてやったぞ?そこの倒れてる奴を連れて病院にでも行ってこい。……分かってるとは思うが余計な事を言ったりやったりするなよ?」

 

男をこの場から退場させる為、適当に脅す。処理屋に頼んでもいいが、金がかかるのでこんな事では利用したくない。話したら死んでもらうだけだ。

 

俺の脅しが効いたのだろう。男は倒れた男に肩を貸しながらすぐに去っていった。

 

「口はゆすげたかな?」

 

男が視界から消えたのを確認して、俺は女の子に話しかける。

 

「あの、お水…」

 

「バッグに入ってるだろ?飲みかけだが使っても良いぞ?」

 

俺が戦ってたのを見てたのだろう。女の子は口をゆすいでいなかったようだ。俺が改めてバッグの中の水を進めると直ぐにバッグの中から水を取り出し口を濯いだ。

 

「ふぅ…。あの、ありがとうございました」

 

口を濯ぎ終わった女の子は俺にお礼を言ってきた。礼儀正しいいい子だ。

 

お互いに落ち着いたので助けたの女の子を改めて見てみると、随分と美人な子だった。

 

女の子にして短めの髪に、フレームの薄い眼鏡の奥にある少し気が強そうで理知的な瞳。スラットした細く美しい身体は制服の上からでも分かる、クールで大人びた印象を与える少女だ。

 

ずっと見ていたい気もするが、このまま見ているのも良くないので返事をする。

 

「どういたしまして。怪我は無いか?」

「はい、あの、でも!まだ向こう側に人が!」

「人?まだ居るのか?」

 

人?他にも襲われている人が居るのだろうか?

 

「銃を持ったのが1人とクラスメイトの女が」

 

銃か、日本じゃあまり良いものは手に入らないだろうが、どんな奴か念の為に聞いておいた方が良いだろうな。

 

「銃、ね、どんな奴か簡単にでも分かるか?」

 

「拳銃です」

 

俺が問いかけると、彼女は素直に答えてくれた。

 

「了解、拳銃ね。ま、平和な日本だしそんなもんだよな」

 

サブマシンガンや、アサルトライフルじゃなくて良かった。さて、後俺が聞くことはーー

 

「あと、そのクラスメイトの女はーー」

そして、俺がクラスメイトの女の子について聞こうとすると彼女は俺の言葉を遮り、「敵です」と直ぐに答えた。

 

珍しく驚いてしまうが、直ぐに切り替え状況の解決に動く。

 

「よし、向こうの2人も何とかしてくるから、身なりでも整えて待ってろ」

 

 

 

 

 

 

 

クラスメイトと残りの男ーークラスメイトの兄は、直ぐに終わった。

 

影から車に石を投げ、出てきた所を拘束、素手の方がマシと言えるレベルの銃を取り上げ、報酬の100万を握らせ、二度とあの子に関わらないように脅した。

 

 

 

 

 

直ぐに終わり、戻ってみると彼女は既に身なりを整えていて、考え事をしながら何かを呟いているみたいだ。

 

何を考えてるのかとこっそり近づくと。

 

「殺し屋…?」

 

そう、呟いているのが聞こえた。

 

…気付かれていたのか。ま、それもそうか。アレは一般人には有り得ないか。

 

「ん?殺し屋がどうかしたかな?」

 

ここで聞かなかった事にするのがベストなのだろうが、少し悪戯心の湧いた俺は後ろから声を掛けてしまう。

 

「キャッ!!」

 

背後から突然話しかけられた彼女は予想通り、びっくりした。座り込むのは予想外だが。

 

「な、なんでも無いわ。それよりも早かったわね、怪我は無いの?」

座り込んだ彼女は、聞かれてたのかと焦りながら俺にはなしかけてくる。

 

「あぁ、怪我は無いぞ。拳銃もしっかり確認したし、これから変なちょっかいを出さないように忠告もしておいた」

 

銃という単語が出た途端、彼女の身体がビクッとなる。

 

…これは確認した方が良いかもな。

 

 




暗殺にあの注射器を使うのは前から考えてました。

暗殺描写にすごく力を入れました。

全体的にリアリティのある文書になってるといいなぁ。

暗殺に100万って安くないって思うかも知れませんが、そんなに安くないです。

ほんとは、大柄な男を腕とかの刺青で軍人崩れか!とかやりたかったんだけど、刺青って今入れたりしないみたいなのでやめました。

あれ、今書いてて気付いたけど、主人公君の下の名前って…。アレ?あれれ?

後で文書を多少変更するかも、後半力尽きた感じだから。

良ければ感想評価などお願いします。

暗殺描写について

  • すっごーい!キミは(ry
  • 一般レベルはあるんじゃないかな?
  • えっと…、普通?かな?
  • キミは目立ちたがり屋の暗殺者
  • ガバガバ脳筋プレイ
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