仮面ライダーヒュルフ   作:萊轟@前サルン

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 代わり映えのない毎日を過ごしていたこの俺、夜永 朝也(よなが ともや)は黒いローブの男・マスターと出会い、ドライバーを授かる。その出会いから代わり映えのない毎日が過激な毎日へと変わった。

もしかすると、これは"ゲームの始まり"なのかもしれない…。


1.ゲームの序幕

 成人式を終えてから早数年、俺はまだ職に就けず実家の自分の部屋に引き篭っていた。朝起きてご飯を食べてゲームをして風呂入って夜寝るというような代わり映えのない毎日を過ごしていた。

 

「朝也〜起きなさい!」

 

「チッ、うるせぇな…」

 

 朝也は母親の呼びかけに小声で罵りながら返事をする。その後、小型のテーブルにあるチャンネルを取り、電源ボタンを押してテレビを付ける。すると、テレビには今日買う予定の新作ゲームソフトの宣伝が流れていた。

 

「やべっ、このゲーム今日買うんだった!急いで店に行かないと…」

 

 朝也はテレビに流れている宣伝を見て急いで着替えを済ませる。そしてリュックに財布やスマホを入れて駆け足で階段を下り玄関へ向かう。階段を下りる途中、階段を下りきった場所にいる母親が朝也にこう聞いた。

 

「朝也どこに行くの?」

 

「母さんには関係ないだろ!行ってくる!」

 

「気をつけて行ってくるんだよ〜」

 

朝也は母親に関係ないと言い、玄関の扉を開けて新作ゲームソフトの売っている店へと向かうのだった。

 

「うわぁ…予想していたより長いな」

 

 店の前に来た朝也は自分と新作同じゲームソフトを買う人の長蛇の列を見て唖然とする。朝也は意を決して長蛇の列へ並んでいく。

 

「まだかな〜?」

 

と、長蛇の列に並び始めたばかりの頃はまだ前を見たりまだかな〜?と呟く気力があったが、時間が経つにつれ、朝也の気力は切れていく。

 

 そして並び始めてから数十分後、朝也の気力は完全に切れてしまい、いつも昼夜逆転の生活を送っていた朝也はウトウトしていた。更にそれから数十分後、やっと自分の番が来てゲームソフトを購入できた。

 

「長かったわ〜でも、無事に買えたから良しとするか!」

 

 朝也はそう言いながら上機嫌で家に帰っていく。だが、その帰路の途中にあるトンネルでいかにも悪そうな3人組に会ってしまう。

 

「そこのお前、それは新作ゲームソフトのだろ?俺によこせよ」

 

「はぁ?渡すわけないだろ!欲しけりゃ自分の金で買え!」

 

「そうか…なら、力強くで奪うしかないようだな」

 

パチン!

 

 智也にいきなり買って来た新作ゲームソフトをよこせと言う男は朝也の返事を聞いた後、自分の思い通りにならないせいか、両隣にいる自分の取り巻きに指パッチンで指示を出す。

 

指パッチンの音と共に2人の取り巻きは朝也に襲いかかっていく。朝也は2人の拳を上手く避けて裏道へと逃げていく。暫く逃げているといつの間にか取り巻き達は追ってこなくなっていた。だが、適当に来た裏道だった為、帰路が分からなくなり、朝也は裏道に留まっていた。

 

「家から出る事は滅多にないから町の道なんて覚えてないんだよなぁ…このままだと家に帰れないな…」

 

「そこの君、少しいいかな?」

 

 朝也が裏道に留まり始めてから少し経った頃、誰かが背後から朝也の名を呼んできた。朝也が振り向くとそこには黒いローブを着た者が立っていた。

 

「アンタは?」

 

「私はマスターだ。近いうちに楽しいゲームが始まるんだが参加者が欲しい…そこでだ!君、ゲームに参加してみないかい?」

 

 黒いローブ男の名はマスターと言うらしい。

 

「ゲームか…!楽しそうだから参加するよ!」

 

「フフッ…なら、役職を与えよう…君は市民だ!これを使ってくれ」

 

 マスターはそう言いながら朝也に左右の側面に上下一つずつ何かを装填できる部位があるバックルとブランク状態の長方形の小型カセット二本を朝也に渡した。

 

「では、最後までゲームを楽しんでくれ…」

 

 マスターはそう言いながらどこかへ去っていってしまった。マスターが去った後、入れ違いでさっき2人の取り巻きを連れていた男が現れ、朝也に近づいて来た。

 

「なっ、なんだよ!力強くはよくないぞ!」

 

「違う…俺は今、レイヤとアルヴァを探しているんだ」

 

「レイヤ?アルヴァ?誰だよ」

 

「俺の取り巻きだ。で、レイヤとアルヴァを見かけなかったか?」

 

「いや特に…」

 

 どうやら男はレイヤとアルヴァというさっきの2人の取り巻きを探しているようだ。朝也と男が2人のことについて話していると、どこからか左右で身体の色が違うゾンビのような怪物が現れる。

 

「何なんだコイツら!?」

 

「チッ、分が悪いな…おいお前、俺は別の場所で2人を探すからお前はその怪物を頼んだ」

 

「あっ、おい!待てよ!」

 

 男は怪物が現れた途端、分が悪いと言い、朝也に怪物を任せてこの場を去っていった。残された朝也は怯えながらひたすら走って怪物から逃げていた。だが、朝也は道が分からず、何回も怪物のいる場所へ帰ってきてしまう。

 

「ヴァァァ…!!」

 

 怪物はゆっくりだが、朝也に近づいていく。朝也はこれ以上逃げても無駄だと思い、今いる場所に座り込み顔を下を向ける。

 

「これを使えば怪物を倒せるかも…!」

 

 朝也が顔を下に向けた時に目に入ったのはさっきマスターから貰ったベルトだった。朝也はバックルを腰の近くに当てる。すると、バックルからベルトが伸びていき、朝也の腰に巻かれていく。それと共にブランク状態だった長方形の小型カセットはhulf(ヒュルフ)と書かれた赤いカセットに変わっていく。

 

「うぉ!ベルトに変わった!…ベルトはどう起動すんだろう?」

 

【Start-up!】

 

 そう言いながらバックルの上面のボタンを押すと音が鳴ると共に中央部の液晶が光り、ベルトが起動する。

 

「このカセットはここかな?」

 

 朝也はバックルの右側面上部の装填部にヒュルフカセットを挿す。すると、バックルが反応したのか液晶が赤く光った。

 

【SET!hulf!】

 

 その後、朝也はバックルに装填したヒュルフカセットの飛び出ている部分を捻って変身する。

 

【mix change!】

 

《new hero a kamen rider hulf!!》

 

 朝也は仮面ライダーヒュルフへと変身した。

 

「うぉぉ!俺、変身しちゃったよ!」

 

 朝也はそう言いながら変身後に現れたweaponと書かれた灰色の小型カセットをバックルの右側面の下部の装填部に挿し、飛びでている部分を捻ってロッドモードとソードモードの2モード変形のヒュルフロッドソード武器を取り出す。

 

 朝也はヒュルフロッドソードを右手に持ち、怪物へと向かっていく。そして怪物を何回も斬り裂いていく。その後、左手首に付いているカセットを収納できるホルダーからfinishと書かれたカセットを取り出し、バックルの左側面の下部に挿す。そしてカセットのでっぱりを捻って必殺技を発動させる。

 

【finish up!】

 

《hulf brake!!》

 

 必殺技を発動させた朝也は両足に赤いオーラを纏わせてから怪物へ向かっていく。

 

 必殺技は怪物に決まる。怪物は必殺技を受けた胸元にヒュルフのライダーズクレストを刻まれた後、爆発と共に消えていった。怪物が消えた後、朝也は挿していた二つのカセットを抜いて変身を解いた。

 

「よっしゃー!!完全勝利!怪物に勝った事、誰かに自慢しよっと!」

 

 朝也はそう言いながら家に帰る為に再び不慣れな裏道を歩いて去っていった。朝也が去った後、死角からマスターが出てきてこう呟いた。

 

「フフフ…これでゲームに必要な人材はあと1人となった…!あと少しでゲームは開幕する!!」

 

 

to be continued.......




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