領域からの脱出を成功したならば、とにかく境界からできるだけ離れるよう指示をしてある。その指揮に従い、冷泉麾下の艦隊は最高速度を保ちつつ移動していく。そして、一定距離をとったと判断すると停船する。
敵艦隊の追撃に備え、動力切りかえを行うのだ。領域内部においては電子機器のほとんどが機能しなくなるが、通常海域に出たならばその制約は無くなる。そうなれば人類の英知を遙かに越えた艦娘の力を使用する方が圧倒的に有利。追撃してくるであろう敵が出現するまえに切替を完了すれば、圧倒的火力と防御力により、敵を殲滅することが可能なのだ。
切替には艦種・船体の大きさによって、時間が異なる。戦艦クラスならば、状況によっては十数分の時間が必要になることもある。その時間が致命傷となる事もあるが、今はそのリスクを勘案してもそちらが有利なのだ。
冷泉の乗艦する加賀も速やかに切り替えて、戦闘態勢を取るつもりだった。
しかし―――。
加賀は、先行する艦娘達から遅れ、一人だけ取り残される形となっていた。何らかの理由で、動力が停止してしまったのだ。
少し前から異変はあったが、なんとかなると思っていた。しかし、巧くはいかないものだ。
加賀が領域を出た途端……実際には領域を撤退する最中に動力が停止してしまい、それでも惰性だけでなんとか領域外に出る事ができたのだった。
トラブル発生については運が悪かったわけではあるが、それでも最悪の状況にならなかったのだから、幸運だったと言ったほうがいいのだろうか?
そうは言っても、領域と通常海域の狭間の雲が立ち上がるすぐ側で停船してまっているのだ。
これは、とても危険な状態であることは間違いない。他の艦娘に曳航してもらうという判断もあったのだが、領域からはみんな逃げることに必死で他艦に構っている余裕などなかった。このため、領域での移動においても、知らず知らずのうちにじわじわと距離が開いていっていたのだ。当然、領域の外に加賀が出た頃には、他の艦との距離は随分と開いていたのだ。故に、領域外に出るのも他の艦よりもずいぶんと遅くなってしまった。
安全距離を取ったならすぐにでも動力切替を行い敵を迎え撃つ準備をしなければならず、全艦が領域から出てくるのを確認する余裕など無かった。みんなが仲間を信じて行動するしかなかったのだ。きっとみんな無事であると!
故に加賀が停船した時には、すでに他の艦は距離を取っていたうえ、動力切替の為に完全に機能停止していたのだった。
「ごめんなさい、提督。なんとかするから、少しだけ待って下さい」
加賀は、この状況をなんとかしようと必死だ。珍しく慌てた表情で作業を行っている。
「駄目だわ。再起動に失敗。反重力リアクターへの切替ができません」
動力切りかえを行おうとするが、あらゆる操作を受け付けない状況であり、すぐにそれが無駄であることが判明した。更にはその切替操作に伴うトラブルのためか、あらゆる機能が停止ししてしまったのだ。
艦のあちこちでは火災も発生している。消火作業すらできない状態である。そんな状況下、加賀はあちこちを走り回り、なんとか予備電源を使用して無線だけは使用可能となった。
冷泉はこんな時に何も手伝えない自分を恥ずかしく思うが、どうしようもない。仮に何かできたとしても、艦の操作は人の手を必要としないのだけれど。
せめて、状況確認でもするしかない。
今の加賀は全精力を動力の復旧に割いているため、情報収集などとうてい出来ない状態なのだから。他の艦娘は動力を一時切断しているため、彼女達と連絡を取ることができない。冷泉は双眼鏡で周囲を見渡して確認するしかない。意識を集中し、艦娘へと意識をリンクさせて情報を得ようとする。久しぶりに使う感覚のため、頭の奥の奥がチリチリと焼けるような感覚。しかし、それを越えれば思ったより問題はない。
金剛は、戦闘による損傷を受けているものの、その被害は思ったより少ないようだ。動力切替後、自力での航行は速力が大幅に低下しているものの可能な状態と判断できる。
領域での絶体絶命状況からみんなを救う活躍をした神通に意識を向ける。
彼女は、深刻だ。深海棲艦による攻撃で受けた損傷が酷く、動けない状態。本人もオーバーロードにより、意識を消失しているようだ。確かに、明らかに限界を遙かに超えての航行だったのだからやむを得ないだろう。改二改装したからといって、そんなのは焼け石に水でしかない。限界領域ででずっと走り通し、それどころか領域を単身で突破し、深海棲艦を引き連れるという無茶苦茶な行動をしたのだ。その過酷さは半端ではなかったはず。むしろ動けというほうが無茶だろう。
他の艦娘については、幸いなことに損傷はほとんど無いようだ。彼女達は、現在、動力切替作業を行っている。
加賀が停船していることを認識しているが、今更切替作業を止めることはできない。仮にそれを実行しようとするのなら、同様の時間が必要となるからだ。同じ時間をかけるのであれば、旧式の動力旧式の兵器を使うなどありえない。
とにかく、今は加賀の事は置いておいて、動力切りかえのできる艦から順次切りかえを行うしかない。さもなくば、また敵が現れた場合に、シールドを展開できない状態ではあっというまに沈められてしまうからだ。もっとも、深海棲艦であろうと扶桑達の艦隊であろうと領域から出てきたら同じように動力切りかえを行わなければならないわけで、その隙に逃げるなり攻撃するなりの手段を選ぶことができるから、先に動いているこちらのほうが有利なのは間違い無いのだ。
動力の切りかえが終わったら、完了した艦に曳航でもしてもらい、舞鶴に帰るしかないと冷泉は判断する。慌てふためいたところでどうにもならない。指揮官が動揺などしていたら、部下が混乱してしまう。ここはドンと構えていなければならないのだ。
後はメガフロート基地からの増援を警戒すべき……と思ったが、そんな気配は全く感じられなかった。それどころか、最初に訪れた時には光学迷彩により隠蔽されていた基地本来の状況が現れていた。動力を停止させていったのだろうか。それまでなかった港が目視でき、そこには一隻の艦船も存在していなかった。これも偽装かと疑ったが、動力切替中の敵艦を放置するような策を取るような者など存在するはずもない。
このことから、敵は、すでに立ち去ったと判断できる。……巧いことやったものだ。冷泉達は、領域にいるために彼らの動きを探知することもできない。ゆえに、彼らの足取りを追う手段は完全に無くなったのだ。
その推測から、深海棲艦と交戦中の扶桑達も敵を撃退したならば、速やかに撤退するであろうと判断できる。なぜなら、冷泉達と交戦を行うのであれば撃滅できればいいが、殲滅し損なえばその後の行動を追跡され、本隊の隠れ家を突き止められるという重大なリスクを負う訳なのだから。そこまでのリスクを負ってまでして、冷泉達を撃ちに来るのだろうか? 否、その可能性は低いと思慮する。
舞鶴艦隊を叩いておく必要性はあるだろうけれど、敵の指揮官である永末が、今後何を目指しているかにもよるものの、まだまだ彼らの持つ戦力の全貌を露わにはしたくないだろうし、本拠地を知られることは絶対に避けると判断できるからだ。
彼もしくは彼らの敵は、まだまだ多い。彼らの戦力の全貌を隠匿し、ゲリラ的に行動できる方が圧倒的に有利なのだ。そして、仮に本拠を知られたなら、裏切り者であり日本国にとっての脅威である彼らを潰そうと、一気に戦力を集中されて殲滅されるだろうからだ。
全貌は分からないまでも、まだまだ、彼らの戦力は。味方を含めて少ないと判断される。日本国と交渉するにも、逆に戦うにしても、力押しだけではいかないはずなのだから。カードは多いほど様々な手段を選択できるのだ。
ここで冷泉達を討ったところで、それに見合うような成果は得られない。むしろリスクのほうが多いはずだろう。
そう判断したからこそ、冷泉はあまり慌てることなく冷静に状況確認をしていたのだ。
―――けれど、そう簡単に物事は進まなかった。
「毎度毎度の事ながら、どうして思うようにいかせてくれないんだ! 」
と、思わず叫んでしまう。歯がゆさしか感じない。
領域の分厚い雲を突き破って、新たに軍艦が飛び出してきたのだ。
現れた艦は、大井と北上だった。位置は加賀から西に離れること1キロ程度か? 双眼鏡で確認した範囲でしかないが、彼女達に損傷はほとんどない状態に見える。
「深海棲艦との交戦が、そんなに簡単に終了させることができるのか? 」
しかし、他の艦が現れないということはまだ交戦中なのかもしれない。冷泉達を牽制するために先に派遣されたのか、それとも敵の急襲のためにちりぢりになったのか。位置関係からして領域からの最短距離での脱出先が彼女達の出現した場所であることから、先発して彼女達が出てきたのかもしれない。たしかに、領域の境界には大井北上が近かったのは間違いないし、深海棲艦と真っ正面からぶつかったのは扶桑だったはずだ。
彼女達は冷泉達の砲撃の射程距離および移動を考慮した距離を取りつつ、動力を切り替えるためか停船する。
すでに時間勝負となっている。先にシステム再起動からの動力切りかえを完了した方が有利だ。
幸い、先に動いていた強みがこちらにある。こちらは間もなく動力切替を完了するだろう。
まずは高雄が再起動し、続けて榛名が再起動を完了する。彼女達との交信が可能となったことを確認すると、すぐさま冷泉は指示を出す。彼女達には大井と高雄を牽制させるべく、ゆっくりと移動を開始させる。攻撃をさせるべきなんだろうけれど、できることなら彼女達を戦わせたくないという思いがその命令を出させなかった。
加賀の状況を把握した二人は心配そうにするが、冷泉は心配するなと安心させる。
相変わらず、加賀は動力遮断に伴う影響で、動くこともできない。
動力が停止しているため、防御シールドを展開することはできない。つまり、現在、無防備状態である。船体もでかいし良い的だ。攻撃を受けたらひとたまりもないだろう。
金剛と速吸は引き続き切りかえ作業中であり、完了次第後退し、神通を守りつつ距離を置いて待機することとする。
領域の中から、他の艦が飛び出してくる可能性もあるため、大井達の現れた場所およびそれ以外の場所もを警戒する状況となっている。
そして、予想どおりではあるが、領域を抜けて軽空母二隻が現れた。それらは、大井北上の後方、冷泉の艦隊から更に離れた海域場所に出現した。
恐らく敵の艦隊は迂回しつつ、通常海域に出てきたと考えられる。となると、まもなく扶桑も登場するのだろう。
その予想通りに、少し時間をおいて、軽空母と軽巡洋艦の丁度間くらいの場所に伊8が浮上する。そして、冷泉達に一番距離の近い場所に不知火が現れる。
……扶桑だけが現れない。ということはもしかすると沈没したのだろうか。……敵に回ったとはいえ、嫌な予感がして慌てて否定しようとする。
「馬鹿なことを……」
思わず呟いてしまう。戦艦である扶桑が深海棲艦に沈められていたほうが戦闘には有利というのに、何故彼女達の無事を祈ってしまうのか。気持ちを切り替えられないようでは、逆にこちらが死ぬことになるぞ! そう自分に必死に言い聞かせようとする。判断を誤れば、部下達の命に関わるのだ。せっかく神通が切り開いてくれた未来なのだ。絶対にみんなを無事に帰還させるのだ。
まもなく金剛達も再起動を完了させるだろう。そうなると、今回の海域での最決戦となるだろうな。できれば避けたいものなのだが……。
そんなことを考えているうちに金剛達も動力切替を完了した。加賀と神通以外の艦娘は前方の艦隊に意識を集中させている。叩くなら今だ。
敵の中にも動きがある。どうやら大井と北上の再起動が完了したようだ。しかし、彼女達は攻撃の素振りを見せていない。どこか疲弊したような感じのする彼女達は、ゆっくりと後退を始める。
このまま彼女達を行かせるわけにはいかない。しかし動かせる艦は少ない。冷泉の乗艦する加賀は動くことすらできず、金剛は戦闘に耐えられない。神通も未だ気を失ったままだ。速吸も通常海域での戦闘はあまり考慮されている艦ではない。
「榛名、高雄、頼む。あいつらをこのまま行かせるわけにはいかない。なんとか確保して、目を覚まさせてやりたいんだ。無理は承知の上だけれど、頼む」
冷泉は、自分の想いを彼女達に伝える。
榛名も高雄も同じ気持ちなのだろう。同意以外の言葉を返すことなく進み始める。
今、敵で動ける艦は大井と北上のみ。戦艦と重巡洋艦で挑めば、止めることは可能だ。
しかし、またしても予想外の事態が発生する。
「何だと! 」
冷泉は声を上げてしまう。
なんと、不知火がこちらに向かってくるのだ。深海棲艦との戦いで被弾し、損傷著しいものの
たった一隻で挑んでくる。煙突からは黒煙を濛々と上げながら加速してくる。何を考えているのか彼女はシステム再起動・動力切替を行っていなかったのだ。旧式の動力と装備で艦娘と戦闘をしようと考えているのか? そんな無謀な事をするなどありえない!
どうやら彼女は、足止め要因として派遣されるようだ。
「提督、どうしますか? 」
高雄が指示を仰いでくる。
冷泉は不知火へと通信回線を繋ぐように加賀に指示する。
「不知火、何を考えているんだ? お前が邪魔をするなら、俺はみんなを守るために、攻撃を命令せざるをえない。俺はそんなことをしたくない。……今すぐ武装放棄し投降しろ」
榛名と高雄が呼応するように、不知火へと接近を始める。
すぐさま不知火が応えてくる。
「それ以上近づかないで。私には大量の爆薬が積み込まれています。そして、それは時限装置がセットされていてある時間になれば爆破するようになっています。それだけじゃない。他にもどんな仕掛けがされているか分からない。だから、これ以上近づかないで」
彼女のその声は、薬物に精神を汚染された彼女ではなく、実に凛々しい声だった。
「提督、不知火の艦橋付近には大量の爆発物反応があります。艦内にも武器とは無関係な大量の爆薬が積み込まれているようです」
高雄が状況分析を伝えてきた。爆弾反応は、高雄から言われなくても能力で感知していた。
「それだけではありません。彼女は拘束された状態で艦橋にいます……。酷い、不知火は鎖でぐるぐる巻きにされいるわ! 」
動力切替完了後の榛名と高雄は、搭載されている多機能探索システムを機動し、駆逐艦不知火の艦橋内部の様子も確認していたのだ。
「早くなんとかしないと。彼女の身体状況は非常に不安定です。薬物による侵蝕が広がっています。今はなんとか正気を保っていますが、いつ破綻するかわかりません。意識を維持するだけで限界です」
「くっ……なんてことをしやがるんだ。今すぐ解き放ってやるからな。誰か俺を不知火のところまで連れていってくれ」
と叫ぶ冷泉。
「……それは、無理です。私を縛る鎖は、恐ろしく硬度が高い金属でできている上に、溶接されているようでどうにもなりませんから。それに、鎖を無理矢理解除しようとしたら、恐らく爆発するように細工がされているようです。そもそも艦内に侵入しただけで、起爆装置が起動すると思います」
と不知火が告げてくる。高雄が探査結果を伝えてくる。それも同じ結論だ。専門の部隊による専門の機材を使った救出作業を行わないと無理との結論だ。
「と、とにかく、降伏しろ。そして、俺の元に返ってこい。鎮守府に戻れば、何とかできるだろう。何とかしてみせる」
「無駄です、提督。私には、絶対命令が刻み込まれています。その命に逆らうことはできません。それだけではありません。今の私に降伏するなんて選択、できるはずないでしょう。仮に私が戻ったところで、未来などありません。最早、元に戻ることなど叶わぬ事なのです。そして、提督に残された道は、私と戦うしかありません」
淡々とした口調でいつもどおりの言葉遣いで不知火が返答する。しかし、冷泉には分かる。彼女の言葉は彼女の本音では無いことを。
「……嫌だね」
とだけ答える。
「愚かな事を言わないで下さい。私には、大量の爆弾が積み込まれています。あなたたちを巻き添えにして殺すために。ですから、どちらにしても私は死ぬしかない運命。なのでこのままでいいのです」
「諦めるな。何とかなるはずだ。俺たちを信じろ」
「いいえ、どうやったところで、もう私は舞鶴に戻ることはできない。ならばいっそ死んでしまえばいいのです。艦娘は自らの命を絶つことはできません。けれど、自分では死ぬ事ができなくても、これで死ぬ事が可能なのですから。……やっと解放されるのです。そもそも、提督がどんなに私を説得しようとも、私なんかがそっちに行く事なんて、絶対にできないんです。できるはずないんです」
不知火は訴える。感情を必死に制御しようと試みるが、いつしか耐えきれなくなったのか、ついにはその声は震え、涙声になってしまう。人前で絶対に弱気な所などみせない彼女がここまで憔悴し弱さをみせるとは……。
「悔しいです……。こんな状況になってしまったことを、そして提督に迷惑をおかけしてしまったことを。どうにも出来ない自分の無力さが悔しいです」
「今からでも遅くはない。不知火、帰ってくるんだ」
「……できません」
「我が儘言うな。俺は力尽くでもお前を連れて帰るぞ。他の艦娘もみんなそうだ」
「お願いです。このまま死なせてください。……生きていても望む未来には決してたどり着くことができないのですから。私は、生きていても仕方が無いんです。お願いですから、死なせてください」
「お前は、俺の元に返ってこなくちゃいけない。……これは、命令だ。俺はお前の指令官だ。いつもお前は言っていただろう? 上官の命令は絶対だ。たとえそれが誤った命令であろうとも、それに従わなければならないって。だから、命令にお前は従わなければならないんだ。……お前がどんな罪を背負い、そのために俺がどんな目に遭うかを気にしてるだって? そんなの俺は別に構わない。お前がいない世界なんて、存在する意味など無い。お前を失うなんていう、そんな最悪の結末を迎えるくらいなら、俺は世界の全てを、否定する」
「私なんて連れて帰ったら、提督の立場がますます悪くなります。私なんかの為に提督が辛い目に遭うなんて耐えられません。迷惑をかけるなんて嫌です」
「俺は、お前の上司なんだぞ。部下が上司に迷惑をかけるのは、当たり前の事だ。全部おれが引き受けてやる。部下の尻ぬぐいをするのも給料の内だ。だから、お前は何も気にすることはない。それに、そもそも、お前には何の落ち度もないんだから。俺が、俺たちが全力でお前を守ってやる。だから安心して戻って来るんだ、帰ってこい」
「て、提督……」
声を震わせる不知火。
他の艦娘も彼女に声をかける。
しかし―――。
突然、領域の雲を突き破って艦影が現れる。
それも加賀のすぐ至近!
それは、あちこちに被弾し黒煙を巻き上げながらも、猛然と突撃をして来る。
場所は加賀のすぐ側……。
まるで狙ったような行動だ。いや、明確に加賀を狙っていたとしか考えられない!
現れた艦は、……扶桑だった。