ハイスクールDxD 十天を統べし者   作:エスドットエヌ

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十天と赤龍帝

 

「ジーン!何で起こしてくれなかったのさ!!」

 

「シエテは起こそうとすると剣光が邪魔するんだよ、そんなの起こせる訳ねーだろ。てか毎回そう言ってるじゃんか」

 

「今日は大丈夫って昨日言ったじゃないか!」

 

「アーハイハイスイマセンネー」

 

シエテと共に早歩き気味に目的地へと向かう今日この頃

俺ことジーン・ベルゼブブは幼い頃に兄であり魔王であるアジュカ兄さんに拾って貰ってから

冥界よりも人間界で生きていた俺はしっかり小中と友達や眷属となってくれた者達と過ごしていた

 

今日は晴れて知り合いの魔王様が経営している高校に入学できることになったのだが、シエテが遅れた為に一緒に急いでいる訳だ

 

 

「そう言えば、ソーンとエッセルやカトルはどうしたんだい?」

 

「シエテが寝てると分かったらさっさと行っちまったぞ」

 

「あ、アハハ…相変わらず皆厳しいんだから…」

 

現在、俺の眷属は駒を全て使い切り、十人の眷属ができている

女王のソーンを筆頭に

騎士にシエテ、カトル

僧侶にニオと数年前にあったばかりの幼子、フュンフ

戦車のサラーサ、オクトー

兵士はエッセル、シス、ウーノ

 

…今思ってもこの面子をよく十人全員眷属にできたよなぁ…

オクトーやウーノは俺等よりかなり歳上で今でも手も足も出ないくらいの実力者なのだが、

 

オクトーやウーノ曰く、

『主殿は封印を施された上に神器まで使わずに私達に一方的にならないだけで相当な実力者ですよ』

とのこと

 

そんな事はないと思う…が、謙遜も過ぎると嫌味になるのでそのまま受け取っている

まぁどちらかと言うとアジュカ兄さんでも見たことないような出来の変異の駒だったのが大きいのだと思う

 

 

「ジーン!校門が見えたぞ!」

 

「ん、ホントだな。まだ生徒が見えてるし間に合ったみたいだな…」

 

考え事をしている間に着いたらしい

 

これから、俺の眷属の数人と過ごすことになる、駒王学園が

 

 

 

 

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「ん?あれってイッセーじゃないか?」

 

「お、ホントだ!おーい!イッセーくーん!」

 

「シエテにジーンじゃねぇか!何か久しぶりだな!」

 

「中学の卒業式以来だしな、お前も寝坊か?」

 

「いや、親と来たからゆっくりになっちまったんだよ。そう言うお前らはシエテの寝坊か?」

 

「ボクに限定するの?!いやそうだけどさ!?」

 

「だってカトルいねーしなぁ…」

 

全員で思わずと納得してしまう理由でシエテが寝坊と会って五秒でバレてしまった

彼、兵藤一誠ことイッセーは俺の人間界での幼馴染の1人だ

 

彼は、今代の赤龍帝であり、既に禁手に至っている程の使い手である

そして、彼は更に俺の冥界での腐れ縁の眷属でもある

 

3年前くらいに、アジュカ兄さんとイッセーが初めて会った時に、兄さんがイッセーが赤龍帝の篭手を宿している事、そしてそれがどんな意味があるのかを教えてくれた

 

往々にして赤龍帝の篭手を宿す者は騒乱に巻き込まれると

 

その時既に俺の眷属は全員埋まっており、どうするか悩んだ末に腐れ縁の一人を頼ることにしたのだ

 

その時にイッセーには、悪魔や天使、堕天使の三竦みのこと

神器のこと、そして赤龍帝の篭手のことも伝え

俺自身が悪魔であることも伝えた

 

しかし、イッセーは戸惑いこそしたが、俺が悪魔であることで怖がることはしなかった

 

嫌われたりする事を覚悟で伝えたこちらとしては唖然としたが、

イッセーからすれば今、まで危害を加えることなく、俺の為になることを沢山してきてくれた親友を今更そんな程度で裏切るかよ、だそうだ

 

 

そんな彼だからこそ、歴代最弱にして最高の赤龍帝と呼ばれているのかもしれないな…

 

 

 

 

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イッセーと久しぶりの再開の後

始業式に何とか間に合った俺とシエテは仲間と合流し、始業を受けた後

 

 

『久しぶりに3人で会いましょう、勿論眷属総出でね』

 

 

と、イッセーの王にして俺の腐れ縁から連絡がきた

 

「あら?どうしたのジーン?」

 

「ん?ソーンか」

 

ソーン…俺の女王にして魔導弓の使い手で、遥か彼方の敵すら射抜くことが出来る天才

体術も上級悪魔の攻撃を逸らすくらいにはできると俺の自慢の眷属だ

 

「何かあいつから眷属総出で3人で会おうってきてな」

 

「あら、なら皆を今すぐ呼ばないとね」

 

「ん、そうだな…まぁたまには素直に逢いに行くかね」

 

ソーンはそれを聞くと微笑んでから皆を呼んでくる、と去っていった

さて、俺は先にあいつの根城に行くとしますかね

 

久しぶりのリアスとソーナ(馬鹿と堅物)に会いに行きますか


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