ヒロインは5月1日まで募集してます
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キョウトとの謁見は予想通り一悶着あったものの問題なく終わった。
黒の騎士団はキョウトから全面的な支援を受けることになったおかげでより活動しやすくなったのであった。
だが、その日以降ゼロが何か落ち込んでいるように感じ、カレンも同様に何か落ち込んでいたのであった。
「何があったんだろう?」
二人が何故落ち込んでいるのか分からずサフィールは首をかしげるのであった。
それから黒の騎士団はベイエリアにKMFを運び込んでいた。
コーネリアが海外に逃亡しようとする日本解放戦線の中心人物の一人である片瀬少将の捕獲を目論んでいた。
解放戦線は港に停泊しているタンカーを改造しナリタに代わる拠点としていたが、その情報がブリタニアに掴まれてしまったのだ。
また改造したタンカーには大量の流体サクラダイトが積載されており、コーネリアはナリタで投入しなかった海兵騎士団を今回の作戦に投入しタンカーを確保するつもりのようだ。
そのため黒の騎士団はキョウトから海外逃亡を図る解放戦線の援護するよう要請されたのだ。
「ちょ、ちょっと待ってくれゼロ!」
KMFを運び込んだ倉庫でゼロから説明された作戦に扇が納得がいかないという様子だった。
ゼロは解放戦線を援護せずコーネリアを捕獲するようだ。
しかし、扇としては解放戦線を海外に逃亡させるより黒の騎士団に受け入れるべきだと考えているようだ。
それからコーネリアを捕獲してブリタニア軍の動きを止まるため、解放戦線の吸収はその後でも問題無いとゼロは説得し、扇は納得し団員達は作戦準備に取り掛かり始めた。
その時カレンがゼロに何か話しがあったようだが、ゼロはやることがあると言ってこの場を後にした。
「カレンどうかしたの?」
一人で倉庫に残るカレンが気になりサフィールは声をかけた。
「ねえフィール、私達のやり方は正しいのかな?」
「どういうこと?」
「ナリタでの戦いでね、私の友達のお父さんが・・・亡くなったの」
ナリタの戦いと聞きサフィールはあの土砂崩れを思い出し、その時のその父親が亡くなったようだ。
「その父親を死なせた事を後悔してるの?」
「・・・うん」
カレンは小さく頷き表情も暗かった。
「私はこれまで正義のためにと思ってブリタニアと戦ってきたんだけど」
「友達の父親を殺してしまって自分達のやり方が正しいのかわからなくなった」
カレンはまた小さく頷いた。
「カレン、私は正しいのかはわからないけど、立ち止まってはいけないと思う」
「どうして・・・そう思えるの?」
はっきりと告げるサフィールにカレンは尋ねた。
「これからの戦いで私達は多くの一般人を巻き込んでしまうかもしれない。今のカレンのように迷ってしまうかもしれないけど、それでも私達は進まないといけないと思う。巻き込んで犠牲にしてしまった人達のためにも私達は止まってはいけないんだ。」
「本当にそれが正しいのかな?」
「それは私にもわからない。それでもまだ迷いが晴れないなら、君はここで降りるべきだ」
「えっ!な、何を言ってるの?」
降りるべきという言葉にカレンは狼狽えていた。
「カレン、君は優しい。また犠牲を出すことが辛いなら私がゼロに頼むよ」
カレンは少し考え込み、顔を上げたその瞳には迷いが無かった。
「・・・いいえ、私は戦う。あなたの言う通り亡くなった人達のためにも私は立ち止まらない」
「そうか。君はそう決めたんだね。」
「うん。色々とありがとうフィール。」
「気にしないでいいよ。私もカレンは暗い顔をするより笑顔を見るのが好きだから」
「な、なな、何言ってるのよ!」
好きという言葉にカレンは顔を赤くし先ほどよりも大きく狼狽えていた。
「どうしたんだい?」
「何でもない!」
カレンは立ち上がると紅蓮の元に早足で移動するのであった。
「どうしたんだろう?」
何も変なことを言ったつもりは無いサフィールは、どうしてあんなに狼狽えていたんだろうと首を傾げていた。
それから団員が作戦準備に取り掛かってる中、サフィールはゼロの所に向かっていた。
「確かこの辺りのはず?」
ゼロがいる場所を確認しながら進むと、ウェットスーツを着たルルーシュが何かを持って海に入ろうとしていた。
「何をしてるのゼロ?」
「サフィール!どうしてここに!」
サフィールがこの場にいることにルルーシュは驚いていた。
「ゼロ、それはもしかして・・・爆弾・・・なの?」
作戦の決め手として仕掛けようとした物を見られた上にバレたことにルルーシュは焦っていた。
「ああそうだ。これを解放戦線の進路上に設置して海兵騎士団を壊滅させる」
ルルーシュからの説明にサフィールは驚きを隠せれなかった。
「そんな!そんな手段はダメです兄様!」
ルルーシュが行おうとする事にサフィールは兄様と呼んでしまう程に驚いていた。
「ならどうする!コーネリアとこちらの戦力差を覆すにはこれしかないんだ!」
ルルーシュの言いたい事はわかるが、それでもこんな方法を認めるわけにはいかなかった。
「ならせめてお願いがあります!」
おそらく兄は何を言っても考えを変えないだろう。
なら可能な限り犠牲を少なくするためあるお願いを申した。
あれからどうにかルルーシュを説得し、サフィールは扇と数名の団員と共に解放戦線に接触していた。
「よくぞ救援に来てくれた、感謝する」
タンカーの司令室に案内され、そこで解放戦線のリーダーである片瀬から救援に来たことを感謝された。
「それで話とは一体?」
「あ、それについては彼が・・・」
彼という言葉にサフィールは前に出て、片瀬や解放戦線のメンバーはブリタニア人であるサフィールを訝しげに見ていた。
「お初にお目にかかります片瀬少将」
「うむ。それで話とは何だ?」
「はい。無礼を承知言いますが、ここで死ぬつもりですか?」
サフィールのとんでもない発言に片瀬達や扇たちは呆気にとられていた。
「貴様!ふざけているのか!」
部屋の中にいる解放戦線の兵士は機関銃をサフィールに向け怒鳴った。
「ふざけてはいません。正直に申しますと、貴方方を国外へ脱出させるのは不可能です」
「貴様!またしても!」
また怒鳴る解放戦線の兵士を片瀬は手で制した。
「何故、そう言い切れるのかね?」
「まず、我々の戦力とコーネリアの軍の戦力は圧倒的な差があります」
姉であるコーネリアを呼び捨てにする事に罪悪感を感じながらもサフイールは話を続ける。
「うむ」
「こちらが陸上部隊を抑えることはできても海兵騎士団を抑えることはできません」
黒の騎士団の戦力は紅蓮一機に無頼が数機という戦力しかないため、どうやっても海中を移動するポートマンを抑えることは不可能である。
「なら何故君達はここに来たのだね?」
「単刀直入に言います。我々と合流する気はありますか?」
「うむ・・・」
黒の騎士団と合流しないかという片瀬どうすべきか迷っているようだ。
「正直今の貴方達ではブリタニアと戦うことすら出来ずに殺されてしまいます」
はっきりと告げるサフィールに片瀬は内心同じことを何度も思うことがあったが、認めてしまえばブリタニア屈すると思い認めていなかった。
だから、国外に脱出して戦力を整えようとしていた。
「それに藤堂中佐や四聖剣と合流できていないまま国外に脱出することは本意ではないはずです。」
「・・・・・・」
サフィールの言う通り片瀬も本来なら藤堂達と合流して国外に脱出したかった。
「このまま脱出する道を選ぶのは貴方です。貴方はここで将兵を無駄死にさせる道を進ませるつもりですか?」
「・・・・・・」
片瀬は手を組んで目を閉じ、サフィールの言葉に耳を傾ける。
「組織は違えど日本を解放するという思いは同じはずです。もし我々と共に来てくれるのなら喜んで歓迎します。若輩者の身でこれまで無礼申し訳ありませんでした」
そう言いサフィールは頭を下げ、扇達も頭を下げた。
「少しだけ考えさせてくれないかね。」
「わかりました。ですがあまり時間はありませんのでお早めに。」
そして、サフィール達は司令室を退室してタンカーを降りた。
「君は・・・凄いな」
「え?」
タンカーを降りて待つサフィールに扇が褒めてきた。
「何がですか?」
「いや、あの場であんなに堂々と言うなんて驚いたよ」
「色々と言って皆さんにも迷惑がかかったかもしれないのに申し訳ありません」
「気にしなくていいよ。俺としては解放戦線には合流して欲しいという思いがあったんだ。それを君はやってくれて俺は嬉しかったよ」
扇の言葉に他の団員達は頷き、サフィールは少し照れくさかった。
それからタンカーから十数名の解放戦線のメンバーが降りてきた。
「片瀬少将からの伝言だ。我々はこのまま脱出の道を選ぶ。」
合流してくれない事に扇や団員達は残念そうにしていた。
「しかし、閣下はもし彼等と合流したい意思があるのならば合流して良いと言われた。」
その言葉にまさかとサフィール達は顔を上げる。
「だから、我々は君達と共に日本を解放したいと思い合流したいがいいだろうか?」
「い、いえ!こちらこそありがとうございます!」
自分達に合流してくれることがわかり、扇や団員達はとても喜んでいた。
喜んでいるサフィールに先ほど話していた男はサフィールに近づいた。
「あの、何か?」
「閣下が君に日本軍人の誇りを見せると仰っていた。」
一体どういうことだろとサフィールは思ったが、その言葉の意味をこの戦いで知ることになるのであった
平成最後の投稿です。
令和になってもどうかよろしくお願いします。
サフィールのブラックリベリオンの分岐点
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カレン達と共に国外に逃亡
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V.V.にナナリーと共に連れ去られる