コードギアス 魔王の弟   作:ボートマン

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だいぶ遅れましたが令和最初の投稿です。

ヒロイン募集のアンケートを集計した結果、以下の3名がヒロインに決まりました!

紅月カレン C.C. アーニャ

ルルC推しの方には申し訳ございませんがどうかご了承ください。

長々となりましたが、それでは本編をどうぞ!


第13話

「まさか本当に引き抜いてくるとはな。」

 

サフィールが解放戦線の兵士を十数名引き抜いてきた事という報告に、ルルーシュは驚くと同時に感心していた。

 

作戦前に解放戦線を説得して引き抜いてくると言った時は無駄な足掻きだと考えていた。

 

考えが古い彼等がこちらに合流しないと確信していたが、サフィールは見事解放戦線から十数名の兵士を引き抜いたのだ。

 

「こちらとしては嬉しいことだな。」

 

ナリタの戦いで生き残った団員は戦闘の経験を積んだとはいえ、本業の軍人である解放戦線はとは違うため貴重な戦力になるであろう。

 

「それに、これは必要なさそうだな。」

 

そう呟くルルーシュの視線の先には先程仕掛けようとした爆弾があった。

 

サフィールから引き抜いた報告の他に解放戦線の兵士の言葉も報告されており、ルルーシュはそれがどういう意味なのか理解したのだ。

 

 

そして、日が沈み夜に変わってしばらくすると湾岸付近で爆発が起きた。

 

「どうやら姉様の方が動いたのか。」

 

退路の確保を命じられたサフィールは倉庫内に隠してある無頼のコックピットの中で爆発音が聞こえた。

 

一方ブリタニア軍は予定通り海兵騎士団がタンカーへと取り付き始める中、陸上部隊に配備されたランスロットを操縦するスザクはおかしなことに気づいた。

 

「誰も出てこない?」

 

陸上部隊はタンカーに取り付く海兵騎士団の援護と片瀬以外のイレブンを殲滅しろと命令されているが、タンカーの甲板には誰一人解放戦線の兵士の姿は見当たらず一切の抵抗が無かった。

 

「何か、嫌な予感がする。」

 

他のサザーランドのパイロットは自分達に恐れをなして隠れていると決めつけていたが、スザクはこの状況に一抹の不安があった。

 

 

 

今も海兵騎士団が取り付いているタンカーの司令室の中では、片瀬と数名の解放戦線の兵士が日本酒が注がれた盃を持って立っていた。

 

「お前達も彼等と合流してもよかったのだぞ?」

 

片瀬の問いに兵士達は首を横に振り否定の意思を示した。

 

「あの少年の言う通りというわけか。」

 

タンカーにはすでにポートマンが取り付いており、自分がブリタニアに捕獲されるのも時間の問題だろう。

 

「せめて藤堂達が無事であることを確認したかったが・・・それももう無理か」

 

片瀬は自分達解放戦線の希望ともいうべき存在である藤堂や部下である四聖剣を思い浮かべるが、今も行方が分からず無事であることを祈るばかりである。

 

「始めてくれ。」

 

タンカーのある場所に指示を出した片瀬は兵士達の方に向き直る。

 

「我らがここで潰えようと、我らの意志を継ぐ者がいる限り日本は不滅なり!日本万歳!」

 

「「「日本万歳!!」」」

 

言い終わると片瀬は盃の日本酒を飲み干し、盃を床に投げると兵士達も同様に叫び盃を地面に投げた。

 

そして、片瀬達は光に呑まれたがその表情は満足そうだった。

 

 

「今のは!」

 

倉庫で待機していたサフィールはとてつもない爆発音が聞こえた

 

「扇さん今のは!?」

 

外でブリタニア軍の動きを見張る扇にサフィールは通信する。

 

『サフィール、日本解放戦線が積んでいた流体サクラダイトを使って自爆したらしい。』

 

片瀬が日本軍人の誇りを見せるという意味に、サフィールは理解すると同時に認めたくなかった。

 

「(死んだら意味はないでしょう!)」

 

そう叫びたい思いが出てくるが、サフィールはぐっと抑える。

 

「・・・作戦はどうなりますか?」

 

「ゼロはこのまま本隊をコーネリア本陣に突入させた。うまくいけば、このまま討ち取れるぞ。」

 

「・・・わかりました。では、私も退路の確保に移ります。」

 

「ああ、頼む。くれぐれも気をつけてくれ。」

 

「はい、任せてください。」

 

無頼を起動すると同時に倉庫を出ると退路の確保へ向かう。

 

サフィールはちらっと戦況を確認する。

 

戦況は先程の爆発に乗じて本隊は敵の本陣に突っ込んでいた。

 

強襲艇から発進したゼロの無頼とカレンの紅蓮はコーネリアの元に向かい、残りの無頼はパイロットがKMFに乗り込む前に機体の破壊したりゼロを狙う機体を破壊していた。

 

「兄様、姉様・・・」

 

サフィールはルルーシュとコーネリアの事を思うが、今は退路を確保しなければと気を引き締める。

 

「ここだな。」

 

退路とされているポイントには当然部隊が配置されていた。

 

しかし、先程の爆発や本陣で今も起こる爆発に部隊はどうすればいいか迷っている様子だった。

 

そこへサフィールの無頼が現れ、突然の敵に部隊は慌てだした。

 

「サザーランドが二機に後は装甲車一台に歩兵だけか。」

 

そんな中サフィールは冷静に敵の戦力を分析する。

 

そして、サフィールは最初の標的をサザーランド二機に決めた。

 

二機のサザーランドは慌ててアサルトライフルを無頼に向けるが、すでにアサルトライフルを構えている無頼は二機のサザーランドを撃つ。

 

呆気なく二機のサザーランドを破壊し、次に装甲車を破壊する。

 

最後に残った歩兵を対人機銃を掃射して一掃する。

 

「扇さん、こちらは退路の確保は完了しました。」

 

『・・・ああ、ちょっと待ってくれ。・・・ゼロが』

 

「ゼロに何があったんですか!?」

 

ゼロの身に何かあったと聞き、サフィールはゼロの無頼の反応があるポイントに向かう。

 

戦況は混乱していたことや爆煙などのおかげで、サフィールは難なくゼロの無頼の反応があった座標に向かう。

 

「兄様・・・何処?」

 

並んでいるコンテナ辺りを見渡すと、半壊した無頼を発見した。

 

半壊した無頼に近づいて、サフィールは機体から降りた。

 

サフィールは倒れているゼロを見つけて近づくと、その近くに血痕を見つけて焦り出した。

 

「兄様!兄様!」

 

サフィールはルルーシュを呼びかけながら体を揺さぶる。

 

「うぅ・・・」

 

ルルーシュは気絶しているようで、目立った外傷はなかった。

 

「ほう、お前が先にきていたか。」

 

声をかけられてサフィールは振り返った。

 

「C.C.さん?どうしてここに?」

 

そこにいたのはいつもの拘束服ではない違う服を着て、帽子を目深く被っているC.C.がいた。

 

「ん?どうした?何を見つめているんだ?」

 

普段と違う服装にサフィールはC.C.を見つめていたようだ。

 

「す、すいません!いつもと違う服装だったので。」

 

「こんな時に見惚れるなんておかしな奴だな。」

 

C.C.の言葉にサフィールは顔を少し赤くしうつむかせる。

 

彼女の言う通り今も戦闘中である事を思い出し、何を考えているんだと恥ずかしくなった。

 

「うぅ・・・」

 

「兄様!兄様!」

 

「っう・・・、その声はサフィールか?」

 

目を覚ましたルルーシュは辺りを見渡した。

 

「C.C.、お前もいたのか。」

 

「ああ、何処ぞの坊やが心配で心配で仕方なくてな。」

 

「そうか、それは有難いな。」

 

二人のお互いに遠慮の無い会話にサフィールはちょっと羨ましいなと思った。

 

「兄様、それでこれからどうしますか?」

 

「撤退だ。これ以上の戦闘は無意味だからな。」

 

日本解放戦線の自爆に乗じて本陣に奇襲したが、白兜の妨害によって時間を稼がれてしまいコーネリアにはすでに親衛隊が護衛にまわり始めている。

 

コーネリアの捕獲が不可能であるため、これ以上の戦闘はルルーシュの言う通り無意味である。

 

「サフィール、すまないが扇への連絡を頼めるか?」

 

「わかりました兄様。」

 

サフィールは扇にゼロが無事である事を伝え、撤退の指示を出すよう頼み連絡する。

 

「どうしましたか兄様?」

 

扇に連絡したサフィールはゼロの仮面を持つルルーシュの表情が何か不安そうな表情が気になり聞いてきた。

 

「俺の銃が無くなってるんだ。」

 

「兄様の銃が無くなっている?」

 

「ああ。俺が気絶している間に、誰かが持って行った。」

 

「ということは・・・お前の素顔が見られた。」

 

「一体誰が・・・?」

 

素顔を見られたという事実にサフィールは驚きを隠せなかった。

 

「少なくとも二人だろう。」

 

ルルーシュの視線はこの場にある血痕に向かれる。

 

「撃った奴と撃たれた奴・・・二人いる。」

 

ゼロの素顔を何者かに見られたという事実に、サフィール達は不安を隠せないままこの場から撤退した。

 

 

 




どうでしょうか?

今回の話で原作と違うのは、解放戦線がルルーシュに利用されずに自分から自爆したという点です。

感想待ってます!

ちなみに、作者はグラブルとコラボすることを知った時ビックリしました!

サフィールのブラックリベリオンの分岐点

  • カレン達と共に国外に逃亡
  • V.V.にナナリーと共に連れ去られる
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